まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「技術が上がったら、高級生地でバッグを作っていこう」と高級素材に目を向け始めた2019年頃。
「いやいや、こう思った時点で早期に一歩を踏み出した方が良いのではないか。。」と思い直し、2020年の頭から技術云々はともかく、高級素材に足を踏み入れました。
ひたすら、イタリア製の風通ジャガードなどの@¥5,000/m以上するような生地まで調達。
それが良かったのか悪かったのか、早くも素材の扱いにくさに直面し、思うように美しく作れないバッグばかりが続出。
非常にもったいないことでしたが、もし一歩を早々と踏み出さずに後回しにしていたらこんなに早くには分からなかったことでした。
そして、ひと通り高級生地の中の、特に「フクレ加工」「風通加工」を中心に凹凸感がありマルチカラーが美しい生地でお出かけ用のデザインでメインバッグをイメージしながら製作。
ただ、高級な生地なのに元の生地の状態に付加価値が乗るどころか、かえって生地のままの方が価値があったかのように感じてしまい随分へこみました。
そして、結局行き着いた答えは、「柄が素敵なものはめいっぱいその柄を大きく見せるようなデザイン」でした。
そして「コスパ」のことも考えました。高級さに見合った「長持ち」です。
そこで、考えたことは、消耗度の少ないバッグ製作をしてみるということでした。
そんなこともあり、在庫を一掃していく目標を立てた2022年、片っ端から「インテリア収納袋」を作る活動をすることに決めたのでした。
このたびは、その「インテリア収納袋」の連続製作にあたって表地と裏地のコンビを考案している最中に考えたことをまとめたいと思います。
インテリア収納袋は、お出かけバッグ程の強度は必要が無い、出来るだけ大きな容量で生地をめいっぱい使う
お出かけ用のバッグとインテリア用の入れ物としてのバッグと比べて、1つ大きく違う点は、「製作時間の差」です。
実際に昨日インテリア用のバッグを製作してみました。見事に数時間で完成。
・お出かけ用のバッグ:5-6日で完成
・インテリア用のバッグ:1日で完成(数時間)
この2つの違いが顕著でした。
そして、こうも思いました↓。
バッグが傷みにくいのは、室内で静かにインテリア収納袋としてじっとしていることではないかと。。
おそらくこの考え方は正解だと思います。
動かすから傷むわけで、ただの入れ物であれば傷まないので永久のものになるのです。
あとがき
当ブログ記事は、2022.04.17の投稿からおよそ2年後の2024.08.08にブログ記事の「手直し」により、まさにこの部分を追記しています。
これまでお読みいただいた上の文章も当初の随分つたない言い回しを変えながら、ほぼ全文綴り直しをしてここまで来ました。
なぜそうまでして過去の記事を残したいのかという理由が今はっきりとしています。
それは、長いスパンでの変化をお伝えできる記事でありたいと思うからです。
例えば、上手く出来上がったバッグだけを綺麗なストーリーで書いた記事では、それは決して本当の姿ではないのです。
失敗の過去・そのありのままの姿・そこからの学び・改良をたくさん得てきたのですから。
その数年後にどんなバッグを作れるようになったのか。。これを1つの記事の中にまとめるスタイルに厚みを増すことが「手直し」で誤字脱字を修正することと兼ねて価値が高まる記事になるためにやっていることです。
今こうして2024年に2年前の昔を振り返るだけでも全く違った今があるのです。
この「変化」は「成長」にイコールであると考えると、何を一番お伝えしたいのかという内容の中の軸の部分が、「素敵なバッグを作れた」という過去の栄光では決してないのです。
どうしてもうまくできなかった、高級生地をせっかくありがたく手にしていながら、その良さをちっとも生かすことが出来なかった姿の中の、もどかしく悔しい気持ちを共有していただきたいのです。
そして、その後の改良までにどんな立ち上がり方をしたのか、どんな内容の努力をしたのかなどがちゃんと事実のままお伝えできることが、ブログ記事を書く本当の意味ではないかと思っているのです。
その後、2023年でこれらの生地はすべて巾着袋になりもう1つ残らず「インテリア収納袋」になりました。
そこで、今こういった高級生地に対してはどう考えるのかということです。
それは、「お出かけ用にもまた作らせていただきたい、技術が高まった自信が100%になった時にこそ。。その代わりお値段もちゃんと相当な価格にしたい、するべきである」と(^-^)。