まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
2018年頃ですが、底板にカバーを作って、「くるみ底板」と称した底板製作を「オーダー」の形でやらせていただいておりました。
その時にハイブランドバッグのサブバッグの沈むような底部分の解消に、メインバッグとしても十分持てるような丈夫な底板を追加するということを自前の持ち物でも検証。
それがこの2点の底板になります↓。
長方形の四角いバッグの底なのだからと長方形で作ったわけですが、よく見ていただきたいのです。
いずれも角が折れています、実際には底板カバーは余分な部分があるということなのです。
その後、余計な縁の四つ角は最初から無しにする案が浮かびます。
そうして、現在5年後においては、四角い底用の底板カバーを作る際には決まって8角形モデルで作ることにしております。
内蔵するプラスチック底板も8角形にカットしたものを内蔵し、くるみ生地も8角形に裁断した型紙に変更したのです。
当時ちゃんと選んだ元の生地をそのまま活かすことができるメリット、解体に時間をかけ他の見直しも同時に行えたくるみ底板の仕立て直し
作り直しですのでいったんすべて解体しますが、一から作る時との違いは生地がそのまま再利用できることです。
特に、当時の希少な生地などであればなおさら、古いものにも価値は宿っているのです。
しかし、どことなく当時の作りの粗さが目立ちます。
5年も経過すると随分と作り方にも発展があることを改めて感じ己を労います。
そして、糸くずを取り払い、まずはまっすぐにアイロンをかけ直し。
そして、角をカットする作業をします。
ここでお伝えしたいのが、一から丸ごと8角形の型紙を作る必要がないということ。
角の部分だけの型紙を当ててカットする方法があるのです。
角部分だけの型紙の考案
このことはいろんなケースに応用・引用できますので是非。
2枚仕立てのひっくり返しをせず、角を綺麗に出すために外表のまま1cmの縫い代で折り込み互いに縫い合わせる方法です。
待ち針をし、角をピッタリ重ね合わせながら、最後に端から2-3mm程度をステッチして完了です。
底板を入れるタイミングは、最後の長い直線を縫う際に入れれば十分です。
最初から入れても縫いにくくずれやすいので労力が無駄になってしまいます。
最後のラインのところの始め辺りのタイミングで少し折り曲げながら入れるとやりやすいです。
折り曲がって跡が付くことはございませんので大丈夫、そこがベルポーレンの良さです。
あとがき
サブバッグ的なものを気軽に日常使いのメインバッグに出来ることがあります。
その際に、足りない部分がどうしても底の強度です。
これさえカバーできれば、小物が1つ増えてワードローブが潤います。
実際には、素材の良さや素敵なデザインはサブバッグの領域をやすやすと越えていきます。
上手く活かせると古い品物の出番も多くなり、新しいものがそれほど必要なくなります。
新しいものを作る技術があるのならば、おのずと古い物を仕立て直す技術も生まれます。
こんな文化が是非とも広がれば良いと思っております(^-^)。