<パッチワーク企画⑥>黒系の無地ライクとボーダー柄前後2面使いが楽しめる1点目の完成-ナップサック4点連続製作【1178】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

パッチワークシートに時間をかけましたナップサック型、「餅巾着」の1点目が完成しました。

パッチワークシートのその後の作業は、割と円滑です。

やはり、シート作りがとても手間が入った作業になることを実感しますねー(^_^;)。

全部で4点の表地、裏地共にパッチワークである餅巾着が出来ていく中で、その1点目です。

それぞれ使用のはぎれが違うので、どれも違った味わいが感じられる点が面白いと思います。

両面使いが全体コーデの可能性を広げてくれる

1点目の完成:<サイズ>縦29/49cmx横34cmxマチ15cm

ショルダーのDカンへの縫い付け方が「わ」であるので、一応先端が裏側に隠れるようにこの無地ライクの面をメイン使いに設定しました。

しかし、そのショルダーの取り付け位置などそれほど目が行くところではありませんので、そのまま反対側をメインにも気にせず使えます。

メインというのが、他の人の目に映る背中と接触の無い後ろにあたります。

グラデーションみたいにパッチワークが整頓されて、もはや一続きにさえ見えます。
これは、同種類の生地を連続配列した効果だと思います。
横から見た感じはこんな感じです。

さらにいろんなショットをご覧いただきましょう。

無地ライクですがオパールですので凹凸感があり美しいです。
木の実みたいなボタニカルな柄の黒色オパールです。
底の隠れる部分にこれらの生地が来ています。
真っ黒ですが、生地の種類の違いが細かく分かれます。
内側には、カードやキーが入るミニポケット付き。
この生地は別のストックから裁断しました。
今後の黒っぽい製作にまた利用していきます。
内側のポケットの無い側:モカ色も入りますが、
生地の柄のラウンドなお花を集めていまして、ある程度柄の雰囲気を統一。
入り口を開けた時はこんな様相です。

