貴重なセルヴィッチデニムの糸染めカーキ茶を使い切る瞬間が分かるバッグ、なぜ色が2配色になったのか【1330】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ハンドメイドバッグ製作で、ダブルナップサックが完成しました。

両面が使い分けられるようなバイカラーになっています。

更にパッチワーク仕立て。

バイカラーしかり、パッチワークしかり、生地のストックがラストだからこその理由から生まれたデザインです。

4種もの生地を使いながらすっきりとまとまった優しいカラーの出来上がり、それぞれの生地はどこに分配されたのか

「ダブルナップサック」:<サイズ>縦29cmx横31/46cmxマチ15cm。

ダブルナップサックの横顔です↑。

なんとなくイメージだと背負う部分が薄い色の方、背中部分の人の目に映る方が濃い方のイメージです。

実際に、セルヴィッチデニムの11オンスの濃い方がもともと生地のストックが最終で片面しかなかったところへ考えた案がこれ。

同じセルヴィッチデニムで歩調を合わせて色違いにしたというものです。

全く同じ生地はもう今は見つかりません。

類似とは言え、セルヴィッチデニムはほとんどが濃紺カラーですので、カラー展開は豊富ではないのです。

何とか見つけたのが、イエローベージュのこの生地、おそらくライトオンスの部類の9オンスあたりかと。

1オンス違うだけでも結構変わってきますので、そういった感覚です。

<表地:カーキ茶>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。

<表地:イエローベージュ>セルヴィッチデニムライトオンス、綿/100%、日本製。

以上デニム生地は表地の本体パーツのみに使用しました↑。

次は、内側の様子です。ひっくり返して分かりやすく見てみます。

内側にも2種類の生地を使用。

<裏地:パステルカラービッグタータンチェック、混率不明(ポリエステルやアクリルの可能性)、原産国不明。

<別布:サンドベージュ>ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

各ポイントに違う種類の生地を配置していますが、裏地と巾着ひもホールタブはチェック、ポケットパーツ全部と巾着ひもパーツとDカンタブはナイロンオックス生地です。

それぞれ配分よくストックの生地を効果的に消化しながらのジャッジでした。

すべての4種の生地が今回で使い切り、ストックが消化されたのです。

最低限ぱっと見て分かる柄合わせだけをしている、柄合わせをした箇所のご紹介

ビッグチェックの場合、柄を合わせていくのが柄が自然につながりゆったり広く柄が展開され、美しいです。

はぎれでも可能なら生地の向きよりも優先して柄合せをする選択をすることをお勧めしたいです。

このたびも実際に横向き裁断をしています(本来は生地の地の目からは縦長ブロックチェックであるが横向きなので横長ブロックチェックで出来上がった)。

そうしてでもハギの部分の柄の段差がなくそろうように見えた方が効果があります。

裏地のサイドの柄合わせ:左右が対象であり、段差がないです。
底面の柄合わせ:ちょっとずれていますが、横向きのみ合わせた結果です。

横向きのみ合わせたというのも、縦はハギ目から上下に対象ではないですね。

ここまで合わせると無駄に生地のロスが出ます。

しかもこのたびは、限られたはぎれ。

これが限界ですし、そこまで合わせる必要を感じていません。

ぱっと見の揃いというのは、ブロックがずれていなくてぴったりと合う片方の方向だけで良いと思っています。

それが、柄合わせをしながらも生地をエコノミーに使うコツです。

表地のサイドの柄合わせ:パッチワークもブロック柄であるという考え方。
ガタンとずれないようにハギ目を合わせました。
表地の底面の柄合わせ:ハギ目の縦柄を上下で重なるように裁断。

パッチワークに関しても、横の柄合わせはしていません。

両サイドのパーツの分量が左が少なく右が少し多いですよね。

それでも、縦が合っているので気にならないものなのです。

柄合わせはパット目に映る一番の見え方をメインに合わせて、それ以外は合わせなくても影響がないことが多いです。

これはチェック柄に関してですので、ストライプやボーダーは片方合えばそれでパーフェクトです。

あとがき

今回、「セルヴィッチデニムのカーキ茶の糸染め」がなかなか入手しにくいレア生地であったことで、大切に最後までストックを使うという瞬間がこのツートンカラーのハギ目に感じてもらえればと思います。

なぜバイカラーにしたのか、ということにただのバイカラーの色の組み合わせというデザインのアイデアなのか、それとももっと何か理由があったのか。。

今回の場合は後者です。

バイカラーの相手のイエローベージュは、もう必要パーツの数も分かっていたので、これも必要なm数のみ購入の使い切りが出来ました。

セルヴィッチデニムの狭い1m以下の巾では、50cmの長さで使い切りでした。

他の112cm以上の巾の通常の生地に比べてコスパは良くありませんが、やはりセルヴィッチデニムの希少価値があります。

パッと見たら気づかないかもしれないけれど、こうして何か理由があったことでできあがったデザインというものはその出来上がり品自体の価値につながると思います。

それは、どうしてもそうしなければならなかった事情にある「真実」というものがこの世に必ず存在していることの証でもあるのです(^-^)。

巾着紐通しだけを柔らかい融通の利く別生地で製作のセルヴィッチデニム11オンスのナップサックの口の閉まり方への効果【1279】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

