4文字程度のキャッチ―な名前付け、多角形のパーツ多用に相応しい「ポリゴン」誕生【1161】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

何度か記事にも書いていますが、ハンドメイドバッグのデザインと製作手法をコンテンツにまとめていっています。

それが、「共有型のハンドメイドバッグ」という「共有型」という私が勝手に名付けたネーミングです。

本来そのような言葉はネットでググっても出てきませんし、辞書にもありません。

デザインを共有していく商業利用の仕方の形を意味しています。

この「商業利用可」という点が私の中にあるもどかしい気持ちからの思い切った展開になります。

リメイクなどはどうしても商業利用が著作権に阻まれます。

本当はリメイクの商業利用こそが大きく衣類の在庫を減らすことに貢献できるのに。。。とかってに私なりに思っています。

けれども、元の洋服を作ったメーカー様にとってみれば、人生をかけて作った品々であり、それをどこかの知らない人が勝手に別のものに作り変えるなどとは心理的にも心外(しんがい)であるとともに、法律的にも侵害(しんがい)であるのです。

まずは、私自身が自分のデザインを著作権という縛りから解放するということをすることが一歩の踏み出し方に相応しいのではないかとスタートしたのが、「共有型のハンドメイドバッグ」事業です。

デジタルコンテンツにまとめたデザインと作り方を購入してくれた方の特権でそのデザインを丸ごと同じに作っても一部使いでも商業利用可となるという形のものです。

さて、今回は、いずれデジタルコンテンツにしていくというデザインに名前が無い状態にあったものに名前を付けました。

この名前というのは、デジタルコンテンツ自体を販売する用だけのものですが、私としてはとても重要だと思っています。

その後の商業利用に関してはこの名前をそのまま使っていただくもよし、別の名前にするも良し、無名も良しと自由です。

この自由であるところに縛られたあれこれの苦痛を解き放ちたいのです。

多角形パーツを多く採用していることからのネーミング、「ポリゴン:POLYGON」

このたび名前を付けることになったこのデザイン:もとは、「餅巾着」と付けていましたが。。。
「餅巾着」:こちらのデザインを餅巾着にしまして、変更があったのです。
このデザインの方がぱっと見てネーミングと通じますよね。

ということで、名前の無くなってしまったリュックのデザインに名前付けをしましたのが今回です。

正式には、表地にキルトをかけたものになります。
6角形(ヘキサゴン)や8角形(オクタゴン)をパーツに多用。

多角形は、こういった縫い付けパーツに使いやすく、多用してきています。

よって、そのぱっと見の特徴でもある多角形使いから、その英語、POLYGONをそのまま使わせていただいた「ポリゴン」に決定しました。

あとがき

「ポリゴン」というデザインが生まれて私自身喜んでおります。

他の「切餅:エコバッグ型」、「餅巾着:ナップサック型」に続いて、「ポリゴン:リュック型」と作り方のコンテンツが生まれていきます。

名前付けは、遊んでいるかのようですが。。。確かに楽しいです(^_^;)。

しかし、とても重要な気がしてなりません。

何か一言で呼べる呼び名というものは、商品に付けることで、後に長い年月をかけて親しまれたり、知ってもらえたりするきっかけとなると思っています(^-^)。

私が注目したのがここ、「難しい選択」をしなければいけない時-映画トップガンマーヴェリックを見て【1000】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「日経新聞の夕刊」の「カルチャー」の面の、「シネマ万華鏡」というコーナーに目を通しています。

1週間に一度でしたか、話題の映画や記者様が実際に観覧した映画が紹介されています。

私の映画情報は大変か細いアンテナですが、ここから得ています。

ピンと来た時には実際にその映画を見に行くことにしています。

と、そこへ数日前に「トップガン マーヴェリック」が紹介されていました。

あのトップガンが続編になったんだと思いましたが、トム・クルーズ様の映画にはここ数年注目していて、ミッション・インポッシブルを観たりしていますので、これは是非。。。と思いました。