パッチワークの配置がなかなか考え易かった1点目の製作でした。

黒を中心としていますので、ジャガードなどはあまり違和感はありません。

この後からの2点目からは、カラーも多く出てきて少しパッチワークの組み合わせの難易度も上がっていきます。

現在はすべて配置は完了でして、あとは作り上げていくだけになっています。

残り3製作もその行く末をお楽しみにどうぞ(^-^)。

パッチワークバッグはどんなコスパなのかを生地用尺に換算して考える

少し話は逸れますが、この<パッチワーク企画>をしていく中で、あることを考えました。

それは原価のことです。

これらの生地は元は、生地を多く調達したもののはぎれであったわけです。

1点製作には、パーツの合計枚数が、横4枚x縦4枚x2面x2(表地と裏地)=64枚。

パッチワークパーツ1枚が横が17.5cmなので、生地巾の短めで考えて、110cm巾÷17.5cm=6枚とれます。

このデータから、生地巾110cmでの用尺を算出してみました。

パッチワークパーツ1枚の縦は12.5cm。

6枚で縦12.5cmの用尺であるから、64枚では。。。考えます。

64枚 ÷ 6枚 x 12.5cm ≒ 133.3333cm → 約1.3m となります。

表地も裏地も合わせて1.3mなのです。

そこへ、ポケットの別布と長いショルダー1.5m分の幅5cmの型紙x2枚分もありますので、ざっくりと0.2m(20cm分)追加して、約1.5mくらいでしょうか。

例えば、@¥1,000/mの生地を平均としますと、1.5mx@¥1,000/m =¥1,500/点という原価。

その中に@¥3,000-¥6,000/mなどという高級生地も含まれるわけですので、そういった点はお得です。

ただ、はぎれなので一続きではなくて、途切れているものであるということになります。

あとがき

原価を見てみると何となくどのくらいでご購入ならコスパが良いかなどが分かりやすくなりますね。

ところで、この原価のようなことを見ているうちに、更にあることをひらめきました。

今後、何かを製作していく時に、原価をあえて共有しようと思います。

そんなスタイルの人が一人くらいいても良いのではないかと思います。

原価はみんなが隠していることです。

原価が分かるとそこへ積んだ利益がばれますので、それによってご購入されなくなる可能性もあります。

けれど、私は反対の考え方をしてみました。

作り手様にも参考になるのはこの一番隠された原価の部分。

それが、良いお品を見極める購入者様にも有効であると見ました。

ここを研究したような内容の発信を視野に入れていこうと思った今回の製作でした。

やって良かったと思っています。

そして、2019年辺りからなかなか動かなかったはぎれが一気に大きなお品を作ることですっきりしていくことも良い2022年最終の締めくくりになりそうです。

ニッチな本読み始めました、バッグは「ファッショングッズ」という分類のファッションアイテムです【669】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの本というは少ないみたいで、以前にも、1冊カバンの基礎知識の事が載っている本を読んだだけの記憶です。

今回、図書館の蔵書検索で、バッグ類についての学びを得られる本を探しました。

そして、ニッチな分野であるとの本を見つけました。

ファッション分野で、バッグは、「ファッショングッズ」という分類にあたる

ファッションというと洋服のアパレルがやはり一番多い分野みたいです。

アパレルというものの中に、バッグとか靴、小物も附随してくるディスプレイだったりお店の取り扱いだったりする近年ですが、それでも元は、バッグ、帽子、靴、革小物というのが「ファッショングッズ」と分類されているようなんです。

今回読み始めた本は、

「ファッショングッズプロフェッショナル事典:ジェーン・シェイファー&スー・サンダース 著/山崎真理子 翻訳」

です。外国人の方が著者さんです。なかなか、こういったファッショングッズのみに焦点を当てた本はニッチらしく、より興味が湧きました。

私のアウトプットの仕方が、ほんの読み始めたその初日の分をアップするという少し変わった手法です。

全部読み終わってからまとめるのではないのです。

なぜかというのも、その時の学びの細かな部分にスポットを当てることができ、この方が、タイムリーで私もやりやすいです。

そして、読書も全部読むということもしないものもありますので、必要そうな部分だけを読んだり、完全読破ということもそこまで時間がなかったりします。

YOUTUBEの中では、しぼりにしぼって2点のポイントをピックアップ。

1)売れ筋カラーは黒と茶、夏場は、紺、白、ベージュ、黄褐色に注目

2)リサーチからインスピレーションを得ていく方法

この2点を挙げさせていただきました。上の2点はYOUTUBEでお話させていただいていますので、後で貼ります。

当記事では、それ以外のまだまだアウトプットし足りない部分をお伝えしたいと思います。

「贅沢:ぜいたく」というものが何なのかという点です。

このことを深く理解すると、物の価値観がはっきりするのかもしれません。

贅沢とは、非常に限られた人だけが持っている製品を持つことにあるようです。

また、他の人が経験したことが無いことを経験することで、人とは違う、本物に対する消費者の関心の高まりの結果です。

ここで、「本物」という言葉が出ています。

贅沢というものは悪い意味で使われることも多いですが、本来素敵なことなのですね。

人とは違ったり、個性的であるとか、1点物ということで、ビンテージ品や中古品にもその要素が詰まっているとのこと。

古いものだから、綺麗ではない、汚れている、などといったことではないわけで、反対に、価値あるものというとらえ方をしています。

あとがき

この本は、ファッショングッズの関係の仕事に踏み込んでいくまさにそういった人向けに書かれていて、その手法なども紹介されているところが、実直です。

デザイナーとして今後やっていくためのバイブルなどという活用の仕方もあるようで、本当に面白いと思えています。

初日でこれですから、なかなか良い内容です。

おしみなく、例が次々に飛び出して、あまり整理されていないような書き方に特徴がありますが、著者様のそういった熱の現れでしょうかね。

情報をおしみなく提供していくれて、非常に豊富な盛りだくさんといったような感じの内容です。

製造する商品の「ライン」を決める、同じ容量のデザイン違いのバッグを3つ並行しながらレベルを高める継続の仕方【367】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグのデザインを少数にしぼり、丁寧に1点ずつを高めるということをしてまいりました。

