まるで経理部♪、縁の下の力持ち部分をハンドメイドバッグでご紹介したいと思います【1109】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

表地と裏地が類似な生地をバイカラーに仕立てたトートバッグ型を「中」サイズでお作りしました。

お伝えしたいポイントというのは、目には映らないその内部の丈夫な作りの秘密です。

興味深く読み進めていただければと思います(^-^)。

こんなシンプルなバッグのどこに丈夫さの秘密が隠れているのか

「インテリア収納袋-トート型:中」<サイズ>縦32cmx横28/49cmxマチ20cm。
取っ手は、幅が1.6cm、高さは17cm。

ここ最近の中では、トート型は珍しいですが、生地が多く残っていまして大きめを作ることができたのです。

・<表地>コットンナイロンデニム(クリームベージュ)、綿/60%、ナイロン/40%、日本製。

・<裏地>ツイルクロス(ペールグリーン)、綿/100%、日本製。

似た生地なのですが、細かい混率を見ると随分違います。

表地のベージュはナイロンが入り、もう少しきゅっと引き締まっていて、弾力性があります。

今回は、この少し前に制作のツイルクロスのペールグリーンカラーのみで製作の「大」というビッグサイズの次のサイズの「中」になります。

巻き薔薇もカラー物がいよいよ最終で、今回はオーガンジータイプをちょんと1か所だけ縫い付けです。

さて、このシンプルな何でもないようなトートバッグなのですが、その丈夫さには私としては自信を持っています。

入り口周辺:上下に2段に渡って、それぞれ2周ずつの二重縫いです。そして、更にそれに加えて、取っ手部分は、返し縫をしていますので、取っ手だけは上下とも4重縫いということになります。

これが、目に映る範囲のステッチの丈夫さですが、実は、ここでお話することで判明する丈夫さが内部に有ります。

それは、どのトートバッグでも作業の段階にある、両サイドの地縫いと底の地縫いです。

これを、表地、裏地共に2重縫いをどの箇所もステッチしてあります。

かつて経理部に所属の私も経験がありますが、そのお仕事は、会社では、「縁の下の力持ち」と呼ばれていることを思い出します。

表には華やかに登場することはないけれど、しっかりと重みを支えてくれる重要なパートなのです。

ここまでして、やっと私自身も腑に落ちたお品になります。

おそらく、今回の中サイズは、1泊程の旅行にもお使いいただけるでしょう。

中に結構なお荷物が入っても肩からかけられ、かさばることのないすっきりとしたバッグとして実用的にお使いいただけます。

あとがき

とにかく、1つのお品を末永くお使いいただけるよう、流行を取り入れ過ぎないシンプルさ、使い勝手の良さ、高級感などを追求しています。

まだこれでもなかなか伝わっていないという実感。

伝えることって本当に難しいです。

実は、取っ手も結構こだわりの4本ステッチなんです。

ステッチというのは、ただの飾りではなくて、そのパーツを硬くしてくれます。

ステッチが真ん中にあるのとないのとでは、手間もかかりますが、丈夫さが格段に変わります(^-^)。

究極の場面!、どうしてもハギにせざるを得ないハンドメイドバッグの本体のはぎ目の美しいフォローの仕方例【986】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近の10数点をcreemaで販売させていただいております。

せっかくなので完成品はお客様のお手元へ届くよう、そして実際に実感していただけるような方向にと思っています。

今回は、インテリア収納袋:トート型ですが、実は、最初からあるハプニングがありました。

生地が「ハギ」になる場合の価値の高め方

インテリア収納袋:トート型「大」:<サイズ>縦35cmx横44/64cmxマチ20cm。
<表地:チャコールグレーxピンク>ブリスタージャガードニット、綿/42%、ポリエステル/25%、アクリル/18%、毛/5%、ポリウレタン/3%(混率の中に7%分が抜けていますが、この情報しかございません<m(__)m>)、日本製。
<裏地:黒>リブニット、ポリエステル/100%、日本製。

このお写真でお分かりになるかと思いますが、下の方がハギになっていますね。

そこへシンプルな薔薇のレースを装飾しました。

中へ縫い付けて挟み込む形での設置です。

レースは、メッシュタイプなので、見えない部分には丁寧に伸び止めテープを補強に貼っています。

パット見ただけではもう内部のことは分かりませんね(^_^;)。

この「ハギ」になった両パーツが、同じ生地を切り替えてある点が少し異例です。

最初からこのハギデザインをしたい意向ではなかったということです。

もともと生地屋さんにストックが短い30cm程ずつしかなかったのです。

けれども4枚入手できたことで、前面、後面共にハギにして大きなサイズを作ろうと決心。

今回は、YOUTUBE動画が結構長めで詳しく解説できましたので、このブログ内では、ご覧いただく時のポイントの部分を明記して、最後に動画を貼るということに致しますね。

