昭和時代の面影を残した金銀バイカラーネックレスの素敵な活かし方【574】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昭和の頃のヴィンテージネックレスが今見るととても新鮮です。

ヴィンテージものが30年からだと言われるこの年数の感覚は、よく計算された数字だと思います。

ちょうどそんな経年の頃に古い品物が新しく感じてくる不思議が、ファッションの流行のらせん上に重なる気がします。

このたびは、もとは祖母のものだった1点の特徴ある金銀バイカラーネックレスをあれこれ試行錯誤しながらのジュエリー同士の組み合わせの変遷をお伝えしたいと思います。

特徴あるデザインなのですごく難しく、最初は同じデザインじゃないと合わないと思いながらのスタートです。

どうぞ、興味深く見ていただければと思います。

もとは、祖母のものだったのこぎりの刃のようなデザインのネックレスの活かし方

祖母のものだった昭和時代の貴重なヴィンテージネックレスを当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに取り込みました2020年7月のこと。

最初はこれ1点に他のジュエリーを合わせていく形でした。

セット組(前案):ブレスがネックレスと同じデザインのK18YGのみでできているミラクルに感動。

ギザギザ感のあるのこぎりの刃のようなモチーフとそろえて、リングも多角形やスクエアモチーフを選んだ組み合わせにしました。

ネックレスは、K18YGとPT850のコンビ。

リングの多角形の方が同じ金銀のバイカラーになっていて色がリンクします。

もともと金と銀は色ではとても違和感ある組み合わせですが、ジュエリーの場合だと「観念」というものがあって、「金属は金と銀しかない」と思われているため、ジュエリーでは受け入れられる色の組み合わせだと思っています。

こういった高級なアイテムでは、この「観念」は大切であると見ています。

その後、もっとこの組み合わせの意味や金と銀のカラーの美しさをうまく完成できないかと、金銀色を程よい50%ずつに配分したような組み合わせを作っていきました。

3点セット(後案):なんとネックレスが2連へ変身。せっかく同じだったブレスを変更したことにも意味あり。

実は、この風変わりなのこぎりの刃のようなモチーフのネックレスは意外とヴィンテージ市場では見つけやすいです。

ある時期はちっとも見つかりませんでしたが、現在はネックレスはあと2本見つかっています。

ただ、細かく見るとこの金と銀の配置がどれも違いました。

この2連も片方が1つずつ交互、もう片方の下側は2つずつ交互ですよね。

全く同じ物2連ではないことにとても驚きます。

他に見たものは、10個ずつの交互もありましたので、また見た感じが違って映り斬新。

ジュエリーというものがいかに全く同じ物が少ないかということを感じました。

1連を2連にアレンジしたことは華やかさを増す結果になりました。

そしてブレスは、K18YGとPT850のスクエアあずきチェーンが絡まってミックスして固定されたボリューミーなブレスです。ちょうど半分くらいずつ地金が使われていて、どちらかに寄った感じでない点がマイルドに映り美しいです。

そして、リボンリング。

リボンモチーフは一癖あり組み合わせが難しいのが常ですが、数あるリボンモチーフの中で感じが良くすっきりとして躍動感もある素敵なデザインでした。

リボンの部分は18金ですが、輪の部分はプラチナです。

こうして、全体で、ほぼ半分ずつの金と銀の色使いがされた1つのセットであるその見映えは、とてもマイルドで優しく映るというものに出来上がったのです。

あとがき

ジュエリーの前もってのコーデは、急いで装いを済ませたい時にとても有効です。

お洋服に着回しがあるように、ジュエリーも付け回しはあると思うのですが、どうしてもそれぞれの優劣の差は出てきてしまいます。

その理由は、複数だから自然に一番が出てくるというとうことなのだと解釈しています。

よく、「お気に入り」という言葉が使われますが、そのお気に入りこそが一番であり、その組み合わせをあらかじめ、ジュエリーボックスの中に一緒に保管しておくのです。

そうして、お洋服の最後にジュエリーをそのまま機械的に身に付ければ完成です。

あれこれ悩むことも醍醐味なのかもしれませんが、短い時間では一番最高の組み合わせなど気持ちが散漫な中で決められないかもしれません。

ゆっくりと別の時間をかけてあらかじめ組み合わせを決めておくというジュエリーとの向き合い方を1つワードローブ充実の手法としてご紹介致しました(^-^)。

<出会い>不思議なのですが。。。全くのお揃いであることが一番の相性でもないという発見【943】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、新しい発見がジュリーコーデにおいて見つかりました。

