意外な素材が魅力のイタリア製パステルカラーのファンシーツイード素材の巾着袋【1052】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

久しぶりに2時間程の時間を使いまして、裏地付きの巾着袋を製作。

インテリア巾着袋(中)というサイズです。

中といっても結構大きめです。

過去に製作のハンドメイドボストンバッグ製作の時にはあえて、裏面を使用して柄が出過ぎないようにしていました。

過去製作の同じ生地の裏面使い例。ツイードの糸の出方が抑えられた裏面使いです。

その残りが今回のフル使いの製作となりました。

巾着袋にツイードがレア、レアにもいろんな特殊性があるということ

生地そのものがレアということもありますが、使い方がレアであるというのも1つ今後のヒントになる例としてお伝えしたいと思います。

<サイズ>縦35cmx横30/47cm×マチ20cm・・・私がお作りしている中ではミドルサイズの(中)になります。

私がこれまで見たファンシーツイードの中ではダントツに美しいものでした↓。

<表地:黒地xパステル系マルチカラー>ファンシー、ポリエステル/35%、ビスコース/31%、アクリル/16%、綿/9%、ナイロン/9%、イタリア製。
<裏地:黒>先染めストライプベロアニット、ポリエステル/100%、日本製。
こんな感じで使用していない時は畳んで大切に収納可能。
ループエンドを付けたかったのですが、ゴールドがこの生地に合わないと判断。シルバー色がよくマッチします。よって、後日シルバー色のスズラン型ループエンドの到着を待ちます。

拘る部分はちゃんと時間をかけてでも腑に落ちる作業にしたいと、ループエンドはシルバーカラー待ちとなりました。

あとがき

少し宣伝なのですが、今後、私は製作中心から、製作も少ししながら、技術や作り方コツなどをコンテンツでお伝えする事業へ切り替えていきたいと思っています。

過去の在庫の生地の物を現在は製作していっていますが、このちょっとした製作をするのでも、巾着袋にツイードもあるのね。。。というように何かしらヒントになるようなことを含むと思います。

そんな自然な形でもって、ミシンでハンドメイドバッグを製作したい人にお伝えしていく役割を担うお仕事にしていきたいと思っています。

ある意味、この製作の完成品は貴重かもしれません。

クリーマで販売させていただきます(^-^)。

高級生地のはぎれで作った小物、ファンデーションケースx2個裏地違い【968】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近生地のはぎれストックを整理整頓しました。

この整理整頓というのも一部接着芯貼作業と裁断が入りますので、製作の一歩手前までの準備という整理整頓でした。

その整理整頓後のストックの中から、今回2点同時製作でファンデーションケースを作りました。

ほつれやすい生地は保管期間は短い方が良い

今回の表地は、マルチカラーのファンシーツイード。

ファンシーツイードは、いろんな糸が織り込まれ、それほどギューッとなっていないのでほつれやすいです。

置いていて何かに触れるだけで片っ端からほつれていくのです。

よってはぎれも同じことで、素早く作ってしまうことが縫い代が隠れるのでほつれ防止となります。

わずかに余った部分を大切に小物に利用していく。。。

高級生地だからこその価値も出るかと思います。

だいたいサイズは、長い辺でも8cm程度になります。マチは2cm程です。

ファンデ―ションケースx2点・・・<表地>ファンシーツイード、ポリエステル/100%、ドイツ製。
<裏地:左>エステルポプリン(レンガ)、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:右>ラメツインクルサテン(赤)、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

もし、よろしければなのですが、【285】、【287】、【289】、【290】の番号の記事がこのファンシーツイードでケリーバッグを作って行く場面の記事になっています。

<製作>のカテの目次の中にあります。

その余りが今回の製作だと思っていただけると面白い見方ができるかもしれません(^-^)。

ファンデーションケースと入れるものをネーミングに入れているのは訳があります。

過去に、「何を入れるのか分からない」というあるお店のお客様からのご意見を頂戴したからでした。

もともと「入れるものをお客様が決めるポーチ」と謳っていたにもかかわらずそういうお声というのが驚きですね。

もしかして、入れるものが決まっている方が良い場合もあるのかもしれません。

私が自分自身の場合を考えたときに、意外な物を入れていく楽しみなどがあって、自由に入れるものを自分で決められることの喜びなどがポイントなのです。

しかし、それはあくまで自分のことであって、マーケット全体ではそうではない、しっかりと使い道を決められた中で選ぶことが選びやすかったりすることもあるのだと非常に勉強になった過去があります。

なので、一応ファンデケースではあるのですが、人によっては、これに全然違うもの、例えば、カメラのバッテリーを入れるのかもしれません。

あとがき

前にもお話したことがありますが、はぎれは出ない方がエコノミーに生地を使えたということになるかと思います。

今回のようなはぎれは、過去に、型紙のデザインに生地を当てはめた製作の仕方だから、どうしてもはぎれができやすいことの積み重ねで集まったはぎれとなります。

ここ最近製作のインテリア収納袋だと、その逆で、生地のサイズをめいっぱい使うための型紙を作って生地をフルに使うので、はぎれがあまりできないという結果が出ています。

このことは今後の製作の方向を決めるにあたり、とても重要なヒントになります。

断言させてほしい、リントンツイードはカジュアルテイスト、これをエレガントに仕上げられる製造者はもはや怪物と言えよう【150】

まえがき

こんにちは。pictuuresque(ピクチャレスク)です。

お洋服やバッグにまで作られる「リントンツイード」。

リントンツイードはもとはイギリス生まれです。

生地メーカー「リントン社」様の創業者「リントン」様の名前をファンシーツイードに名付けたブランド名です。

このリントンという名前のツイード生地を女性のスーツに取り入れたのは、「ココ・シャネル」が最初です。

もともとツイードというのはその昔はメンズのお洋服に対して専用に使われていた素材。

「メンズテイストを女性のアイテムへ引用」という発想は私も習いたい考え方です。

もとは、「ファンシーツイード」という糸がカラフルに織り込まれた生地に興味があり、イタリア製、日本製、ドイツ製などを手にし、ハンドメイドバッグに時々取り入れてきました。

