まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ここ2年くらい研究しながら製作してまいりましたナップサック型。
この半年くらいでは当初のトート型から、楕円底型へ変更しています。
そして、更にアンケートによるニーズの調査結果から、縦が40cm程度の容量の大きなタイプへと寸法を大きく改良。
寸法を大きくした新しい型紙での製作がこのたびの第一号。
この度のナップサックの完成をもって、今後ずっと作り続けていけるかもしれないという感触を得ました。
このデザインが完成型になった時には、「共有型のハンドメイドバッグ」の活動らしく、ノウハウをコンテンツにまとめていきたいと思います。
こうした「伝える」活動は、様々なケースにも対応できるようなすべてをカバーするオールマイティーなものでなければならない、そこがコンテンツ制作のお仕事の神髄なのではないかと考えております。
では、この度完成しました「ナップサック:大きめ」どうぞご覧くださいませ(^-^)。
大きめの縦40cmのナップサックの完成、デニムではごわつき過ぎる難しさを解決してくれた「デニムライク」生地の絶大なる可能性
表地と裏地同士の生地の風合いのバランスも重視し、同じ麻を共通に節がたくさん入り混じる生地の特性がカジュアル感も放出しています。
とはいえ、これを上品に作っていくには。。ということをよく考えながらお仕立て致しました。
その願いは実現できたと思います。
このデニムライクの生地、本当のセルヴィッチデニムに比べてごわつきが半分くらいであり、ブロードなどよりははるかにデニムっぽさが感じられる中間的厚みなのです。
出来上がったタブやショルダーベルトも、接着芯とステッチが重なることで、しっかりとしたものになりました。
ただ、あくまでも「ナップサックというサブバッグ的存在でありたい」というスタンスを貫きたいので、金具は最低限のDカン30mmのみ。
これ以上の「ナスカン」や調整用の「線コキ」無しで完成できたミニマムさこそ、サブバッグらしい出来上がりになったと思います。
あとがき
しばらく、この型紙で生地をどんどん替えながら製作を続けてまいります。
そして、高級生地を表地に使用のバージョンにも手を付けるつもりです。
一度裏地キルトを作ってしまうと、そのすっきり感にやめられない・止まらないの感覚が走ります。
裏地のみではどこかに皺が起こりますので、今後少なくとも裏地には共通してキルトをかけると思います。
表地はキルトをかける必要のある場合と、素材そのものを活かす厚手の場合とで分けて判断してまいりたいと思います。
トート型はハギ目が多いことから取りやめ、角が出来擦れが起こりやすいデメリットを解消した楕円底に変化、そしてサイズもニーズに応じたたっぷり感で、このたびはまずまずの出来上がりでした(^-^)。