3デザインが同じような容積と、同じようなシーンで使えそうなバッグとしてグループを作りました。

このたびは、ここ最近製作してきましたデザインを大きなくくりでまとめたご紹介です。

それぞれの違いと、どちらかに更に絞った方が良いのかもしれないなどのご意見を持っていただきながらご覧くださいませ。

「コンパクトライン」は、旅行などアクティブなシーンに活躍してくれるものと見込む

その3デザインとは、「餅巾着」「巻き寿司」「おにぎり」です。

大きなリュックとは違ったコンパクトの良さを感じていただけると良いです。

では、改めて1点ずつ。

「餅巾着」<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。

写真1枚では不足だったかもしれません。

内部には、バッグinバッグなる「内袋」が設置されています。

その内袋は、マチの部分に挟み込んで完全縫い付けなので外れないのです。

そして、巾着袋の構造は裏地付きというものです。

めいっぱいの高さで設置し、マチ以外の縫い付けが無いので、新しくお部屋が出来ています。

多少、開け閉めがスムーズではないこともありますが、一番にセキュリティー性に重きを置いたものになります。

もともと巾着タイプは隙間ができてしまい完全に絞り切れないという入り口の悩みがありました。

それを、少し「発想の切り口」を変え、メインの入り口は従来のまま、内部で完全密閉できる巾着袋の設置に至ったのでした。

次は、比較的開け閉めが楽なファスナー仕様が続きます↓。

「巻き寿司」<サイズ>縦23cmx横32cmxマチ10cm。

メンズライクな様相でありながら、四隅のカーブをゆるやかに作りやすくしたものです。

このデザインは、サイズを変えてアレンジも可能なモデルで、ボストンバッグの作りに似ています。

じゃあ思いっきり大きな着替えも入るようなボストンバッグを作りたいということであれば、使い勝手としては、次のタイプの方が良いと思います↓。

「おにぎり」<サイズ>縦22cmx横23/32cmxマチ10cm。

「巻き寿司」とほとんど同じ作りなのに、なぜか違ったデザインに感じる不思議。

大容量のボストンバッグはこちらの方が安定するのではないでしょうか。

サイズによっての用途の違いを考えた時に、ほぼ同じ作りの「巻き寿司」と「おにぎり」を別物としてラインに入れたのでした。

あとがき

もとは、バッグのデザインの1つずつに名前を付けたことがそのまとまった「ライン」のアイデアも浮かぶことにつながっていきました。

思いついたことは進めてみると良いと思います。

違う場合は変更が利きやすいのも小規模事業者の特権。

気持ちに実直にあれこれアイデアを実現し、時には大きく舵を切れるのです。

ハンドメイドバッグを作ることを止めないで、続けるにはどうしたらよいのかを考える、そうした先にはもしかしたら別の形での実現があるのかもしれません。

この先の未来のことなど今分かるはずもありません。

とにかく続けていくからこそ未来もできていくのです。

「ハンドメイド道」なるものを大切に、そして丁寧に歩んでいって下さいませ(^-^)。

織りが複雑に絡んだツイード生地のハンドバッグ製作に設置のヒネリ錠は、ネジ式ではなくツメ式が作業の実感がわきやすい【286】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドバッグでは、マークのような存在感のヒネリ錠。

ここ最近いくつかヒネリ錠を取り扱いましたが、このたびは、複雑な繊維質のツイード生地に向いたヒネリ錠の種類を選んだ記録をお伝えしたいと思います。

ヒネリ錠には主に、「ネジ式」と「ツメ式」がありますが、そのかっこよさだけを見ると、「ネジ式」の方が粋(いき)です。

ただ、そうはいっていられないのも現実で、ヒネリ錠を生地に取り付けることができるだけでも本来のレザー向けパーツの発展的な使い方と言えるのです。

パーツは本来レザー向けのものなのだとパーツメーカー様自身がおっしゃっているのですから。。

ただ、布製のハンドメイドバッグの研究の一環として是非こうしたハンドバッグタイプにも一歩踏み出したかった夢がありました。

そうするとおのずと、留め具が必要になり、ヒネリ錠を選択。

そして、このたび、初めてのツメ式にトライしました。

ネジ式との比較や、今後見込める細部や隠れた部分の良質さを追求する上でもとても重要な箇所だと思いますので、よろしければ最後のまとめの部分までご一読いただければと思います。

