新型アクセサリーのご提案、蝶ネクタイをペンダントトップにアレンジ製作するための蝶ネクタイ専用の型紙2パーツ【1005】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ワードローブの中で1つ悩むことがありました。

それは、素敵ながらも難しい色のボトムの色と柄でした。

これに合わせる「トップス」がなかなか見つかりませんでした。

そこで、白のフレンチスリーブブラウスを持ってくるところまでは進みました。

その続きの工夫をこの度ご紹介したいと思います。

ここまで上下がそろったら、後は小物ということになりまして、蝶ネクタイを自作していくことに決めました。

とはいえ、クラシックな装いではなくカジュアル感を出していきたいと、その出来上がりのリボンにチェーンを通したペンダントにしようというアイデアなのでした。

このたびは、型紙をご紹介するとともに、蝶ネクタイを今すぐお求めだったり、「演劇や舞台用」などであればハンドメイドの方が舞台を作り上げる意味も深まると思いますので、是非。

暑い季節には、スカーフやネクタイに対して気持ちが乗らない場合の、「蝶ネクタイペンダント」のご提案

スカーフやストールも襟元にアクセントとして活用できますが、特に暑い夏に向くアレンジとなります。

そんなことを考えた結果、スカーフと同等な存在感も可能な蝶ネクタイのペンダントを思いつきました。

本格的な蝶ネクタイだと、スタンド襟の所にベルトを通してきゅっと襟元をしめる着け方なので、とてもクラシックで、お出かけ用にシーンが特別になりそう。

そこで、日常向けにでも蝶ネクタイのモチーフだけを引用させていただく、本来の蝶ネクタイの製作過程のベルト部分を省略したものです。

ベルト部分というのはリボンの真ん中のパーツではなく、首周りに取り付ける時の長いベルトのことですので、これは省略しますが、「真ん中:ノット部分」は専用の型紙を作り合体していきます。

通常ペンダントトップはここまで大きなものではないので、お好みで小さくもできますが、いかにも蝶ネクタイを着崩しているかのような面白さがあるのではないかと考えました。

よって、ほぼ基本的な蝶ネクタイのサイズでいきます。

右のループは6.5cm四方、とても単純です。

それで、一応地の目の向きはこのように型紙は作りましたが、ネクタイのようにバイヤス向きに裁断したい場合、柄がストライプを斜めにかっこよく出したい場合にこの小さめの型紙の向きの角度を変えることでそれが実現できます。

小さな面積ではありますが、こういったものは柄の出方は重要なので、拘りに合った向きで裁断されたら良いかと思います。

型紙はとりあえず、ストレート裁ち用にノーマルな向きにしてあります。

この度の実際の完成品は、実は自前のものなので、ある1点の出来上がりの古着ネクタイを解体してリメイクして作ったものでした。

よって、「著作権の遵守」の為に完成品を写すことを控えさせていただきました(^-^)。

ただ、それでは、とても残念過ぎますので、後日、新品のはぎれで別で作ったサテン地の花柄生地のお写真をこの後掲載します。

次の【1006】という番号のブログ記事で作り方一式をご紹介します時にも出てきますが、とりあえずここでその完成品のお写真を先に掲載したいと思います↓。

次の番号のブログ記事【1006】でもご覧になれますが、リメイクではない方の完成品。上の型紙で製作しました。

あとがき

コーデは本当に楽しいですが、難しい局面もあります。

特に古着であると、代わりのアイテムがなかなか見つかりにくくて困難な場合がありますが、そこをクリアしていったときの喜びがあってこそ熱が入ります。

そんな難しい局面こそが、ニーズだと思っておりますので、自身が時間がかかったり躓いて悩んだことこそ是非お伝えしたいと思います。

いくら、「着崩す」と言っても、元の蝶ネクタイの本来の上品さやクラシックさは残す方がかえって意味があると思っておりますので、そんな「着崩し過ぎないバランス」を伝えできればと思います(^-^)。

型紙は礎(いしずえ)的存在、縫製工場の現場の方が実際におっしゃっていた、定期的に型紙にもアイロンをかけるのだと【1004】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

