なぜそんなにハリコシのある取っ手に出来上がったの?の答えがここに。。内部構造すべてが分かります【135】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを作り始めて10年以上が経過しています。

その中でいろいろなパーツの作りを改善してきたり、デザインを変更したりしていく中で、これが最強と思える状態に常にしていたいと思っています。

もし、これは改良した方が良いなあと思うと、早めに改良していくのがよいかと。

一方、当初からそれほど変更していない早い段階で腑に落ちて、ずっとこのやり方で来たのだというパーツもあり。

今回はどちらかというと、そのような長後者の方に当たるかもしれません。

そのパーツというのが取っ手です。

取っ手は結構大切で、バッグを支えると共に手でよく触る部分です。

丈夫で長持ちを望む部分となります。

ということで、今回は、丈夫でありながら、しかも持ち心地が良いという手の感触を工夫した取っ手の中側の構造をご紹介したいと思います。

取っ手には芯地を2種入れる、接着芯ともう1つの芯地「ソフト厚芯」こそがその感触を作る

通常、取っ手というパーツにも芯地を貼りますがまず1つは接着芯です。

接着芯は生地自体の風合いを生地に馴染みながら自然に出す効果を感じ、基本的にはすべてのパーツに貼っています。

逆に貼らないパーツが珍しく、ぱっと思い浮かぶのが、フリルかな。

フリルは裏返して見てみると、それも表面のようにぴらぴらなので、芯地は貼らないという考え方もありますが、どのみち裏側なのだから貼っても良いかもしれません。

ちょっとした小さなタブ、巾着ひもなどにも必ず貼ります。

逆にそういった小さなサイズのパーツこそ縁の下の力持ちですから、補強には必要なのです。

接着芯を貼るのと貼らないのとでは丈夫さが大きく変わります。

さて、今回の取っ手ですが、接着芯の他に、入れ込む芯地というのがもう1種ありまして、「ソフト厚芯」と呼んでいるフェルトみたいなふんわり芯です。

上のグレー色がソフト厚芯。不織布でフェルトっぽい感じのもの。
接着剤は付いていないのが逆に使い勝手がこの取っ手に向いています。
下の表地は、インディゴデニム、綿/100%、日本製という生地。接着芯はすでに貼ってあります。
よって取っ手は、2種芯地が付くということになります。
取っ手の作り方を簡単にご説明します。
①まず表地とソフト厚芯を別々にアイロンで真ん中に縦に折ります。
②そこに向かって両サイドからアイロンで折ります。
③①と②を合体してこのように折り線を合わせながらくるみこみます。
④クリップや洗濯ばさみで固定し、外しながらステッチ。

表地とソフト厚芯を別々にアイロンで線を付けるところはぴったりと重なり、美しいラインになる大鉄則。

特にステッチの方法などは、後で貼りますYOUTUE動画の中でそのじっくりお伝えしますね。

取っ手の完成:こんな風にグワングワンにハリコシが出ました。
ステッチが少し見にくいのが申し訳ないですね<m(__)m>。
こちらは、インテリア収納用のたためるタイプのバッグを作った時の接着芯のみ貼った取っ手です。
接着芯だけでもそこそこハリコシは出ますが、今回のソフト厚芯入りに比べると柔らかいですね。
たためるタイプのサブバッグ的なタイプの場合はこれでも通用します。
こちらはステッチがはっきり写っていますので、ステッチ巾などのご参考にこの写真がなればと思います。

ステッチを4本均等な巾に縫うことは訓練も多少必要です。

目の錯覚などで片方に寄りがちなのが常です。

印は付けていきませんので目で見た感覚によって位置を決めてステッチしています。

何かしらコツをつかみ、「職人の勘と技」みたいな感覚を得ていくのです。

ソフト厚芯を入れたことの意外な効果、心で感じる「持ち心地の良さ」であること

こうして感覚が揃った4本のステッチは間違いなくバッグのアクセントになっていき、バッグが美しくなるための重要ポイント箇所になることでしょう。

このように少々念入りに取っ手を作っていくのです。

ソフト厚芯の効果は、ソフト厚芯その物だけでは実は無いということがだんだん見えてきましたね。

ソフト厚芯+ステッチにより、ぷっくりとその空間がふくらみ、ふんわりとした持ち心地になることが最終的な行き着く効果であるということです。

ソフト厚芯をただただ入れ込むだけでは、役割は不十分。

さらに真ん中に2本のステッチを入れることが、このソフト厚芯とステッチの強力なタッグが効果を発揮するということになります。

あとがき

今回のような内部構造に関しては、完成したバッグでは到底分からないことでした。

バッグがボロボロになり、捨てる際に取っ手を切り裂いて研究する人がどれだけいるでしょうか。

そう考えると製作者である者ができることとして、自分が見ているものをそのままバッグのユーザー様にお伝えすることではないかと思います。

「隠す文化」から「見せる文化」へ時代が変わったと思います。

この意味は、つまり「ごまかしが利かない」ということです。

何なら、良い意味でのごまかしさえご披露してそのどうしてもそうするしかなかった理由をご説明するくらいの分かりやすい理解を得られるお品もある意味素敵なのです。

最後までミステリアスにその秘密を隠し続けられたことに何か意味があるのでしょうか。

それよりも理由がクリアなお品の方がなるべくしてそう形作られたのだと共有されるという考え方です。

その考え方は、もしかすると、作り手である自身のスタイルの投影なのかもしれません。

バッグ作りで培う、表地がドレスなのかカジュアルなのかにテイストを合わせる粋(いき)な裏地選び【131】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、布製ハンドメイドバッグを作るにあたって、材料手配の場面のお話です。