まだまだセルヴィッチデニムの裁断の破片が残っていることが分かりました。

後で貼るYOUTUBEの中では、今回の製作でセルヴィッチデニムのカーキ茶の11ozが最終であるようなことをお伝えしてしまいましたが、実はまだありました。

今後、生地の在庫を一掃していく目標に向かい、過去の材料のはぎれをたくさん集めてパッチワークシートで本体を作るタイプの製作を増やしていきます。

まだまだもったいないはぎれがセルヴィッチデニム以外にもあるのです。

はぎれの活かし方や、使い切るコツとかそんなことも同時にお伝えし、材料を無駄なく使うことのヒントになればと思います。

今回は、縦12.5cmx横17.5cmの1パーツを片面7枚、両面で14枚を使用したパッチワークシートで作ったセルヴィッチデニム製のナップサックをご紹介したいと思います。

ポイントは、硬いデニム生地の口が中身がこぼれてしまうことなくキュッと口を閉めることができるのかというところになります。

セルヴィッチデニムは本体だけに使用、巾着紐ホールは別布のブロードで。。

裏地と巾着ホールタブに使用のブロード生地
:薔薇柄のベースがカーキで表地のセルヴィッチデニムによくマッチします。

綿/100%、日本製になります。

日本製でこのクラシックなバラ柄がレアです。見つかるとしてもアメリカ製が多いのが綿の花柄です。

こういったデフォルメ感の少ない実写的なバラ柄が私の好み。

流行などもあるのかもしれませんが、ほとんどがイラスト風であったり、配列の良い花だけのプリントであったりと。

そんな中では、葉っぱや茎も描かれたこのような古典的なボタニカルなバラ柄は、私の目には特に光って映るのです。

自身の趣味嗜好に合っているということでしょうね。

巾着の口の閉まり具合
:デニム生地をそのまま巾着ホールに作るよりも入り口がしっかり閉じられています。
この別生地での切替の考え方は、他にも応用できそうです。

ただ、ここで今後の課題もありまして、タブを8個付けて隙間ができるだけ解消されるようにしたのですが、タブの位置が悪かったと思っています。

よく考えがちなのが、両サイドと正面の真ん中とその反対側、その間という位置。

しかし、これは巾着の物理的な動きを考慮していない考え方であったと後で気づきます。

背中に背負う時に、真ん中にふくらみが当たってしまいますね。

そうではなく、背中にペタンコにフィットするためには、ど真ん中にタブを付けることをすべての箇所で避けていくことが実はポイントだったのです。

よって、次回は、すべて、ずらして、真ん中をタブで挟むような位置に取り付けてみます。

サイドは、この写真からは、サイドのハギ目のど真ん中という位置のままでも良いのかもしれません。

リュックの巾着紐は、また別の茶色の生地です:麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

なかなか横顔もすっきりとしています。

余計な飾りがついていないからですね。

パッチワークの横段のハギ目の位置もぴったりと合ってすっきりとしています。

巾着ホールタブ
:7.5cmx7.5cmの正方形の型紙から、接着芯を貼り、真ん中に向かい三つ折り観音開きで作ったものです。

巾着ホールタブを最初10個作ってしまったことで、余った2個を底周辺のサイドに縫い込み、リュックに出来たのです。

行き当たりばったり製作ではありましたが、ラッキーな偶然と共に、紐も程よくタブに通り、結べば決してホールから抜けることはないという良いバランスに出来ました。

ホールのサイズは直径2.2cm程です。

1.2cm幅程のひもが通るためには、2cm強のホールの幅が必要なのですね。

これも良いサイズ感の勉強になります。

巾着ひもホールをタブにしたこととブロードにしたことの成果

口の閉まり具合
:もし、本体で折り曲げてホールを作っていたらここまでキュッとは閉まらなかったと思います。
常に物がこぼれるリスクがあったと思いますので、このやり方の成果は大きいです。

当然ながら、動きの多い箇所になるのがこのタブですので、ブロード生地という程好い柔らかさもポイントです。

ブロードは薄手の中では丈夫でごわついた方ですので。。

さらに、接着芯も貼り、外枠と内枠両方をステッチした入念な作りのタブであることもポイントになると思います。

あとがき

パッチワークにした継ぎ接ぎでさえも、セルヴィッチデニムの迫力にとても感動します。

お洋服のフレアースカートなどに使われるデニムはフレアーを出すためにオンスも控え目で、デニムと言ってもそれほど王道ではありません。

しかし、今回のようなバッグになるようなデニムは10オンス以上のごわついた厚手です。

重ねれば重ねるほど、そこへステッチを走らせればそれだけ硬さが増す特性のあるセルヴィッチデニムの素晴らしさがあります。

よって、通常60-80cmしか幅の無い、昔の織機のセルヴィッチ機で織られたセルビッチデニムは価値あるデニムなのです。

何かに使用しても、使い切るまでとことんこうしてパッチワークにして利用していくことをお勧めしたいです(^-^)。

25オンスのヘビーなセルビッチデニムの製作からの学びと取り扱いの注意点【775】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2021年に、これまで縫ったことのない25ozもあるヘビーオンスのデニムを取り扱う製作の機会をいただきました。

通常リーバイス501なども13.5oz程度だと言われています。

12オンス辺りから上が厚手と呼ばれる領域。

そこをはるかにとんだ、ごわごわとしたデニムがあるんです。

これを実際にJUKI社製のシュプールTL25の職業用ミシンでエプロンやバッグをハンドメイド製作させていただきました。

その経験から他の通常の厚みの生地とは遥かに違う分厚い生地の取り扱いの点などをまとめてみました。

25ozデニム(日本製):重くて肉厚です。ある意味この重厚感が素敵なのです。

三つ折りはできるのか

まず、三つ折りにつきまして。

出来るかどうかというと、可能です。

ただし、三つ折りをすると三つ折り同士が重なる次の場面が必ず出てきますので、そこが工夫が必要とされる部分になります。

例えば、エプロン製作時のポケットの入り口はどうしてもよく接触する場所なので、三つ折りして縫い代を隠したい。

三つ折り自体は意外と簡単にできるので、いったん喜びます。

しかしその後は、縫い代をどう隠すのか、ここが考える場面になるわけです。

ポケットの場合、いろんな 14オンス程度のジーンズの作りを見ても、1つ折りのみ。

よく古着のジーンズのポケットの手を入れると縫い代の糸のほつれが出てきている経験があるかと思います。

あれを起こらなくする工夫と致しまして、ポケットの口の三つ折り以外にロックミシンをかけておき、1つ折りだけして、外側と内側に入った折った部分が隠れる程度の幅にもう1つステッチを入れるというものです。