かつての「トップガン」は、1986年の作品で、今、36年の長い時を経ての続編になりました。

当時は中学生でしたが、観てはいませんでして、今回も、最初の方の「トップガン」を観ずに突然続編を見るということになりましたが、特に支障はありませんでした。

やはり、映画を観てすぐ後は、キャストをチェックしたり、その後少しその映画に酔いしれます。

早速YOUTUBEに解説をアップしている人がいらっしゃり、私のもう2日前、初日すぐだったのかな。

映画熱がものすごいと思いました。その解説たるものプロの映画評論家そのもの。

映画の構造を中心に解説されていましたので、私がアップした内容と全くかすりもしていませんでした。

しかし、ここは私のプラットホーム、YOUTUBEの「picturesqueのおしゃレポ」も私のチャンネルです。

特に映画に詳しいわけでもない私が思う感想というのも1つの感じ方としては自分では大切にしています。

映画解説をされていた方が全く触れもしていなかったところが私がこの記事で一番書きたいポイントとなります。

私ならではのとらえ方として読んでくださいませ(^-^)。

2度同じ言葉がくりかえされた、「難しい選択」という局面

主人公のマーヴェリックは、確かな腕前の一流空軍パイロット。

けれども、そのような技術を持ち合わせた人でも、時に、「難しい選択」があり、これまでも幾度かその局面に対応してきました。

今回の続編の中では、「難しい選択」という言葉が、「ペニー」から二度語られました。

彼らは、命がかかわる究極な状況の中での判断であるからなおさらではありますが、これは多くの人が同じ局面になる時に共有できる部分としてとてもとても響きます。

私としては、このキーワードがとてもこの映画の中では印象に残ったところになります。

飛行の場面などの映画製作の技術などは全く無知で申し訳ないくらい分かりませんが、観終わった後にはとても心強い気持ちになり、とても勇気をもらった映画でした。

あとがき

この映画の場合、やはり映画館の巨大スクリーンで見ることの価値があるようです。

私は、現在テレビも見ない、ネトフリなどのチャンネルも一度も見たことがありませんが、映画は映画館で見ることが時々あります。

半年に1度くらいですかね。少しですが、コンスタントには見ていることになります。

ファッション系の映画になるとたて続けに上映されていれば頻繁になりますが、違う分野のこうしたアクション系というのは珍しかったです。

主演の「トム・クルーズ」さんはとてもキャリアを積まれました。

映画内での、海軍パイロット組織「トップガン」の現場の大佐でありキャリアアップを望まない役柄というのが、現在のトム・クルーズ様のご自身の俳優人生のお立場に重なるものがちらりと見えました☆。

現場で背中を見せながら若手に教えていくスタンスを望んでおられるのかな(^-^)。

そればかりは、本人しか分からないところです。

セキュリティー性は高めたいけれど取り出す時のストレスも失くしたバランスをとった構造のポケット2種【998】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去にいろいろハンドメイドバッグの機能を高め、いくつか名前を付けてきました。

そして、その後類似品をやめていくなどのミニマム化によって廃版になった1つのリュックがあります。

それを実はここ1年くらいの間毎日使わせていただいてきました。

ここ1年程毎日使う中で、内側の2種のポケットの機能の使い勝手を実際に感じています。

今回は、ポケットの使い方にスポットを当てたお話になります。

使い勝手をとことん追求してここへ行き着いたポケット2種

「おにぎり」:過去製作のデザインです。廃版にはしましたが、機能等は今後にも活かされています。

リュックなので、柄なども活かしたいこともあり、ポケットを付ける場所をなかなかとれなかったことで、内側に2個ということにしたデザインです。

もしかして、外側に乗り物の切符やカードが入る場所があると良いかもしれませんね。

まず片面には、フラップポケットが付いています。
もっと過去の製作では、このフラップ自体にもマジックテープを付けてセキュリティー性を高めるということをしてみましたが、あまりにガチガチに閉める機能をつけすぎると、開ける時にストレスでした。そこから、バランスをとって、フラップのみということにしたものです。フラップがあるだけでも何も無いよりもポケットの入り口が隠れることで、セキュリティー性はあるということになります。

実際の使用場面では、肩に中途半端にぶらさげながらものポケットからキーを片手で取り出すことになりました。

私の場合このフラップポケットに、家の鍵と自転車のカギを入れています。

カギに対しては大きなポケットですが、切符やプリペイドカードを入れたりもよいです。

マジックテープを取り付けると、片手で出し入れが難しくなるので、ストレスです。

その心地の面を解消してここへ行きつきました。

これが正解でした。

実際にとても使いやすいです。

そして、もう片側のポケットです↓。

玉縁風ポケット。隠しポケットの場合は、ファスナーを付けるデザインもあるのですが、これもマジックテープと同様ファスナーを片手で開けることがスムーズではありません。そのストレスを解消したファスナー無しの隠しポケットになります。

