20-30年もののヴィンテージハイブランドバッグのポケットのネタ付き防止対策【1049】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ヴィンテージバッグの価値が上がって行っているようです。

なぜなんだろう、パッと私が独断で思い浮かんだことを書きますと、

・ここへ来て、ブランドバッグの過去のものはヴィンテージ級の経年になってきた?

・過去のデザイナー様の活躍時のお品がやはり良いと見直された?

・SDGs の高まりとともに、過去のお品を掘り出す動き?

こんなことを思い浮かべました(^_^;)。

今回、過去の古いハイブランドバッグの価値が高まったと聞いて、自分の持っている(持っているだけで使っていませんが。。。)バッグのあることが気になりました。

そのあることとは。。。

よくある昔のバッグのポケット内のネタ付き

シャネルのキャビアスキンマトラッセハンドバッグです。
背にも使い勝手の良いポケットがマトラッセのキルト柄をそろえて取り付けてあります。お見事な柄合わせです(^-^)。

正式なモデル名称が分かりかねますが、私の場合、廃版になったと聞き、いずれと思っていたのを少々焦って中古品で購入したのが、15年程前ですかねぇ。

当時は、¥100,000弱くらいで購入したと思ったのですが、現在は約3倍-5倍くらいですかね。

そんなになるものなのですね(驚)。

モデルとしてはその購入の15年前の時点で中古だったわけで、1990年代-2000年辺りのモデルだと思われます。

このお品の良さを私が語るとすれば、容量の大きさがとても十分であるということ。

シャネルのバッグは小さめも多いですが、こういったハンドバッグなのに横が底の部分で30cmくらいもあって、ハンドバッグとしてはやや大型です。

さて、今回の気になることというのは、内側のポケット内のネタ付きです。

本革、PVC、合皮でもずっと保管しておくととりあえずそこそこのネタ付きは起こりますが、

特に、経年でどうしようもなくなるのがPVCと合皮です。

このモデルは、私が思うには。。ですが、ポケット内も本革ではなかろうかと。

私の想像のように本革であったとしても、すでに現在の時点でくっつきみたいなことは見られましたので、ポケットすべてへ「新聞紙:しんぶんがみ」を畳んで入れていきます。

これが私なりの今回のネタ付き防止対策です。

まず、背のポケットへこうして新聞紙を入れます。新聞はインクがありしんなりしていますが、印刷されていないまっさらのものが、新聞紙:しんぶんがみ。実際の新聞インクの水分がないため、少しごわっとしています。

あまりボリュームある畳み方だと膨らんで変な型崩れを起こしてしまいますので、ポケットに仕切りを入れる意味だけで良いかと思いました。

メイン部屋には型崩れ防止で立体的なあんこをこれも新聞紙ですでに入れていました。このモデルの場合ファスナーの付いたポケットと何も付いていないポケットが内側に2個です。

それぞれにたたんだ新聞紙をこうして入れました。

これで対策はOK。しかしながら、効果は未知です。

ちなみに、ファスナーの付いたポケットの内側はサテン生地のようでしたが、この際、ここへも新聞紙を入れました。

布は劣化やネタ付きは大丈夫だと思いますが、この際なので新聞紙を入れました。

このバッグを使う予定がないので、保管こそ劣化に注意せねばなりません。

保管していれば大切にできると思うと大間違い。

経年劣化が進むことも気づかぬうちに起きるものです。

私の予想が当たって、ポケットの内側のレザーっぽい方が本革だと良いのですけれど。。。

もし、合皮やPVCである場合、この対策をしても、ポケットの内側ではくっつきは免れますが、その素材自体は劣化してヒビ割れやねっとりとしたものに変化するかもしれません。