ちょっとデニムの種類が違うものの写真にはなりますが、25ozもこの仕様であれば可能。ステッチを2列走らせます。そのステッチ同士の間にロックした縫い代が隠されます。

ということで、まとめるとすれば、三つ折りはできるが、ロックミシンとの組み合わせの製作が必要になるというものです。

これは、あくまでも、美しく仕上げるというゴールを前提にしていますので、何となく縫えちゃうこともあるかもしれません。

長い目で見てきちんとしたお品にするためという対策になりますので。。

裏無しを作りがちだが、裏付きの方が悩みが少ない

次は、裏地についてです。

こういった分厚い生地は、裏無しをイメージしがちです。

重なると縫いにくいから裏無しがスムーズではないかと。

しかしです。美しく仕上げていくことも忘れてはなりません。

そうすると、いかに裏無しの方が難しいかを身をもって体験しています。

裏無しというのは考え方によっては、裏側も表のような綺麗さが求められます。

隠す場所がないという点でも裏付きでは可能だった隠しゾーンが無いので、技術の良し悪しが問われることになります。

トートバッグなどを作る場合であれば、かさばらない程度の厚さの裏地をうまくチョイスすれば、裏地付きの方が断然作りやすいです。

裏地付きは、悩みが少なくスムーズに進めていけます。

中をのぞいた時に、縫い代が丸見えで、「厚手なのでどうしようもなかった(^_^;)」というのは、説得力がありません。

そこを、「厚手なのだけど綺麗に始末しました(^o^)丿」というのが付加価値だからです。

接着芯は貼らなくてよさそうだ

14オンス程度のバッグであれば、接着芯を貼った方が、ハリコシの効果が現れました。

25オンスともなると、貼っても変わりばえがしないようです。

もうすでに十分なハリコシが生地だけで備わっているからです。

そうしますと、通常私の場合、接着芯+本体に貼るハード薄芯があるのですが、いずれも貼らなくてよいという判断をしました。

デニムだけの長年の使用で起こるくったりしていく様子を「良き味わい」として楽しめるのも、芯地を貼らないということが自然で良いかと思います。

糸調子ダイヤルの位置が他の生地と遥かに違う

デニム全体に言えることですが、通常のブロードやローンなどの生地に比べてはるかに糸調子が違います。

かなり極端に違うので、そのままの糸調子で行くと、裏側(下糸側)がループ状にもじゃじゃする事態が起こりました。

糸調子ダイヤルは3以上の絞まったものが有効。

さらに、スパン糸で職業用ミシンで縫う場合の設定でも、糸案内という穴が3つ空いた部品に通常スパン糸であれば通さない省略する真ん中の穴にも通してみると糸調子が引き締まり、合うということがありました。

これも是非ご参考にどうぞ。

結局、分厚いデニムはデニム専用のミシンが相応しいということなのでしょうが、職業用ミシンでも細かい工夫で可能だと私は実体験から思っています。

あとがき

YOUTUBE動画内でもお伝えしましたが、固定観念で、このような分厚い生地は縫えないからやめておこうと思うことが、機会損失のような損であるのかもしれません。

やってみると、工夫次第で素敵にバッグが出来上がったりもできるわけです。

何もそれは技術ということではなくて、重ならないようにする作り方の工夫をチョイスしていくこととか、糸調子を研究して良く知ることで、可能になるということを今回のこの記事でお伝えしたいと思ったわけです。

ただ、家庭用ミシンは、その点分厚いからダメだという判断は合っていたりします。

ある程度ミシンが好きになっていろんなものを製作したいのならば、家庭用ミシンとは別に職業用ミシンをご検討されると製作の幅も広がるかと思います。

見かけとかサイズは何ら変わりがないのに、パワーがすごく違いますし、ぶれが少ないので、縫い目も綺麗。

製作のレベルも上がるというものです。

サイズに特徴を入れていくハンドメイドリュックの製作のご紹介【750】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグの製作で、結構重要なポイントとなる点にサイズ感があります。

最初の用途を想像したイメージからの型紙の製図になりますが、分かりやすいのが、入れるものが決まっている場合ですね。

今回の場合、ペットボトル2Lを幾本か入れていく使い方のシーンの目的を中心にしたオーダーを賜りまして、ペットボトル容器を当てながら、再度に更に動かす時の余裕を見た作図による型紙でビッグサイズにお作りしましたリュックです。

リュックも細かいシーンでは取っ手が必要な件

出来上がりサイズは、縦57cmx横39.5cmxマチ17cmほど。パーツによってデニムの反のロットが変えてあり、色の濃淡が最初の時点でも楽しめるお品です。

あまり見かけないリュックですね。

そもそもデニムでリュックは珍しいと思いますので、サイズが思い切ったビッグサイズでさらに特徴を出します。

この写真の上の方をご覧いただきたいのですが、取っ手をお付けしました。

ちょっとしたシーンですが、コンビニなどの支払いのシーンで、お財布を出した時にリュックは降ろします。

その時にお財布の出し入れ時にコンビニのレジ前の台の上に置くにしても、支える時に持ち手があると、変なところをつまんで、あたりが付いたりクセがついたりせずとも、ただ持ち手をつかめば良いわけです。