たくさんのポイントが詰まった製作になりましたので大変貴重です。

ハギ部分のある本体をトートバッグに作って行く時のポイント

①裁断場面でのポイント:型紙のある部分に左右ともハギの部分を徹底して合わせて裁断しておきます。そもそもこれがベースです。ここでずれていると最終的にぴたりとハギ部分が合いません。

②レースを埋め込む時のポイント:一度にレースをはめ込むよりも一段階ステップを踏みました。まずは、レースを本体生地のハギ部分の縫い代1.5cmの真ん中あたりにレースの見え具合を調整して決めながら仮止めをする意味のステッチを先に入れておきます。その後、本体を1.5cmの縫い代で地縫いしました。2度縫いです。ハギ部分は弱いので、2度縫いを採用。

③ハギの両サイドの固定:ハギ目は地縫いだけでは不安定。しっかり両割りして、ハギの溝部分の左右1.5mm程度の位置になるかと思いますが、ステッチで固定します。

④本体の前後の合わせ縫いの縫い始め位置:通常上からとか下からなど端っこから縫いますが、溝のレースの位置を徹底的に合わせるためには、待ち針の時点で、一番最初にハギから留めます。そして、細かく待ち針も打ち、縫う時も、ハギの部分の返し縫からスタート。これでうまくハギ部分がサイドで重なります。

上記の工夫によりこのゴールを目指します。何も考えずにやるとここに段差ができます。

⑤ステッチ糸の工夫:ハギの両サイドのステッチは目立たない方が良いかと。片側はレースで隠れてくれますが上の方が見えてしまいます。これは仕方がないですので、糸を工夫します。今回たまたま手持ちで持っていた絹糸の細口のピンク。表地のカラーになじみ、ニットに縫うことでさらに埋まりますので、極力目立たなくなります。

今回の記事はニットを扱う上でもポイントがありまして。伸び止めテープを最後の縫い閉じの入り口に貼ったりなども重要です。

ただ縫い糸の種類に関しては、普通の織物と変わらないテトロン糸でやっています。

洋服のニットの場合直線ミシンではなくてALLインターロックミシンというもので作って行くようなので、それがない以上、ウーリー糸を使おうとレジロン糸(ナイロン系の少し伸びる糸)を使おうと、ストレートのステッチをするのであれば、あまり変わらないと思います。

特別な糸を持つと管理が大変で、テトロン糸やスパン糸でやってしまえば、洋服程の激しい動きはないので、バッグは糸はは気にしなくても良いかと。

あとがき

大きいサイズを作るために必要であれば、「ハギ」というのも検討してみるのも良いかもしれません。

今やデザインとして、ハギは使われ、切替によるコントラストなどもデザインになっていますが、もともとこういった生地不足の事態から生まれたものなのではないかと思いました。

底部分は汚れが目立たないように、白に対して切替の濃いめのカラーを持ってくるなどのお品も多いかもしれませんね。

これは私の考えですが、高級な生地の場合、途中でハギ目ができることは価値が少し下がります。

そこへ、レースなどの装飾と、美しいハギ目を演出することで、隠したり、飾ったりをしながら、結果的に価値がアップしていけば、素晴らしいフォローだと思います。

ハンドメイドバッグの袋型タイプ製作における縫い代1.5cmと1cmの箇所ごとの使い分け【921】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを作る多くの人が袋型タイプが多いのではないでしょうか。

その袋物の1つのデザインに王道のトートバッグがあります。

裏地を付ける、着けないにかかわらず、地縫いの際には縫い代を要します。

今回は、その地縫い部分であったり、細かいパーツなどの場合など縫い代がいろんな場面で必要で、縫い代自体の幅の違いをその使い分けの点でご紹介したいと思います。

重さや圧力がかかる部分は、1.5cmがお勧め

重い物を入れたときの重圧などは、こういったハギの部分にかかってくるので圧力がかかり少し動いたり生地の折り目が開いたりします。その積み重ねで耐え切れず破れたり裂けたりなどが起こりうる想定です。