隠しという言葉あるにもかかわらずあまり隠れていませんね(^_^;)。

ここへは、レジ袋を2枚折りたたんで入れています。

常にこのバッグへ入れていますので、外出時にいつでも急に必要な時にここから取り出せます。

急に買い物をすることになる場面も多いですよね。

それほど計画的なライフスタイルでなくても、このポケットへ常時何かを入れて置くという使い方ができます。

ポケットが2個内側にあることで、その目的で使い方を分けることができるというものです。

あとがき

今回自分使いの廃版の「おにぎり」は、その内側のポケット機能は、型紙を全く同じくして、

「餅巾着」へ引き継がれています。

過去に廃版になったデザインもそれはそれで、段階としては意味があったと思います。

こうして自分が実際に使った感触もその後のジャッジに反映させていって、使われる人の「心のニーズ」に答えていくように近づきたいと思っています。

中綿キルトのバッグやリュック以外の出番の考案【900】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、リュックやバッグにお作りしてきたこれまでの中綿キルトをそれ以外に何か使い道は無いのかを考案してみました。

そんな企画のような段階の内容になります。

意外と日常に使い道がありそうな件

以前読んだマーケティングの本の中で、ニーズというのは身近に眠っている、といような本がありました。

見落としがちだけど案外身近に実は答えていないようなニーズがあるのかもしれません。

今回はゆったりとした考えるだけの時間を記事にしてみました。

こんな感じの中綿キルトをリュックに作ってきました。

なぜ中綿を入れているのかということをまず改めて掘り下げます。

ふんわりした綿のクッションで緩衝(かんしょう)の役割を果たしてもらいたいからです。

1)重いもの

2)大切にしたいもの

3)落としやすいもの

4)割れやすいもの

こんな数種の目的が浮かびました。

すべて日常的な当たり前のことなのかもしれません。

これを改めて言葉にまとめておくと、「重い物をいれたいのだから一枚布仕立てのバッグでは厳しいな」とか、使い手の立場になって考えやすいと言えますね。

あとがき

キルトのかかったリュックも、大きなとらえ方でいうと、「いやいやリュックじゃない○○だ」と思う人もいらっしゃるのかもしれません。

その辺りがまだまだ勝手に作り手主導の企画なのかもしれなく、あらためて考えてみた記録でした。

アセテートという素材の性質が影響した巾着ひもの失敗例【877】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、製作の中である失敗がありました。

この失敗例からの学びを是非お役立ていただければと思っています。

非常に分かりやすい、よくありがちな失敗だと思います。

原因はアイロンがかけにくいしわの寄りにくい素材であるということ

巾着ひもに使用したちりめんニット:この混率は、アセテート/72%、ポリエステル/25%、ポリウレタン/3%です。
出来上がった巾着袋に通すひもになります。

これで、細長い巾着ひも、わずか8mm程度の完成巾で作りました。

いったん2本とも完成してみましたが。。。
こんな風に縫い代がはみ出してしまう事態に。
片方の面が縫いそびれてぱっかり口が開いてしまう箇所が他にもいくつも見られました。
全体の太さが統一されていなくて、膨らんだり細まったりと綺麗ではありません。

