貴重なセルヴィッチデニムの糸染めカーキ茶を使い切る瞬間が分かるバッグ、なぜ色が2配色になったのか【1330】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ハンドメイドバッグ製作で、ダブルナップサックが完成しました。

両面が使い分けられるようなバイカラーになっています。

更にパッチワーク仕立て。

バイカラーしかり、パッチワークしかり、生地のストックがラストだからこその理由から生まれたデザインです。

4種もの生地を使いながらすっきりとまとまった優しいカラーの出来上がり、それぞれの生地はどこに分配されたのか

「ダブルナップサック」:<サイズ>縦29cmx横31/46cmxマチ15cm。

ダブルナップサックの横顔です↑。

なんとなくイメージだと背負う部分が薄い色の方、背中部分の人の目に映る方が濃い方のイメージです。

実際に、セルヴィッチデニムの11オンスの濃い方がもともと生地のストックが最終で片面しかなかったところへ考えた案がこれ。

同じセルヴィッチデニムで歩調を合わせて色違いにしたというものです。

全く同じ生地はもう今は見つかりません。

類似とは言え、セルヴィッチデニムはほとんどが濃紺カラーですので、カラー展開は豊富ではないのです。

何とか見つけたのが、イエローベージュのこの生地、おそらくライトオンスの部類の9オンスあたりかと。

1オンス違うだけでも結構変わってきますので、そういった感覚です。

<表地:カーキ茶>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。

<表地:イエローベージュ>セルヴィッチデニムライトオンス、綿/100%、日本製。

以上デニム生地は表地の本体パーツのみに使用しました↑。

次は、内側の様子です。ひっくり返して分かりやすく見てみます。

内側にも2種類の生地を使用。

<裏地:パステルカラービッグタータンチェック、混率不明(ポリエステルやアクリルの可能性)、原産国不明。

<別布:サンドベージュ>ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

各ポイントに違う種類の生地を配置していますが、裏地と巾着ひもホールタブはチェック、ポケットパーツ全部と巾着ひもパーツとDカンタブはナイロンオックス生地です。

それぞれ配分よくストックの生地を効果的に消化しながらのジャッジでした。

すべての4種の生地が今回で使い切り、ストックが消化されたのです。

最低限ぱっと見て分かる柄合わせだけをしている、柄合わせをした箇所のご紹介

ビッグチェックの場合、柄を合わせていくのが柄が自然につながりゆったり広く柄が展開され、美しいです。

はぎれでも可能なら生地の向きよりも優先して柄合せをする選択をすることをお勧めしたいです。

このたびも実際に横向き裁断をしています(本来は生地の地の目からは縦長ブロックチェックであるが横向きなので横長ブロックチェックで出来上がった)。

そうしてでもハギの部分の柄の段差がなくそろうように見えた方が効果があります。

裏地のサイドの柄合わせ:左右が対象であり、段差がないです。
底面の柄合わせ:ちょっとずれていますが、横向きのみ合わせた結果です。

横向きのみ合わせたというのも、縦はハギ目から上下に対象ではないですね。

ここまで合わせると無駄に生地のロスが出ます。

しかもこのたびは、限られたはぎれ。

これが限界ですし、そこまで合わせる必要を感じていません。

ぱっと見の揃いというのは、ブロックがずれていなくてぴったりと合う片方の方向だけで良いと思っています。

それが、柄合わせをしながらも生地をエコノミーに使うコツです。

表地のサイドの柄合わせ:パッチワークもブロック柄であるという考え方。
ガタンとずれないようにハギ目を合わせました。
表地の底面の柄合わせ:ハギ目の縦柄を上下で重なるように裁断。

パッチワークに関しても、横の柄合わせはしていません。

両サイドのパーツの分量が左が少なく右が少し多いですよね。

それでも、縦が合っているので気にならないものなのです。

柄合わせはパット目に映る一番の見え方をメインに合わせて、それ以外は合わせなくても影響がないことが多いです。

これはチェック柄に関してですので、ストライプやボーダーは片方合えばそれでパーフェクトです。

あとがき

今回、「セルヴィッチデニムのカーキ茶の糸染め」がなかなか入手しにくいレア生地であったことで、大切に最後までストックを使うという瞬間がこのツートンカラーのハギ目に感じてもらえればと思います。