そうすると、5mm程度では、いつパンクするのか分からない不安に襲われます。

やはり、3倍の1.5cmとっておくことがとても安定感があります。

ひっくり返しとか表面からの見栄えが美しくなるのは、1cmがお勧め

今度は、逆に細かいパーツに関してです。

細かいパーツは、ショルダータブ以外は余り重圧がかかるところではありません。

よって、縫い代を1.5cmも取る必要もないことと、1.5cmでは、ひっくり返しの際などに混沌としてしまい、縫い代の行き場がなく表へ響くことがあります。

そうした場合を考えると、1cmにしておいてすっきりと縫い代が収納されるような環境の方が表からの見栄えが良いです。

ということで、1.5cmと1cmというわずか5mmのことではありますが、この違いが大きいいということで、使い分けも重要です。

以前、某ブランドポーチの縫い代が浅くて、使っているうちにパンクした過去があり、結局、そこをロックミシンで覆い、そういったリフォームのおかげで現在も使えているという経験があります。

地縫い部分が一重仕立てでしかも縫い代も浅く、縫い代の始末もしていない。。。

これがブランドバッグではまかり通ってきたようで。。。

それでもブランドの価値を損ねない他の分野での活躍と信頼があるからですが、やはり気持ちが良いものではなく、その商品をリピートしたいとは全く思いません。

私のようなプチ個人業者がそれをやっては元も子もありません。

けど、そういった経験があってこその教訓だったりしたわけで、貴重な経験と言えるものだったかもしれません。

あとがき

今回のように、ちょっとした箇所であっても、結構深い意味があったりする点を、アウトプットしていければと思っています。

また、ちょくちょくお寄りくださって、何かお役に立つような細かな工夫をお持ち帰り下さいませ(^-^)。

ラメ素材ハンドメイドリュックの完成と【868】の入り口伸び止めテープの効果の検証結果報告【871】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回1点ハンドメイドリュックが完成しました。

今回はなかなかスムーズ。そうは言っても、結局は5日程は要していますので、1日や2日のものではないということです。

また、後日のブログで、大きな作業のくくりをご紹介するつもりです。

今回は、臨時で表地不足による裏地で代用のショルダーの部分がポイントであったことと、【868】の記事で裏地の入り口に伸び止めテープを貼ったその対策が効果があったのかを検証いたしました。

そんなあたりが見どころになります。

ショルダーだけ異素材というもののイメージ

表地のラメ入りシーチングプリントという生地は幅が110cm。

それほどは十分にない幅であったこともあり、ショルダーのパーツが不足していました。

そうして、ちょうど余っていた裏地のネイティブ柄をショルダーに使うことを決意。

左下のネイティブ柄の裏地はとろみ生地。よって、ショルダーの中には基本的には入れ込まないハード薄芯を入れ込みました。柔らかい生地の場合柔らかい芯よりも硬めがうまくできるようです。通常はショルダーには接着芯以上は何も入れないですが、今回は特別です。そうして、元の生地の厚みが違っても、完成品はだいたい他の物との出来上がりの厚みなどをそろえています。
そして、定番の4本ステッチをかけてこんな感じで表地にコーデした柄が映えました。こうして、お部屋などにかけて保管する場面を考えると、柄の位置が左右でそろっているのが美しいですよね(^-^)。

裏地の入り口に一周貼った伸び止めテープの効果の検証

効果あり!!:十分に効果が見られました。この裏地部分ですが、伸び止めテープを貼らないと決まって2箇所程ははタックが寄ってしまいます。横に生地が伸びるから余るのですね。今回その予想を見込み、【868】で伸び止めテープを入口に1周貼りました。その効果が絶大でした。
見る場所も変えてみます。先端がピシッとまっすぐです。気持ちが良いですね。中を開けるたびに視線が行く場所ですので重要です。

ということで、伸び止めテープの効果が得られたということになり、対策が成功しました。

今後も裏地には決まって毎回貼ろうかと思います。

完成作を見る

表はこんな感じです。<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。
蓋を開けるとこんな光景です。
外のリボンをほどきます。内側に巾着袋が設置。
巾着袋のひもをほどきます。内側に黒の袋が広がります。二重仕立ての裏地付き巾着袋です。
フラップポケットです。
入り口はタルカンにナスカンを引っ掛けて開閉。ヒネリ錠、差し込み錠、マグネットボタン、ドットボタン、いろんな開閉機能がありますが、留め具の中ではこの方法が今まで試した中で一番永久的でした。生地に全く穴をあけずに取り付けることができる点がまずは一番気に入っている点です。
入り口の蓋が口を覆います。物を多く入れたときにぷっくりふくらんだことにもこのフラップが対応してくれます。
底の感じです。底板が内蔵されていますので、安心です。

