本来先にニーズがあって製造が来る順番、「見込み」や「予想」で製造することの甘さの徹底見直し【645】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「サステナブル」への意識がいよいよ本格的に高まってきています。

「毛皮製造をやめた、本革に替わる素材を製造し始めている」などの情報から、もう実際にファッションブランド様が新しい時代向けの製造を始動し始めているところなのです。

結果本当にそれが「サステナブル」なのかなどの深堀りはさておき、その意識・それに伴う意志表示は第一歩と言えます。

そんな高まりに触発されて、自作を改めて見返しています。

特に罰則などがない現在は自主的な活動に委ねられる、各々の製造者が呼吸するかのように意識するべき「サステナブル」への取り組み

このたび、「グリーンファッション入門―サステイナブル社会を形成していくために:田中めぐみ 著」を3/4くらいまで拝読。

途中ながら、ここで3つの学びを咀嚼後のアウトプットでお伝えしたいと思います。

1)完全に実現は不可能、できることを等身大でする。

持続するには、そもそもこれが大切。

無理して大きく効果を出そうと前のめりではどこかでお手上げをしてしまうかもしれません、続けていくことこそがまず大切だからです。

「サステナブル」に関しては、法律が敷かれているわけではないところに、各々のペースに委ねられる部分があり、それほど進んでいないと見ることもできるようです。

一人一人の意識で自らが能動的に踏み込んでいかないとなかなか進んでいかないことでもあるのです。

そして、完璧なサステナブル商品ということが不可能であり、一部に取り込んだりなどの可能な範囲内でということになるのが現状。

ただ、それも意識は向いたことになり、一定の意味があると思います。

2)リサイクルするためのエネルギーや化学薬品が実際には必要。

リサイクルという活動自体がコストがかかるものであり、そのためのエネルギーや化学薬品の使用は無しというわけには進みません。

ただ、「環境を汚染したまま放りっぱなしよりもはるかに、リサイクルするための目的でのエネルギーや薬品は環境にやさしい」とのことです。

この点は反論として必ず湧き出てくる発言「結局何をしているのか分からないのでは。。」というような否定的な意見にも強い説得力があります。

3)「ループを閉じる」というキーワードが目指す部分。

「ループを閉じる」というのは、「製造されたお品が再び使われて、ずーっと循環していくようなイメージで、外に余剰在庫とか廃棄処分などのようにもれることがない1つのつながった枠の中で一度製造された商品が生き続けるサイクルができる」というもの。

これが理想のサステイナブルな商品のサイクルができている目指すべき構造。

目指すところは完全リサイクル化のループが出来上がって、取りこぼすことがないというイメージでしょうか。

とても理想的ですし、現在と大きく変わっていくスタイル。

やはり一人一人が意識せずして出来上がらない構造だと考えます。

製作するハンドメイドバッグではどう製造していくのかを考えてみた

ここ最近、ハンドメイド品に使うパーツの徹底廃止をする決意がありました。

将来いつか外れる可能性が幾分かある打ち込みの金具パーツを取りやめる決意をしたところでした。

実際、以前に自作したアイレットカン/片面ハトメの取っ手の穴が、重いものを入れてバッグを持った時の負担で、先日ポンッと外れました。

中から布をポンチでくり抜いた縫い代のゲジゲジが見え、使えないものになり、廃棄処分です。

こんな危ういお品を作っていたのかと思うと背筋がひんやり(+_+)。

長い目で見て、長く使えるお品ではなかったことの証明のような姿でした。

パーツが重さに耐えかねて外れてしまえば、ほぼそこで終了。

アイレットカン/片面ハトメをリフォームで今一度打ち込むことも、サイズがそのままではもう通用しなかったり、工夫が必要なコストのかかるリフォームが待っています。

そこにかかった余計なコストとの天秤で、結局廃棄して新しいものを購入の意向ということになり、もったいないお品だったということになるわけです。

こういうことを一切なくしたくて、シンプルでもいい、ミシンの縫いで確実に固定されたお品の方がかえって長持ちのお品だと美しい固定ステッチなどに重点を置くようになりました。

そういったことをずっと考えてきて、今の見た目のかっこよさとか、使う前だけの装飾の素敵さなどが本当に長続きするものなのかをちゃんと考えて作っていこうということを考えていたところです。

そもそも、製造を企画する時点でちゃんと作るのか・作らないのかさえジャッジするべきであり、未来が持続的ではないものは企画中止もいとわない方向で挑まねばと思っております。