なぜバイカラーにしたのか、ということにただのバイカラーの色の組み合わせというデザインのアイデアなのか、それとももっと何か理由があったのか。。

今回の場合は後者です。

バイカラーの相手のイエローベージュは、もう必要パーツの数も分かっていたので、これも必要なm数のみ購入の使い切りが出来ました。

セルヴィッチデニムの狭い1m以下の巾では、50cmの長さで使い切りでした。

他の112cm以上の巾の通常の生地に比べてコスパは良くありませんが、やはりセルヴィッチデニムの希少価値があります。

パッと見たら気づかないかもしれないけれど、こうして何か理由があったことでできあがったデザインというものはその出来上がり品自体の価値につながると思います。

それは、どうしてもそうしなければならなかった事情にある「真実」というものがこの世に必ず存在していることの証でもあるのです(^-^)。

<パッチワーク企画⑧>黒系と少しカラーが入ったコントラスト前後2面使いが楽しめる2点目の完成-ナップサック4点連続製作【1187】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在<パッチワーク企画>と称しまして、パッチワーク生地で作ったナップサック(餅巾着)を製作中。

全部で4点のナップサックが完成しますが、今回は2点目が完成しました。

これで半分ですね。

【1178】では1点目の完成品がご覧になれますので、もしよろしければ、【1178】の投稿にもお立ち寄りどうぞ(^-^)。

今回の2点目の特徴は1点目と同じ黒系なのだけれど、モノトーン色でまとまった1点目に対して、少しカラーが差し色に入ってくる点です。

そして、もう1つの特徴は、初の試みである「後付けポケット」を取り付けた様子を見ていただけます。

ポケット付け忘れのミスからの考案が逆にかっこよいデザインになった吊り下げ式ポケットの設置

バッグの内側のポケット:取り付けは、巾着紐ホールのステッチに重ねます。
そして、更に縦にも固定すると丈夫に設置できます。
カードやキーが余裕で入る程度のサイズのポケットです。
できるだけ余計な縫い目は見えない方が良いと巾着ホールのステッチに沿ったのですが。。。
しっかりハギ目を合わせてステッチしなかったために、縦が左にずれでしまいました<m(__)m>。

細かい部分ですが、ピッタリ表地と裏地を合わせてステッチをかけるべきでした。

そこは反省と学びです。

餅巾着(パッチワーク企画2点目):縦30cmx横35/49cmxマチ15cm
:こちらを一応背中に見せる使い方をメインとするショルダーの「わ」の向きにしています。
こちらを背中に見せる使い方もOK。
ショルダーの付け根の「わ」は反対向きになりますが、目立つ場所ではありません。
横顔です。このリバー渋るタイプは横顔の素敵さも特徴です。

せっかく両面使いが違う雰囲気で楽しめるお品ですので、使用していない時にポンと何気なく置いているだけの様子が素敵であるというシーンもあるということを意識すると良いです。

ナップサックは昔からあるアイテムで学生時代のサブバッグにも共通に使っていた記憶があります。

キューットひもをしぼることで、入り口を開閉する役割と同時に、そのままひもがショルダーになるという、なんという無駄のない機能であることかと先人のアイデアに感嘆。

このシンプルで無駄のない必要最低限さが魅力です(^-^)。

あとがき

やっと2点目の完成です。あと後半2点が残っています。

そんな状態で、現在2022.12.29を迎えています。

あと1点今年中に作ることが出来ればと思いますが。。。

残りの2点は急にカラフルになっていきます。

1-2点目の黒系で黒色パーツを使い果たしました。

3点目はパープル色が特徴、4点目はベージュ系といった感じをパッチワークシートからは感じますし、そういったパーツを集めた配置をしました。

ただ、出来上がらないと分からないところもあり、そこがワクワク感があります。

1つ、このパッチワークでバッグを作って行くことで思っていることは、材料の調達が新品の生地ではなく、はぎれであるところがとても意味があるということです。

確かに新品の生地だと、スムーズに短い時間で仕上がっていく簡単なアイテムです。

このはぎれの場合、パッチワークであることで日数をかけていき、過去の使用済の生地の余りの部分を見ることで、一度取り扱った経験があるその思い出のようなものがふんわり浮かんでくるのです。

しかもその生地がバラバラでたくさんのストーリーが詰まっているとも言えます。

そうしますと、このストーリーが詰まった価値というものが分かる人というのは、ハンドメイドバッグを作っている人ということになるのです。

正確に算出したい、ハンドメイドバッグ業のパッチワーク生地の原価計算【1184】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを製作する際に1点ごとに原価計算表というものを作っています。