発見といっても、新しい天然石がみつかっただとかそのようなものではないです。

実は気づかなかっただけというようなことを認識したというようなことになるかも。

今回はそのお話です。

お洋服と同じように考えると、ジュエリーもスーツのように同じ物を見つけることが可能であるが。。。

私がレンタルジュエリーでお取り扱いのジュエリーは新品ももちろんありますが、古き良き味わいのヴィンテージ物も多いです。

その辺りは、あまり意識せず、その時のインスピレーションで変な先入観を持たず、お品を見た感じで決めています。

その結果、昔の物だったか新品だったかというだけですが、ジュエリーは地金の件があるので、もうここ10年のものだと好みのものは少なく、分厚く、地金をふんだんに使ったボリュームある好みのジュエリーというのは昔のものになります。

あまりに使い古した傷だらけはさすがにヴィンテージといっても価値は半減。

お洋服でもそうですが、ヴィンテージ好きだからこそ、眠っていた綺麗な状態の物を探す醍醐味があって、ジュエリーも同じ考え方です。

今回は、そのジュエリー探しの中でとても興味深い発見がありました。

一番上はネックレス。これに合うブレスの候補が2段目と3段目。

先に、一番下のネックレスと同じデザインのブレスを見つけていました。

なかなか同じ物がない中、ミラクルのすばらしさですが、こんな個性的なチェーンでありながら、同じデザインのブレスが見つかったのです。

これが見つかった時には、ものすごくこの「同じ」というミラクルに感動して喜んでいたのですが、ネックレスの場合、K18YGとPT850のコンビでツートンカラーなのに対して、同じデザインのチェーンなのに、ブレスレットの方はK18YGだけという点がやや違和感がありました。

ゴールド1色であることがなかなかなじみにくいのです。

その後同じような配分の交互に金銀がツートンカラーで並ぶ、全く異なる種類のチェーンのブレスが真ん中。

これだって思いました。これは、あずきチェーンを集めて固めたデザイン。全く違う種類のチェーンです。

しかしながら、チェーンの種類の違いよりも、カラーのなじみ具合の方が勝ったのです。

ここには登場していませんが、リングも金銀がこんな感じでモチーフとリング部分でくっきり分かれているK18YG/PT900のツートンカラーのリングなのです。

全体で見ると、自然にしっくりと受け入れられるのが真ん中のブレスでした。

ブレスレットは、着け位置としては、ネックレスとリングの真ん中。

両方をつなぐ関連付けなどの重要なポジションだと私は思います。

あとがき

今回のことは、お洋服にももちろん通ずるものがあるかと思います。

スーツを上下セットで着なければいけない固定観念とか縛りを取っ払い別であることの良さというのも新しい着方かもしれません。

ただ、スーツである良さというのがもちろんあって、それもせっかく合わせてある元の出来上がり、作り手の哲学がこめられてそうなったわけで、スーツだからこそのかっこよさもあるのです。

まとめると、「ナンバーワンのかっこよさ」ということを目標にした時に、どの組み合わせが一番なのかということ。

たまたま、同じデザインがそろったことがかっこよいのか、違うデザインでも色が相性が良くてかっこよいのかなど、色も違うけれども、形がリンクして美しいなど、目指す地点は、「一番」という点なのです。

ここを、何か固定観念に縛られたりして違う組み合わせをしたりしてしまった時に、一番の組み合わせではないのかもしれないのです。一番は。。。ということをポイントに置くことは、せっかく見つけたアイテムがそれぞれ活きるための大切な観点だと思っています。