ハンドメイド製作に関しては、まだまだ課題があります。

そもそも売れない物を作って在庫にわざわざすることへの見直しです。

企画も「勘」みたいなところがあって、いくつかの一部だけが注目されたりするものです。

余計な物を作ってしまっていることを反省しなければなりません。

じゃあ、「オーダーメイド」だったら必要な分だけ作るのだから良いじゃないかと思われるかもしれませんが、そうでもないのです。

なぜなら、「オーダーメイド」という商業的な構造を作るには、必ず、元の材料の調達者が必要で、生地もないのに、オーダーメイドが始まらないからです。

一見無駄が無いようにみえても、製造する構造が存在する限り、必ずどこかに前もって準備しておく「ストック・在庫」が生まれているのです。

じゃあ何にもできないではないか。。

そう考えると、本当に必要である品物意外は気軽に作るべきではないということです。

そういった企画に足を踏み入れてしまうと、儲けを追求した構造からなかなか降りることができないのです。

製作の技術を持っていても、行使するのかしないのかも本来冷静に考えるべきだったのです。

できることなどほんの僅かですが、この先に相応しい品物を作っていくということがまずその意識としてできることであり、心からそうしたいと思ってきたことです。

すぐには捨てられないような価値のあるお品物を作るということだけでもサスティナブルな意識が入ったものになると考えます。

完璧な100%サステイナブル商品というところまでいかなくとも、サスティナブルな意識を込めた商品を作ろうとすることからのスタートをまず切ることです。

できることとして、もう1つあります。

コスパの良いお買い物の仕方のご紹介をすることです。

そもそも購入するというところから物を保持することがスタートしますので、ショッピングはすごく大切になってくると思います。

軽い気持ちで品物を購入するものではないと言えます。

あとがき

前述の「ループを閉じる」というところに到達するには、例えば、古着であると、まず着たいと思うようなデザインに直すということも必要になってくるかと思います。

着る出番がないと、これまた意味がないからです。

例えばよく綴らせていただいています、「リメイク」もそれ自体は非常にサスティなブルな活動ですが、「著作権の侵害」に阻まれ、一度世に出た他社様の製造の品物は、作り変えて更なる販売や金銭を得るための発信活動でさえ問題行為となってしまうのです。

このことを解決していく方法を常に考えています。

考えたところで今は何もできませんが、出来るところから始めていまして、「リメイク」もあきらめるのではなく、自分使いの範囲にとどめる遵守をしながら、その手法に関しては「図解」で発信しています。

環境に考慮したお品が上手くサイクルするためには、「リサイクル自体がしやすい環境」なども必要になってくると思います。

サステイナブルなお品を作ることができる「環境整備」ということも並行して進めるべき今後の課題です。

「闇」という言葉で語るフェーズ超え、王様が存在するようなスタイルの多売による儲けの活動形態の根本的見直し【624】

儲けを極限に追求したアパレル活動への反動は絶大、環境破壊と人権侵害を本気で憎む意識に変わる時が来た

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「グリード ファストファッション帝国の真実」を観賞致しました。