1点1点の完成品それぞれについて、どれだけの材料を使用したのかを「金額」で積み算していくのです。

材料1つでいかにそのお品が割高になってしまうのかお得なコスパ良いお品になるのかの研究にもとても役立つのが原価表作りです。

ざっくり頭の中でも計算していけますが、正確な数字を出しておくことで、期末の棚卸の際にこの原価表の値は有効です。

よって、棚卸の作業もがスムーズになったということもあったきっかけで、お品1点ずつで原価表を作成することをずっと続けてきています。

大量生産であっても同じことです。

100点あれば、100点分の表を1つ作って、最後に合計の値を÷100すれば良いことなので1点分の原価表の作り方と全く同じで良いのです。

今回は、その原価の一部となる生地代を原価表に入力するにあたって、パッチワークの場合の生地の原価の求め方をご紹介したいと思います。

パッチワークは多くの生地の集まりで、しかも、細かいパーツです。

これを正確に算出できるのか。。。

できるのです(^o^)丿。

全64パーツもの複数の生地使用の生地原価の算出の仕方

1点のバッグにたくさんの種類のはぎれを使用していますので、ここでは、1種類のみピックアップして算出してみました。

ストライプ柄の部分の生地です。

1点のバッグ(ナップサック)の中に8枚のストライプパーツが登場しています。
この生地の原価が¥?になるというところは興味がわく部分ですよね。
まず、この1マス分である1枚で考えるところからのスタートです。
出来上りには縫い代も隠れていますが、生地原価は縫い代も込んだものです。
よって、元の型紙1パーツ分の縦12.5cmx横17.5cmの面積が
この生地の購入時の全体の大きなパーツのどのくらいを占めるのか
ということがカギになっていきます。

ということで、計算式がおのずと出来上がってきます。

この小さなパーツの面積は、購入時の生地1.5m分の面積のどのくらいの%であるのか、その%に生地購入時の全体の値段をかければ出ます。

それが8枚分なので最後にx8をします。

生地の巾は110cm巾なので、購入時の面積は、m単位では、1.5mx1.1mで表せます。

そうしますと、つなげた一続きの計算はこんな風に↓。。。

右上の写真を8枚分の写真に替えてイメージしやすくしてみますね↓。

この8枚分が¥60だと出ました。

さてこれがお得なのか、どうなのかというところです。

まだ他にも上下に生地がありますので、それぞれに同じように算出します。

そうしますと、それ相応な金額にはなっていくと思います。

他の同じデザインの1枚仕立てで作ったお品と比べると分かりやすいかもしれません。

ただ、パッチワークの良さは、本来一緒にコンビにならなかったであろう生地が集結する価値があると思いますので、その価値が実際の数字としてはどのような値段になるのかという点はとても興味がわきます。

まだ実際に原価表が出来上がっていませんので、今回はこの8枚分だけの算出ですがすみません<m(__)m>。

あとがき

イメージだけよりもこうしてきっちり事実をもとに算出した数字というのはとても意味があると思います。

ここへ利益を加えて売価を決める際にも、ほわっとした空想だけで売価を決めていくのと、原価をしっかり正確に把握した上での売価決めとでは、後者は根拠がはっきりしたものになると思います。

この面積を元に算出できるという点は生地のようなタイプの別の材料でも同じようにできます。

附属品の接着芯なども同じ生地の部類のような様相なので、芯地の巾が分かっている場合、もしくは、カットした状態でも、縦と横の長さを図れば面積が出ますので、そのように割合で考えていけば正確に算出できるのです。

この<パッチワーク企画>というものは、まだ続きますので、一度生地原価の合計をご紹介する投稿は、後日の投稿でアップしたいと思います。

また、是非お立ち寄りどうぞ(^-^)。

<はぎれ><パッチワーク企画⑦>黒系の中にもポップな柄のカラー部分を入れ込むシート作り【1182】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、<パッチワーク企画>と称しまして4点の種類がバラバラのパッチワークシートがベースになったナップサックを製作中です。