今回の製作は、なかなか順調でした。キルトタイプにもいよいよ慣れてきました。

あとがき

次回は、柄物を表地に持ってきますので、また印象が違ったものがご覧になれそうです。

今回のように4種ほど生地を組み合わせて1点を作ることから計算すると、今年1年ずっと作って現在の在庫の200点オーバーの生地をALL使い切るようなイメージです。

4デザインのみにしぼった2022年に製作していくハンドメイドバッグ【847】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年に入りましたね。

早速1月1日にやったことの1つにHPのフッターの部分のコピーライトの英文の文言がありますね。

あれを2022に直しました。

あの部分て実は自動変換ではなくて、時計と連動しているようなプラグインを導入していなければ、手動で変えねば変わらないのです。

それを知ったのが去年。

2018年スタートでコピーライトの部分の表示がまだ、当HPのワードプレスさん自体もプラグインを導入してなくて、難しい暗号みたいなstyle cssなどというような名前だったかな、これを入力せねばならず。ネットでググってその説明がされているようなブログ記事を探しましたが、見つけても結局分かりませんでした。

そうして、まあいいや、絶対必要な物でもないようだとあきらめていたころに、ワードプレスさんが2019年くらいから急にアップグレードして、ぐんと今までより使いやすくなりました。

その段階で2020年以このフッターの部分も編集できるようになっていることに気づき、とっても嬉しくて、2020って直したら、そのまま2021年を迎えて、2021年の途中で「あれ?」と、2020年のままであることに気づきました。

自動で更新はされないようなのですね。

よって、もしかして今後は分かりませんが、今のところは、手動で編集していくということで、2022年の1月1日にやることのメモに書いておいたわけです。

さて、今回は、2022年スタート時点にあたって、年末ぎりぎり、もしくは、年末と年始のはざまでいろいろ考えながら、最終的に決断した、ハンドメイドバッグのデザイン、2022年に製作していくデザインをお伝えしたいと思います。

なんと驚きのたった4種だけなんです。

4種のデザインだけを作っていくことにした

2022年製作していく4デザイン:左上から、「餅巾着」、「テリーヌ」、¥卵焼き」、「切餅」。

よく、YOUTUBEやブログをご覧くださる方は、あれ?、「巻き寿司」がないと思われるかもしれません。

年末までは、巻き寿司も続行する予定でした。

しかし、巻き寿司のデザインというのは、実は、上の4つの「テリーヌ」と全く同じ作りなのです。

そこへショルダーなどが加わったり、形が縮小されていたり、ポケットの種類とか、カーブの角度が少し違うことで違うデザインのように見えるかもしれませんが、基本的な作りが同じなので、本当に1日前位の事、今までの過去の実物を手にしてみている時に決断しました。

「巻き寿司」は廃版です。

デザインを少なくすることで、1つ1つを去年よりもう1歩踏み出して高めるということを、数多く製作しながら2022年はやっていきたいと思います。

そして、更に、2022年ならではとして、2種のデザインには、ダイヤキルトをかけていくということにしました。

4種のデザインそれぞれのレベルの高め方

「餅巾着」・・・表地にはダイヤキルトを今後入れていきます。

ダイヤキルトというのは、飾りということの他には、実は、強固に保つ役割があるとのこと。

薄い生地であっても、気にせず自由に生地を選び、一定に中綿のハード薄芯でキルト生地にしていくと全体に統一感があります。

厚手の生地で作ったと同じようにエレガントな薄手の生地でもしっかり感を実現していこうということです。

「テリーヌ」・・・こちらはこれで結構定着しました。このまま続行しますが。撥水生地を表地も裏地も使っているのが特徴です。大切なものを入れるビジネスシーンに安心なバッグです。