ルポタージュ色もありながら、我欲の頂点に立ったアパレル経営者の末路が分かり易くストーリー仕立てで締めくくられます。

このたびは、この映画観賞から考えるメッセージの読み解きを含めたファッション関連業について自らの意見を持つ回と致します。

儲けを極限に追求したアパレル活動の反動は絶大、環境破壊と人権侵害を本気で憎む意識に変わる時が来た

儲けを極限に追求したアパレル活動への反動は絶大、環境破壊と人権侵害を本気で憎む意識に変わる時が来た

「サステナブル」を謳いながらの「ビーガンレザー」製造が本当に相応しいものなのか、動物は大切にすることだけを表面上主張しているに過ぎないのではないか。。

反対に、過去の古物の本革レザー製品を身に纏うことすら罪深いことなのか、感謝して有難くお得に購入でき大切にしていくのは悪いことなのか。。

日々このような疑問をふと持つことに思い当たりました。

生粋の「サステナブル」な商品を作ることなど本来は難しいことなのかもしれません。

事業活動を停止してしまわない限りは、現代においては何かしらの環境に触れるものになると言えます。

旗を掲げるように環境の事を配慮しているような主張の前に、もっと地道なところから見直す点があるのではないかということをまず考えました。

本当に人の役に立つような活動は、事業自体が続かないうジレンマもあるのかもしれません。

そういったことにも目を背けずに一度直視しながら、各々の事業者が今の活動を俯瞰、今後はどうしていくのかということを真剣に考えるべきだと自分も含めてそう思います。

蓋をしてそっぽを向かずに本気で考えた時に、「儲からないからもうやめよう」も1つの選択肢です。

本当にその事業がしたかったのか。。の問いに対して、「いいえ、儲けを夢見てやっていたことに過ぎませんでした」という答えがそこにあるのです。

あとがき

確かに規模の大きな会社の方が、影響力がありますので見直しをしかりとする効果はありそうです。

ただ、このたびの映画の教訓はそうではなく、誰もが一人一人考えるべきだということを促しているように感じたのです。

規模の小さな事業者でも同じ、小さい範囲内で結局は映画の中の大王のような人物が存在していては同じことです。

この世は舞台、それぞれ演じる役割があると考えると、自分ならではの役割を小規模であっても見つけることは非常に意味があることだと思います。

そんな決意と共に事業活動において意識することは、突飛な目立った存在になるという方向ではない当事業ならではの個性の発見。

そして、そのニッチな個性の深堀りをし、その点にフォーカスした担い方です(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

「銀河鉄道の夜」の物語の四次元的な世界観、死後の世界を通し生ける今の在り方を提示している【623】

アイキャッチ画像623

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「宮沢賢治と天然石:北出幸男 著」を拝読。

以前に【365】の投稿で「銀河鉄道の夜:宮沢賢治 著」の感想を投稿しています。

投稿内でも最後に触れましたが、このたびの本では著者「宮沢賢治」様が「シャーマン=霊能力者」的性質を持つ人物なのだという点がベースになっています。

「銀河鉄道の夜」という物語が、宇宙規模で起こる死後の現象を「真実」として教えてくれたのではないかと思うことになります。

「宮沢賢治」様が好んだという「天然石」、「銀河鉄道の夜」の中にも「トパーズ・翡翠」という鉱物が歪みのないまっすぐな姿で綴られていました。

「銀河鉄道の夜」の世界観、人の中にある意識を越えたところに持っているものがクリアに見える能力者からの伝言

アイキャッチ画像623

世の3大生物は、「動物」「植物」「鉱物」、物言わぬ石は「鉱物」としてしっかりと3大生物に属していることを意外と忘れがちです。

個人的な考えではあるのですが、「ストーン」は静かに世の舞台で起こっていることをしっかりと見ているような存在なのではないかと。

「銀河鉄道の夜」の物語は、まさに「生と死」の間にある世界を見せてくれていると思います。

川で溺れて友人に助けられて命拾いした「ザネリ」、一方で「ザネリ」を助けて自らは帰らぬ人となった「カムパネルラ」。

そのような場面には居合わせていなかった主人公の「ジョバンニ」でしたが、死後間もない「カムパネルラ」と列車の旅をする別の世界の扉を開けることになり、死後の世界に少し接触します。

貧しいがゆえに決して同世代の子供達のようなライフスタイルではなかった「ジョバンニ」ですが、一読者としては今ある逞しく毎日を懸命に生きる姿に希望の光を感じるのでした。

そして、ゆくゆくは「ジョバンニ」が徳を積まれ、いつしかの「カムパネルラ」のように長い列車の旅の遠い彼方の停車場で降りることを心から願うのです。

「希望」や「願い」というものは、手に取って「これです」と見せることができるものではありません。

高い位置の降車駅で見たキラキラと美しく輝く天然石は、真っさらで素直な願望や願いの「象徴」ではなかったかと考えます。

あとがき

「銀河鉄道の夜」を「死後の世界の説明」だと捉えますと、非常に腑に落ちる程の分かり易さがあります。

今ここに目の前にあるパソコンのモニター・キーボード・マウスなどの物体ではなく、目に映らないこれだとたやすくは証明できないものが実は共存していると言えます。

「観念」「心地」「目標」「親切心」「達成感」。。数えきれないほどあるではありませんか。

「カムパネルラ」の例のように、「善行」は「評判」へ「親切心」は「徳」へと人の一生の間に積まれ刻まれてゆくもの。

「宮沢賢治」様はその構造や世界をよく知る「シャーマン」気質の人間、こうした大切なノウハウを「小説」という形で伝えていく自らの役割を重んじたのでしょう(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

現在のジャケットのラペルのボタンホール、大昔のスタンドカラーの第一ボタンの名残として静かに歴史を残した【610】

アイキャッチ画像610

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「スーツ=軍服!?:辻元よしふみ 著/辻元玲子 絵」を拝読。