今は、2点目の製作のパッチワークシートが出来上がろうとしているところです。

結構パッチワークシートは手間がかかり時間を要しますので、一度ここで途中のパッチワークシートの場面をお送りしたいと思います。

1点目の時は全体的に黒系でした。

今の2点目は、こちらも黒系なのですが、少しカラーが入ってきました。

出来上がってみないと分からない面白さと完成では見にくいコンビを今ならではの場面としてご紹介

パッチワークシートも予想が付きにくいのがマチで隠れる点です。

底部分やサイドの部分がマチによって視界から消えますので、なかなか出来上がりが1枚仕立てよりも想像しにくいのがパッチワークの面白いドキドキする点です。

製作中の2点目の特徴は、黒系の中にこうしてカラーが少し入ってきたことです。

もとは、はぎれの整理整頓でスタートしたことですので、やりやすい真っ黒からスタートしていきました。

そして、2点目の現在には、まだ相変わらず黒が多いのですが、次のカラーも少し黒とのコンビで入ってきたのです。

パッチワークシー((ナップサック1点分):上は表地、下は裏地です。

できるだけ表地は厚手が行くように、裏地の隠れる部分には、バラバラの種類の生地が行くように、薄手が行くようにと工夫しています。

ストライプのような柄が結構豊富なシリーズですので、縦の線が集まっていますね。

表地のポップな街の風景画の柄は、黒系の中に映えてスポットライトを浴びるかもしれません。

今ここで見ますイメージとマチが隠れることによって、まずは、どのシートも底の部分の1列が見えなくなります。

そうしますと随分実際は雰囲気が変わってきますので、それが面白いと思います。

あとがき

次回のこのシリーズの登場では、ナップサックの「餅巾着」が完成した場面をご紹介できます。

4点は、結果どれも違うテイストのナップサックになるでしょう。

何かこのことから、今後のパッチワーク物の製作のヒントが生まれればと思います。

心配していたマス目の変な切れ目はあまり感じません。

同じ種類の生地をつなげた方式が大き目の生地みたいに映るからでしょう。

本来は、組み合わされることのない生地同士も、パッチワークの集まりであったからこそ一緒に1点のバッグの中におさまっていることが奇跡的で価値になると思われます(^-^)。

<パッチワーク企画⑤>どうしても十文字がずれてしまったパッチワークのハギ目ステッチ、ステッチ自体を十文字に意識した位置に決める【1176】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、ここ3年間にストックし続けてきましたはぎれを一掃し、パッチワークシートに仕立ててナップサックを4点作るという製作を進めています。

同時4点進行中で、現在はパッチワークシート製作中にあります。

4点共裏地もパッチワーク、おそらくこのようなナップサックは世の中には滅多に無いでしょう、レア感を感じていただけると思います。

パッチワークの配置とどんな表地と裏地に組み合わせるのかということまでが決定済み。

その後はひたすら製作してくという段階に入りました。

パッチワークシート作りに一番時間がかかります、シート完成後は結構進捗度が増していくと思います。

試作品として、ダイヤキルトをかけたものは製作済ですので、キルトに類似なのだけれど非なるパッチワークで作るとどんな感じになるのかも楽しみです。

そんなパッチワークシート作りの中で、「悩み」が生まれることがあります。

それは、多種の生地の性質の違いによることもある1mm程度のずれです。

ハギ目が美しく十文字になるような工夫をしても、それでもずれてしまう場合、そのまま続行、続きのハギ目の両サイドステッチでカバー・フォローしていくやり方をご提案したいと思います。

Q:どうしてもハギ目が十文字につながらない時どうすれば?、A:表からかける仕上げのステッチを生地になじむ色の糸で十文字ステッチになるように意識するのです

ここまでの進捗度で思うことは、そもそもパッチワークの裁断こそがミリ単位で正確に行うことがベース。

特に、このたびの企画が、パッチワークパーツの枚数が豊富で、できるだけ大きなサイズの物を作るというテーマで行っていますので、パーツの数が多ければ多いほど「ずれ」が起こりやすいのです。