といった具合にリュックでも取っ手はあった方が良いかと思っております。

裏地の素材について

裏地はこのようなシックなチェック柄を使用しました。

先染めは、高級感がありますね。

表地のカジュアルな綿の素材であるデニムに合わせて、綿/100%のチェックをチョイスしました。

なかなか厚みもあり、デニムとのバランスも良いです。

大人の人が持つデニムに相性の良いような無彩色なチェック柄。。。

デニム素材共にいずれも日本製の生地です。

お仕立ての特徴

今までもずっとこのお仕立てでやってきていますが、こういったファスナーが付くタイプのバッグは、デザインすべてが、基本的には同じ作りです。

表地と裏地の縫い代をあらかじめ隠す、ひっくり返しの板のようなプレートを作り、それを組み立てていく方法です。

よって、縁から裏地が少し覗くという特徴が見られますね。

あとがき

デニムリュックは注意点があります。

ショルダー部分が雨の降り始め、大雨の時であると、洋服に色が移る場合があり、洋服の色の工夫があると良いですね。

天気の良い日は、白のTシャツなどにデニムが爽やかで◎です。

現在2021年というのは、洋服では、ジーンズがいったん大きな流行から下火になったかとお見受けします。

そのかわりにテロンとしたスラックスパンツが浮上のようです。1980年代を新しい形でめぐっているようです。

それでも、大きいくくりとしては、バッグの素材の1つに定番物でデニム素材ってあると良いかと思います。

何しろ丈夫さが売りの素材です(^-^)。

デニムのごろごろ感に全く効き目がなかった中綿設置効果、底面にハギ目を作らないヘルメットバッグデザインの仕様の変更が解決のカギ【637】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、セルヴィッチデニム生地で作るヘルメットバッグの3点目が出来上がりました。

この最後の3点目で底部分のふんわり感をたくさん出すための検証をするのを兼ねて、中綿を裏地キルト分とは別に設置ということをしてみました。

もともと中綿キルトの裏地なので底部分にも中綿が一重に入っているところへ更に二重の中綿を追加するものです。

果たしてこの効果がでているのだろうかというところを見ていきます。

結果は変わらずというもの(+_+)、デニムのごろごろ感には勝てず

もともと中綿を追加設置することをしてみたかった理由がありました。

本体に縫い付けた支柱が縫い代のところで硬くツンとなって、マチを兼ねた底を割った時に立ってしまうことのごろごろ感が手で底を触った時にに感じられるからでした。

この感じを解消することに中綿でふんわりさせようとしたのです。

その過程は前回の記事の【636】でお伝えしています。

前の記事の写真と同じものですが、こんな風に2重の中綿を底へ設置していました。
結果は、変わらずというもの。そもそもそこの真ん中にハギ目が行くトートバッグでは解消されないと理解。

今回は、変わらずというのが検証結果でした。

これ以上重ねる中綿の数を増やすのも効果は期待できません。

支柱が内側の縫い代まで入り込んだデザイン。内側で硬い部分の支柱の一部が縫い代と共に立つ現象です。

このようなデザインで行きたい以上仕方のないことですが、今後は、底が一繋ぎの面になっている作りでなければ解決できないと思いました。

トート型ヘルメットバッグ: 縦36cmx横41/72cmxマチ30cm 。大きい横幅が72cmまでに及びます。

裏地はお花柄のカーテン地を使用。

そして、ステッチの色をベージュにしました。

裏地のモカの花柄に合わせるベージュ糸で1点目と2点目のステッチの色とは更に別の色ということでバラエティー豊かな展開になりました。

あとがき

これで、ヘルメットバッグ製作を終了したいと思います。

あとは、このバッグをご紹介して見てもらって知ってもらう方向になります。

ヘルメットバッグも思えば、2018年の最初の頃に作った時以来、現在は2021年です。

今回の場合はすべてのヘルメットのサイズに対応できたらということで2018年時の、小さめヘルメットのみ対応の容量からは発展したものになりました。

大きいヘルメットも小さいヘルメットも入れることができる点は、量産品ではなかなか作られない容量です。

あとは、ヘルメットに支障のないような開閉にファスナーではなくDカンとナスカンコンビのタブを設置した点や、支柱のロングサイズを持ち運びのしやすさに合わせたものに長くしました。

昔作った自作品を再び数年後に発展した形でトライというのも大変良いもので、必ずその数年の間に発展があり、進化したものが作れます。

どこかで、元の昔のベースもあっての現在の初アイデアや案が加わりらせん状に発展しているのです。

結局解決できなかったハギ目の底でのツンと立ってしまう手触りに関しては、モデルチェンジということで今後解決していこうと思います。

楕円などの底1枚パーツを側面と縫い付けるタイプのトートバッグ型。

そして入り口の金具などはこのたびと全く同じで良いと思います。

いつかヘルメットバッグ製作シリーズの第3弾としてご紹介したいと思います(^-^)。

「ヘルメットをふんわりと収納するため」と「硬くツンと立った縫い代の手触りの悪さ」、底に挟み込む中綿の設置で同時に解決なるか【636】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