ここまで全体的に問題が出たということで、失敗という結果になりました(*_*)。

では、原因を探ります↓。

そもそも、縫う前のアイロンがけの時点で線が付きにくいのがこの生地。

混率が、アセテート/72%ということで、アセテートがメインです。

このアセテートという生地は、以前に100%の物を使用した過去があります。

その時も、非常に線が付きににくくて、ラインが波打ち気味であったことが思い出されます。

その時は、細かいストライプだったかと思いますので、その線に沿って何とか縫えましたが、形がぐにゃぐにゃしていたと思います。

よって、アセテートの性質に、アイロンの線が付きにくいというのがあるかと思います。

そして、柔らかくしっとりとしているのでこれも一定の太さに重なりにくい原因だと言えそうです。

ということで、そもそも、巾着ひもに、アセテートメインの素材を選んだということがミスだったということですね。

はぁ(*_*)。

では、この、せっかく作ったひもは捨てるのか。。。

共布ひもの失敗の利用の仕方例

おおわくひもにはなっていますので、こういった感じで、反物をしばる時にビニールひもよりも布ひもは滑りにくくて有効。ここへ利用しました。

商品にはなりませんでしたが、ぱかっと開いた部分もあまり影響がないこういった使い方なら、せっかくここまで作ったので利用したらよいと思います。

気になるようであれば、ぱかっと開いたところを上から縫い付ければよいのです。

これが商品の場合は、二度縫いはレベルが下がりNG。

一度でびしっと縫いを決められなかったひもは高級品にはならないと思います。

あとがき

今回1つの学びがありました。

アセテートは細かい作業には向かないかもしれないということですね。

お洋服には出来上がりさえすれば、着ていく時に、アイロンの手間要らずで良いのかも。

以前にアセテート/100%で作ったトートバッグの不出来の時には深く考えませんでしたので、この二度目の経験でピンと来たといった鈍さですが、ここ最近のアンテナの張り巡らし方が良かったかもしれません。

綿や麻はアイロンで折りやすいですので、作りやすいですが、素敵な生地となると、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、絹などの混率のものも多いです。

必ずしもそれらが、アイロンで折りやすい生地とは限らないので、こういうことが起きそうですので、巾着ひもなどの細かい部分には避けることも時には考えていきたいと思います。

アイロンで綺麗に折り目が付かなければ、結局綺麗に縫えないので、アイロンがけの時点で、よく注意を払うということになりますね。

裁断時に生地が不足の事態のとんちを利かせた対処法【875】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在新しいハンドメイドリュック製作の裁断と接着芯貼りが終了しています。

その中で、あるハプニングが起こりました。

生地の不足です。

あと1パーツ分が足りないという事態が時々あります。

そんな時にもご参考になるような今回の対処例をご紹介したいと思います。

不足したパーツ

まず、表地で不足したパーツが早速ありました。

表地:肝心なショルダーパーツがとれませんでした。取っ手はとれていますが。こういう時に、不足でありながらも、どのパーツを不足にするかをよく考えます。ショルダーは取り外しのもので、本体に附随していないものであるので、別布であっても大丈夫だろうという判断です。
ショルダーパーツx2枚:裏地で対応です。ちりめんは表地としても行けると思っていたので、表地の不足にはここから使うとよいであろうという判断です。しかし、このことで、裏地も不足の事態が起きました。不足の連鎖ですね(^_^;)。
この中にポケットのパーツがフラップ1枚分しかとれませんでした↓。
ということで、ポケットの方でも、特に隠しポケットはすべてのパーツが裏地の黒無地のちりめんでとることができず、この小花柄がほとんどを占めます。ここで考えたのが、フラップの裏面に白を使うこと、隠しポケットの内部はかえって白の方が中から取り出す際に見やすい、表側からはほとんどこの柄は見えないという条件が満たされて、隠しポケットにメインに別生地を対応させたのが工夫の部分です。ポケットの中には大切な物を入れたい、その時に、内部にぱっと目が留まる個の白を入れるよりも、黒無地で覆われていた方がとりあえずセキュリティー性が高いです。
裏地のちりめんは、巾着袋の紐にも充てました。細いロングパーツ2枚です。
巾着袋地(外):黒の最近よく使っている無地の生地です。今回は、巾着袋の外面に使います。2枚です。
巾着袋地(内):他のパーツにも助っ人しながら、巾着袋の内側部分2枚を確保。

こんな感じで、裁断しながら、より、意味のある補充で、他のパーツ用の生地の余りからの移動という方法です。

新たな生地を追加はあまりにも混沌とし過ぎるので望ましくなさそう。4種にとどめたい。

今回使用の生地のみの中から、あっちこっち移動しながらの補充ということでした。

あとがき

バッグも通常2種ほどの表地、裏地くらいの使い分けでこれまではやってきましたが、最近のこの餅巾着のデザインは、コンパクトなわりに、構造が重なって、思ったより多くの生地を使うというのが特徴です。

よって、4種の生地を使うことも珍しくなくなってきましたが、不足という時には、デザインとしてうまく活かせるような補充の仕方をこの4種内でやっていく方法が1つあるという例でした。