この見つけにくさの打開策というのが、撥水生地専門の生地屋さんを探すことですが、もう実は探してあるのです。

それなのに、思うように2021年はサクサクと作っていくことが出来なかったので、2022年は、このデザインをもっと製作していきたいと思います。

「卵焼き」・・・こちらもデザインは、続行ですが、ダイヤキルトをこのデザインにもかけていきます。そうすることで、筒形の変形を防ぎ、しっかりと綺麗に立つということを徹底して実現しようと思います。
「切餅」・・・今まではカーテン地で多く製作してまいりましたが、それは、支柱の長さが150cmくらい一気に必要で、継ぎ目を作らない意向なので幅の広いカーテン地を横取りで裁断してきて作ってきました。もしかして、同じ生地ではなく、支柱を専用の生地に確保すれば、着せ替えみたいに、例えば、ゴブラン地などでも本体は作れるかも、、、と思っています。

ゴブラン地などのような厚手は、重なると縫えない悩みが過去にあったので、その悩みを逆手にとって、一重仕立てで活躍してもらえば、ちょうど程よく縫うことができて、しかも丈夫。

もしかして、カーテン地よりも、エコバッグっぽくないメインバッグにもなるようなゴブランなどの分厚い生地の出番を多くするような方向も良いのかもしれません。

そうと思いついたら、やはりやってみるべきですね。

ゴブラン織りなどはプリント物が多いので、無地が無いかもしれませんが、黒ベースで花柄などは良いかもしれません。

日本製、スペイン製、ベルギー製、トルコ製あたりでレアな生地が見つかるかもしれません。

あとがき

4種のデザインをそれぞれ高めながら、ハンドメイドバッグをできるだけ多くお客様にお届けしたいと思っております。

黒テイストにいよいよ本格的に変化しきるのが2022年になるかと思います。

また、製作時には記事にアップしてまいりますね(^-^)。

取っ手の間にフラップが通る時の引っ掛かりの解消【834】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の記事の、【832】では、ハンドメイドリュックの入り口のフラップをサイズを大きくし、取り付け位置を背から覆うようにしてセキュリティー性を高めるためのリフォームを開始した1点目をご紹介しました。

そこでも、まだ型紙の改良の必要性が見つかり、リフォーム2点目の今回は、その型紙の改良の効果を検証する内容になります。

そういう意味では、今回は重要と言えます。

型紙の修正箇所というのがこちら。

フラップは圧力によって位置がいろいろ変わりますので、とりあえず、背負った時にフラップが引っ張られた状態で取っ手に引っかかりがある部分がこの両サイドの少しの分でした。削る必要のない部分は面積を大きく残したいので、一部のみスリムにするという型紙に変更をしました。

このように、先端を少し削っています。

この効果を特にこの部分に注目することで検証したのが今回です。

検証結果報告:効果あったが、すべてを満たすことの難しさの痛感

取っ手の間に入る部分が引っ掛かりがありません。検証結果は◎でした。

一応、取っ手の間にすっきり入っているので合格です。

余談ですが、ナスカンが真ん中に来ていませんね。

後程取り付け直しをしようと思います(^_^;)。

これはショルダーを背負っている状態です。

手を放して、背に背負っていない状態で、机などに置いた状態でこのフラップの位置を見てみます↓。

何も圧力がかかっていない状態:背負った時よりはぐんとフラップが取っ手の間に入り込みましたが、削った部分の効果が出ています。引っ掛かりがぎりぎり無いです。

ということで、今回の検証結果は、型紙を削った効果が出たということになります。

とはいえ、これも違う位置にフラップが来た時はまだ引っ掛かりは出ますので、あくまで、一番は、背負った時に引っかかりを無くすということになりました。

すべての位置に対応しようとするとフラップがどんどん細身になっていってしまいます。

そうすると隙間も空いてしまうというイタチごっこのような難しい点があります。

相変わらず完全には解消されない隙間問題

そして、さらに、引っ掛かりとは別で、隙間の件です。

リュックを背負った時の圧力でのサイドから見た隙間:フラップの面積の大きさはありますが、横は結構隙間がやはりどうしてもありますね。内側の巾着ひもがあることがかなり重要なのが分かります。
ツーウェイなので、取っ手でハンドバッグみたいに持った時の圧力での隙間:前後がきゅっと口が折れて、隙間が少し少なめになっていますが、リュックの時に比べてほんの少しだけ隙間が埋まっただけ。。。といったところですね。