随分番号の間が空きまして申し訳ございませんが、当【636】の投稿は、以前の【460】の投稿の続きとなります。

容量たっぷりのトート型ヘルメットバッグをセルヴィッチデニム生地で3点お作りするシリーズ。

昨年の2020年調達のセルヴィッチデニム生地を使い切るということになります。

裏地を3点共違うものに設置しておりまして、表地が共通のセルヴィッチデニムのネイビーカラーであってもバラエティに展開が広がる3点です。

【460】は裏地がモール生地であり、オレンジ系のミックスの美しさとリンクする表地のステッチをオレンジ色に。。

そして、キルトのマス目を5cmから7cmへと大きめに変更して緻密さを保ちながらの効率アップをはかりました。

1点目は、【445】という番号でして、こちらの裏地はパステル系の小花柄の裏地でした。

それぞれテイストが違うので楽しんでいただけると思います。

よく調べたら、16.5ozだった驚き、それでも一重仕立てでの製作は可能の幸運

セルヴィッチデニムの生地の調達が不安定な中、上手いタイミングを見計らって生地を調達させていただいております。

よって、ozがいろいろあって、情報が無い中自分でozを割り出しています。

ozの割り出し方は、はかりがあれば、計算式に当てはめるだけなのでできます。

オンスのじっくりと解説しました割り出し方は、別の記事で専用に投稿致しておりまして、番号が【603】です。

是非お立ち寄りいただければと思いますが、このご説明だけで分かれば、是非やってみてくださいませ↓。

四角い切れ端(20-30cm四方はあると良い)の重さを測るところからスタート。割合計算でozが導き出せます。

そんな感じで、今まで調べていなかった、14オンス程度だろうと思っていたこのたびのヘルメットバッグのオンスを調べました。

そしたらなんと16.5ozの値が出ました。

確かにしっかりしていて硬いので、それもうなずけますが、生地は変な話14ozの物よりも厚みが無かったりするので、このオンスというものは奥が深そうです。

厚みとか糸の太さとか関係なしの「目の詰まり=織密度」がオンスの正体なのではないかと思っています。

取っ手/支柱は、生地が重なってステッチで固定するのでカチコチ。芯地は不要強固な良い支柱になります。

底に手を触れた時の縫い代がツンと立った感触を解消の中綿設置の場面

実は、投稿と同時に製作にも長い期間が空いてしまい、1つ間違えてしまったことが。。

当初、3点中1点目で裏地キルトを5cmのダイヤキルトにし、2点目で緻密さもキープしながら効率を高める7cmのダイヤキルトに変えたのに、このたび再び1点目と同じ5cmキルトでやってしまったのでした(^_^;)。

5cmのダイヤキルトの完成:キルトステッチの前に、真ん中あたりの空間にも待ち針をたくさん打って固定。

さて、この度のポイント部分は、この写真の中にあります。

この真ん中に映る底の部分にご注目を。。

内部で支柱の硬い縫い代がツンと立ってしまって、手で触るとその感触が分かるというのが前回の【460】の時の課題でした。

今回、ここへクッション的に中綿を入れます。

中綿キルトに入れたものと同じ中綿を2重にして、裏地のマチの縫い代に縫い付け。
マチ周辺。マチの地縫いを邪魔ししないよう、あくまで影響のない縫い代のスペース間で縫い付けます。
ひっくり返す直前に、サンドイッチのハムのように中綿が底部分に挟み込まれました。

そして、表地を裏地の外に包み込むように表地の方をひっくり返していきます。

ひっくり返しました。この底の部分は、先ほどの2重の中綿が設置されています。

ということで、今回はここまで。

残りは、Dカンとナスカンコンビのタブを縫い付け、ネームを縫い付けて、口を縫い閉じて完成となります。

さて、この中綿二重の効果やいかに。。続きは、ブログ記事【637】で掲載されます。

是非お立ち寄りくださいませ。

あとがき

とても大きなヘルメットバッグです。

セルヴィッチデニムは独特のにおいがします、「香ばしい」とも言えるかな。。

藍染の染料のにおいですかね、ちょっと酔ってしまうほどです。

とても迫力ある素材ですので、バイカー様は、是非ヘルメット収納にお勧めしたいと思っています。

ただ、トートバッグですので、別の使い方もあると思います。

気に入っていただけた方のセンスとかアイデアで新しい使い方などもあったら可能性が広がるバッグになります。

次回完成で総まとめをし、このヘルメットバッグ作りのシリーズを終了したいと思います。

その後は、ブラックカラーベースの素材ばかりの連続製作へ移行していきます。

本来これが2021年のハンドメイドバッグでやりたかったことです。

時々こうしてシリーズを企画しながら最終的には、ハンドメイドバッグ作りのノウハウをじっくりとたっぷりとお伝えしてまいりたいと思います。

自身はいずれ、製作して販売することよりも、多くのノウハウをお伝えしていく役割へシフトしようと思っています。

「デザイナー的位置付」のような華やかなポジションみたいなものは捨てたということです。

それでもハンドメイド文化を広く知れ渡ることを目指して、違う方向へ舵を切ることになると思います。

引き続き、その行く末を見守っていただけたら心強いです(^-^)。

ボンドと目打ちを使った「菊寄せ」で実現した丸いカーブ、セルヴィッチデニムの製作に引用の革手法の有難さ【605】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

セルヴィッチデニム14oz相当で現在エプロンを製作中。

事業としては、「卸業」の部類のハンドメイド商品です。

これを「N style ENGINEER」様にお届けし、その先のお客様のもとへ行く作業用エプロンです。

お世話になっておりまして、ありがとうございます<m(__)m>。

今回は、この製作の過程の中で、初めての試みになる1枚仕立てのカーブのポケット作りをピックアップします。

ハンドメイドバッグでは、カーブの付いたポケットというのは、2枚を縫い合わせてひっくり返すことでカーブのラインを綺麗に出すやり方でしか製作したことがありませんでした。

