前面と後ろ面の合体であるボストンバッグの底のカーブラインの徹底的な整え方【330】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「かまぼこ」という名前のミニボストンバッグが完成。

リュックにもなるところが個性的であり実用的です。

こちらをオレンジ系のデイジー柄のマルチカラーで製作。

プレート状の板を表地と裏地であらかじめ作っておき、ファスナー周りの口布と共に最後に組み立てるという作り方をしています。

最後の組み立ての場面でネックになるのは、底のマチ部分を介した前後の面の同じ位置への配置です。

これを徹底的に実現するにはどうしたらよいのかの工夫をこの度考えました。

ポイント1:とにかく最初の作業のひっくり返しを正確にすること

この角の部分を美しく前後に並ぶようにするための工夫として、プレート状のパーツ作りの正確さがあります。

そもそも、重ねる以前に本体の面の角のカーブが綺麗に正確なラインでひっくり返しをされている状態であるべきです。

縫い代に食い込んだり浅かったりしてカーブラインが崩れていると、口布との重なりからはみ出したりする部分が出てきてしまいます。

この写真はもうひっくり返した後ですが、その前の段階にもこうしてコツがあるということをまずお伝えしました。

急カーブの部分だけ切り込みを細かく入れ、ひっくり返した時のカーブのラインが出やすいようにするということもやってあるべきだということになります。

ポイント2:仕付け糸で細かく位置の固定をサポート

この仕付け糸をしっかりすると、綺麗に出来上がる効果が期待できます。

全体に仕付け糸を1重(ひとえ)で細かく縫い付けていきます。底のカーブの箇所は細かく固定。

この後やっとミシンで縫って組み立てていくのです。

ミシンでしつけ糸の上を縫ってしまうので、後で仕付け糸を外す作業があります。

あとは、仕付け糸を信じて元の口布の端のステッチの上をなぞるように縫っていく作業です。

ポイントを実行した効果はどうだったのか

さて、結果ですが厳しいことではありますが出来栄えとしましては、半分くらいでした。

そもそもひっくり返しが完璧でない部分もありました。

次回は、ポイントの1と2をもっと徹底して、より綺麗さを高めていきたいです。

底の左側:こうしてじっくり見ると口布と本体面のカーブの重なりがわずかにずれて裏地が見えています。
底の右側:こちらも人差し指で押さえているところがやはりわずかに重なっていないようです。

確かに難易度は高いのです。

ただ、ここをクリアしていくとぐんと良質さが増し立派になっていくと思います。

あとがき

2021年は、しぼったデザインをいろいろな素材でたくさん作ってまいります。

その中で自身の技術力を高めようとしております。

具体的に「上手くなる」ということは、どういうことなのか。。

「課題→研究→成果→次回への課題」という風にサイクルを繰り返していった結果が「技術を高めていく」のだと思っております。

次回は、抽象柄で同じ「かまぼこ」を完成させていきます。

近いうちにアップできますので、お楽しみにどうぞ(^-^)。