こういったことから、結局私が後に考案した、最新型の内部に巾着袋設置の安心感というものへ導かれます。

結局のところ、隙間完全解消というのは難しいのが巾着型なのです。

表から見ると同じデザインですが、内部の巾着袋設置と何もなしの大きな違いがあるわけです。

ということで、内部に巾着袋がない過去の製作のお品は今後は廃版です。

このたび、廃版SALEには出品するので、こうして、できる限り最大限にリフォームするという中に入れました。

もしかして、巾着に入れるまでの大袈裟な使い方ではなく、近場へのちょっとした持ち運びに使うだけというシーンにはご利用いただけるかもしれないからです。

あとがき

今回の検証も大変勉強になりました。

バッグを作る時に、物理的な動きを予想することも大切なことだとつくづく思いました。

巾着型、一度は、セキュリティー性の低さにやめようと思ったものだったので、その諦めからの工夫というのがとても大きな飛躍でした。

結果思うのは、巾着型は、かわいいし、優しいデザインで、やはり残して良かったということ。

セキュリティー性の弱さが分かっていても、そこを最大限に何とかしていくというのが私達作る者の役割だと改めて思い直しました。

私も実際、過去の簡易リュックという巾着型を自分で使わせていただいています。

それは、リュックオンリーの簡易なもので、トートバッグになる今回のようなデザインのものではないです。

今回の検証のパッチワークのものは、トートバッグにもなりますので、ご利用の幅は広いです。

では、今回2点目のリフォーム終了です。

次回3点目をまたご紹介してまいりますが、今回で、内部に巾着袋が設置無しのタイプのリフォームが終わりました。

次からは、現行の最新型をリフォームしていきますので、今後もずっと作っていくデザインであることで、またこれも重要なリフォームとなっていきます。

是非また、お立ち寄りくださいませ(^-^)。

バッグのサイドの三つ折りステッチ、地縫いをするやり方の欠点【820】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近自分自身が洋服の持ち方を今一度見直しました。

これまでも<コーデ>というブログのカテゴリーの中ではたびたびご紹介して、こだわりのある渾身チョイスということで、少なく選りすぐった古着の洋服選びをご提案してきました。

そのような中でも「飽き」というものがどうしても生まれてしまいます。

ひどい時には一度も着用せずにということもしばしば。。。

この「飽き」ということが非常にハンドメイドバッグ作りでもテーマになります。

ややお話がそれましたが、今回は、飽きずに使っていただけると良いという思いも入るシンプルな定番バッグのほんの一部についてご紹介したい点がありましたので、その点をテーマにしたいと思います。

一重仕立てで利用する本体の縫い代を三つ折りする始末の仕方

早速なのですが、このような風に三つ折りして一重仕立ての「切餅」バッグの縫い代のサイドの始末をしています。

縫い代を2.5cmとって、おおよそ8mm巾の三つ折り始末ができます。

なんら、難しくはないのですが、できあがりの裏側のステッチに問題が。。。

ステッチが二重になっていますね。一度目は、地縫いのステッチ、そこでいったん途切れます。その後アイロンで2枚を重ねて三つ折りして二度目のステッチをかけるとこのように2本の線ができます。これがなかなかきちんと重なることが難しい、ずれることが多いのです。当然ながら、ここを見ながら縫えないので、勘ということになるのです。

で、これを綺麗に重ねるように訓練したりコツをつかんだりもしようとしましたが、結局は完璧にはできないと結論付けました。

ちなみにご紹介しておきますと、そのコツというのは、位置を正確に見るために最後の縫綴じの部分をやや際寄りで縫うというもの。

しかしそれも全体として見てみると一部はずれますので、すべてをカバーする対策とはなりませんでした。

こんな風に時々2本の線が離れます。当然ながらここを見て縫うことができないので予想とか勘ではどうにもならないことがあるわけです。

ということで、今回は、ここまでです。

その後の為の考案

では、どうしたら、二重線が二本きちんと重なるのか。。。

答えが1つ出ました。

地縫いをせずに、三つ折りして、その縫いとじのステッチを2度縫いすることで強度を同じにしながらステッチをぴったりと重ねる。。。

このやり方です。

これなら、一度目のステッチの上をなぞるようにしっかり見ながらできますので、必ずきちんと見れば重なります。

ということで次回は、このやり方を検証してみることにします。

本来地縫いは大切で、この新しい考案は苦肉の策です。

理由はほんの僅か地縫いしたい線が曖昧になる可能性があるからです。

しかし、それもこの一重仕立てのバッグだからこそ、問題ないのでは。。。

とも思えてきました。

メリット、デメリットをそれぞれ考えた上でも、やはり結局は、美しく仕上がるゴールに到達するには、新しい考案をしたやり方が良いだろうと思っています。

あとがき

また、後日、「切餅」を作る時に今回の考案の検証を兼ねて同じ部分にスポットを当てた記事をアップ致しますね。

ということで、今回の製作の出来上がりを見ていただくとしましょうか。

切餅:縦39cmx横35cmxマチ18cm
<使用生地>エステルツイル(グレー)、ポリエステル/100%、日本製
結構厚手で用途としてたくさんの食料品を入れてお使いいただけることにも対応できると思います。