何年か越しにやっと入手できた本、本は滅多に手持ちとして持たないのですが、衣服の歴史をベースに今や今後を考える時には非常に手堅い内容なのです。

今ではどこの国の人でも着るスーツ、かつての着物時代の日本にはなかったアイテムです。

海外との交流によって日本に流入したのは開国後の幕末から明治初期の頃、着物時代(約1000年)に比べれば洋服時代(約150年)はまだまだ入り口なのです。

このたびは、誰もが一度は着たことがあるジャケットの構造に残る軍服の名残をピックアップしました。

スーツのラペル上のボタンホールは語る、使わないのにデザインになっていることは歴史の足跡の温存

アイキャッチ画像610

もともとスーツはイギリス生まれ。

1800年代、スタンド襟の「軍服」から発展し上衿のみ返した折り襟へ、そして、第一ボタンをはずした開襟への流れで、襟を倒して着るということから「ラペル」というパーツに姿を変えました。

伝統的な歴史あるモデルには、重要なことが秘められているものです。

スタンド襟の軍服デザインが襟が倒れることによって、「ラペル」というパーツ名の現在のスーツの上衿になったのでした。

その途中段階としては、第一ボタンを寒さしのぎに閉じることもあり、「スタンド」と「倒れ襟」との使い分けシーンがあったのです。

スタンド襟時代の頑丈な襟の表面は、現代のラペルの裏面のしっかりとした作りにそのコンセプトは引き継がれていると思います。

「なぜ廃止して撤去してしまわずにあえて残しているのか」に関しては、文化を残したいスーツ生まれのイギリスの「考え方」「意志」のようなものをまずは感じます。

そして、この文化への敬意として、きちんとしたオーダーメイドスーツ屋様はこのことを理解し継承しているのだと見ています。

あとがき

スーツ離れも多い現代ですが、ニッチな存在としてもこうしたクラシックなスタイルは是非残っていってほしいと思います。

例えば、ステージのお衣装やフォーマルな場面がある限り消滅はしないと思いますが、せっかく残ってきたラペルのボタンホールも残っていくことを願います。

移り変わりのスピードがあるファッションでは、フォーカスされる部分が「コスパ」「タイパ」という製造側の都合により省略されてしまうことも多いです。

一方で、この背景を知らない者でさえ一目見てもどこかが優れていると感じる圧倒的な姿があることは、非常に素晴らしいことです。

ぱっと見の好印象が入り口で本当のことを知ることができるというお役目を、機能を失ったラペルのボタンホールは担てくれているのかもしれません(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