型紙はハンドメイドバッグを作る時には「命」とも呼べる最も大切なアイテムです。

これによって、ほぼお品物が決定付けられるので、大切に保管しておきたいもの。

ただ、面積の大きなものなので、どうしてもたたむ収納にはなってしまいます。

アパレル業の大きな封筒入りの畳んだ型紙を何度も過去に拝見してまいりましたが、確かに、畳んだものを広げた時の「折り線の影響によるずれ」が気になるものです。

そして、中国の縫製工場の中国人の方とのお電話(日本語ペラペラ)の中で、「型紙にもアイロンをかけるのですよ」という言葉を聞いたことがありました。

現場のことをこんな風に教えて下さった貴重なエピソードです。

このたびは、実験を兼ねまして、すぐに破れてしまうような質の型紙用紙がくしゃくしゃになった状態にアイロンをかけてみたいと思います。

型紙の作り直しはまだ先でもよい、決して邪道でもないアイロンに型紙をかける作業

裁断や、たたむ収納によって線が付いて数ミリのずれが気になるところ。

それをびしっと伸ばすということでも、アイロンは有効なのです。

ご用意しましたのは、比較的小さなパーツですが、実験用です↓。

こんな風にわざとくしゃくしゃに丸めてみました。広げると縁が安定感なくすべて浮いています。
そして、よくあるケースとしてたたみ線も付けてみました。
アイロンの温度は「中の弱」くらい。紙はアイロン熱に対しては結構対応できるものの、是非お気を付けを!!。

表面がガンガンに熱くなるようなことは危険ですので、くれぐれも温度を中以上にしないようお気を付けください<m(__)m>。

アイロンは圧力を強めにある程度ゴシゴシこすっても良いかと思います。

そして、こんな風にびっしりとなりました。さすがにくしゃくしゃの「皺」は跡として残りました。

ただ、外枠線はまっすぐになりましたので、裁断が可能です。

折った線に関してはかなり効果がありして、ほとんど映っていないところまでアイロンで消えました。

以上が、簡単な実験でした。

こんな風に裁断前にアイロンを型紙にかけることで生地の裁断がより正確にできる方向へとフォローできたら素晴らしいです。

あとがき

あまりに傷みが激しい場合は、新しく作ることもリフレッシュに大変良いと思いますが、頻繁にそうしなくても、このたびのような「アイロンがけ」は型紙用紙のコスパも高まります。

ちょっとした雑貨を作るくらいならと型紙無しで適当に作ってしまうことがあるのですが、単純な長方形であっても型紙用紙を使ってきちんと作ると、その品物は雲泥の差です。

型紙のパワーは、「美しいラインを正確に作ってくれる」所にあります。

技術に自信が持てるのも、元々、型紙をしっかり作るところにその基礎があると思うのです(^-^)。

基本的なトートバッグの型紙の4サイズ展開、4サイズすべてが互いに別物であるようなそれぞれのサイズの価値を込めた寸法の差の付け方【981】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、「インテリア収納袋」連続製作の期間でして、インテリアに使える入れ物機能としての巾着袋やトートバッグを製作中。

ここ最近巾着型を連続製作してきましたが、今回はトートの完成になります。

この製作で、在庫生地の面積の全体を見ながらほぼすべての面積に対応できるような4種のサイズ展開の型紙が整いましたので、このたびは、1点のトートバッグの完成と共に、型紙をご紹介したいと思います。

巾着袋タイプとトートタイプとで本体の型紙を兼用している点がシンプル。

そして、4種の型紙はどんな風にサイズの差をつけているのかという点も綴ってまいりたいと思います。

インテリアで映える華やかな赤ベースのマルチカラートートバッグは大きめサイズ

完成したビッグトート:<サイズ>縦35cmx横42/61cmxマチ20cm。生地がダブル幅あることが条件。
<表地:赤>花柄ジャガード、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒>ニットレース、ポリエステル/70%、ナイロン/30%、イタリア製。