今後様子を見守ることにします。とても長いスパンになりますが。。

あとがき

保管しているだけで使わないのになぜ所有しているのか。。。

それは私にも分かりません。

コレクターだからかもしれませんね。集めて持っていることが心地良いみたいな。。。

他にもこうして、保管しているだけのバッグがまだ他にもありますし、カスタムしてショルダーを付けたりして自分流にアレンジの物もあります。

使用する用のバッグは別であるので、今回のようなバッグは収集に特化の物になります。

何でしょうね、この分け方ww。

ところで、今後も飽きることなく持ってゆくであろうと思っている手持ちのバッグの特徴というのは、それほど一世を風靡したデザインではないものがポイントです。

今回のシャネルバッグもどちらかというと一世を風靡したモデルではないと思います。

今見ても古臭さを感じないのは、流行になっていなかったからなのです。

1つ私から末永く持てるハイブランドバッグ選びのお勧めをするとしたら、このことです。

珍しい、ニッチなデザインのもの、発売当時はひっそりと影のような存在であったようなモデルは、何十年と経過した時に、逆に新鮮である印象さえ受けるものです(^-^)。

巾着袋のシングルとダブルの使い勝手の違い【948】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

巾着袋には、シングルとダブルのひもがありますが、今回、ブランド物のシングルひもが、あまりの使い勝手の悪さにダブルに変更したリフォームをしました。

その体験から巾着袋のシングルとダブルの使い勝手の違いと、シングルならではの使い勝手の良さというものもあるのかということを考えてみました。

巾着ひものシングルをダブルにお直しをしたくなった理由

ブランド様の商標権の兼ね合いで、実際のお写真は控えさせていただきますが、イラストでお願いしますね。

左のイラストみたいなシングルの形になっている巾着袋。

素材などはとても良く、カッコイイのですが、機能がまるでだめで、生地が滑らないガサッとしたタイプであるうえに、巾着ひもも滑らないので、口をきゅっと絞めることが困難、もしくは不可能といったような状況でした。

これでは、何も使えないと思い、ダブルに巾着ひもを改造することを決意。そして、右のようになりました。

結果は、生地の性質やひもの性質も何も関係なくスムーズにひもを引っ張ることができて、とてもスムーズな開閉の巾着袋へと変身できました。

今回、巾着袋のシングルをダブルへスムーズに短い時間で変更できたことにはある条件がありました。

それは、2枚仕立ての作りであるということ。

生地の前面と後ろ面を縫い合わせたやり方で作られたものだという点です。

そうすると、片方のひもホールが無い方に、一部縫い目をほつくことで、ひもホールを作って縫いとじ直すことで可能でした。

もしも、片方のサイドが「わ」になっていた場合は、新しく巾着ホールとともに縫い代も確保せねばなりませんので、少し段階を踏みますができないことはないです。

ただ、縫い代の分面積が狭くなることは仕方がないことです。

シングルひもの巾着袋が使い勝手が良いケースはあるのか

さて、私の価値観としては、ダブル巾着袋の方が、今回お直しをしたという事実からも使い勝手が良いと思っていますが、シングルならではの良さもあるのだろうかと考えてみました。

シングルひもの場合は、完全に口がしまらないと思っています。

半開きというかひもホール周辺が別でストッパーなどを利用しないといけなくなります。

ただ、その半開きが良い時もあるのかもしれません。

コップ入れなどに使う時は、少し開き気味なことで、通気性が良かったり、

巾着袋にお花を挿すようなインテリアの場合は、アシンメトリーなシングルの巾着袋が雰囲気があったりするのかもしれません。

あとは、先ほどのコップの感覚に似ていますが、何か大きな容積の物を収納する時になんとなく入れ物として使う場合に、かえって、ダブルよりも出し入れしやすいのかもしれません。

あとがき

リフォームすることで、機能が高まったり使い勝手が良くなったりする効果が得られれば、その苦労とか時間も意味がありますね。

バイクとか自転車などのパーツや機能に関してはてんでちんぷんかんぷんですが、アパレル用品に関してならリフォームのイメージはまだわきやすいです。

1つの例としては、お出かけに使っていたようなバッグ、旅行に買っていたようなボストンバッグをインテリア用に入れ物として使うという再利用の仕方があります。

バッグってもとは入れ物ですから、使い道を変えただけで、その機能は継続です。

そんな考え方で、捨てずにまた使い続けていったりした例は、他にもあり、小さめのハンドバッグだったブランドバッグをショルダーを無しにしてポーチに使ったりなどもできます。