グレー色、とても渋くてカッコイイですね。

今回の素材は、制服用の生地と言われています。なんとなくそんなイメージありますね。

黒よりも甘い感じがすごく魅力的なグレー。

バッグでも、黒をすでに持っている人が次の色としてこの色をチョイスすることもあろうかと思います。

季節感無視、レースカーテン地で作ったエレガントなエコバッグ収納可能一重仕立て【817】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ本格的に冬の気配がしてまいりました。

先日少し早いながらもホカホカ心地よく温まりながらのちょっとした夜の外出に手袋を着用。

そのような季節ではありますが、アパレル面から見ると、2022春夏の準備が始まる流れ。

季節が真逆の時に準備をしていくのですね。

過去からのしきたりといった感じです。

短い時間でリアルタイムに合わせていくのがファストファッションの王者のスタイルだったり。。。

私の場合は、毛の多く含まれたツイードのハンドメイドのリュックはまだ寒くもない秋の中間地点でご購入いただきました。

早めに季節を感じて準備のような感じのタイミングをしていただいたご購入であると受け止めました。

そう考えると、季節感のある素材というものも流行さえなければ、広範囲のシーズンご案内するのが正解のようです。

レースカーテン地のバッグ

今回の素材はもしかして夏のイメージが大きい名前なのかもしれませんが、レース素材で「切餅」デザインのバッグをお作りしました。

私としては、2022年春夏という意味でもなく、ただただこの生地の素敵さを優先しました(^_^;)。

「切餅」:<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ18cm
<使用生地>レースカーテン地(黒)、ポリエステル/100%、日本製
ここ最近変更したど真ん中の取り付け位置に変えた「底ベルト」と縦に縫い付ける「支柱」の交わり部分。
こんな感じで使わない時は折りたたんで収納。

今回気づいた一重仕立てのバッグに関すること

一重仕立てのバッグは、元の生地そのままなので、元の生地の厚みが出来上がりの分厚さや薄さにそのまま影響します。

芯地を貼る場合だとそれが結構調和されるのですが、生地の違いで差が非常に大きいです。

それも目的によってチョイスしていただければと思います。

今回のレースカーテン地。いかにも薄そうに見えますが、結構こういった素材は丈夫であることが過去の製作で感じてきました。

実際この黒とは色が違いますが、白のジャカードがかかった同じようなレースカーテン地のものも、私は現在プチプチ入れに使っています。

けれど、上着入れだとかボリュームのある軽いアイテムであれば、心配はもちろんないですし、重いものを入れる対応も底ベルトと支柱で工夫していますので、弱々しい作りということはないです。

生地チョイスに一番におしゃれ感を優先したのです。

それでも本当に弱い生地というのは生地そのものの質を問うことになりますが悪い生地というものはあまり出会わないです。

なじみの生地屋様がある一定のレベルのお品を取りそろえられているからということもあります。

現在のこのデザインも他と同じで、ALL原産国を日本製で選択しています。

あとがき

現在私自身も、このデザインの前の仕様のものを実際に毎日使わせていただいております。

ほぼメインバッグとして使いながら、コンビニ、スーパーに立ち寄った時に、そのままこのバッグにin。

とても使い勝手が良いです。サブバッグでなくメインバッグとして使えます。

さんざん、リュックなどの他デザインではセキュリティー性を高める工夫はしていますが、こういった入り口が開きっぱなしの留め具も何もないバッグの良さもあります。

「切餅」デザイン。支柱の150cmの型紙を満たす生地幅の生地に出会えば、どんどんお作りしていきたいと思っています。

一重仕立てのバッグで補強サポート役の底ベルトのより良き取り付け位置【814】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の【810】の記事で、一重仕立てのバッグに補強するパーツの「底ベルト」の位置を変更する内容をお伝えしました。