よく、大きなパーツは残っていないけど、半分ずつにハギにして、何とか1つになるというのも似た例です。

そのハギをうまくデザイン性が高い素敵なものにすれば、ハギも継ぎ接ぎじゃなくて立派なデザインになるというものです。

ただ、ショルダーなどの長いパーツを継ぎ接ぎというのは考えものですので、フルにとった方がそれこそ高級品になり得ます。

このハギもハギでやっても問題ないのか、1枚どりの方が良いのかは後の影響をよく考えたものになると思います。

生地を贅沢に余らせて高額なバッグを作るという高級感もあるかと思いますが、生地をエコノミーに使いながら、お得に購入できる素敵なバッグという分野もあって良いかと思うのです(^-^)。

ハンドメイドリュック「餅巾着」の製作過程のまとまり第1章-第4章のご紹介【874】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

毎回ブログやYOUTUBEでは、長い製作の1ターンの内のほんの一部分をピックアップの形でご紹介しています。

これを短い時間で動画にすると編集に時間がかかり過ぎ、アップロード(特にYOUTUBE)が夜中になってしまった経験から、コンパクトな短い時間にしていることや、長く継続するために、あまり編集に凝らないナチュラルスタイルの動画になっています。

そうするとなかなか全体の流れって分かりにくい部分もあるかと思いまして、今回その全体の流れが分かるようなまとめの内容をアップしてみました。

物語みたいになってしまいますが、第一章から第四章まで大きく分けて製作の過程が分かれます。

全4-5日の中で約1日分ずつの章ごとの製作内容のご紹介

おおまかに4つの分野が製作部分です。

しいて言えば、先日アップのブログ記事の【872】は、生地の選定のエピソードなどをお話しました、第一章以前のことになるので、生地チョイスした後の製作部分に関してが4つのまとまりになります。

第三章は、裏地製作+合体とも言えます。何と何というのは、巾着袋と裏地を合体します。

第四章は、裏地と表地の合体になりますね。

では、今回は章ごとの解説をYOUTUBE動画でお話させていただこうかと思います。

どうぞ↓。

あとがき

随分たくさんやることがあるかのようですが、実は、細かい1つ1つの作業は、超基本的で単純なんです。

それがいくつか合わさってボリュームのある内容になっているだけです。

そのおかげでいろんな機能を付けることができたわけです。

ブログとYOUTUBEでピックアップしたポイント場面がどの章の場面なのかを俯瞰して見てみると分かりやすいかもしれません。

表地にフクレジャガードの大花柄を持ってくる組み合わせの4種の生地【872】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回から、新しいターンの製作に入ります。

久しぶりに表地が柄になりますので新鮮かもしれません。

柄といってもジャガード柄で、無彩色です。

基本は黒コーデベースのリュックなので、黒寄りな色でできた柄ということになります。

4種もの生地を集めてそれぞれの位置に配置します。

再生繊維(テンセル)の良さ

かつて、レーヨンの仲間のリヨセルとかモダール、そして、下着にここ近年使われたりもするテンセルは、指定外繊維という呼び方であったことを記憶しています。

最近は、その製造方法が分かりやすいネーミングということなのでしょうか、再生繊維という呼ばれ方です。

テンセルも再生繊維の中では王道の生地になります。

特徴が白みがかったぼやけた色目が特徴のさらりとした風合いです。

今回そのテンセル糸が織り込まれたフクレジャガードの大花柄を表地にハンドメイドリュック「餅巾着」を製作していきます。

表地が決まってからの裏地とか巾着袋地のチョイスが難しかった。

表地が柄だと難しいものですねー(^_^;)。

あれこれ悩みながら決定したのが下の4種。

左上から時計回りに:<表地:黒xグレー>フクレジャカードニット、ポリエステル/62%、再生繊維(テンセル)/35%、ポリウレタン/3%、日本製。<裏地:黒>ちりめんニット無地、アセテート/72%、ポリエステル/25%、ポリウレタン/3%、日本製。
<巾着袋地1:黒>生地名不明(ガサッとした素材)、混率不明(おそらくポリエステル/100%)、原産国不明(おそらく日本製)、<巾着袋地2:白x黒>:レーヨンプリント、レーヨン/100%、日本製。