そうすることで、流行などという言葉とは無縁に、永続的に使っていけるかもしれなく、最終的にはコスパの良いお品であったなあと言えそうですね(^-^)。

まっすぐなのか斜めなのかだけの違いの全く同じ構造の2つのデザインのバッグの比較、なぜ別デザインの必要があるのかの理由【350】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「おにぎり」デザインのハンドメイドバッグが完成しました。

まずは、出来上がりをざっと見て、その次にファスナー周りのボックス枠二重ステッチの役割をご紹介。

そして、最後、自身でも気になっている類似デザインは1つに絞った方が良いのではないかの検討という順番で綴ってまいります。

「おにぎり」の完成の姿と作りやすさについての感想

「おにぎり」:<サイズ>縦22cmx横22/32cmxマチ10cm。赤色のヘリンボン柄が立体的で美しいです。
このデザインでリュックになることは意外。Dカン付きなら、どんなバッグでもリュックにすることが可能の証明。
入口開閉は、ここ。両開きファスナーがマスト。シェイプされたすずらんデザインのループエンドと牛革のひも。
内側の様子:出来上がると見にくいので途中の場面で写しています。キャンバス地の薔薇柄が賑やか。

さて、作りやすさについてですが、実直な感想としまして、作りやすかったです。

裏地に厚みのある生地を持ってきた心配もありましたが、何ら問題なし。

ファスナー周りの二重ボックスステッチをなぜ採用しているのかの重要エピソード

入口のファスナーがとても重要です。

実際使う中で、思わず、ファスナーを持ち上げるなどということもあるからです。

そこで、ファスナーの取り付けは、二重縫いということを徹底しています。

この二重縫いには、過去のヒヤリとした経験があるからです。

あれは、2018年初頭のこと、紺色で大きなボストンバッグに挑戦していました。

2018年初頭くらいまでは、まだ縫い糸が50-60番を使用。

出来上がったバッグのファスナー周りを一重だけで縫っていた完成品を持ち上げてみましたら、ファスナーの両サイドのステッチがいかにもちぎれそうに浮いたのです。

それを見て、「これはまずい」と冷や汗。

このころから、まずはすべての縫い糸を一掃、30番にすべての糸を統一する決心を固めました。

それ以来ずっと30番糸ばかりで製作しています。

それでもファスナー周辺は二重縫いを継続しています。

そして、さらに、今回ご紹介したいのは、ボックスステッチの二重縫いを1周り外側にも書けることの意味。

これを分かりやすくご理解いただくためにまずは、ボックスが1周のみの裏面の状態をまず一緒に見ていただきましょう。

特に注目すべきは、裏側から見たときのファスナーの裏面の様子です。

ファスナー取り付けの内枠のステッチをミシンがけしています。
1周だけのボックスステッチの場合の裏面:ファスナーの縁がヒラヒラとしていて不安定な様子が分かります。
では、続いて行う外枠のステッチ場面。外枠も内枠と同じく二度縫いです。
内枠と外枠両方が完了した状態を表側から見た様子。安定した丈夫さが見られますし、美しいです。
その裏面を見てみます。さきほどのヒラヒラとは違い、縁の方がステッチで固定され、整然としています。

