まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「彫金-手づくりジュエリー-の技法と知識:秋山勝義・飯野一朗 著」を拝読。
「刻印」を確かめることも多いジュエリーを扱う業者としては、見識を深める必要がありました。
同時に「地金についての率直な疑問の解決ができるのではないか。。」、とインスピレーションを感じ手に取った本。
ここ最近注目しているあっさりとしたカラーが非常にクールでスタイリッシュだと感じるプラチナ。
刻印がジュエリーのアイテムごとに主に「PT850」と「PT900」の2種に分かれている理由を知りたかったのです。
チェーン類には決まってPT850が刻印されていた事実、リングやペンダトトップの塊のアイテムにはPT900が刻印されていた事実から何か言えるのでしょうか。
この理由を探るための第一段階の扉を、このたび開けてみたのでした。
プラチナジュエリーの刻印は主に2種、動きの多いチェーン類には硬いPT850が装飾的な塊のトップやリングにはPT900が刻印
当ブログ記事は、最初の投稿の2021.05.12からおよそ5年後の2026.07.16に、ブログ記事の「手直し」の順番が来ました。
この5年間に随分プラチナジュエリーが集まり、刻印そのままを複数お写真でお伝えできることになりました。
では、実際のプラチナジュエリーの刻印を、①ネックレス②ペンダントチェーン③ブレスレット④ペンダントトップ⑤リングの順番でご紹介してまいります。





某ブランドリングは、自社以外で手を加えにくいようちょうどリングサイズを変更する場所の背のど真ん中に刻印を打っているなどという噂も聞いたことがありました。
「囲い込み」という作戦ですが、本当にユーザー様の事を思えばサイズ直しをしやすいようにしておいてあげるという考え方もあっても良いはずです。

一方、塊に主に記されるPT900は、PT850より柔らかく、デザイン性に富む豊かな表情のアイテムに付いていると感じました。
PT900からの延長上で、「PT950・PT999・PT1000」の刻印があるアイテムもたまに見つかることがあります。
さすがに破損し易い純プラチナはジュエリーとしては難しいと考え、許容範囲で「PT950」は当方で取り扱いがありました↓。

これまで素人目線では、しなやかなチェーンはむしろ柔らかい方の素材で作られているのかと思っていました。
ところが全く反対の考え方、切れにくく丈夫にと硬くしてあるという事情だったのでした。
あとがき

割金については、「<PT900>:パラジウムやイリジウムなどの白金族金属、<PT850>パラジウム・コバルト・銅・ルテニウムなど」。。という情報をいただきました<m(__)m>。
色にフォーカスしてみますと、PT900にはもともと白っぽい割金を使い全体的に黄色っぽさが入っていません。
一方でPT850の方には、赤味の銅が入っていることが不思議、赤味がかってしまわないかと不思議に思い、更に深掘り。。
銅には「硬さ・耐久性」があり、強度を高めるための割金には必要な素材なのだと納得したところです(^-^)。