最初の裁断の1mmの誤差が、その後2mmくらいになっていくことも。。

そう考えると、まずは裁断の正確さがポイントとなります。

ただ、それをしても生地同士の性質の違いで少し横に伸びればずれるのです。

よって、対策しても起こってしまったずれは一度受け止めます。

確かにここではハギ目をそろえているのですが、4段にまでなると、下の方で十文字がずれる箇所が発生します。

そうした前段階で工夫してきても、それでもハギ目がずれてしまった時の対策をお伝えしたいと思います。

このたびは十文字が2mmくらいずれた例、その対処方法を最後に表からするステッチでカバーするということにしました。

ハギ目を見ていただくと十文字にならず、縦の線が左へ2mm程ずれているのが分かります。このまま行きます。

そして、表からのステッチ自体の幅を統一することでこのハギ目が目立たなくなるのです。

目に映るアクセントは、ハギ目よりもステッチなのですから。。

馴染む白糸ですので、目線はステッチに焦点が当てられます。

あとがき

一番良いのは、完璧に十文字のハギ目ができることですが、それがずれることもあるのがハンドメイドということでしょう。

しかし、ずれがどの箇所にも起こっているような生地として販売されているパッチワークは、見たところ大変カジュアルなものです。

おそらく機械で組み立てられたものだと予想しますが、ハンドメイドの良い所は、ずれやすいことと同時に、ピッタリにも徹底できることだとも言えるのです。

ずれた箇所はできるだけミニマムにとどめたいものですが、対策した上でもずれた場合は、この度のような工夫で事なきを得るような方向へ運んでいってみてくださいませ。

パッチワークをお仕立てする方を心より応援したいと思います(^-^)。

<パッチワーク企画④>後の固定ステッチの前の準備段階の十文字が大切、ミシンパッチワークのハギ目が美しく交わるための2つのポイント【1174】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在もったいなく余ったはぎれを使い切る企画を続行中。

あらかじめ、片面16パーツをハギ合わせパッチワークシートを作り、表地の前後そして裏地の前後と合計4面を、すべてパッチワーク仕立てにして製作するという構造。

シリーズは全部で①-⑪までをお届けしまして、合計4点のナップサックを完成させていきます。

シリーズの③では、最初の細かいパーツを横に4枚ずつ並べて縫い合わせて繋げる作業のみが終了しています。

次の段階であるこのたび④は、その塊を今度は縦に繋げて1枚のパッチワークシートが完成していく様子をお送りします。

十文字のハギ目が美しく出るための工夫、①待ち針をハギ目に着実に打つこと②裏面の両割りを丁寧に徹底

パッチワークはブロック型ですので、縦も横もハギ目が出ます。

そのハギ目が十文字に美しくぴったりと出ることを目標にしていきます。

そもそも、最初の裁断が物を言うというのが1つで、裁断をミリ単位で正確に行うことでこの十文字のそろいに影響があります。

そして、もう1つの十文字ぴったり対策は、縫い合わせの時の待ち針の場所です。

待ち針をハギ目から最初に打ちます。流儀の端っこからその間をとっていく留め方と違うことがポイント。
こんな風に中表の2パーツの縦のハギ目をピッタリ合わせて待ち針します。
まずは、ハギ目の3箇所を固定。そこは動かさずその間での調整になります。さらに間にも細かめに打ちます。
十文字の重なりの成功場面。:綺麗に十文字が重なりました。大変美しくハギ目の十文字が出来上がっています。
パッチワークシートの裏側:こんな感じにすべて1cmの縫い代が両割り+表ステッチにより平たく固定。
十文字失敗の箇所:こちらは裏面ですが、1mm程ずれてしまいました。ハギ目が縦に連なっていません。
ハギ目ステッチ:仕上げです。表面からハギ目の両サイド1-2mmにステッチ。糸の色は生地に合わせ交換します。

パッチワークにすることの中で起こる悩み、生地それぞれの性質の違いによる伸びなどから1-2mmほどずれてしまうことがある

いろいろな生地が集まるので、薄手の生地がヨレッとなり。少し皺が寄ることがありますが仕方がないです。

もし、しっかりとしたトートバッグ型で行く場合などは、このステッチの時に、裏側にハード薄芯をシートとして当て、待ち針で留めて、このステッチを入れることで風合いがもっと違った感じになっていくと思います。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.12.09からおよそ2年後の2024.10.21にタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2年前を振り返った2024年から思うことは、まだこの当時は本体を曲げて巾着ホールを作っていた時代だったから仕方がなかった作り方であったと。

2024年のメソッドでは、裏にハード薄芯を貼ったキルトとパッチワークのコンビのようなシートに上部に仕上がり、巾着ホールは別付けでタブタイプに変わっている現在ですので問題ないのです。

また、2022年では1マスずつの並べ方をきっちりと忠実に重ねたから「十文字問題」が生まれたわけで、その後2023年からは半分ずらす重ね方へと発展。

そうしますと十文字ではなく「逆Tの字」ですのでずれの悩みを根本から解消しています。

ただずらすことで余分な切り落としや不足も起こりますので、元のパーツ数の枚数は余分に必要なのです。

懐かしい2年前の未熟さを2024年から振り返って見てみると感じるものです。

あとがき

まだ表地だけが出来上がったに過ぎません。

引き続き裏地用に決めたグループも同じように作業していくことでやっと1点目のナップサックの材料がそろうことになります。

こうして、手間をかけながらじっくりと製作していくパッチワークナップサックになります。

この度の様子をご覧いただいただけでも随分手間がかかった作業であると感じられたと思います。

とはいえ、厳しい見方も持っておりまして、材料の生地を作ったに過ぎないのだと考えると通常の表地を用意したまだ最初の過程なのです。

是非続きをお楽しみにどうぞ(^-^)。

<パッチワーク企画③>同種配列のモノトーンがシックに出来上がった2面、その代償としては種類の違うパーツが目立つ【1171】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去のもったいなく余ったはぎれを消化し、1マスずつの長方形に裁断しながらパッチワークシートを製作しています。