表地が柄であることが久しぶりとなります。

表地:テンセルは白っぽく見えるような感じがありますし、さらっとした手触りも特徴です。気持ちが良さそうです。この黒xグレーに組み合わせる裏地がなかなか見つかりませんでした。結局そこそこ凹凸感がありながらも、表地が主役なので控え目な裏地をとこれに決定↓。
裏地:ちりめんは凹凸が細かく畝として入っています。とても美しいですね。
表地と裏地のコーデ:この表地に相性が良い生地を手持ちの在庫の中から見つけるのがなかなか難しかったです。あまりに目立つと柄on柄過ぎるし、色が入ることも、実際に当ててみると浮き過ぎてかっこよくありませんでした。よって、シンプルに黒無地です。
巾着袋の外:この生地は最近よく使わせていただいている良質な薄手生地。薄いのに目が詰まってずっしりと重い、喪服みたいなイメージの生地です。生地屋さんからのいただきものなので詳細が分かっておりません。今回これを巾着袋の表なのか内側なのか迷っていますが、おそらく外側にするかと思います。
巾着袋の内:ということで、上が外側なら、こちらは巾着の内側に使うことになります。これのみでは生地の分量が足りません。内側が明るく見やすいのも使い勝手としては良いかもしれませんので、この生地を巾着袋の内側に。

あとがき

表地が柄ではありますが、キルトをかけようかと思っています。

フクレとか風通加工のぷっくりとした生地は美しいですがゆるめな作りである部分があるので、キルトの効果は機能的にはあるかと思います。

ただ、柄が入ることで、自由な感じの大花柄が委縮しないかと心配ではあります。

とりあえず、キルトを優先にして製作してみます。

また、どんな感じに出来上がるのかという行方をどうぞお楽しみに♪。

ラメ素材ハンドメイドリュックの完成と【868】の入り口伸び止めテープの効果の検証結果報告【871】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回1点ハンドメイドリュックが完成しました。

今回はなかなかスムーズ。そうは言っても、結局は5日程は要していますので、1日や2日のものではないということです。

また、後日のブログで、大きな作業のくくりをご紹介するつもりです。

今回は、臨時で表地不足による裏地で代用のショルダーの部分がポイントであったことと、【868】の記事で裏地の入り口に伸び止めテープを貼ったその対策が効果があったのかを検証いたしました。

そんなあたりが見どころになります。

ショルダーだけ異素材というもののイメージ

表地のラメ入りシーチングプリントという生地は幅が110cm。

それほどは十分にない幅であったこともあり、ショルダーのパーツが不足していました。

そうして、ちょうど余っていた裏地のネイティブ柄をショルダーに使うことを決意。

左下のネイティブ柄の裏地はとろみ生地。よって、ショルダーの中には基本的には入れ込まないハード薄芯を入れ込みました。柔らかい生地の場合柔らかい芯よりも硬めがうまくできるようです。通常はショルダーには接着芯以上は何も入れないですが、今回は特別です。そうして、元の生地の厚みが違っても、完成品はだいたい他の物との出来上がりの厚みなどをそろえています。
そして、定番の4本ステッチをかけてこんな感じで表地にコーデした柄が映えました。こうして、お部屋などにかけて保管する場面を考えると、柄の位置が左右でそろっているのが美しいですよね(^-^)。

裏地の入り口に一周貼った伸び止めテープの効果の検証

効果あり!!:十分に効果が見られました。この裏地部分ですが、伸び止めテープを貼らないと決まって2箇所程ははタックが寄ってしまいます。横に生地が伸びるから余るのですね。今回その予想を見込み、【868】で伸び止めテープを入口に1周貼りました。その効果が絶大でした。
見る場所も変えてみます。先端がピシッとまっすぐです。気持ちが良いですね。中を開けるたびに視線が行く場所ですので重要です。

ということで、伸び止めテープの効果が得られたということになり、対策が成功しました。

今後も裏地には決まって毎回貼ろうかと思います。

完成作を見る

表はこんな感じです。<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。
蓋を開けるとこんな光景です。
外のリボンをほどきます。内側に巾着袋が設置。
巾着袋のひもをほどきます。内側に黒の袋が広がります。二重仕立ての裏地付き巾着袋です。
フラップポケットです。
入り口はタルカンにナスカンを引っ掛けて開閉。ヒネリ錠、差し込み錠、マグネットボタン、ドットボタン、いろんな開閉機能がありますが、留め具の中ではこの方法が今まで試した中で一番永久的でした。生地に全く穴をあけずに取り付けることができる点がまずは一番気に入っている点です。
入り口の蓋が口を覆います。物を多く入れたときにぷっくりふくらんだことにもこのフラップが対応してくれます。
底の感じです。底板が内蔵されていますので、安心です。