厚手のツイードにはネジ式は位置が分かりにくいためツメ式へ変更の記録

まず、このように表地と裏地を重ねてタブを作ります。折り込んで、周囲をステッチしてあります。
こういった厚手の生地の場合、裏地側からステッチするのが秘訣。綺麗に縫えます。
タブを製作後ポンチでヒネリ錠用の穴をくり抜きます。穴のサイズは大きすぎても小さすぎてもいけないです。

最初、左側の写真のようなネジ式で挑んでしまいます。

ネジ式ヒネリ錠(前案):右上の物がネジ式のヒネリ錠1式です。
ネジを極細ドライバーのプラスで開けるとこうして2パーツとネジ2個に分解されます。
ネジの足の長さが短いので、厚みのあるツイードに及ばず、いつまでたってもネジが穴に入っていきません。

ということで、ネジ式を取りやめ、ツメ式に調達し直します↓。

ツメ式ヒネリ錠(後案):単純な2パーツのみで一式です。ツイード生地にはこちらの方が向くと思います。
爪は、開き枠の縁の内側に来るのでこの開き枠のまま取り付けました。
ツメは、後側で外側へ倒します。布を当てたマイナスドライバーなどを利用し、しっかり倒します。
当初のヒネリ錠よりも横が長いので、少しタブのスペースの部分が良くないですが、一応取り付けて進めました。

穴から少し生地が内側にはみ出しています(^_^;)。

あとがき

スタイリッシュなのはどうしても「ネジ式」。

ほんのちょっとしたことですが、遠目で見た時の「透かし」のかっこよさは、ネジ式が上回ります。

どちらかというとツメ式はごつい。

それでもこれらの2種以外にはヒネリ錠は見たことがありません。

とはいえ2種あるありがたさがあるとも考えられます。

この度の結論としては、どうしても布に使用したい場合は、どんな生地でも「ツメ式」が良いのではないかということです。

そして、さらに過去の製作でヒネリ錠を使用してきての結論としては、このたびのような「ツメ式」を使いながら、ポンチで打ち抜いたくり抜きを「玉縁」でラッピングして覆うという1作業も加えることをお勧めしたいです。

とてもくり抜きっぱなしの状態では、バッグを使用する中での動きからヒネリ錠がずれて、縫い代がむき出しにはみ出すリスクがあるからです。

この玉縁の1作業を追加することで、「丁寧な仕立て」「その後の使用シーンも考えた仕立て」が成された「付加価値」が高まるのです。

玉縁をヒネリ錠に引用する件に関しましては、過去の記事の【263】で図解と共にそのやり方をご紹介していますので、どうぞ、【263】にもお立ち寄りを(^-^)。

服地をバッグに利用することの無限の可能性【53】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、生地についてのお話です。