2019年-2022年までの間でハンドメイドバッグ製作に試用後にもったいなく余っているはぎれが随分集まってきました。

縦12.5cmx横17.5cmを1マスとした大きめのパーツで裁断。

接着芯も貼りながら、パッチワークシートをたくさん使用し、ナップサックを数点作っていくのです。

このたびは、パッチワークではよく採用される点在型ではなく同類を固めるタイプの並べ方をやってみました。

それが最終的にどんな風に目に映るのか、是非その行方を追っていただければと思います。

端同士を1cmの縫い代で繋げ、表からハギ目の両端をステッチして固定する作り方、まるで新たな生地を作っているかのような感覚

パッチワークのつなぎ合わせ場面。

1cmの縫い代で二度縫いです。

ここまで大きなパーツであると、やはり二度縫いが安心です。

本当は一繋ぎの大きな生地に価値がある理由はそんなところに表れます。

パーツの柄の向きは同じにそろえるのが美しく、特にボタニカルな柄などは、すべてのパーツに対して縫い合わせ前に柄をよくチェックして向きを決めます。

ハギ目をアイロンで両割りします。

長方形の横長パーツ(縦12.5cmx横17.5cm)を縫い代1cmで横へ4枚接結。

これを合計4段分の16枚がバッグの片面。

裏地もパッチワークシートで配置しますので、1点のバッグで4シート、合計64枚のマス目を使うことになります。

どんなテイストに感じるのかは並べ方が重要になってくるのです。

表面からもアイロンをびしっとかけます。

さて、ここで、パッチワークの生地の裁断の時のお話に遡りますが、地の目についてです。

地の目が正位置で裁てない場合、横向きに裁断、ちょうどこの柄が4枚で横一列にフルに並んだ方が美しいということで、採用しました。

ハギ目を境にした地の目の違いの結合部分の様子。地の目の向きが一定ではない部分も出てきますが採用。

この生地、一度大きなトートバッグを製作済の残りで、「シャンタンフロッキープリント」という名前の生地です。

左側はシャンタン織がボーダー状に見える向きが地の目の向きなのでこちらがイレギュラーな向き、右側は地の目通りです。

向きが変わっても影響がない柄作りをした生地屋様に感謝です。

シミュレーション①:せっかくなので、上からグラデーションのようにカラーを並べました。整っています。
シュミレーション②:こちらは全部黒。たまたま多くあった生地が集まって、まるで1枚のように見えます。

このたびは、ここまでです。

まだ、4枚のパッチワークパーツをつなげただけで、縦の縫い合わせすらしておりません。

ボーダー状に縫い繋げて、表から接結部分の両端にステッチをかけていってやっとシートが出来上がりますので、随分長い道のりなのです。

あとがき

モノトーンなので、この度の配列のような同類を並べるやり方はなかなか素敵に存在感あるナップサックになることでしょう。

ただ、裏地も更にこうしてパッチワークシートを作ることになるので、その後、残りのパーツはここまでの整ったものにはなりません。

そう考えますと、後で振り返って思うのは、はぎれで作るということには縛りがあり、たった1点だけを作って、余らせるやり方もあったと思うのです。

<パッチワーク企画②>1面に16パーツもの生地を並べて作るパッチワークナップサック、1点物にはなかった新しい価値の誕生が見込める【1170】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【1168】の投稿で<パッチワーク企画>というものをこの<はぎれ>カテゴリーでスタートしました。

全部で①-⑪のシリーズでお届けしたいと思います。

製作できたナップサックは全部で4点、裏地もすべて両面共パッチワークなのですから相当なものです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.12.02からおよそ2年後の2024.10.19にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しています。