しかし、1枚仕立ての場合、そのままの向きでカーブを描く必要があります。

さて、どうしたものか。。

方法を探っていくうちに、本革レザーの手法である、角の部分の「菊寄せ」という方法を知ります。

このたびは、早速「菊寄せ」を実践した記録を通し、デニム製作における本革レザーのような作りが実現できるポテンシャルに出会えた喜びをお伝えできればと思います。

「菊寄せ」によってポケットのカーブを綺麗に出す作業、実践の中で知ったポイントのアウトプット

その名の通り菊の花のような均等なタックを作ることで、カーブの外側と内側の差に対応するというもの。

そして、YouTubeで革職人様の動画を拝聴。

知ったばかりなのにということではありますが、ひと通り納得してある程度ポイントが浮かんでまいりました。

今まで知らなかった技(ワザ)を習得できて有難いことですし、こんな風に利用できる素晴らしさを知りました。

まず、カーブ以外のストレートの場所を縫い代1cmにアイロンをかけます。

そして、カーブ部分の距離をしっかり出しておきます。

次に、縫い代の裏側にボンド「裁ほう上手」を使用、塗り付けます。

そして、目打ちでど真ん中を押さえくっつけます。

そうすると猫の耳みたいな2つの山ができますが、「これが均等な2つの山であるということがポイントである」とYouTubeを拝聴させていただいた革職人様がおっしゃっていました。

とても細かい点で現実的なアドバイスです。

そして、その次に、新たにできた2つの山のど真ん中を同じように目打ちで押さえます。

最初よりも窮屈なところをうまくやっていくコツとしては、しわが奥に位置するよう、外側からしわを内側へ送るように目打ちを使うとのこと。

ポイントの点は「しわを内側へ送る」です。

具体的な目打ちの動かし方は、目打ちの先端よりも下の方も使いながら。。と言うとイメージ沸きますかね。

目打ちを使う部分を移動しながら(縦向きに)まるで弧を描くように、カーブを作っていくのです。

そして最後、3度目の更なる間の山を同じようにど真ん中でつぶしていきます。

あくまでも、外側ラインにしわが残らぬよう、ちゃんと細かい部分も奥の内側へ送っていきます。

そうして、形が整ったらアイロンをかけてボンドの粘着力をもって固定します。
このような感じに出来上がりました。カーブのラインがふんわり丸くなったことがとても嬉しいものです。
表から見るとこんなに美しい丸みを帯びました。

もしかして、これでもまだまだかもしれませんが、今まで知らなかった手法なので、「財産」になりましたし、まずまずの出来です。

革職人のYouTuber様、ありがとうございます<m(__)m>。

ロック始末をしてから行う理由は、縫い代の完全密閉にある

今一度、先ほどのカーブが出来上がった裏面の写真をを見てみます。

縫い代1cmで折ったこの縫い代にはあらかじめロックがかけてあります。

一重仕立ての場合内側も外側みたいな目に映る場面であると考えています。

手を入れたり中をのぞくと、このロック始末がしてあるのとしていないのとでは、気分が随分違います。

ロック始末を施すことは、縫い代がほつれにくいこと。

その後表からはさらに、ステッチを二重に縫うデザインなので、このロックでさえも内側のステッチの中に隠れてしまいますので、すっきりとします。

お手持ちのジーンズのポケットの中に手を入れると、ロック始末がしてながゆえに、手に縫い代の感触があることに気づいたことはありませんでしょうか。

こうして、古着ジーンズもたくさんはいてきた経験から、ポケットの内部の丁寧な始末をすることの必要性に気づきました。

当然、エプロンのポケットも同じことなのです。

長く長くご愛用いただける商品になりますようにと、心を込めた仕様の1つとなりました。

あとがき

「菊寄せ」は、その他、ファスナーのL字カーブなどにも使えるそうです。

参考にさせていただいた革職人のYoutTuber様も、ファスナーで実演しておられました。

お財布のカーブ、カーブポケット丸型の敷物など、この手法を使えるアイテムをいくつか並べて想像してみるのも楽しいですし、良いアイデアが生まれるかもしれません。

一重仕立てでも、ここまでの可能性があるのだということをセルヴィッチデニムが教えてくれたのでした(^-^)。

デニム生地の12ozや14ozの区別にも有効、何の情報もなくても「はかり」と「計算式」による算出だけでオンスが分かる【603】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

先日、このようなことがありました。

セルヴィッチデニムの12オンスをなんと、14オンスと思いこんで間違えて購入してしまった出来事です。

このまさかの勘違いにより、12オンスと14オンスの見分けの仕方を深堀り研究することになりました。

そして、導き出した1つの算出方法がございます。

是非、「何も情報が無い中デニムのオンスを知る方法」として引用いただければと思います。

12オンスと14オンスの視覚的に見分ける違い、織り目の詰まりやカット部分のほつれの様子で多少の判別が可能

かの歴史的なジーンズ「リーバイス501」は13.5ozであったと言われています。

小数点以下までも分かるのは、計算による算出が可能であると見て良いと思います。

このたびは、12オンスと14オンスを比べて、ぱっと見だけでまずは分かる方法があるのかどうかから始まり、比較する2つが無い1種だけの場合も計算によりオンスの値を知ることができる方法を綴りたいと思います。