私が作ってきたバッグは、洋服用の生地がほとんどです。

バッグ素材が、ナイロン、帆布、デニムであるべきという固定観念はありません。

洋服の生地は織物、ニット、厚手、薄手と幅が広いです。ということは、ほぼ1点物という方向で製作していけるのです。

たくさんの中から自分流を選び取れることができる素材達

バッグに洋服の生地を使うと、独特なエレガントさが生まれます。

バッグによく使われる丈夫な布はカジュアルなものが多いです。

しかしバッグがエレガント寄りであっても良いでしょう。

洋服の生地はドレスライクなものも多いがゆえに繊細な生地もありますが、豊富な柄の宝庫とも言えましょう。

いろいろな織り方や柄が選べることは、探す私としましてもまるで美術館のようでワクワクが止まりません。

同じ物を安定的にリピートして作るということよりも、同じデザインであっても素材を変えた製作の仕方を楽しんでいます。

みんなが持っているお品と同じ物が自分もほしいと思う人よりも、どちらかというと自分のおしゃれ感が色濃い人にご共感いただけそうだと予想しています。

多種多様な素材や柄から、何か自分らしいものを選び取ることが好きな人。

そういった趣味嗜好も、古着好きな1点物主義に通ずるところがあります。

事典の中の洋服の生地(服地)とバッグ用にチョイスした実際の生地の照合

では、今回、私が持っている生地の事典を見ながら、持ち生地と比べて該当の生地が掲載されているのであろうかという見方をしてみました。

事典は、服地用なので、洋服用の生地がほとんど。私が洋服の生地をいかに追ってっているかが見えてくるかもしれません。

あとがき

いずれも服地:とてもバッグに作られるような目的ではもともと作られていない生地だと思います。

この動画の中で、引用させていただきました、2冊の事典です。

「洋服地の事典-サンプル生地つき-:田中道一著:関西衣生活研究会」

「服地の基本がわかるテキスタイル事典:閏間正雄監修-文化ファッション大学院大学教授:ナツメ社」

服地の良さは、いかにもバッグになるような生地にはない軽さです。

この軽さは是非活かすべきメリットだと思います。

そして、プリントやジャガードなどの柄が美しいものが豊富であるということです。

半面、デニムなどのように打たれ強い生地というわけではないように見えがちな服地ですが、じゃあどう工夫していけるのかという可能性の追求も今後のテーマです(^-^)。

無地/柄/ジャガードバッグを1点ずつ厳選、ゆたかなコーデの展開も可能でありながらミニマムな数のバッグを持つことの素敵さここにあり【213】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミニマム志向な現在、かつては、あれもこれもと複数のアイテムを持っていることで充実感を感じていた方も、いよいよ余計な物を持たない志向へと変化しました。