出来上がりに大きく影響すると思われる、裏地のチョイスについてです。

以前、生地屋さんで列を作って並んでいた時の事。

たまにあることのですが、私が持っている生地が反(たん)の最終であり、これっきりという生地でした。

生地在庫の最終を購入ということで、商品のラスト1点と同じような感じです。

その時に、後ろに並んでいらっしゃった女性に声をかけられました。

「それは何に使うの?」と。「バッグの裏地」と答えたところ、「裏地にはもったいない、裏地なんてもっと安物の生地でよい」とのこと。

おそらく、その生地がほしかったのに最後なくなってしまったので名残惜しかったという心理もあったかもしれません。

あとあと、その女性の言葉は大変いろいろな意味で考え深いものがありました。

裏地に対して、裏側に潜むアイテムだから、どうせ目立たないのだから良質な華やかな生地を選んでも意味がないという価値観のように感じられました。

私の場合価値観が真逆でした。

裏地こそ隠れている部分にひっそりおしゃれをすることで、高付加価値を出したいという気持ちを持っています。

そんなエピソードが、ますます表地以外のパーツにも注視するようになったきっかけになったのです。

けれど、その女性の意見もその後取り入れた部分もあります。その生地は結果、表地に使ったのでした(^_^;)。

表地と裏地が同じで、後々ショルダーバッグにもできるカンの付いたポーチを作り、見事ヤフオクでご購入いただきました。

何かしら、人の意見というものはたとえ価値観の違う人でも良い部分があります。

他の人も良いと思った生地は、また、さらなる他の人も良いと思う可能性の高さを感じました。

大変興味深いエピソードでした。

カジュアルとエレガントの違いの感じ方

さて、今回の裏地のチョイスにあたって、まず、表地を見比べてみます。

カジュアル感ある生地とエレガントな生地です。

しっかり理解していただくために、あえて、いかにも誰が見てもくだけているカジュアル感のある生地では意味がないので、少し難しいレベルでチョイスしてみました。

同じステージで見比べるため左右ともツイード生地です。
左:リントンツイード、混率不明、イギリス製。
右:ファンシーツイード、ポリエステル/100%、ドイツ製。

左の色は濃グレー。ツイードではトップクラスのメーカー、「リントン」社様のファンシーツイードなので、リントンツイードという呼び方をしています。

右も同じファンシーツイードですが、こちらはドイツ製。

申し訳ないことに、左のリントンの方の混率が分かっていません。

混率が不明なのは少し残念なのですが、リントンの生地をいろいろ見させていただいて、主に、綿や毛の天然素材が多いのではないかということを予想しました。

その他は、レーヨンやナイロンなどが少しずつミックスされています。

ということで、私の独自判断ですが、この濃グレーは毛がおそらく50%以上入った秋冬的な混率のリントンツイードだとみています。

右側の白地は、ドイツ製で、こちらはリントンのように有名ではないですが、メーカー様のタグが生地屋さんの反には付いていました。

ひかえてこなかったので、メーカー名は分からないですが、こちらもリントンツイードと良い勝負をしています。

私が思うに、かなりレベルは高いツイードだと思います、高価でしたし。。

そして、カラフルにいろいろな色の糸を織り交ぜています。

さて、この2点を比べて、どちらがカジュアル、どちらがエレガントか、というのは言うまでもなく分かりますね。

左のリントンはカジュアルテイスト。右のドイツ製はエレガントテイスト。

まずは、これを感じ取るというところが裏地チョイスへの第一歩と考えます。

特にカジュアル、エレガントの違いで見なければならないとは思いませんが、結局洋服にしても、素材にしても一番比較しやすいのが、カジュアルなのか、エレガントなのかということだと思っています。

もう少し、リントンがカジュアルであると感じるその理由、右の白地がエレガントであると感じるその理由を言葉で表してみましょうか。

リントンのグレーは、何かざっくりした感じがあります。糸の混率が上述のように、毛とか綿が大部分で、天然素材を多く使うというところが、カジュアル感ある素材の糸なのだと思います。

天然素材で作られたお洋服の綿/100%Tシャツなどがカジュアルであることが分かりやすい例です。

チェックのネルシャツなども同様です。

そうすると、洋服でいう天然素材が大部分でできている物体はカジュアルに出来上がるものです。

ツヤのあるようなレーヨン、ナイロン、ポリエステルは使われているとしても少量でしょう。

そんな感じでこのリントンもカジュアルな素材なんだなあというとらえ方を私はしました。

毛の割合が多いと思われるリントンツイード。
ぱさっとしていてざっくりと織り込まれたようなカジュアルな雰囲気になっています。
このカジュアルな雰囲気のもとは、素材である糸の混率にあると私は考えます。

一方、白地のファンシーツイードを見てみます。

ドイツ製のファンシーツイード生地は、ポリエステル/100%という混率。
白地の白部分もつるりとしていて、宝石みたいなカラーの部分にもツヤがあります。
この糸の集まりが全体の生地の雰囲気ををエレガントに見せているのだと思います。

ということで、同じファンシーツイードなのに、左右でここまで対極的な違いの素材なんだということです。

ただ、ここで加えておきたいのが、この2点を比べるとリントンツイードはカジュアルでしたが、比べる相手が違うとまた違ってきますので、この2点を比べたというのが、私の取り扱い生地の中でのお話ということです。

それは、どういうことかというと、別のエレガントな生地と今回のこの白地の方のファンシーツイードを比べたときに、こちらがカジュアルに映ることも比べる相手によってはあるということ。

そもそもツイード自体が大きくは、カジュアルテイストなんだと思います。

あのエレガントなシャネルブランドの洋服にも初代デザイナーの「ココ・シャネル」様の時代からリントンツイードを取り入れていたとのことです。

シャネルブランドだからエレガントに見えているというまたこの魔法のようなしかけがあるのかもしれません。

カジュアルという言葉以外の表現として、メンズっぽいということ当てはまるかもしれません。

シャネルは、男性の洋服のアイテムや軍服アイテムから女性用に初めて取り入れた素材が多くあるようです。

ツイードというものも、もともと男性のジャケットという男物の代名詞的な存在であったアイテムを女性用に取り込んだという点が斬新であるという点で評価されてきたと言われています。

ツイードそのものがもともと男性特有の洋服の素材だったのですね。

ですから、今回ご紹介の2点の表地は、作るバッグの形がおのずと相性の良いデザイン、向くデザインというのも絞り込めるような分かりやすい違いであるとも言えます。

リントンツイードは四角っぽいバッグ、ドイツ製の方はカーブのあるデザインもきっと似合うでしょう。

裏地選びの秘訣

さて、いよいよ裏地をチョイスしていきます。

先程上述で感じたテイストの違いを大切にしながら、マッチした裏地を選んでいきます。

このマッチという部分も価値観の違いがあるので、あえて、違うテイストの。。と思う場合は当てはまらないですが、私の方針では、マッチする同じテイストでそろえてすっきりとシンプルに見せたいという思いがあるので前者で行きます。

まずは、リントンツイードの濃グレーの方から。

リントンツイード用の裏地:エステルポプリン、ポリエステル/100%、、日本製。

リントンツイードのツヤのなさにマッチするべく、ツヤのない裏地をあえて選びます。

裏地というものは、どれもツヤがあるものが多いです。そのような固定概念を超えて、表地用の中からもどんどん探していくのです。

そして、見つかったのが、この「ポプリン」という織り目の生地。

全くツヤが無いとは言いませんが、他になかなか見つからず、しかも色の展開が豊富にある素材がこのポプリンでした。

表地が濃グレーで暗めなので、中側を開けた感じにするべくパステルカラーを選択。

ブルーとピンクのコンビでツートンカラーに遊び心を混ぜた裏地にするイメージで2カラーのチョイスです。

なぜ、ピンクとブルーなの?という疑問を持たれたでしょう。

それは、表地の濃グレーをよく見ると、間にわずかに、このパステル系のブルーやピンクの糸が見られます。

それをおおげさにとらえて、拡大したかのように分かりやすく裏地の色に選んでみたわけです。

では、次に、右側のドイツ製のファンシーツイードの裏地行ってみます。

ドイツ製のファンシーツイード用の裏地(パープル)
:ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

リントン生地とは反対で、ツヤが大いにある素材ですので、裏地もツヤのあるエレガントな感じの裏地にします。

そして、やや厚手のツイードにナイロン/40%も入った作りあがったときに厚みがある素材をチョイス。

この裏地は過去に何度も扱ってきました。

色は10種ほどの展開があり、たいてい、どんな色味の生地にも10種から当てはめることができます。

この生地、とても優れているのが、厚手であること。ナイロンというのはごわっとして厚みを出す出来栄えになるようで、重ねて縫ったりするとボンと膨らみが増します。

なのでか細いものより、厚みの増すこのラメツインクルサテンはツイードに使ったらよく合うと考えています。

もともとは、衣装、ドレスなどに仕立て上げてふんわり厚みも出した立体感あるスカートなどを作る目的の生地のようです。

あとがき

ということで、今回、裏地選びの秘訣を、同じファンシーツイードでお伝えしました。

あくまで私の価値観でのお話ですので、共感してくだされば似た考え方なのでしょうし、違うとらえ方ももちろんあると思います。

ただ、私の目指すべきゴールが「粋:いき」にあります。

垢抜けたすっきり感などを重視することになりますので、表地に合う裏地ということで「なじむ」とか「歩調が合う」ということを重視します。

違和感あることが面白い、という考え方もあるでしょうね。でもそれは何かすっきりしなくてモヤモヤしてしまうので分かりやすい感じ方ができる組み合わせ方であるということです。

バッグをまるごと支えるからこそ丈夫に取り付けやすく作るべきショルダータブ【126】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前、イタリア製の某ブランドバッグをとても気に入って持っていました。

かれこれ25年前くらいのこと。

ショルダー付きのドーム型バッグでした。

おにぎり:picturesque作。長財布が横向きに入るサイズ感のミニバッグ。

この写真のようなタイプの形のものでした。

入り口がぱっかりとたくさん開くので中身が見やすいものでした。

「高島屋」様で購入のもので大変気に入っていて、たまに使う感じにしていたのですが、ある日プチっとショルダータブ外れたのです。

私のバッグもタブの取り付け位置は斜めに対角線の位置ですよね、これと同じような位置に付いていたのですが。。

しかし、タブが本革1枚仕立てでした。

おそらく、今思えば、縫いこみやすいように革を漉いて薄くしてある作りだと思われます。

縫いこみが甘いのか、中身を入れ過ぎたのか経年により、レザーが避けてある日ポンと外れました。

とてもあっけなく、茫然としてしまったことを覚えています。

結局同じブランド様の最寄りである別の店舗のお店で何とかお直してもらえましたが、おそらく取り付け方は同じ手法でしょう。

ブランドバッグは、見た目の綺麗さも重視でしょうから、スマートな形に見えるように弱くなっている部分があると見ました。

というこんな苦いエピソードがあったのでした。

タブが外れた苦い経験から活かせること

このことから自分が製作するバッグに活かせるとしたら、同じように外れてしまうような丈夫でない取り付け方を決してしないということでしょう。

ということで、ショルダータブの作り方をご紹介します。

タブ自体も丈夫なのだけれど、取り付けも丈夫にする、それには取り付けやすくなくてはならないという連鎖で、「縫い付けやすいショルダータブ」がテーマです。

完成したショルダータブ:15mmのDカンに取り付けて、付け根部分を仮縫いしておきます。
そして、バッグの表地と裏地の間にそこそこ深めに挟み込みます。
ある程度深めに挟み込んだ方が長い目で見たら丈夫だと考えられます。

ショルダータブは、結局のところバッグ全体の重さを支えます。

それが外れてしまうようでは話になりません。

また、ここでお伝えしたいことは、何も硬くするばかりでもいけないという点。

過去にショルダータブを硬く分厚く作りすぎて本体に縫い付けられなかったことがあったからです。

よって、革を漉いて取り付けやすくするのももっともなことではあるのです。

ただ、その加減です。

取り付けやすい程度の厚みでありながら、同時に頑丈な取り付けでなければいけない、ここを今回追求したのです。

欲張りですが、2つのことを同時に満たす工夫をしたということになります。

後になって、お客様にお直しをするお手間をかけさせないように作りたいということです。

作り方は動画内で解説致しました↓。

あとがき

スタイリッシュに仕上げることを優先した丈夫でないショルダータブの取り付け方。

これがいかにユーザーの身になっていない製作側都合のお品であるかという見方ができます。

ショルダーなどは気休めなもので、常に使用するものではないという腕にかけるハンドバッグ主体の持ち方の優先ということもあったかもしれません。

そして、本革が厚みがあり過ぎると縫えないという製造の限界という事情もあるのでしょう。

特に本革レザーではこういったことが過去のお品に多く見られます。

そうしますと、布で作る製作者がそういった本革レザーのブランド品に抜きんでることができる点としてこうした細かなパーツの丈夫さの追求があると言えます。

硬すぎても結びにくく、柔らかすぎても長持ちしない、しなやかさと丈夫さの詰まった感触の巾着リボン作り【125】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグに巾着ひもが付くタイプとして2デザインを思い浮かべました。

1つは、巾着バッグ(巾着袋とも呼びます)そのもの。

先にダブルストッパーが取り付けられってぎゅって引っ張って閉じるデザインもよく見られます。

そして、もう1つは、バッグのサイドに巾着ひもを縫い込んで、蝶々結びをして閉じるタイプ。

いずれも、紐がいろいろ変形しながらの動きの多いパーツとなります。

ということは、動く中でよじれたりなどしながらでも丈夫に保つ工夫が必要ということが見えてきます。

そして、同時に、結んだり引っ張ったりしやすい柔軟性も必要で、柔らかさも必要です。

一見相反するような2つのことを同時に実現可能なのか。

それには、ちゃんと「しなやか」という言葉のとらえ方、「丈夫」という言葉のとらえ方をしっかりと咀嚼(そしゃく)せねばなりません。

「しなやか」は弱さや薄さではないこと、「丈夫」は硬さや厚さではないこと

さて、「しなやか」と「丈夫」を両方満たす共布ひもに挑んでみました。

まず、「しなやか」という点が製作のどこに現れているのかということ、「丈夫」という点が製作のどこに現れているのかということがはっきりしています。

しなやかであるということは弱く薄いことではないのです。

丈夫であるということはごわごわして厚みがあることではないということです。

どの場面、どの箇所に丈夫さやしなやかさを表す施しをしたのか、それをお伝えしたいと思います。

「丈夫さ」はここで生まれているという点①:接着芯を貼ること

共布ひもは縦が長く横が5cm巾で作りました。
このような長ーいパーツでもきちんと接着芯を貼るのがまずは鉄則。

大鉄則として、このような長い共布ひものパーツにも接着芯を貼るということです。

以前、接着芯を貼らないで巾着バッグの紐を作ったことがありますが、とてもふにゃふにゃなものでした。

ふにゃふにゃが好みということもありますので、その場合構いませんが、ただ言えることは、丈夫さがこの接着芯1つで変わるということです。

接着芯は、風合いにおける「張りやコシ」を出してくれます。

こういった細い、重ねてミシンでステッチするような作りのパーツでは、補強の意味が強くなります。

中側で折られてミルフィーユの一部となった芯地が補強役として働いてくれるのです。

決して分厚い芯地でなくても、薄い芯地で良いのです。

「丈夫さ」はここで生まれているという点②:しっかりと目の揃ったステッチ

アイロンで折り目を付けた後、外側1周をずーっと縫っていき、元の位置に戻って終了。

ぐるり1周を端から1.5mm程度の位置にステッチします。
完成して、結んでみます。リボンがいい具合でしっかりしている様子が分かります。

ステッチはぐるり1周のみ。超薄手の生地の場合、更に真ん中に2本ステッチを加え、全体で4本ステッチにすることもアイデアとしては有ります。

しかし、このような薄いワンピースやブラウス用の生地でさえも外枠ぐるり1周だけのステッチで程よく丈夫に出来上がります。

出来上がりでは、蝶々に結ぶと蝶々の羽の部分の輪が非常に生き生きしているのが分かりますね。

だからといって決してごわついてはおらず結びやすいのです。。

これで、今回の「しなやかで丈夫」が実現できたのです。

まとめますと、①接着芯に加え、②ステッチで固定の2つのコンビのハイブリッド仕様が目標である「しなやかで丈夫」を実現したと言えます。

どちらか片方だけは成り立たない、2つのコンビというところが何か別の仕様にもアイデアとしては引用できる考え方ですね。

「共布ひも」が完成したと同時に「しなやかで丈夫」も完成したというところが裏に隠された意味です。

あとがき

今回のように、今後も、1点1点のパーツに裏の意味をちゃんと入れ込んでいきたいと思っています。

お品が理解されて受け入れられるのは、こういうことの追求の集まりに寄るところが大きいのではなかろうかと思うのです。

これを、「哲学を入れ込んだ」と呼ぶのではないでしょうか。

美しいミシンの縫い目の実現のために。。縫い始めと縫い終わりの糸を隠す仕上げ方【124】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

<HMB教室>カテゴリーであるこちらで、ハンドメイドバッグ教室の内容をお届けします。

この教室は無料のYOUTUBEとブログの中だけの教室です。

私の目標としましては限られる人数のリアルの教室の代わりに、ネット上で何かしらの技術やコツを共有することがリアルの教室では難しい大人数に広く行き渡ればという願いを込めています。

ということで、当ブログのカテゴリーの<HMB教室>でそういったコツや技術の内容を集めていますので、ちょくちょくお立ち寄りどうぞ(^-^)。

さて、何をミシンで作るにも必ず出てくる縫い始めと縫い終わり。

これが返し縫いで糸をブチっと切っても良い時と良くない時を私は分けて考えます。

今回は、後者の方の手間をかけていきたい時の、綺麗な仕上がりになる糸の始末をお伝えします。

裏に結び目を隠す手間をかける場所とブチっと糸を切っても良い場所の区別

大きくは、こう分けています。

裏に糸の最後の玉止めを隠す必要のある時というのは、表にむき出しの箇所です。

例えば、サイドに縫い付ける形で取り付けるタイプのショルダータブなどはその例。

サイドに縫い付けのショルダータブ:糸をプチッと切らずに、結び目をタブの溝などに隠しています。

バニティバッグの場合ショルダーはサイドに縫い付ける仕様が一番使いやすくバランスが良いと思います。

この時に、今回ご紹介します糸の縫い始めや縫い終わりの部分を隠すやり方が使えます。

また、必要が無い時というのは、取っ手やリボンをトートバッグの表地と裏地の間に挟み込んで縫い付ける時などです。

内側に隠れてしまい、視界には全く入らない場合が糸をブチッと切ってしまって良いケースだという考え方です。

この後に貼ります動画は、ブチッと切らない手間をかけて綺麗に仕上げるケースの場合の糸の隠し方を細かい世界観で研究した記録をYOUTUBE動画にまとめています。

2つのケースがありまして、1つは縫い始めと縫い終わりが同じ位置に来るような、ぐるり1周などのステッチの場合です。

もう1つは直線で縫い始めと縫い終わりが別の位置になるケースです。

あとがき

確かにこの作業は、少々手間がかかるものです。

この積み重ねが時間をかけた作業となることに影響はしますが、バッグは綺麗に仕上がります。

スピードか丁寧さかどちらに重点を置くかですが、迷わず後者です。

まずは良質な物をきちんと作っていくことをベースに置いています。

大手様のコストをカットする大量の格安商品とは反対のことをしていかねば、個人では、到底お品が受け入れられないと思い意識し始めたことです。

綺麗に作ることに対して、このような手間をかけ力を注ぐのは意味のある時間の使い方であると判断した結果でもあります。

ハンドメイドバッグ教室では、「綺麗な作り方」という視点でお伝えしますので、手間をかける場面は結構あります。

この考え方が長い目で見て、その場には目に見えない「信用」とか「信頼」を獲得することへの実現へつながっていきます(^-^)。

あくまでピンチの時だけ、途中で糸が途切れた時に縫い目を自然に継続する方法【123】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミシン縫い作業は上糸と下糸のコンビネーション。

下糸はミシンの構造に沿い、ボビンという小さな巻きパーツに巻いて設置します。

このボビンがなかなかのミニサイズなのです。

ミニサイズであるがゆえに、一度に負けるm数が限られます。

私の見積もりでは、30番のテトロンで25m周辺。

1点のハンドメイドバッグを作るにあたり、必ず途中で下糸の交換が起きます。

しかも、その交換時期は突然訪れます。たとえ縫い途中の場所であってもです。

そんな時に、少し残念な気持ちになりながらも、予想不可能であるい仕方が無い現実に納得しながらボビンに糸を巻くところから再開していきます。。

さて、その縫い目はどうするのか。。。

いろいろその場面を経験する中で、前の段階に遡って糸をほどくことをせずに、その場所周辺から再開できる方法を見つけました。

しかし、不自然なつなぎ目は意味がありません。

今回は、ミシンの縫い目の美しさを追及する対策として、糸の途切れ目が表からは分からないようなつなげ方をご紹介します。

糸がバッグから飛び出していないお品にするための玉結びと玉止めを裏側に隠す徹底

糸が途中でぶちっと途切れるのはそこがほつれの原因になったり、見た目が粗い縫製に感じたりで決して良質とは言えません。

かつてハンドメイドバッグを作り始めの頃は、返し縫いで縫い付けてしまえば丈夫になったのだから良いと思っていました。

今は、随分と視野の狭い見方だったと思えます。

いろんな箇所でそれを行うと、ぱっと見の糸のツンツンした飛び出しが複数になり、目に付くものです。

その後、目の前にあるお品をもっと俯瞰して見るようになったようです。

ここ数年は、良いお品を作るという前提のもと、糸の縫い目は表には出ないことを徹底しています。

が、そのようにな意識をしていても、糸が途中で途切れるというハプニングがどうしても起こってしまうことがあります。

<糸が途中で途切れてしまうケースの例>

・下糸がなくなった時

・厚手の生地を縫っていて不意に脱線してしまった時

・間違えて押さえを上げてしまった時、

・糸がどこかしらに絡まり、やむなく途中で切って対処した時

こんなことがたまに起こります。

どれも起こってしまうことは仕方がないことです。

そうした時に、対処できる方法、そしてその後もその続きから再開できて、糸の縫い目が表から見て、何の問題もなく自然につながる方法があります。

最初からほどいて縫い直すことも、実はリスクを伴うことがあります。

薄手の生地とか、ミシン穴の跡が目立つ場合などです。

途中で切れた、もしくは切らざるをえなかった糸。

まずは、このたらりと長く余っている糸は切らずにそのままです。

後で結ぶ時に数センチ必要ですので。

続きは連続ショットでご紹介します↓。

まず裏側に出ている上糸を進行歩行と反対向きにやさしく引っ張ります。
表面にある下糸がこちら(裏面)にリングのように浮かび上がります。
それをリッパーで糸を切らないように易しく手前へひっぱり出します。
そうすると糸の先端を含めた向こう側の糸がこちらに集まりますので、
これを2度結んで固定して糸を切ります。途中ながら、玉止めのような役割です。
そうすると表から見ると縫い目が途切れてはいますが、糸の先端が反対側に収納されたのが分かります。
次にここからつながるようにミシンをかけますが、先端の穴そのものは避けて、そのすぐ隣からが良いかと。
そこにミシンの針を刺して、返し縫いせずにスタートします。「この返し縫いせずに」がとても大切。
そして、最後は端っこなので返し縫して完了。途中からのスタートの部分も綺麗に始末します。
その始末の方法というのおが、先ほどと同じ要領で表にある糸をこちらへ誘導。
易しくやらねば、2つ3つ針目が一気にほどけるといけないので、慎重に。
そして、2度結んで玉止め完了。
表から見ると、どこで途切れたのかさえ分からなくなりました。成功です(^-^)。

なかなか写真では省かれてしまうシーンがどうしてもあるので、必要とあらば、YOUTUBE動画でもご確認してみてくださいね↓。

ところで、この作業は言うまでもなく頻繁に行うものではありません。

あくまで、どうしようもない状況の時です。表には見えなくとも、一気に縫えることが一番綺麗です。

さらにやばい状況、糸が短くてすぐに玉止めできない場合や縫い終わった後で途中を一部だけ縫い直したい場合にはどうするのか

そして、発展バージョンとして、糸の長さが足りない状況、プチっと切れたハプニングの時に糸が短くてその場所ではとても玉止めできそうもない場合は、数センチ余分にほどきます。

1目1目慎重に裏側から糸を引っ張って結べる長さになるまでまずほどきます。

また、別の状況としては、縫い目が途中部分のみ外れている場合、本来は最初からやり直すのがいいのですが、そうもいかない場合です。

真ん中でまず糸を切っておいて両サイドを数センチずつ左右にほどいて同じことを行います。

とにかく表の糸目を見て確認しながらなのですが、場合によっては、針に糸を通して、裏面へ送ったりなども時々取り入れています。

ただ、これが可能な場合というのは、裏地を貼る場合など、結び目が隠れることができる場合に絞った方がよさそうです。

こうしたハプニングのピンチの際には、すっきりと綺麗に見える出来上がりにするには?を考えてのやむを得ない判断です。

決して頻繁に行うものではないです。

あとがき

細部まで行き届いた仕立てというのは地味な箇所なようですが、美しいものです。

今回は、<HMB教室>からお送りしました。

ハンドメイドバッグを綺麗に作る方法やコツをお伝えしています。良質なお品というのはどういうものなのかという研究を私も共有しながら一緒に行ってまいります。

このカテにノウハウが集まっていますので、よろしければ今後も<HMB教室>へお立ち寄りどうぞ(^-^)。

片手で開け閉めのポケットの実現にはフラップにマジックテープを付けないことがかえって心地よい使用への気づかいである【121】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグも中の物をしっかり守りたいのでセキュリティー性が高いことがとても嬉しいことなのですが、そうとばかりは言えない場面もあります。

急いでいる時に、ポケットから中身を取り出したい時にポケットのファスナーが片手では開けにくく、ややストレスを感じるなどの場面です。

そうしますと、せっかくセキュリティー性を追求したファスナーという機能が時にストレスになることもあるのです。

このことから、フラップにマジックテープを縫い付けてフラップの中から物がこぼれにくくするという機能も同じことが言えます。

マジックテープが煩わしい時

家の鍵などをバッグに入れて持ち歩く際に、ミニサイズの内側に設置のポケットはとても有難い機能です。

これは、実体験からなのですが、マジックテープ付のフラップの付いたポケットを開け閉めすることが時にストレスを感じることがありました。

マジックテープもなかなかしっかりしたものなので、片手が難しいのです。

しかも、内側なので実際は手探りになります。

本当に使う現場というのはこういうものです。

まじまじと見ながらポケットを開け閉めすることは少ないものなのです。

そうした時に、マジックテープがしっかりくっつきすぎていて、一度で開けられず何か煩わしさを感じたのです。

その後、マジックテープを付けなくても、フラップ自体の護衛機能の働きと、メインファスナーでしっかり閉じる仕組みであれば、問題ないのかなと思うようになりました。

どうなんでしょう、マジックテープの開閉の煩わしさか、それとも厳重なセキュリティー性なのか。。

ここ最近そのことを再検討しています。

マジックテープ無しのフラップを今後取り入れてその開け閉めの心地良さを実感してみたいと思います。

六角形のスタイリッシュなポケットのフラップをご紹介しました

ここ最近YOUTUBE上で始めた<HMB教室>というカテゴリー。

ハンドメイドバッグ教室の事です。

実際に製作のハンドメイドバッグの機能の1点1点の細かいパーツごとの作り方には変遷があります。

研究しながら、反応を見ながらいろいろご紹介させていただくということになります。

私の場合、ハンドメイドバッグ教室は、将来バッグを商業利用して販売をしていく人向けです。

よって、ただの作り方ではなく「綺麗にできる作り方」がコンセプト。

少々手間はかかるものもありますが、綺麗にできるということは「宝」であり「資産」です。

ただ作るだけよりもはるかに価値があることだと考えます。

そして、この教室でアップさせていただきましたやり方をそのまま自分のバッグ販売に商業利用していただいてもOKな旨を動画でお伝えしました。

長い目で見て、こういう作り方が広まれば良いと思っています。

少々手間はかかっても綺麗に作りたい人に共感してもらえると、私と志を同じくする仲間が増えるようでゆくゆく良い結果をもたらすのでは。。と考えました。

片手間で簡単にゆるーく作業したい人にはどちらかというと向いていないです。

手間をかけたやり方が多いですので、綺麗に良い物を作っていきたいという強い気持ちがある人が向いているかと思います。

今回は、こんな感じの角がシャープにきちんと美しく出るようなフラップにする手法をご紹介しました。

あとがき

ここからは、後のブログ記事の手直しで書いている部分です。

その後、私も自分で多角形フラップを作っていったのですが、YOUTUBE内でご紹介したような内側に縫い代を織り込んで貼り合わせるやり方でなくても、ひっくり返すやり方でも大丈夫だと分かりました。

その理由は、尖ってはいても、完全な90度でない多角形だからです。

90度はひっくり返した時に、先端がとがることが非常に難しいので貼り合わせ手法はもっともです。

しかし、多角形の場合角度は90度よりもうんと広がりますので、縫い代が1か所に集まってボコボコしてラインが出にくいことが解消されます。

ただ、とがった箇所は縫い代にハサミを途中まで入れて、縫い代が遊べるように開くようにする工夫をします。

そうしますとちゃんと上の写真のような尖りが実現できることが分かりました。

私自身も日々学びなので、何年経っても新しく得られることもたくさんあります。

何も「先生」などという立場ではなく、「共有」という形でHMB教室(ハンドメイドバッグ教室)を投稿しています。

リアルな実店舗の教室は行いません。無料のいつでも気軽にご訪問いただける教室なのです。

どうぞ、YOUTUBEやブログのカテゴリー<HMB教室>へお立ち寄りいただき、一緒にハンドメイド道を歩みましょう(^-^)。

YouTubeとブログで「HMB教室:ハンドメイドバッグ教室」始めました、初回:ぶら下がり式ポケットの作り方【116】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、新型コロナがいよいよ危ない局面に来ているようで、私自身もできる限りめいっぱい警戒中です。

図書館なども3月ずっと休館中、このほど再延長を決められたようです。

とにかく人が集まるという性質を持ったリアル店舗はまず打撃です。

私もせっかく今年の目標の複数の対面販売を経験するということを実行し始めたところでしたが、まずは4月4日が中止となりました(+_+)。

仕方がないことですね。

次の5月3日にも危ういです。様子見が続きますが、当初よりも収束が先になった感じです。

こんなことから、日々考えていた中、YOUTUBE動画で教室をやってみることを考えました。

今までのアップ動画と同じですが、カテゴリーの<HMB教室>に入る投稿がそれに当たります。

特に会費なども無く、お気軽にお立ち寄りいただくだけの自由な教室ですが、その内容は色濃くしていきたいと思っています。

<HMB教室>動画の中身とは?

今回もう1つすでにアップしました。

思い立ったら吉日です。

今までやってきたシリーズ物の動画とは違います。

シリーズ物は、シリーズになった勢ぞろいした雰囲気、世界観を楽しんでいただく要素が高いので、製作風景は、ポイント場面をピックアップしてのみご紹介しています。

これでもピックアップしているので詳しくは解説していますが、製作すべては映していないです。

教室の場合は、じっくりと一緒に動画を見ながら作れるようなそんな要素のある動画なので、スピードも早送りなどはしていません。

やはりネットで行う教室なのだからリアルの実店舗教室のデメリットのようなことがここでメリットとなることで差別化できそうだと考えました。

それには、時間制限とか短い時間に詰め込んだコスパなどは考えずに、じっくりお伝えし、何度も見返すなどじっくりご覧いただけるのです。

そこはとてもメリットだと考えます。

自由の幅が広いということです。

よって、1つ目のぶら下がり式ポケット作りもほんの5分くらいでできるものですけれど、そこそこな長さの動画となりました。

ただただ作り方をざっくりゆるく適当に覚えてもらうよりも、後に、バッグをしかも綺麗に作れる用になるのが目的です。

綺麗に作るには。。という私の経験や研究から出てくるノウハウとかコツをじっくりとお伝え致します。

そして、動画がどんどんたまれば、気が付いたらいろいろなバッグのパーツを作れるようになっていた、という結果を想定しています。

さて、ぶら下がり式ポケットの作り方は、YOUTUBE動画のみになりますが、どうぞご視聴くださいませ↓。

あとがき

まず、綺麗に縫うということで、職業用ミシンが必須です。

私も使っているJUKIのシュプールTL25はコンパクトでありながら縫い目がまっすぐに綺麗に縫えます。

その昔家庭用ミシンを使ってスタートしたものの、家庭用ミシンはジグザグとか横の動きに対応できる機能がそろうため、縫い目が「左右にぶれる」というデメリットが致命的です。

どう集中しても縫い目があちこち向いてしまう部分ができてしまうのです。

このことに当初とても悩んでいました。

そして、家庭用ミシンは音がややうるさいです。

ロック代わりのステッチをしたいときに機能の一部を使えるのはいいのですが、結局まっすぐ縫えなければバッグ作りには向いていないびです。

バッグは縫い目の美しさが大変ものをいうということです。

そうするとシンプルに前と後ろだけの直線しか進むことができない職業用ミシンではありますが、横にぶれる設定がないので、完全に固定されてしっかり針目を縫い付けます。

職業用ミシンには付いていないロックについては、ロック以上の見栄えの美しい縫い代の隠しこみを考えてきました。

縫い代の始末についても教室で後々取り入れていきたいと思っています。