以上、ボックスステッチを二重枠にする理由というのがこういった整った見栄えになる効果を出すためでした。

バッグが出来上がった状態でこの部分を覗いて裏から見る人は少ないでしょう。

しかし、間違いなく見える部分とも言えまして、視界に入る部分であることは確かなのです。

全く同じ構造の「巻き寿司」と「おにぎり」は別のデザインとみなしていくのかどうかの検討

左が「巻き寿司」。右が「おにぎり」。構造が全く同じで型紙の面積もほぼ同じです。

検討しますのは、わずかなラインの違いで「巻き寿司」と「おにぎり」を別物にすることの意味があるのかどうかということです。

おにぎりが完成したこのたびをきっかけに、なんら変わらぬ同じ作り方の2点を並べてみました。

取っ手と、取っ手の付け根タブの8角形も全く同じサイズで同じ長さのパーツで共通。

共通点がほとんどで、唯一違うのがサイドのラインだけです。

ただの雰囲気に過ぎませんが、「巻き寿司」はメンズライク、「おにぎり」はフェミニンなどと多少の違いを感じます。

同じサイズなので確かに比較しにくいのですので、もしこれらを大きなボストンバッグで作るとしたら。。を考えてみます。

右の「おにぎり」をまずは採用しようとするのではないでしょうか。

大容量のボストンバッグが左の「巻き寿司」だと荷物の多い旅行の際には下に置いて中身を出し入れの時の安定感に少し不安があるかもしれません。

こうして、同じサイズだとよく分からなかった比較も、サイズを極端に変えた時のイメージで比較することで、どちらも別デザインとして見て良いのだと結論づけました。

あとがき

実はこのたびの紅色の「おにぎり」。

その後1年くらい自身が使わせていただきました。

そのレポートとしましては、ほとんどがリュックの使い方オンリーであったこと、取っ手がややブラブラしている様子であったことです。

その他の機能については不満は感じませんでした。

ということで、リュックに寄せるならもしかして取っ手は片方だけとか短い方が良いのかもしれません。

こうして、どんどんその後の月日の経過によって改良点や見直し事項が出てくるのです。

「製作」というのはもしかしたら、終わりがない旅のようなものなのかもしれません。

「おにぎり」デザインのリュックこうして作っていく、ここからのアレンジでいかようにもアイデアが浮かびますよう作り手様へ向けた製作例【348】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「おにぎり」というハンドメイドバッグのデザインをもっと作りやすく改良致しまして、新しいデザインのおにぎり型を作り始めたところです。

作りやすく改良することはとても大切で、綺麗に作ることができることにイコールとなります。

使用の裏地は2種類展開でして、表地含む全3種を使った生地同士のコーディネートの考案からスタートしましたコンパクトなサイズのリュックです。

一度使った残り同士なので面積が不足、2種で裏地のどのパーツに配分するかのポイント

<裏地1>ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。フラップポケット部分をこの生地で。

少々浮きますが、ポケット自体が浮く感じの貼り付け型なので、ここに追加の方の裏地を使ってみました。

ミラーレースカーテン地は一見薄そうに見えるかもしれませんが実はとても丈夫です。

ポケットはもう1つ逆サイドに設置。

違うデザインの「隠しポケット」です。

<裏地2>キャンバスフラワー、ポリエステル/100%、日本製。厚みがある生地なのに裏地として使います。

そして、表地をご紹介。

紅色というような赤色がすっきりとしています。

ヘリンボンのジャカードがダイナミックで美しいです。

<表地>ドレープカーテン地:シェイプス、ポリエステル/100%、日本製。ヘリンボン柄を無地ライクと解釈。
取っ手の付け根パーツの8角形:通称オクタゴン。視線の行く取っ手付近に象徴的なデザインを注入します。

このたびは前半部分ですが、複数の生地を使いながら進めています。

3種の生地があっても互いに邪魔しないそれぞれの持ち場を重視する配分です。

混ぜないようにしたところはこの度の判断ですが、時によってはコントラストを利かせ混じることが良い時もあると思います。

あとがき

この「おにぎり」デザインは、4つのカーブが並行に並ぶと四角くなり、別の「巻き寿司」というデザインになります。

どちらかというと、こちらのデザインはエレガントです。

ちょっとしたことなのに同じ構造でありながら雰囲気が随分変わるものだと自身が驚き、あえて2デザインを別に考えて製作しているのです。

この「おにぎり」をうんと面積を広げればボストンバッグが実現できます。

サイズを変えるだけでもシーンの違うバッグが作れるということになりますので、主軸にこれぞというデザインが1つだけあれば、堂々と胸を張れば良いのです(^-^)。