一応、表地として赤の花柄の方を主体にしましたが、構造はリバーシブルです。

取っ手も挟み込みなので、ひっくり返しても同じ位置。

表と裏で何一つ違いが無いので、すべて対象に出来上がっています。

気分によって、黒のレースの花柄を主体に使うことができます2倍の価値です。

4種の型紙の差がどれぐらいのものなのか

このたびのビッグトートに使用の型紙:縦が50cmで横が67.5cm。下の左右のマチ部分は出来上がり20cm。

とてもビッグです、生地はダブル幅でなければ横に2枚並ばないサイズです。

では、残りの3種も型紙をどうぞ。

必ずしも、デジタル的に均等に縮小されるわけではないところがポイントです↓。

①「大」:縦50cmx横67.5cm。先ほどご紹介しましたがあらためて。1マス5cm四方、半分の2.5cmも利用。
②「中」:縦50cmx横52.5cm。縦の長さが「大」と同じというところが作ってみて決断したことです。
③「小」:縦32.5cmx横37.5cm。ここで急にコンパクトになっていきます。「中」との差が歴然。
④「ミニ」:縦25cmx横30cm。インテリア収納としてのものはこのあたりまで。

サイズの展開というのも効果が出ていないと意味がなく、10cm以上の差をそれぞれ設けているこのが分かっていただけたかと思います。

見た目はだいたい5cmくらいからがサイズ違いに気づく範囲になってくるかと思います。

2.5cm程の差ぐらいでは、同じ物を作っているに等しいような出来上がりになってしまいます。

サイズの違いを付けた意味があるような寸法の違いを示していくことが、すべての1点ずつの意味がやっと示すことが出来て伝わっていくのです。

あとがき

今後引き続き「インテリア収納袋」の製作では、どのサイズの型紙を使用したかをこのたびを起点に解説に加えていきたいと思います。

シンプルな袋ですが、裏地付きの奥深さもあります。

こうした基本的な形を深堀りすることは大切で、後の自らのアイデアを生み出すことにつながると思います。

なぜ、この形が昔から形作られてきているのかがなかなか言葉でしっかりと表されていない、「何となく」な世界ではありますが、間違いなく理由があると思うのです。

そんなところをあえて、言葉にしてアウトプットして行けたらと思います(^-^)。

型紙がバラバラになってしまっても、どのデザインのどのパーツなのかが必ず分かる型紙シールの存在感【353】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近デザインのを固定して、「ブランディング」を打ち出せないかと考えます。

一見敷居が高いような言葉ですが、1点もしくは複数のラインナップをパッと見て、「ここの品物だ」分かるようなハンドメイドバッグにしていこうというもので、競争の中では当たり前のことです。

そうした中で、デザインをしぼって少数にしました。

型紙のパーツ1つ1つを大切にする為に、型紙の整理整頓を兼ね、型紙1枚ずつにシールを貼って、その内容を示していきました。

そこに記載されていることは、①デザイン名、②パーツ名、③材料ごとの枚数です。

では、そのシール中心に型紙収納をひっくるめた整理整頓の様子をどうぞ。

どの型紙にも右下に「内容シール」が貼られる整然さが良い物を作ることに繋がるかもしれないと実感

型紙をパッと見てどこのパーツかは自身は分かります。

しかし、それでは不十分なのです。

先のことは分からないけれども、もし、人にこのことを伝えるとしたら。。を考えるべきだと常に思っています。

そうすると、まっさらのただのパーツでは事足りません。

そして、長い間使わないと記憶も薄れるものです。

よって、「内容シール」というものを考え、最低限を型紙に記します。

内容シールの印刷:「エーワン」ラベルシールの12マスの「#72312」というタイプの角丸のシール。

もともと宛名シールとして売られているものです。

内容シールの中身:一番上にバッグのデザインの名前、その下には一般的な名称、その下には該当パーツの名前。

一番下の田の字の4箇所は、表地、裏地、薄芯、ハード/ソフト芯などを記載する位置。

左上から時計回りに、表地、裏地、接着芯(薄芯と表現)、別芯(ハード薄芯など)と枠に記載する反物の材料の位置を決めています。

空欄ならば「その位置の材料は使わない」という意味で、数字はパーツの枚数。

基本的に、このラベルシール1枚をパーツの右下に貼りますが、小さなサイズの型紙のはラベルシールの端をカット。

ラベルシールをパーツに折り曲げたりして無理矢理貼ると、外枠の線の歪みの原因になりますので、必ず、型紙の枠内に収まる大きさに「シール自体をカットする」ということをします。