よって、ブログ記事の内容が当時2022年のままのYouTubeと違い見方が変わっていますことご理解いただきたいと思います<m(__)m>。

当ブログ記事は2024年に「手直し」しながら2022年を振り返った見方で綴り直しました。

縦横共に4列ずつを並べた片面16パーツの並べ方、バラバラで配列が良いのか、それとも色や柄を片寄せまとめるのが良いのか

パッチワーク完成後当てる型紙:縦40cmx横52.5cmxマチ7.5cm(出来上がりは15cm)。

よく使用しています中くらい程度の型紙ですが、はぎれで作るサイズとしては大きいです。

ただ、マチの分で1マスほどパーツが消えますので、パーツを豊富にするならば、もっと大きなバッグの方が良いかもしれません。

パッチワークの1マスは、共通で、縦12.5cmx横17.5cmではぎれを共通のサイズにしながら無駄なく使える最大限のサイズでした。

パッチワーク1マス分のパーツ:縦12.5cmx横17.5cm、結構大きなパーツ。ブロックのような柄になります。

とりあえず、全部同じサイズで裁断して接着芯も貼るところまで完了しています。

とりあえず、縦4パーツx横4パーツで組み合わせを考案してみたのですが↓。。

1列に必ず1つパステルカラーの街の風景柄を入れています。その他の無地などは重ならないように点在。
全体を青味で統一。多いストライプ柄は市松のように点在。
黄色や青味のカラーで相性の良いカラーを組み合わせますが、赤い色がどうしても入ってきます。
ベージュx茶色系の花柄中心。1種しか無い柄が浮き過ぎないように類似の柄を盛り込みます。
上の続きで似た感じのベージュx茶系。
和柄を集めて葉っぱのグリーンとリンク。
柄と黒などの無地を交互に配置しました。
数の多いパーツを市松に配置。この配置を採用しなかった2022年でしたが、今思えばこちらが正解だったかも。

この辺りで、バラバラに並べることに少し違和感を覚えた2022年、ここから考え方に変化が起こります。

同じ生地を連ねた方が良いのでは。。

その代わり、まとめると境目がくっきりし過ぎるかもしれません。

多いパーツは、8-10枚ああるので、くっつけるとまるで1枚の大きな布パーツのように映ります。

と、こんな風にシミュレーションだけして、もとのように、同じ物をまとめてとりあえずいったん保管。

今一度同じ種類の生地ごとに戻しました。たった1枚だけしかない生地も少しあります。

こうして、並べてみた結果、どれもぼやけたものになるかもしれないというのが2022年時点で懸念していたことです。

続きがありますので、ここまでにしたいと思いますが、最初のバラバラの考え方は2024年から振り返ると正解だったと思うのです。

あとがき

登場の残布は、過去の2019年から現在2022年までのものがほとんどです。

2019年からのスタートでマルチカラーを取り入れてきたり、その後2020年からは黒ベースにテイストを変えていきました。

そんな変遷も見られる製作者にとっては思い入れのあるはぎれになります。

実は、写真や動画では出てきていないですが、この倍くらいの量の真っ黒のジャガードや無地がありまして、同じように裁断して接着芯を貼り1パーツになって準備完了しています。

写真や動画に映しきれなかっただけなのです。

そもそもできるだけはぎれを作らないような製作であると良かったわけですが、それでも余った部分の有効活用もそれはそれで、元の生地の良さが集結したものなので別の価値が生まれると思うのです。

それが、はぎれで作るにしては大き目サイズであるというならなおさらです(^-^)。

<パッチワーク企画①>はぎれで小さい物を作ることとは別の考案、残布を上手に消化しながら大きなバッグを作るというアイデア【1168】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを製作した後に、必ずはぎれが出ます。

これを集めてストックしてきましたが、いよいよそのストックもたまってまいりました。

ここ最近は生地のテイストを黒っぽく統一しておりまして、そのはぎれも黒系が増えています。

その一方で過去のカラフルなマルチカラーの柄のはぎれも豊富です。

ここから出来上がりのカラーイメージをある程度想像していくのです。

これまでの考え方は、はぎれの大きさを基準にして小さいものを製作しようとしたものでした。

ところが、小さいものはなかなか価値が生まれにくいものだということも分かりました。

小さいと言ってもある程度の面積がなければいけないし、実際に小さいアイテムを販売の際のお客様の反応は薄いものでした。

何に使えばよいかが思い浮かばないというフィードバックも多かったのです。

やはり大は小を兼ねるのか、大きい入れ物は融通が利き、使い道が豊富だということは1つありそうです。

よって、ここからしばらく①-⑪に渡り<パッチワーク企画>と題しまして、端切れを使ったナップサックの製作をしながら、その「ノウハウ」を同時にアウトプットしていき当ブログ記事に「シリーズ」として記録してまいりたいと思います。