「夏素材」と喜ばれる生地が確かに涼しく体感できる理由はこれ、肌への接触が100%から減らされている織り組織【609】

アイキャッチ画像609

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

夏のお洋服は少しでも涼しく感じるとありがたいものです。

べったりとしたシャツよりもさらったした触感、あの感覚をこのたびは理論的にひも解きたいと思います。

「服地の基本がわかるテキスタイル事典:閏間正雄(うるままさお)監修」を部分的に読ませていただきました、ありがとうございます。

近年技術によって涼しい体感が得られる素材も新登場、エアコン無しの時代から存在していた伝統的な夏素材も確認

読書メモ:非常にミクロな世界ですが、生地の織り糸の構造や織り方の種類に涼しさのヒントがあります。

最も王道でベーシックな夏素材に、「楊柳」「サッカー」「リップル」「ボイル」があります。

生地の実物:左から右へ、「楊柳(ようりゅう)」「リップル」「サッカー」。

もう少し3種を深掘りしてみます↓。

<楊柳>楊柳は元の糸が「強撚糸(きょうねんし)」という収縮が激しい糸構造、更に仕上げでもこの効果が高められている。

<リップル>薬剤収縮などによって仕上げ加工で凹凸感ある「シボ」を出している。

<サッカー>生地の織り構造に凹凸組織を実現している。

肌に接触しにくいための工夫の内容が3種ごとに少しの違いで分かれているのですが、全体としては共通に織り組織の状態に凹凸があることです。

用途の身近なところでは、「パジャマ」という衣類アイテムにこの3種の生地は多用されていることが分かります。

その他は、懐かしい昭和時代にも記憶があった子供用「浴衣(ゆかた)」、凸凹したあの白地に柄が入る素材は「リップル」です。

夏の暑さをしのぐ肌への接触、この見た目からはざっくりと半分くらいに軽減しているような凹凸感の構造、こうした見た目にも大きく頷けます。

夏には心地が悪いとされてきた「ポリエステル」でさえもここ近年では、清涼感を感じるタイプに考案されているようです。

綿/100%は吸収性はありますが、そのべたつきをそのまま閉じ込めてしまうという続きがあるのです。

汗を吸収した後のその先の状態までも考慮されているのが近年の現実的に寄り添った素材製造の傾向。

心地への徹底追求が高まっていますのも、気温が高くなった背景によって少しでも涼しく体感できるためのユーザー目線に立つ製造側の姿勢とそうせざるを得ないニーズ。

あとがき

夏の涼し気な凹凸感ある軽々とした素材、見ただけでも爽やかな心地になります。

生地の中に空気が入る空間があることへも着目してみると良いと思います。

決して生地そのものの存在だけにとどまらず、空間とも絡み合っていることが凹凸感を実現しているのです。

この凹凸感ある配列が芸術的に美しいことも優れた点、まさに人間が纏う衣服の表情が高まるということにもなる素材なのです。

機能も持ちながらもファッション性もある優れた素材だからこそ、長い間伝統的な夏素材として引用され続けてきたのでしょう(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

本当は根底にある「精神」「考え方」「姿勢」の概念なのではないか、「サスティナブル」を掲げた矛盾に切り込む【606】

アイキャッチ画像606

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「GREEN FASHION グリーンファッション入門 サステイナブル社会を形成していくために:田中めぐみ 著」を拝読。

「サステイナブル:永久持続性」という言葉、カタカナ表記の少しずつの違いで「サステイナブル・サスティナブル・サステナブル」などにばらつきますが同一です。

このたびは、一読者の視点で現実に起こっていると感じるこの正当な言葉とのギャップの部分や矛盾の部分に切り込みたいと思います。

何のためにこの言葉がアウトプットされたのかが迷宮入りしてしまうような実態は、決して見逃せるものではありません。

環境を乱し人の心を曇らせるような構造をまずは見直す、関わるすべての者に行き渡ってこそ「サステイナブル」

アイキャッチ画像606

では、「サステイナブル」を掲げている活動の中に感じる「矛盾」について感じたことを3つ解説してまいります。

1)「天然皮革」を材料にした製品を廃止し「合皮」にシフトすることで起こる劣化によるゴミの増加が結局は環境破壊

従来の牛革・ラム革などのファッションアイテムは、人間の欲のために動物が踏み台にされています。

これを見直し本革レザーに代わる見た目は大きくは変わらない範囲で合皮へシフトする動きが見られます。

ただこれは、罪の意識を逃れる行動に過ぎないと見ることもでき、動物は大切にすることにしたが代わりにいつか劣化すると分かり切っている素材を代替品にしていることです。

どこまでもレザーで貫きたい商業の持続を一番に据え置いた貪欲な部分が垣間見られます。

2)「リメイク」「アップサイクル」で考えがちな廃材利用の商品化の表裏一体、「著作権の侵害」や「益」の不均衡

捨てられる古着を解体してバラバラにしたパーツで別の新たな商品を作る。。これは「二次利用」と呼ばれるものです。

個人の範囲を大きく超え、販売すること自体が商業利用であり、元のお洋服のアパレル様のブランドの「著作権」「商標権」を侵害します。

ブランド様との契約のもと許可を得てあれば実現できると思いますが、名も無き者が行うことは決して容認されない現実があります。

例としては老舗デニムメーカー様のジーンズを解体したリメイク品が思い切って販売されていて、罪に問われて「逮捕」という結末が実際にありました。

これは著作者である元のメーカー様が権利を侵害されたと認識し、警察様へ通報したことによるもの。

大半の製造者様の気持ちとしては、たやすく利用されたくないという考え方はまだまだ変わりません。

実際に何度かいくつかのメーカー様に問合せしていますが、どこもリメイク品の製造に対して決して首を縦に振っていただくことはありませんでした。

「アップサイクル」の方は、「BtoB」のお取引、廃材を生み出した側の譲歩が必要となります。

「不要になった」ということと「二次的に利用される」ということが決してイコールにはならないのは、双方の比重が傾くからだと考えます。

どうしても楽して入手できる二次利用者に一から生み出した元の製造者はたやすくOKを出せないものなのです。

「五分五分の関係」「winwinの関係」という言葉をよく聞きますが、本当の意味では「譲歩している」「折れている」者が必ずいると考えます。

こうした譲歩をしていただけるのも、やはり何と言っても信頼関係にある者同士だからで、そもそも自分の商業的利益だけを優先していることを読み取られた時点で成り立たないと考えます。