左側:14oz、右側:12oz:パッと見ただけでは違いが分からないこの2点、左側の方が目が詰まっています。

見た目で何とか判断を付けるとしたら、その目の詰まりもヒントの1つです。

目の詰まりというのは結局、たくさん糸がぎっしりと折り込まれている点で、重さへつながります。

オンスというのは質量のことで、一定の面積における重さの基準を表した単位です。

そうしますと同じ面積にぎっしりと詰まった方がオンスの値が大きくなるのです。

上の写真であると、サイドのほつれ具合の様子でもある程度参考になります。

左側の14オンスの方がぎっちりと折り込まれているのでほつれにくいのです。

簡単にほつれるということが「ゆるい」ということの証拠で、12オンスは糸がたくさん使われていない方なのだとの見方ができます。

もう1つの判別の仕方は、同じサイズのパーツを手で持った時のずっしり感。

12と14の2オンスの違いだけなのに、14オンスはずっしりと重さが感じられるのに対して、12は軽いなあと感じます。

一般的な洋服に作られるボトムアイテムであるジーンズでは、12-14オンスが一番多く使われていて、ジーンズなどに出来上がってしまうとなかなか判別は困難です。

そこで、冒頭のようにジーンズの王道モデルの、「リーバイス501」を基準に考えてみるというのもお勧めです。

501ジーンズは13.5オンスですので、あれほどのごわつき感がないデニム生地の場合は、14オンスよりも下回ったオンスであるという見方で、おおよそ計ることもできそうです。

ただ、古着の場合は質感も変わってきていますので、あくまで目安程度となります。

既存データ数値を有難く利用、正確な小数点以下までも分かるオンスの算出方法

さて、このたびの原反の状態の生地の入手経路の事情で、どうしても製造業者様ご本人でなければオンスが分からない状態で入手となったということがありました。

残布の特化品にて、元の情報が詳細ではないままの流通という事情、ただ間違いなく日本製です。

その場合に自分でオンスを導き出せる方法があると気づきました。

一番良いのは、購入したりした時にお店から情報をもらうのが良いですが、お店もオンスが分からないのだという究極な場合が時としてあります。

そういった八方塞がりの時がこの度に当たり、自分で算出した方法です。

既存情報は大いに利用させていただきまして、お世話になりたいと思います<m(__)m>。

作業順に番号で綴っていきます。

1)ある一定のサイズの正方形もしくは長方形のパーツにカットして準備をします。

このたびは、27.5cmx30cmのパーツを用意、重さは40gでした。

2)1yd=0.9144mなので1yd2=0.9144mx0.9144m≒0.84m2。

3)1yd2=1ozという既存情報より、1oz=0.84m2。

4)1ozは28.3g弱という既存情報により、1oz=0.84m2(1yd2)=28.3g。

5)実物の生地見本0.275mx0.3m=0.0825m2が40gだった。

6)実物の生地見本の分量だけのozを求め、40g÷28.3gx1oz=1.413ozと算出。

8)7)のこの小さな1.413ozという値は、実物の小さな面積のozなので、これを基準である0.84m2の場合のozに合わせていきます↓。

9)0.0825m2のみだと1.413ozだったが0.84m2と広い基準の面積だと何オンスになるのかという最後の式がこちら↓。

0.84m2÷0.0825m2x1.413oz≒14.3oz

はい、答えが出ました♪、約14オンスです。

この計算により、12オンスの方は12.4と値が出ました。

約12.5なので、12オンスのわりにはしっかりしたものであると見ることができます。

よって余計に惑わされてしまい、間違ったわけです(言い訳か(^_^;))。

あとは、同じパーツを重さで比べることがお店で反(たん)になっているとそれが簡単にできません。

よって反になっている状態というのは非常に分かりにくい状況であると言えますがこれが現実です。

しかし、これで、今後はいかなる場合でも、カットした実物生地さえあれば、オンスの情報がなくても分かることになります(^-^)。

あとがき

たった2オンスの違いと言えどもその差は歴然です。

それなのに、間違えて購入してなかなか気づかなかった難しさもあるということです。

14オンスの「ずっしり」という重みのこの「ずっしり」の言葉もかなりのヒントになるかと思います。

デニムを何かのご縁で扱う機会がございましたら、是非oz情報を知り、更なるポテンシャルを高める製作にお役立て下さいませ。

YouTubeの計算の導き方よりも当ブログの番号順の1)-9)の導き方の方がかみ砕いた方法なので、結果値は同じになるにしても、こちらの方が分かりやすいと思います。

セルヴィッチデニムは素晴らしい生地なのだと心底思える1つのきっかけになれば大変光栄でございます(^-^)。

お買い物に使いながらセルヴィッチデニム製のエコバッグを自然に1年間使った色落ち変遷とその後の姿【463】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実は、この1年間記録してきたことがございます。

それは、この記事の投稿日2021.03.25現在のおよそ1年前くらいになるかと思いますが、2020.04.10スタートで、セルヴィッチデニム製のスクエアなエコバッグを実際にお買い物で使い始めました。