今回の製作は、なかなか順調でした。キルトタイプにもいよいよ慣れてきました。

あとがき

次回は、柄物を表地に持ってきますので、また印象が違ったものがご覧になれそうです。

今回のように4種ほど生地を組み合わせて1点を作ることから計算すると、今年1年ずっと作って現在の在庫の200点オーバーの生地をALL使い切るようなイメージです。

ハンドメイドリュックに掛けるダイヤキルト、実は装飾目的だけじゃない本当の意味【869】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近のモデルチェンジで表地に毎回3cmのダイヤキルトをかけていくデザインにしました。

とても大きな変化で、このダイヤキルトの部分に今回スポットを当ててみます。

製作方法などは、以前にスポットを当てていますので、【855】の記事もよろしければお立ち寄りどうぞ。

記事内に対応YOUTUBE動画もそれぞれ埋め込まれていますので、動画も一緒にご覧になることができますので(^-^)。

今回の【869】では、この中綿キルトの機能についてお話致しますね。

装飾性に目が向きがちなキルト、実は傷みにくい丈夫さがその凹凸な構造にあるということ

まずは、キルトの中に挟み込む中綿とハード薄芯の様子をご紹介します。

中綿は、意外に薄めです。5mmくらいはありますが、透けて向こう側が見えるほどの薄さ。これで良いのです。あまりにぎっしりと綿が詰まったものは、硬すぎで融通が利きませんのでデザインに影響してしまいますし、硬くて縫えない、重すぎるなどの別の悩みが生まれます。こんな最低限の程度で良いです。
前面から順番に、接着芯が貼ってある表地、中綿、ハード薄芯の順にサンドイッチします。そして、右のように3cmのダイヤキルトをかけました。キルトを実際にかけていく時は、待ち針は、左の写真よりも真ん中周辺にも追加して増やします。縫いながらこまめに待ち針を外していきます。ぶつかるとダイヤのラインが歪みますので、注意ですね。
ダイヤキルトは、玉結び、玉止めを1ステッチずつ行っています。ほつれ防止と丁寧なお仕立てを追求したものです。
中綿の厚みの様子、こんな感じです。ステッチされたところはへこんでいますね。この構造こそが今回のポイントとなる点です。
ダイヤキルトをかける、かけ内の違い・・・左:キルト無し。右:キルトあり。

まず、この左と右の見た感じの違いですが、こういった無地ライクの柄、柄も柄とも呼べないようなプレーン寄りな物に関しては、キルトによる柄がつぶれるなどの悩みはなさそうです。

ぱっと見は、華やかになったなあと思われるかと思います。

ただ、その見栄えの装飾性の変化だけではないのです。

キルトをかけたことで、凹凸感が生まれているお話を上述で致しましたね。

このキルトの凹凸感ある構造が、実際にリュックになって使用する中で、接触する面を少なくしているのです。

へこんだ部分は、触れにくくなっていますので、それが全体の構造であるとなおさら効果は大きい。

つまり、丈夫である構造であることはステッチの縫い付けから言えることですが、そうして出来上がった凹凸の構造こそが外傷から守る働きがあるというものです。

あとがき

前より大変な作業にはなりましたが、慣れると結構作業がはかどるものです。

そして、縫い糸をスパン糸よりもテトロン糸にすることで、玉結び、玉止めの時間が短くなります。

スパン糸はどうしてもからまるので、それをいちいち毎回ほぐす時間がありそれも積み重なって結構な時間になってしまいます。

テトロン糸は絡まりにくいので、綺麗に二股に分かれ、結びやすくなってくれています。

今回テトロン糸でやったので、以前のスパン糸との作業時間の違いがとても大きいと感じました。

このダイヤキルト、柄物にはどうでしょうか。

それは、柄物にもほどこすつもりでいます。

ただ迷っているのが、タックなどの入った最初から凹凸感ある構造の生地の場合です。

せっかく綺麗なのにダイヤキルトで柄をつぶしてしまうようでちょっと考え中。

ダイヤキルトの幅を大きいものにするのか、などが考え中の対策です。

いろいろな生地が登場してきますので、ジャカードも結構多いです。

けれども、全体としては生地というのは無地系がすごく多いので、キルトのおかげですごく素敵になる劇的変化は無地ライクの方が大きく感じられるかもしれませんね(^-^)。