小さすぎる特殊なパーツに内容シールを貼る場合のカットの仕方

小さなパーツにシールを貼る場合:この2つは、左がショルダータブ、右が取っ手付け根タブです。
とても小さなパーツのシールは半分使い:シールがパーツ内に収まるよう、半分ずつ使います。

その他、特殊なシールの貼り方をする必要があるのが細長い巾着ひもパーツ。

縦の幅が足りない場合の細長いパーツの場合:こういう場合は、シールを縦に分割。仕方がないです。

さて、ここであることにお気づきでは?。なぜ右の端に貼っているのかです。

これにも理由があります。次はシール事態を貼る位置についてのお話です。

シールを「右下」に統一、パーツが見つけやすくなる

シールを貼る位置を右下と決めることで、その部分がたたんだ時も見えるようにたたむということになります。

パーツと言ってもいろいろなパーツがありますので、3つほどご紹介します。

角が削られたパーツの場合:削られた角はよけて、全体で右下の位置に貼ります。

型紙を2枚に折りたたんだ時に右下の方のこのシールが顔を見せているのがポイントです。

右下という位置が無い場合:シールの幅が型紙の幅に近いので、こういう場合は、右の真ん中です。

横長なので3つほどに折りたたみますが、この部分が顔を見せるようにたたみます。

右下がカーブになった場合:こういったカーブの場合も全体で右下の方になるような位置で良いです。

十文字に折りたたみますが、たたんだ状態で、この右下部分が顔を出すようにたたみます。

さて、ここで何かお気づきでしょうか。

方眼紙の矢印の向きがすべて下を向いていることにお気づきであればするどいです。

この矢印はいろんな意味で都合よく「必須条件」として使うことができます。

次にこの矢印の使い方、「どのような意味で使っているか」のご紹介です。

型紙用紙の矢印の向きの意味2つ、①地の目の向き②柄や毛並みの天地の向き

あくまで私が決めた矢印の使い方なので、用途によってはいろいろ考えられますので、その点は悪しからず。

矢印の向きが下向きが正位置:①「縦向き」を表す地の目の向き、②柄や毛並みの「天地の向き」。

例えば、誰が見ても向きが1つだけの柄があります。

このお花柄は、向きがあり、すべてが、お花が咲いているようなこの向きにジャカードが施されています。

そういった向きの決まった柄にもこの矢印は有効、必ず矢印の矢が地面側を向くということです。

また、こういった好みによって使い方の向きが分かれる柄も、使い手としては、ちぐはぐではなく統一したいですので、この矢印が活きるのです。

うろこのような柄。自身この向きが美しいと感じましたが、製作者様によっては、反対を好まれるかもしれない。

もともと生地に使用する向きは自由ですので、抽象的な柄とか幾何柄なども自分で決めた向きで製作できるという柔軟な柄とも言えます。

ファスナータブに話が戻りますが、もし、このファスナータブに貼るシールをを間違えて反対向きに貼ったらどうなるか。。です。

シールの貼り方が反対。まるでタブのカーブが下を向くような感じに思えてしまいます。

なぜこの写真があるかというと、実は自身が間違えて反対に貼っていたからです。

タブのカーブは天地でいうと、天の方になるのが正解。

タブの向きは、カーブが天地の「天」の向きであることで、矢印がこの状態で下向きになっている型紙が正解。

それが分かっていたとしても、この間違った向きにシールが貼ってある、もしくは、矢印の向きが反対の状態のタブでバッグを製作した場合問題があります。

お花柄の向きが反対に出来上がったり、うろこ柄が自分が決めた向きではない反対向きに出来上がってしまい、パーツごとの柄の向きが天地が不統一になってしまうのです。

そんなバッグが美しいと言えるでしょうか、いいえ美しくはないでしょう。

整然と同じ向きに整えられている方がはるかに美しいのです。

柄は一部だから運よく分からないという結果になれたとしても、毛並みのあるようなファーなどは、見た目の毛並みの向きの違いとか、目に映る色も濃淡ができてしまいます。

こういったことが完成した時に起こるととても悲劇。

そうならないために、まずは土台の型紙をしっかりしたものに、緻密に作っておくことの大切さが分かります。

たかが紙にシールを貼っただけということでは決してないのです。

あとがき

今回は、型紙の整理整頓の風景と細かな工夫の箇所をご紹介しました。

やはり細かく気を付けたりするのもすべては良質なバッグを作るためです。