3)「サステイナブル」をテーマにしてしまった活動がかえって不均衡を生むこと

巷では「サステイナブル」という言葉が高まったからということで、その波に乗ろうということがかえって「この波に乗って一儲けできるのでは」と考えてしまうこと。

複数で成り立つ会社では、事務タスクの者が置き去りで蚊帳の外になることも。。

メンバーの隅々に渡って「考え」「意見」を聞くことが実際にあるのかどうかです。

そもそも商業の為の便利な言葉として扱われている実態があるのであれば、それは方向違いです。

***

以上のことから、「サステイナブル」は最も自然な「姿勢」「考え方」という存在であるべきで、プロジェクトのようにドカンとテーマとして置かれる扱いには疑問を感じます。

あとがき

「サステイナブル」はもっと身近で当たり前のこと、誰もが一人一人姿勢や向き合いとして持っている概念であるべきだと考えます。

考えてみれば、自由に新しいことが生み出せる人間として、決して奢らないことを問われているのかもしれません。

広い意味では、関わる者すべてに心地良さが行き渡るような考え方を誰もが意識すること。

住み慣れたこの地・空間を当たり前の事だと思わない「謙虚な姿勢」そのものが「サステイナブル」の本当の方向なのかなと。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

多種の鉱物はどれもそれぞれ特有の美しさがある、目の前にして惹かれたり美しいと感じたものが自分にとっての本物【600】

アイキャッチ画像600

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

2010年代にジュエリー収集に没頭、2020年に収集物の活かし方をレンタルという形で考案したのがきっかけです。

18金やプラチナの高級地金と宝石のコンビに特化した本格派のジュエリーを扱う者として、同時に背景を知る必要を感じ鉱物の本を幾冊か拝読させていただいております。

このたびは、「天然石と宝石の図鑑:松原聰 監修/塚田眞弘 著」を拝読。

遠目で憧れる宝石のレベルが本当の価値なのかどうかという点や、ブランドのような括りをされてしまって隠れた存在のストーンの美しさを見逃してはいないかという点において自らの考えを綴りたいと思いました。

現実的に丈夫であり更に美しいストーンが一番だと考える、付けて装いに活かす宝石を判断する肥やされた真贋

アイキャッチ画像600

本の中でも取り上げられていた、3つのストーンの印象的であったノウハウをピックアップしたいと思います。

①良質なエメラルドジュエリー入手は困難

「エメラルド」は世界的に価値が高いとされているストーンではありますが、反面扱いの難しさがあると思います。

内包物を含みやすいことから欠けやすく、丈夫を加工処理によって高めてあるのです。

こうして処理だらけの姿がエメラルドジュエリーの実態です。

それでもエメラルドジュエリーを本当に付けたいと思うかどうかです。

②ムーンストーン・ラブラドライト・サンストーンは同じ仲間

確かにぼんやりとした優しさ・クリームのような風合いが共通してその見た目に表れます。

その共通事項は「長石類:ちょうせきるい」という同じ鉱物に属しているからです。

1つのご提案ですが、同時に3ストーンを一緒に重ね付けすることによる馴染みまとまった姿です。

もし、見た人から「素敵です」と言ってもらえたなら、鉱物では同じ仲間なのだというノウハウをお礼のような意味合いを込めてお伝えすることができると思います。

③トルマリンに電気が帯びる理由は、結晶の両極が違う+-であるから

トルマリンは別名「電気石」、なぜ電気が関係あるのかという謎が解説されています。

結晶の両極の性質が異なる+-の性質を互いに持ち、電気を帯びるという理由。

トルマリンのカラー展開が豊富であるのは、グループの総称だからで1つのストーンには個別の名前が付いていることがあります。

色や成分の多様さから、先に個別でネーミングされた後同じ仲間であったと判明したなどの経緯もあるそうです。

あとがき

既存の情報を有難く拝受しながらも自分ならではの見方を持つことが良いと考えます。

「世界四大宝石」という麗しき言葉に翻弄されたり、ストーンのレベル付けを信じ名も知らぬストーンに目もくれないという向き合い方は、目の前にして感じた率直な感想を除外してしまうことがあります。

せっかくの出会いはドラマチックでありたい。。広くは知られていないようなニッチなストーンであっても強く惹かれる気持ちを一番に自らの判断軸を持ちたいものです。

だからこそ、こうした巷の有名どころのストーンが、どのような存在なのかを前もって知っておくと良いのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