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<出会い>特殊なK18YG台のペンダントトップに合わせるペンダントチェーン探し【687】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

K18YGには、実はいろんなカラーの展開があります。K18WGは、また別物として、イエローゴールドだけでも黄色が強いもの、薄いものがあります。

なぜそういった色のトーンの違いが生まれるのかというのは、割金(わりがね)に原因があります。

全体の75%を純金の24金で、そして、その残りの25%はどんな素材でも良いということで、銅が多ければ、オレンジ系な18金イエローゴールドが出来上がる、その一方で、銀を多く入れ込むとどうなるかとういうと、薄い黄色のゴールドになります。

いくら薄い黄色とは言え、イエローゴールドには違いがありません。

ホワイトゴールドやプラチナと比べるとやはり黄色いのです。

そんな微妙な、言い方換えれば、ゴールドのパンチが少ないイエローゴールドは「青金:あおきん」というものです。

その青金で作られた台のペンダントトップがあり、困難な中、青金ベースのペンダントトップに合うチェーンを探しました。

青金はレア過ぎて、ジュエリーとしてはほとんど見つからない件

私の調べでは、青金は、飾り物などの装飾に主に使われる18金になり、ネックレスなどのおしゃれ用のジュエリーにはほとんど使われないとのこと。

そんな中見つかったペンだとトップも、確かにバチカンがはっきりしていなかったし、もともとジュエリーではないのかもしれません。

ビンテージ物ならではの面白い出会いです。

写真で分かりますかね。イエローゴールドの割には、白っぽいのが銀が多く割金に入る「青金:あおきん」です。

ペンダントトップという感じがするものの、飾りという感じもありますよね。

レアな青金の台のペンダントトップにするために、ここにK18YGの丸カンを取り付けました。

あとは、チェーン。数か月これは難しいなあと思い悩み続けながら、ここ最近1つの答えが出ました。

金銀ツートンのミックスがどちらでもない感じでなじむのではないか。。。

はたしてその予想がうまく当たりました。

よくなじんだ、金銀が半分ずつの割合のチェーンがマッチしたのです。

ベネチアンチェーンのK18YGとPT850をねじったデザインのショート丈のチェーン37cm。

どうでしょう。金でも銀でもない中間的な感じに映ります。

青金のチェーンを探しても全く見つかりませんでした。

とってもレアなのですね。

青金のチェーンを無理やり極細でも見つけたとして、その後のブレスやリングがやはり困りますので、青金から解放されて、こんなコンビのツートンカラーという案が有効のようでした。

そして、ペンダントトップと合わせてみます。表はダイヤモンドとオレンジサファイアでぎっしりなので効果が分かりにくいのですが、裏を向けるとよく分かります。とても色がなじみました。これはツートンカラーの威力のたまものです(^o^)丿。

ショートペンダントの37cm。チョーカーのトップにこんなお花柄の半月モチーフがキュートです。

お客様のお手元にいずれまいりますが、この時点で私がワクワクしています(^-^)。

その他のコンビチェーンK18YG+PT850

このほかにも別のペンダントトップに付けるチェーンを入手。

切子風デザインがかっこいいです。線形が丈夫な細口チェーンのビンテージ物に多いタイプのショート丈40cm。このチェーンの場合はゴールドの割合が多い地金の使い方をして組み立てられているので、トップもK18YGの1色で合わせました。↓
ダイヤモンドと透かしのペア―のプチペンダントトップ。一見華奢に見えますが、チェーンは結構ずっしりとしています。線形が丈夫な証拠です。ゴールド1色よりも何か良い雰囲気が出ます。

あとがき

今回、金銀ツートンの地金使いの効果とか良さをお伝えしました。

結構いろいろ見ていくと、コンビのチェーンというのがビンテージ物にはとても多くて、かっこいいです。

今回のような青金という難しい地金の色に役に立ったツートンカラーのコンビチェーン二であったことも私としてはとても大きなコーデの学びでした。