最後にこの「パターン用紙」をご紹介して締めくくりたいと思います。

この型紙用紙に出会ってからというもの、作業が大変スムーズになりました。

あまり定規を使わなくてよいため、実験とかシミュレーション的なこともスピーディーになりました。

まだ幅の狭いタイプが入手できた頃のもので幅50cmタイプですが、現在は1mくらいのものが基本的なアパレル向けパターン用紙となっているようです。

ハンドメイドバッグでは、断然50cmの狭い方が使いやすいのですが。。

これより大きなものを作る時は、つなげてのりで貼って使います。

この短いバージョンは、現在ではレアとなってしまいました。

以上、いろいろなことを書いてしまいましたが、目指すところは、「良質な商品」です。

すべては、きちんと整理整頓するところが基盤になるのではないかと思えて仕方がありません。

「整然」が「成功」につながりますよう(^-^)。

なかなか解決できなかった型紙と実物の照合、てんで間違った方向に狂った型紙を今一度振り出しに戻す【333】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事で綴る内容は、実直さを重視しておりまして、何も綺麗なストーリーでまとまることばかりではございません。

その激しい展開に対してもどうぞご理解いただき、こういったことを現実に体験しているというそのままの投稿であると見ていただければと思います<m(__)m>。

実は、ここ最近研究中のカーブラインのあるバッグの底の型紙が実際に完成した立体的なバッグではどうしても不格好であり、改良しようとしています。

ところが、なかなか思う通りのゴールに行き着かず、このたび、大変ショッキングな結果となりました。

それをそのままご覧いただいて、そうならば、振り出しに戻って考え直そうと新たなる初期的な型紙にもどってみたところでこの記事が終わります。

そんな風に結果に揺さぶられながら悪戦苦闘、試行錯誤の様子になりますが、そこにも何かヒントは無いのか。。ということで見守っていただければと思います。

本体の底部分のラインを徹底する型紙変更の変遷(初期~次の試作用まで)

まずは、カーブラインのバッグの一番最初の時の型紙からふりかえっていきます。

初期の型紙:ラインを何も意識せずにこのような型紙で作っていました。結果は、サイドが反りました。
一度目の改良:そこで、出来上がった時にまっすぐになるようにサイドを斜めに上げていくラインに改良。

ところが、その結果、このようなことになりました。

尖った部分が目立つことと、サイドがなんとまだまだ反っている出来上がりだったのでした。

ということで、このラインではだめで、余分をそぎ落とします。

ゆるやかだったカーブを急カーブにしてある程度底部分に沿ったラインを引いたつもりでした。
完全に間違ったラインで出来上がってしまいました。

どうしたものかと途方に暮れてしまいましたが、その後再び型紙を考え直します。

複雑な斜めのラインにするのではなく、もっとシンプルで単純な分かりやすい型紙を考え直します。

そうして、考えたのが一番上の方から降りてくるサイドの線が外へ開かずストレートなものということ。

この型紙は、思えば初めて。

これまで考えてみたようなカーブラインは型紙上でははもう出てきません。

ストレートライン同士そろえて、その楕円に底を当てはめるだけという風にしてみます。

やや横に長く感じますが、いったんこれで試作を次回作ってみます。底が水平ですが、初期とはまた違うのです。

まだ未知なので、果たしてこの型紙でうまくいくかどうかは分からないです。

最初からサイドラインがストレートに来ているのだから、出来上がりもストレートになるのは当然。。ということでよいのかな?。

ということで、次回は、この部分のみの試作を別生地で作ってみるという記事をアップしたいと思います。

あとがき

デザインを決めてからも直していくところが続出です。

ハイブランド様でさえも改良を重ねる血のにじむような努力の日々だと考えると、まだまだ数回の改良で何を言っているのだということになります。

迷いがあるものや不完全な点は、ユーザーに不安を与えてしまいます。

ちゃんと腑に落ちるところまで研究し尽くす必要があると思うのです。

次の試作が何かヒントをくれる製作になればと期待を込めているところです。

見返す時に探しやすいハンドメイドバッグの型紙の収納の仕方【113】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