Tシャツに付けたネックレスをドレスにも装う驚き、万能を超え地金レベルの垣根が無いジュエリー装着スタイル【598】

アイキャッチ画像598

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【589】の記事でも投稿していました、「KATE MOSS STYLE:ANGELA BUTTOLPH 著・天野智美 訳」の拝読記録です。

世界的な「おしゃれアイコン」の「ケイト・モス」様ですが、私もファンの一人、ネット上の有名な方の中ではダントツのファッションセンスの方だと思っています。

よって、【589】と今回の【598】の二度に渡りお話のテーマを変えながらお届けしたいと思います。

【589】では主に「ケイト・モス」様のお洋服のコーデの「成果」がどんな風に出ているのかを、私なりの印象でまとめたという内容でした。

このたびは、「ケイト・モス」様のジュエリーの付け方にフォーカスしまして、イギリス生まれの人々の文化と、日本人との考え方の違いをジュエリーの付け方から探ってみたいと思います。

ジュエリーの元素材にレベルを付けない、メッキから18金までを特に優劣付けずに水平に接する抜け感コーデ

アイキャッチ画像598

「ケイトモス」様はイギリス人、ヨーロッパの文化が大いに感じられる付け方をされている特徴があると見ました。

以前、百貨店で開催のイギリスジュエリー展で、店員様に教えていただいたことがあります。

18金を重んじる傾向があるが、ヨーロッパ―ではK10でさえも付けられることが多々あり、地金の金の価値に対してはクール。

日本人の大半のジュエリー好きは高級地金ならおそらくK18YGを選択するという、地金のレベルが根底にあるのです。

そういった長い間根付いた民族的な嗜好や文化の存在を気付かせてくれた方でもあるのです。

ゴールドカラーの地金のネックレスを装われていますが、そのセンスの方に視線を集め、地金がどうこうとは無関係な素敵さがあるのが「ケイト流」。

そうかと思えば、カジュアルに付けられていた本物であろうネックレスをドレスにも装われていることが驚き。

どちらもベストマッチであることはもちろん、「使い分け」をしたがるコテコテの日本人っぽい視点からは、「付けていて違和感を感じないのだろうか」と不思議に思うのです。

ここに、ジュエリーとの接し方の民族による違いがあることに気付いたのでした。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.06.01からおよそ5年後の2026.08.25にブログ記事の「手直し」の順番が回ってきています。

2026年現在でも「使い分け」はジュエリーに対して変わっておらず、相変わらずドレスライクに装うジュエリーとカジュアルな付け方のジュエリーを区別しています。

この区別こそがかえって心地良さと感じるという1つの価値観、価値観の異なる他の人との違いも認めながら、自らの在り方やぶれない軸が大切です。

「こんな風にジュエリーに接しています」と胸を張れることは全体の装いに対しても同じことであり、これがファッションの真髄「人間性の表現」に繋がるのではないでしょうか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

黒コーデ道の先にまだ続く奥深さ、黒のトーン違いによる立体感の表現や白を混ぜ込む配分などの研究【589】

アイキャッチ画像589

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「KATE MOSS STYLE:ANGELA BUTTOLPH 著・天野智美 訳」を拝読。