少し不思議なのが、ラメのようなツヤのある糸が織り込まれても出来上がった生地はカジュアルテイストに寄るということ。

どうしてなのでしょうね。

カラフルな糸がランダムでポップな感じに見えるからでしょうか。

それでも裏地につるりとした生地などを使用することでエレガントに寄ったハンドメイドバッグ製作に使わせていただいたのが私の解釈でした。

リントンツイードを実際に初めて手にしてみた印象や特徴

このたびリントン生地を初めて手にしてみて思った感想です。

このような高級な生地は手にしたことが無かったのでとても新鮮。

とりあえずはぎれのような面積をわずかに格安で入手。

柄は特に選びません。とにかくエコノミーな生地を探して納得した色合いであればと思ったのがこの度のチャコールグレーベースです。

高級なのに、カジュアル感が高めというこのバランスがすごいと思います。

ガサッとしているというか、今まで見たことのあるイタリア製などのファンシーツイードとは違ったものでした。

そして、リントンツイードは、ほとんど四角い柄のような織模様が入っていて、角々したイメージだから、四角い形のデザインのバッグが合いそうだと思いました。

なぜ、カジュアルな雰囲気なのかということの答えは2つ。

このガサガサ感と四角く浮き出る柄にあると思いました。

リントンツイード、混率不明、イギリス製。濃グレー色。

リントン生地について混率のみに焦点を当てて調査してみると、主に綿を多く使ったもの、毛を多く使ったものに大別の傾向を見ます。

使う金具は断然シルバーを選びたいと私としては思います。

キューブ型のデザインのバッグを製作

今回のキューブ型は、仕事仲間からの提案のデザイン。

へえこんな形のバッグもあるのだと新鮮ですが、キューブ型はあまり見かけません。

だからこそ際立って個性的になるのだというところです。

構造の類似品としてはバニティーバッグが一番近いものがあります。

まずは、手で持つハンドバッグの使い方が1つあり、ショルダーにもなって、リュック仕様も実現しました。

3wayのキューブ型バッグの試作品となりました。

3wayのキューブ型バッグ:サイズ・・・縦17cmx横17xmxマチ17cm。

ところで、中側の構造が問題です。

こういった口が広いままのバッグは、セキュリティー性に甘い点があり、物がこぼれ落ちる確率が高まります。

持ち歩く中でいろいろな動きをする場面があるかと思いますので、安心な作りにしてあげねばなりません。

そこで、私が考えたのが、いったん立方体のバッグを作っておいて、内袋をはめ込む形はどうかということ。

そして、このような内袋が生まれました。

ひと回り小さく容積が作ってあるピンクとブルーのバイカラーの内袋(マチ付き)を設置。
おのずとスクエアに収まりますし、このまま使用しても良いでしょう。
リュックで背負う場合などは目が行き届かない背中に移動します。
よってセキュリティー性を高める必要があり、ドットボタンで真ん中をとじます。
次に左右の共布ひもをリボン結びをして口を更に閉じます。
極めつけは、底に取り付けた2個の上下のドットボタン。
これを本体の裏地の底に同じ位置に取り付けたドットボタンとの組み合わせます。
そうすると、内袋が本体にしっかり設置されます。
これで安定とセキュリティー性が実現できました。

そうすると、このようなオープンなイメージの容器が中でしっかりと守ってくれる役割を果てしてくれます。

製作したその後考えたことは、サイドの隙間を埋めるべく、キャラメル箱みたいなタブを両サイドに縫い付ける設置。

これと同じデザインでなくても、直方体などの立体的なバッグの場合にはキャラメルタブの存在はセキュリティー性を高める上では大きいものになると思います。

あとがき

「ファンシーツイード」の「ファンシー」の部分の意味は、「装飾的」というような意味で、ファンシーヤーンというモール糸やラメ糸のような個性的な糸を織り交ぜてあります。

それによって柄のような生地に仕上がり、ファンシーヤーンが織り交ぜられたツイードということでファンシーツイードという名前になっています。

ファンシーツイードのジャケットには、ボトムがすっきりとしたデニムやつるりとした扁平な様相の素材が合うのもこの素材が柄的な織り方だからなのです。

今回のリントンツイードを手にした私の驚きは、その素朴さ。

今まで見てきたイタリア製やドイツ製、日本製のファンシーツイードにはないンメンズテイストが大部分を占めているなあと思いました。

やはりもとはイギリスで紳士用のジャケットやスーツなどに使われる目的であったことがうなづけます。

その名残をこの生地に強く感じています。

今一度シャネル様のお話に戻りますが、かの有名なチェーンバッグをこのファンシーツイードでコンビにしてあるバッグにゴールドの金具が使われているお品などは、絶品です。

このようなカジュアルテイストをエレガントに提示できるシャネル様のバランスに脱帽です(^-^)。