去年2019年は、今までで一番数多くハンドメイドバッグのデザインを考案した年でした。

それに伴い型紙も随分増えました。

これまでは、いろいろと言うほどデザインを考案しておらず、5デザイン程度しかなかったのですが、2019年後半は特に新しいデザインに挑戦していくことが多くありました。

このことは、自身の技術が少しアップしたというありがたい結果からの変化で、そのことで、広くハンドメイドバッグ分野を見るきっかけになりました。

これも研究の1つであったと思っています。

そんなたくさんの型紙を作っているうちに、型紙の整理整頓の重要さを感じるようになったのです。

例えば、こぼれた1パーツの型紙はどのデザインのものなのか、また、あのデザインのあのパーツを型紙で見てみようなど型紙のピックアップ場面も出てきたのです。

シリーズで企画していることでデザインも多くなっている事実

デザインがどうしても多くなる理由は、シリーズ物で企画する発信も意識してのことです。

まだまだ体験中の部分があるといいますか、初めての素材などにもトライしていきたいわけで、デザインをそのたびに新しく考えていったのです。

その初めての経験後、一度こっきりのものが出ることもあります。

これも結構大切で、なぜ続けて作るべきものではなかったのかの理由の部分に今後の製作のヒントが含まれるのだと思っています。

ストックしている生地には、今後のたくさんのシリーズが眠っています。

生地も眠っているだけでなく、バッグに仕立て上げて初めてのびのびと活躍するわけです。

少しでも多くの作品をどんどん作っていく時期に今はあると考えています。

型紙の収納の仕方例、書類のようにファイルに綴じるという方法

ハンドメイドバッグに使用している型紙用紙:このような5cm四方+半分の位置の目盛りがありがたい用紙。
ただただ白い用紙に作図するのに比べて時間がとても短縮できて、正確にサクサクと型紙が作成できます。
ハンドメイドバッグの型紙の実際の収納:フィルポケット付きのファイルにたたんでしまいこみます。
表側にデザイン名、パーツ名、必要な材料の枚数をエクセルで入力したラベルシールを右下に貼り付けます。
生地の柄の向き、毛並みを考慮した生地の地の目向きを規制の矢印の向きときちんと合わせます。
ファイルはこのような感じでコンパクトに収納。
万が一中から1つのパーツが飛び出してもお部屋へ戻すことがラベルシールの情報で可能。

せっかく5cm、2.5cmと分かりやすく記されている型紙用紙ですので、サイズを決める時にも、方眼の目盛りに沿ったものにします。

中途半端なミリ単位の中間地点はよほどそうでなければならないサイズの場合のみです。

目盛りに沿った長さの決め方は、後の型紙修正が分かりやすいのです。

また、収納するときに現物写真を前後とも載せています。

それが、型紙のデザインが早分かりできる目印になります。

ある期間は、写真の下に指示書を掲載していましたが、複雑で項目が多い指示書の場合だとはみ出してしまうので、写真のみにして、指示書はマイクロソフト社様の「メモ」へデジタルでメモをしています。

あとがき

2019年で、型紙に結構カーブラインを多く取り入れるようになりました。

その結果、ぐんとデザインの幅も広がりました。

カーブラインはコンパスが有効です。

円の一部をカーブに使用することの美しさを知りました。

それほど複雑ではない現在の仕様で、型紙もほぼ四角だけの集まりではありますが、こういった収納の仕方などの基本的なことは、今後状況が変わってもその整理整頓を大切にしていくベースの考え方は変わらないと思います(^-^)。