その流れに私も賛成ですし、持ち続けることのストレスを緩和し、自身で渾身のアイテムを選びすぐって少しだけを充実した使い方をしていくというご提案をしたいと思います。

洋服、靴、バッグは1つの洋服コーデを作って行く枝葉みたいなものかなと。。

洋服をミニマムにすることに関連して、バッグも少しだけ持つという流れになります。

ただ、その少しだけというのが意外と難易度は高いものです。

たくさん持つ時にはあまり考えなくてもよかった、「なぜそれを選ぶのか」ということが出てくるからです。

今回は、その「なぜ」の答えを探しながら、3点だけにバッグをしぼってみたいと思います。

それぞれ1点1点が存在感があり、あるべきアイテムであるような選び方をベースにしたいと思います。

1)無地バッグ

無地のバッグ:一番上。

無地のバッグは、万能です。

柄物のワンピースなど上下の柄物セットアップなどの時に、それほど神経を使うことなく合わせられますね。

私からは、1点黒のヴィンテージバッグをご紹介したいと思います。

おしゃれにコーデしたい、バッグは、無地・柄・それとも・・・
カーフ素材の無地バッグ(黒):「GUCCI」様のお品。

バッグのサイズは、やや大き目の37cmx33/43cmです。

同じものを持っている方、一度だけ地下鉄のホームで降車に乗車の人の中で見かけたことがありますが、数は豊富ではないレアなお品です。

持っている方は、パンツスーツに身を包んだキャリアウーマンの女性。

このバッグ購入には思い出があります。

知る人しか知らないこのデザインがヴィンテージ好きな私の琴線に触れた1996年くらいのこと。

まだネット通販が確立されていないような時期に、当時円高がMAXになっていて、1$=¥100を下回っていたと思います。

そんな中で豊富になった通販用のハイブランド小物専用の雑誌を見てお電話での注文となりました。

その時は新品でしたが、あれから25年以上の現在、内貼りの合皮劣化を2015年くらいにリフォームしての継続です。

もうこれ以上は劣化する部分は無いので、今後はかなり永続的に使用できると思います。

2)柄のナイロンバッグ

プリント柄のバッグ:左。

柄のバッグは合わせずらいと思うこともあるでしょう。

確かに、柄x柄となるとおしゃれっぽくない、チグハグで無頓着な感じだからと、躊躇してしまいがちです。

柄のバッグをいかにうまく活かしていくかを、考えてみます。

おしゃれにコーデしたい、バッグは、無地・柄・それとも・・・
ナイロン素材の柄プリントバッグ(マルチカラー):「PRADA」様のお品。

柄がにぎやかなプラダのナイロントートのファスナー付き、ショルダー付です。

地が、ピンクがかった優しいトーンの赤、そこへ青やオリーブグリーン色の幾何柄が配列。

持ち手とショルダーが紺色で、全体に配分の良いマルチカラーになっています。

これを買ったきっかけは、まずバッグ自体の華やかさと個性的な柄に惹きつけられたからです。

さらには、普段から、紺/ネイビーの洋服を着た時に合わせるバッグがなかなかなくて、困っていた時でした。

紺のコーデに合わせるバッグが結構難しいと感じていて、しかしながら黒は違うようだと感じていて、紫ではカラーがレアでなかなか見つからずで、そのようなモヤモヤに1つの答えを出してくれたバッグです。

その後決まって紺コーデにはこれを持つように。。

マルチカラーであったことも、素朴になりがちな紺コーデには合わせやすくなっています。

と、これまでのお話は、無地のお洋服が前提のようでしたが、柄ものにこの幾何柄バッグが合わせられなかというと柄同士でも合う場合もあると思っています。

例えば、この幾何柄を花柄寄りに解釈して花柄に合わせてみるのです。

ただ、お花の種類をよく考えなくてはならないと思います。

同じような大きさの柄同士は、喧嘩したりチグハグだったりする印象が否めません。

小花柄であれば、無彩色な黒x白もしくは紺x白などのカラーレスな柄の場合だと問題なく洋服とバッグが柄同士でもいけるんじゃないかと思います。

かなり究極ですが、どうしてもストライプやボーダーと合わせる場合は、なるべく線の細いインパクトの薄いストライプやボーダーのものには合うことも。。

さらに、このバッグの中に出てくる色の、赤、青、グリーン、紺のどれかの色ベースのものだったら、という条件付きで合わせてゆけそうです。

そうなると、細かいギンガムチェックのシャツなどにも合わせて行けますね。

こうした案が浮かぶのも、このブランド様考案の幾何的な柄のおかげ。

花柄の雰囲気もあるこのバッグの柄が、四角やストライプなどの幾何寄りな柄ともマッチし、一方で、花柄でもボタニカルではない配列の良い機械的な並びをしている小花柄などであればマッチするという柔軟性のある柄なのです。

3)無地と柄の中間のジャガード柄のバッグ

ジャガードバッグ:右。

確かに、柄物のバッグは、難易度はありますね。

そこで、適度な華やかさも持ち合わせながらコーデにもそれほど困らないジャガードもお勧めしたいと思います。

おしゃれにコーデしたい、バッグは、無地・柄・それとも・・・
ナイロン素材のジャガードバッグ(黒):「FENDI」様のお品。

パッと見ると黒無地のように見えますが、「Fロゴ」柄の細かいジャガード柄が入ったナイロン製のバッグです。

やや小さめの30cmx26cmです。

チェック、ストライプ、幾何柄、花柄にでさえも、それほど躊躇なく簡単に合わせてしまえます。

このロゴがぼやけてはっきりしていない点もポイントです。

そうすると、「同色のジャガード」というのは、その目立たなさがかえってバランスが良いと言えます。

こうして見てみるとジャガードは、無地と柄の間のような存在とも解釈できます。

今回は3選でしたが、1つだけ選ぶという条件だったとしてもジャガードは無地と良い勝負となると思います(^-^)。

あとがき

多くの物を持ちすぎることで悩みやストレスも生まれるものです。

こうして、選ぶ時点で少し時間をかけてじっくりと真剣に選んだお品は、長持ちさせていく心意気のようなものと持つことの責任も生まれます。

じっくり選んだお品を可愛がって、末永く持ち続けることを一度やってみて下さいませ。

こういった渾身の選択をする場面というのは、自分をよく知るということにもつながると思うのです。

もしかしたら、お洋服コーデ、バッグ選びなどにおいても、「自分探し」をすることを自然としているのかもしれませんね(^-^)。