まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
メッセンジャーバッグと聞きますとカジュアルな帆布などで作られたバッグをイメージされますね。
そのイメージとのギャップを楽しんでもらうようなエレガントな柄に出会いました。
果たして、エレガントな柄がカジュアルなイメージのメッセンジャータイプのデザインにどのくらい影響するのか。。。
そんな見方をしてみて下さいませ。
以前に製作した同型で、その同型というのがブログでは【13】が該当です。
【13】の投稿では、ぷっくり膨らんだ凹凸感があるイタリア製のフクレジャガード生地でしたが、今回は凹凸感は特にありません。
仕様に1点変更した箇所がございまして、ショルダーの幅を華奢な1.2cmほどに狭めました。
前のフクレジャガードの時は、2.5cmもありましたので、ややごつめでカジュアル。この違いも今回の見どころになります。
使用生地の形状記憶生地の効果など
今回は、表生地が淡い色目、裏地が濃いめのはっきりとした色目というギャップが面白い組み合わせにしています。
表は、タフタプリントという名前の生地です。つるりとした素材で、大花が美しくぼんやりと咲いている柄が美しいです。
形状記憶素材なので、形キープに優れ、ブラウスなどに利用されるところをあえてバッグに使います。
形状記憶素材は、以前にモノクロのツイードバッグ製作経験がありましたが、アイロンの線が付きやすく、とても作りやすいです。
一方裏地なのですが、はっきりとした濃いめのべース色。黒に見えますが、なんと濃紺です。
トリコットのような感じの編み方でトリアセシルキーニットプリントという名前。
表地との組み合わせは意外かと思われるかもしれませんが、花の形の相性が良さそうでした。
コントラストの効いた濃ピンクのフラワーの色も映えて美しいですね。
裏地は、開けたときのその広がりの美しさが楽しみになりますので、1つ付加価値になります。
裏地だからと質の悪い生地を選ぶという考え方はしていません。裏地は、むしろ内側の世界観を作る重要な素材ではないでしょうか。
スポット・ザ・製作:口布部分
今回のスポットは、製作過程の部分の中で、口布(くちぬの)というバッグの入り口の部分のパーツです。
(1)まずは、2枚の同じ口布パーツを縫い代1.5cmを付け、中側にキャラメルのように包みこみます。
こういった直線パーツに関しては、そのままの向きで縫い代を中に折り込む作り方をよく採用しています。
(2)ファスナータブをファスナーに取り付けます。
今までは、タブ布はもっと華奢でしたが、華奢だとぎりぎり過ぎて、ずれやすく、縫い目が落ちやすいので安定して縫い付けられるよう大きくしました。
そして、ファスナーをカットしたりして、長さが決まったら、ファスナーの最後尾にもタブを付けます。
(3)ファスナーに口布を縫い付けます。
二重線にするので、片サイドで2回ずつです。
(4)裏地へファスナー付き口布の両端を縫い付けます。
今回は、裏地と表地を合わせる時に同時に縫うやり方で行いましたが、一番最後の表地と裏地が一緒になった後で一番最後に縫い付けることもあります。
では、ここで口布の製作過程を終わります。
ミニメッセンジャーバッグの仕上がり
写真を10枚ご覧くださいませ。
長財布がゆったりと入り、ポケットには、スマホが横向きにゆったりと入ります。
形状記憶素材ならではのしっかり感が見られます。
改善点:フラップの根本部分は、外側に出ていた方が美しい
前回の時には、フラップは外側に縫い付けていたのに、今回は挟み込みの縫い付け方をしてみました。
結果は、フラップは外側に縫い付けた前回の方が、大きく包み込むような様相になり、ゆったりと出来上がったようでした。
変えなくてよかったですね(^_^;)。
あとがき
今回のフランス製の形状記憶生地もこれがまた高級です。
せっかく高級生地なので、柄ができるだけめいっぱい出るように製作できるとコスパが良いですね。
それを考えると、このフラップ付きのデザイン、柄がフラップで隠れることがデメリットだと分かります。
結局、布で作るものは、巾着タイプのドレープがかる感じが美しかったりするのかも。。
まだまだ製作は続いていきます。。。