その後の結果どんな効果や見映えになったのかということが今回の記事なので、当記事【814】は、【810】の続編となります。

底ベルトの位置を出来上がりで等間隔にした結果。。。

以前の底ベルトの位置:縫い合わせをしていない状態で縫い代を含めたど真ん中に縫い付けていたので、出来上がりだと縫い代分内側に寄ってこう言った見映えでした。これも対称にはなっているので、おかしいということはなかったのですが、確かに隙間は等間隔ではなかったのです。

さらに、これは物理的な現象なのですが、こういった縫い付けた部分は硬めなので、このせいで、マチにクセが自然と現れます。

底ベルト同士の間隔が広がることで、マチが大きくなればなあと期待しました。

マチのサイズは決まってはいますが、その箇所でない縫っていない部分がいかようにも大小膨らんだり縮んだりするのです。

よって、この底ベルトの位置変更がマチがそのままのサイズで膨らむことができるカギになるかも。。。と思っていたのです。

出来上がりでど真ん中に底ベルトを縫い付けた底部分の見栄え:大変すっきりしたという印象です。等間隔が美しく、もう今後はこれで行こうとの太鼓判を自分で押してしまいました(^-^)。

私が期待した縫っていない部分のマチの広がりは何となくあったような、なかったような。。。

はっきりとは分かりませんでした。

しかし、1つ、スッキリと美しくなったということだけは、検証で間違いなく思えたことですので、収穫がありました(^o^)丿。

全体の出来上がりはこのような感じです。あくまで、「袋」といった感じですね。一重仕立てというのはこういったものです。けれど、たためますし、コンパクトになるので、必要な時だけ取り出して使うという目的のお品になりますね。<使用生地>先染ストライプ(黒x白)、綿/100%、日本製。

私の場合は、これを日常にバッグとして持ち歩いて使わせていただいておりますので、何ら、メインバッグにもなるんです。

使い方は自由ですので、特に留め具の無い袋ですが、少し近くへ出かける程度のお買い物であればメインバッグでもよろしいかと思います。

そのためにも、きちんとしたお仕立てで丈夫で長持ちするようなコスパの良いお品であると思ってもらえるようにあれこれ工夫を凝らすのです。

あとがき

今回のお品は、柄物です。チェックとかストライプは柄合わせがあります。

通常、エコバッグ的なお品というのは、コスト的な面では柄合わせは無視されていることが多いです。

生地が柄を合わせるために余分に必要だからですね。

そんな中で今回のストライプはピッチが約3cm程のもの。

チェックよりストライプの方が片方の線だけなので易しめです。

ということで合わせています。気持ちが良いですね。

あと、取っ手も、生地幅は112cm程しかないものなので、横に裁断したところで長い取っ手は作れないです。

継ぎ接ぎは2流品の証なのかも。。。ということが頭にありますので、一続きで長ーい取っ手を裁断するとなると縦に150cm程必要なので、この取っ手の向きが縦ストライプになっているのです。

いろいろ舞台裏というものはあるものです(^_^;)。

トートバッグ作りの時のマチのミリ単位の徹底が美しい立体フォルムを作る意識【779】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

おそらくハンドメイドバッグで一番多いデザインってトートバッグではないかと思います。

今回は、そのトートバッグのマチの地縫いの部分がとても重要であるということのお話になります。

綺麗な底のフォルムを出すためのマチの縫い代の位置の徹底

私は縫い代1.5cmでとっていますが、マチの部分は台形の突き出した部分が端っこです。

端っこの最初と最後の締め部分でありながらも、位置が曖昧なのは、台形だからですね。

これは物理的なことで、平面を立体にするときの突き出しの構造上縫い代分横に突き出します。

このことで、縫い代が計りにくいわけですね。

この印の付け方は悪い例です。なぜかというと、端っこがあいまいだからです。せっかく真っすぐに縫っても最初と最後がぐにゃっと曲がる可能性があります。
こうして、先端まできちんと縫い代の印を付けます。上の台形の左上の先端からまっすぐに降りてきた位置から左へ1.5cmが台形の底辺の左端です。
右側も同じように先端まで印を付けます。
そして、先端は返し縫いをし、玉止めも先端のとがった部分の位置で丁寧に行います。

こうしてひっくり返した角がどんな出来になるかってもう分かりますね(^-^)。

あとがき

トートバッグという簡単なシンプルなバッグ1つとっても、あっと驚くような綺麗なものに仕上がるためには、間違いなく、このマチのまっすぐな縫いが影響してくると思っています。

結局、いろんな箇所でその小さな1つ1つの丁寧さが完成のぱっと見という数秒に影響する、考えてみればとても重要なことです。