長い間ずっと好んで実践してきている黒コーデに関連して、ネットのスナップ写真をよく見ることがあります。

その中でまとめ方が一際輝いていたのが「ケイト・モス」様、イギリス人の世界的なファッションモデルです。

キャリアも長く、私からの見方は「おしゃれプロデューサー」的な方。

ただ、こんなことも思います↓。

ブランドとのタイアップなどは「自由」が奪われることもあり、こうしたファッション業界のデザイナー様や先導的に引っ張るタイプの方が感じる窮屈さだと考えます。

本当はいつでも「個」の状態でいらっしゃる方がお仕事をのびのびと出来るのではないか。。などと見ています。

このたびは、「ケイト・モス」様に影響を受けたモノトーンコーデがもたらす「成果」のような結果の部分にフォーカスしたいと思います。

人のコーデなど気にもしなかった者が釘付けになった人物、おそらく伝説の「おしゃれアイコン」として語り継がれるだろう

アイキャッチ画像589

本の中に登場している写真は、多くはネットの写真で拝見したものと同じでした。

ただ、本にもまとめられている著者様の視点は第3者としての評価の1つですので、興味深いものです。

おそらく「ケイト・モス」様の「おしゃれ度」は、ファッション史に残る程の事態にこの先ますますなっていくのではないかと思っています。

おしゃれに興味が無い人が無難な黒でまとめる。。などという昭和時代の記憶がありますが、実は黒こそ高度であるとも言えるのです。

無彩色でどう華やかになれるのかが追求の部分、お洋服同士を重ね小物の力も相まってのまとまりなのです。

よって、全身鏡でトップからつま先までを俯瞰した見方をされていると思います。

「お葬式」などと揶揄するライター様もいらっしゃるようですが、そのような見方こそセンスの無さだと思いました。

モノトーンコーデとは全く別の道を歩かれているから、色だけで判断されているのでしょう。

のっぺりとした黒を活かすも沈ませるのもコーデ力1つにかかっていて、コーデ力としては「ケイト・モス」様は抜群だと思います。

では、これまで影響を受けた「ケイト・モス」様の工夫やアイデアが垣間見られる良き成果を書き出してみます↓。

<「ケイト・モス」様のコーデの成果>

・黒のみで立体感が出ている。

・硬いイメージのメンズアイテム「ベスト」を見事にデニムパンツやワンピと合わせるところにまで落とし込んでいる。

・ヴィンテージワンピースやドレスに抜け感を加えている。

・数多く持つよりも着回しの素敵さを伝えている。

・カラーのお洋服も黒ベースを崩さないことで「粋」になっている。

・髪・素肌もコーデの1つと捉え、全体をより瀟洒にまとめている。

***

以上、このような点を1読者として考えてみたのでした。

あとがき

せっかくお洋服の質が良くても、カラーを使い過ぎたりすっきりとまとまっていないとその良さが活かされないものです。

反対に、特別質が高いということではなくてもまとめ方で素敵にもなり得ます。

とは言っても、やはり元の素材の高級さはダントツのポイントなのです。

そうした考えの元、現在まで20年くらいにもなる全古着スタイルに納得しています。

古着の中の素材の良いブランドやオーダーメイド古着を選択しています。

古い洋服の良さは貴重な宝、本格派の「ヴィンテージ好き」である「ケイト・モス」様には到底及びませんが、「古着好き」である1読者は僅かながらも共感できることがあったのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

24金単独だけでギラギラと存在せず銀や銅と混じり合い一緒、この自然な在り方とジュエリーの姿が線でつながった【582】

アイキャッチ画像582

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の【543】【544】【545】【546】【547】でもご紹介しました、「鉱物の博物学:松原聰/宮脇律郎/門馬綱一 著」を読み終わりました時点での投稿です。

随分長い期間をかけて拝読した本ということになります(^_^;)。

図鑑のようになっていて写真が大変豊富な中身ですが、最後に印象的だった部分の「金」が鉱物の中で見つかるその環境・状況の興味深さをお伝えしたいと思いました。

このたびは、「18金の割金に銀や銅がベーシックに使われる」という実態の理由、ジュエリーがそもそも金やプラチナの金属と鉱物とのコンビで成り立っている意味について考えてみます。

天然石の枠が木や樹脂などではないのも頷ける、金やプラチナの金属と天然石は同じ鉱物で一緒に過ごしているような近い存在

アイキャッチ画像582

「ゴールドラッシュ」時代のイメージとして、キラキラ光る金を山で掘り当てるシーンがあります。

実際の話というのはもっと現実的なもの、24金がギラギラと存在しているのではないのです。

多くが、コンビとして銀や銅などと混ざり合って合金の状態で発見されるというのです。

最終的に貴金属に合金として18金が出来上がっていくのですから、この発見される状態の合金というのが割金に銅や銀が使われるヒントであり、まさに答え。

つまり、一緒に存在しているということにそもそも縁があったのです。

具体的に、その縁というのが、金とか銀はもともと元素から成り立つ「元素鉱物」という種類のもの。

その原子配列というのは、銀・銅が同じであるがゆえにそれらと結びつきやすく合金を作りやすいとのこと。

よってもともと縁ある素材同士だったということです。

発見される状態というのが、1つの状態だけではないようで、「粒状・樹枝状(じゅし)・苔状(こけ)」など様々。

とてもバラエティーに富んだ姿で自然の中でひっそりとその存在があったのでした。

あとがき

ジュエリーがなぜ、鉱物から成る宝石の周りを18金が台として囲むのか。。木製や樹脂製では作られない理由は。。ということの答えを得たような気がしました。

貴金属というものはそういうもの。。という固定観念を持っていましたが、あの姿は自然のあるがままの姿を最も究極に伝えたメッセージのようだと思えてきました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク