バッグの「当て芯」の余分な部分をハサミでカットする時に生地を傷めないためのコツがあります【754】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事の1つ前の記事【753】では、バッグの完成では見ることのない隠れた部分で機能する、「当て芯」の設置の様子などをご紹介しました。

今回は、その当て芯の設置の段階の中で、ハサミを使う部分に注目していただき、随分カットしにくそうな場所をどうカットしているのかをご紹介したいと思います。

間違えて本体生地を切ってしまわぬよう、ハサミの使い方もコツです。

余ったハード薄芯を立ててハサミを滑らせる使い方、生地裁断用ハサミとは区別した方が良い

まず早速ながら、このように当て芯を裏面に当てて表面からフラップポケットを縫います。
表面はこんな風にパッチポケットが完成しています。その裏側には当て芯があるのでした。
まずは、縫い線を折り曲げハード薄芯を立て、ハサミをスーッと横へ滑らせていきます。

こういった不織布は、早くハサミが切れなくなってしまので、ここで使うハサミは、生地をカットする時のハサミとは別のハサミをお勧め。

下の生地を切ってしまわないように立てて浮かせてカットするハサミの使い方がグッド。

内側の袋に当たる部分は必要が無いのでカット。バッグ全体が軽い方が良いのでこの広い面積の部分は余分です。
一気にやってしまえる効率を考え1枚の大きな長方形の当て芯、そして後でカットするという方法をとっています。
表面から見ると、裏がこうなっているなんてなかなか想像できないと思います。貴重な裏側です。

当て芯の型紙がおおまかな長方形な理由

当て芯する時に、その部分に忠実過ぎるパーツにあらかじめカットしてしまうと、きちんと当てはめなければならないことに集中せねばならず、本来の表面の縫いがずれたり、位置が分からなくなったりで悪影響です。

とはいえ、あまりに異形の形のパーツを当て芯とすると、これもまた、目の錯覚から、歪みの原因になることが過去に経験済です。

まっすぐに仕立てるためには、当て芯自体も「専用の型紙」によって「粗裁ち:あらだち」をするという、粗いものなのにきちんと型紙を用意するという何とも面白い矛盾があるのでした。

あとがき

生地裁断専用のハサミは結構寿命が短く、研ぐということを過去にしていただいたお値段でハサミ1点のお値段でした。

そこで、研ぐことはせず、使い捨てのような使い方をするものの、簡単に捨てるのではなく、紙のカット専用や不織布のカット専用へだめになった裁断用のハサミをまわしています。

この使い方はかなりコスパも高まり、長い目で見た「サスティなブルな製作」ということになっていくと思います(^-^)。

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