ほとんどがたくさんの食料品を詰め込む使い方、週一の割合のお買い物後、毎回写真を撮ってその後の色落ちの様子を記録しました。

そして、写真も結構な数になった今、一度その結果を当初と見比べようというものです。

デニム素材のお洋服にもご参考になればと思います。

新品まっさらから使用・雨・洗濯で色落ちしてきた味わい深い姿

最初の3か月はそれほど変わり映えが無いですが、7月に雨に打たれているのが分かります(降り出した雨にうたれた写真がちょうど撮れました)。

そして、その後お洗濯をしたところで、8月の様子が一気に変わります。

得にアイロンなどはかけませんでした。この辺りから少し縮んで、しかもカジュアルになっていきました。

お買い物は、基本は週に1度くらいなので、それほど頻繁というわけではないですが、この使用頻度が自然の生活の一部の切り取りなのでした。

そうして、12月から少し飛びますが、3月撮影の状態が、こちら↓。

結構皺もできて味わいが出てきました。2020.03.24撮影です。

では、最初のノンウォッシュの生地のままからの1年後を分かりやすく左右に並べて見てみます。

かなり変わりましたね。随分柔らかくもなりました。

ただ、これも、リーバイス501のいかにもアメリカンなブルーの色落ちを思えば、まだまだです。

1年なんてほんの入り口に過ぎないのかもしれません。

それを考えると、「ライトブルー」まで色が落ちるには、たくさんの年月を経ていかないと到底難しいですね。

ここから自身が学んだことがあります↓。

色落ちした時の姿をイメージしたデザインの考案、できるだけ重なりを失くしたフラットを意識することが「アタリ」防止になる

1年後の写真で、生地が混み合った底の両端の角が不自然な色落ちであることにお気づきでしょうか↓。

「あたり」がついてしまったのです。

このように、幾重にも重なった部分をできるだけ作らない仕様に工夫することを考えていくことになります。

あとがき

このような長いスパンでの実験は貴重です。

すぐに同じように試みてもそこから1年後ですから。。

よって、この実験を行った記録が短い時間ですぐにお役に立てるようにこうしてブログ記事に綴らせていただきました。

今やお洋服のジーンズも、かつての「アメカジ」なるはき方の大きなくくりの流行が終わったようです。

その昔、「リーバイス501」ジーンズを洗わずに綺麗に筋を出すみたいなことが流行っていました。

洗わないのはかえって、織り糸が弱ってしまい、素材が傷むとのことです。

適度に綺麗に洗うお洗濯は、むしろあった方が良いのです。

現在は、デニムをゆったりとはくという大きな流れではあるのですが、相変わらず自身は、「瀟洒なデニムのはき方」を目指しています。

まず、この度の実験はあくまでも実験なのであって、「瀟洒なデニムバッグ」ということでは、出来る限りビシッとまっすぐなまま使い続けていくようなものがよく、他のバッグと同じように滅多に洗うものではないイメージです。

そして、多くのバッグの中に比較的アクティブなシーンに取り入れるような「たまに」の使い方の方が自身には腑に落ちます。

おそらく、見込んだユーザー様が、元々お洋服をエレガントなものに取り揃えている人だからです。

最後にこの実験からまとめられることは、「デニムの末永い寿命のポテンシャルの高さ」です。

きちんとしたバッグに仕立てれば、かなり長い間、大げさかもしれませんが「一生物」にもなりうるということです。

このたびのデザインは、その後改良しまして、こんなモデルになりました↓。

まだセルヴィッチデニムでは製作しておりませんので、いずれやってみたいと思います。

そして、もともとジーンズにパンプスを合わせながら、エレガントなジーンズのはきかたを研究してきました自身。

バッグもそのようなテイストが感じられるモデルを考えてまいります。

「共有型のハンドメイドバッグ」という事業です(^-^)。

支柱がぴたりと底で重なり合い見えないヶ所も徹底、内部が美しいミックスカラーのヘルメットバッグ【462】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

3点連続製作のビッグヘルメットバッグの2点目がこのたび完成しました。

7cmキルトの裏地をいよいよ表地と合体する作業、底部分で前後の支柱がぴたりと重なる美しさ追求の成果を是非ご覧くださいませ。

モールベロアのミックスが裏地になった7cmダイヤキルトの美しさよ♪、華やかさをデニムに対して補うバランス

早速ながら、裏地の部分のお写真です↓。

ヘルメットバッグの中を覗くと、オレンジ系のミックスが美しく広がります。7cmダイヤキルトの姿です。

底のハギ目でダイヤ柄が合っていないことは仕方がないかもしれません。

それぞれの2枚を別々にかけるダイヤキルトがぴったりとくっつくというのはかなり至難の業となります。

底の部分を見てみます。実際こんな風に底を見ることはないにしても、この支柱の重なりが美しいです。
2つのポイント:①支柱を縫い付ける位置の徹底。②表地同士を袋にする時支柱同士をピッタリ重ねます。

ずれやすいところなのですが、支柱の両端の段差に両側共待ち針で固定することが秘訣のようなことになります。

完成:ステッチの糸はオレンジ。<サイズ>縦36cmx横41/72cmxマチ30cm。

ちなみに1点目の黄色ステッチはこちらでした↓。

1点目の黄色のステッチの時のもの。

全く同じ生地で同じデザインでも、ステッチの色でここまで違った感じなる例として、面白いと感じていただけるのでは。。

3点目もステッチの色を変えますので、その点もお楽しみにどうぞ。

この角度が結構カッコイイです。マチがとても大きいのが分かります。
入口の留め具もかなり活躍しています。ヘルメットが飛び出さないように収まる目的があります。

3点目に向けての課題、底のハギ目部分に硬いデニムの支柱がやぼったい感触であることは解決できるのか!?

今回も解決したことがあったと同時に、課題も浮上。

底の部分の支柱が硬くて開き切らず、ツンと立ってしまうのが、底に手を置いた時に分かるというものです。

ということで、次回のラスト3点目では、その部分を解決していければと思っています。

底に、特別にふんわりな中綿を別で入れ込んで、ツンとした手触りを失くすということをしてみようかというアイデアが浮かんでいます。

あとがき

大きいバッグというのは、完成するまでに結構作業に時間がかかるものです。

ヘルメットバッグもスタイリッシュに仕上げられたボストンバッグ型はあっても、本当に充分にゆとりを持って収納できるかというと疑問なお品が多いです。

そこまでたくさん生地がなかったり、いろんな事情があるかと思いますが、そのような大量生産品製造の事情とは完全に差別化できる点が1点物製作の良い所。

存分に大きなサイズのお品も可能であることがまず実現できています。

そんなメリットを大いに活かして、結果的に新しいタイプの今までになかったヘルメットバッグが生まれることを願いながら製作しております(^-^)。