はぎれで大きなバッグを作るという発案、パッチワークナップサック製作の下準備の1マスの型紙作りと残布の裁断の様子

ということで、統一のたった1枚の型紙通りに裁断した長方形パーツをつなげて、面積を大きくしていくパッチワークシートを製作するところから始めていきます。

余った生地を合計すると結構大きな面積にはなるものの、バッグのパーツ1枚そのものとしてはどれも不足。

そうしますと、どんどんはぎれが膨大になってボリュームあるストックの山となるのです。

その問題や悩みを大きく解決の方向へ進めていきたいと思っております。

左:縦12.5cmx横17.5cmのパーツで裁断後(接着芯貼り済)・ 右:今後裁断予定のはぎれ(粗裁ちは完了)。
こうして見てみると随分バラエティーに富んでいますが、「花柄」は1つの共通点と言えます。

バッグも1点だけではなさそうな量、いくつか出来上がるかと思います。

そうした時に、それぞれに色や柄を片寄せることも工夫できます。

やみくもに並べたものは、何かぼーっとしていてポイントが見られないので安っぽくなります。

パッチワークであってももしかして1点ずつのそれぞれの拘りを入れ込むことができるかもしれません。

あとがき

そもそも、縫製というものが、裁断を要することなので、それ自体がはぎれを生むのです。

しかし、お洋服のラインが美しく出るのも、裁断してつなげていくことにあったりします。

肩のかっこいい袖付けラインは紛れもなく裁断によるハギ目が物を言うのであり、裁断は必要事項なのです。

よって、バッグも同じことで、一続きのバッグが味わい深いかというと、ハギ合わせによるミシンを使ったことの美しさが間違いなくあるのです(^-^)。

無地の前面にワンポイント的なアップリケを配置、花びらとつぼみパーツを縫い代で隠し込んで縫い付ける、独自に考案可能なお花デザイン【1104】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでハンドメイドバッグ製作をしてまいりました中で、無地のハンドメイドバッグの表面に時々アップリケを縫い付けることがありました。

縫い付けはすべてミシンで行うところが特徴です。

アップリケに関しては独学の我流、縫い代を1cm程度で内側に折ってミシンで縫い付けるという単純な方法です。

短い時間でまるで絵を描いていくようで、その過程に関しても非常に楽しいものです。

このたびは、小花柄でお花モチーフという入れ子式のようなアップリケをやってみました。

型紙用紙の四角パーツを利用して、斜めに削りながらアップリケパーツを考案していった、咲いたお花と咲きかけのお花をそれぞれ表現

咲いたお花デザイン(バッグの前面パーツに設置):1枚1枚パーツの裏側には接着芯が貼ってあります。

本体生地の裏面にはハード薄芯を当てて、生地を傷めないように行います。

この中には、正方形のパーツのサイズ違い・両端のつぼみを模したパーツ・正方形の折り方を変形したパーツなどが含まれます。

そのような姿がこの裏面のステッチに浮き出ているのではないでしょうか。

最初は大きな1枚のハード薄芯を当て、待ち針で隅っこを固定して、ステッチ後、余分を切り落とします。

ところどころの結び目は、1パーツずつミシンの始めと終わりを区切っているということです。

咲きかけのお花デザイン(バッグの後ろ面パーツに設置):後ろ面は、咲きかけの薔薇とつぼみです。
こちらもパーツは小さいですが、表面と同じことをしました。

あとがき

お花を作るためのパッチワークの生地自体がお花柄というところに洒落を利かせてみたのですが。。

こういったものは、デザインが無限です。

自由なので、自分の好きなように考えていけることが無限の可能性を秘めます。

ただ1つ縛りがあるとすれば、縫い代を見せないようにするには、三角形やひし形が難しく、三角形以上の四角形から始まる多角形の長さを変えた変形型が1パーツに自然になるという自身の持つ実体験からの情報があります。

実は、隠れていますが、お花の真ん中は、四角形のパーツが配置、少しだけ見えています。

スタート地点は、お花の真ん中の四角パーツからが毎回です。

パッチワークはどうしても子供っぽくなりがち、これをいかに大人っぽくするかも勝負のしどころ、是非トライしてみてくださいませ。

素材をツヤのあるもので選んだりクールなデザインの幾何柄的パーツを考案したりして、雰囲気を変えていくこともでき、アップリケは独自のアイデアの実現がしやすい装飾だと言えると思います(^-^)。