まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
過去の生地在庫を一掃する目的で、比較的短い時間で製作可能な「インテリア収納袋」を製作中。
外出用のバッグとの大きな違いは、「ポケットの有無」。
いかにポケット製作に時間を要するのかということを改めて実感します。
在庫一掃の製作では、生地の最大限の面積を利用する目的がありポケットの分の面積までは残っていないのです。
このたびは、そんな背景とも少し違う、製作途中だったマチ付きリュックの内袋用パーツをそのまま使い続行した形です。
製作途中の「半製品」を活かすことでマチにラッピングが必要になった、表地とのコントラスト効果が美しい内部が充実の巾着袋へ
こちらも「インテリア収納袋」の仕様では一貫した裏地付きです。
巾着袋は通常表地と裏地の合体の時に完全に内部に縫い代が隠されますのでマチのラッピングなど本来は必要ないのです。
しかし、この度のケースは途中の半製品を利用したもので、マチの縫い代は表へ飛び出す形にいったんしておいて、裏地の縫い代に挟み込む仕様の裏地の内部に巾着袋を設置するモデルの半製品だったのです。
イメージしにくいとは思いますが、外へ飛び出した形の場合は、内部の巾着袋の外側が黒で内側が小花柄と逆だったのが当初の組み合わせでした。
解体せずにそのまま続行するにはラッピング布を追加したやり方がスムーズだったのでした。
よって、ひっくり返して縫い代を内部に向けながらもラッピングで覆う必要があったのです。
こうしたモノトーンは第3の色は入れないことこそ美しいものです。
生地も薄手であれば弱いということはなく、薄くても丈夫な生地というものがあるものです。
主に4種、①厚手で丈夫②厚手でゆるい③薄手で繊細④薄手で丈夫など、少なくとも4種の違いがあります。
表地のレーヨン生地も、薄手のとろみのようなイメージですが、実際はイメージよりもしっかりしていました。
そして、がさっとした感じの質感が裏地の黒とと相性が良かったのでした。
少し柄が単調なので、ワンポイント的に正面にアップリケを付けて視線を集めるのが目的です。
アップリケを正面の真ん中に設置することで、「説得力」のようなものが増します。
その他、ぼやけた曖昧な柄なども、対極のはっきりしたモチーフを飾ることで同じような効果が出ます。
「飾り」なのに「機能」も持ったというところが非常に興味深く面白いところです。
あとがき
ここ近年、モノトーンや白に注目しています。
モノトーンは非常にシンプルなのですがそのような環境の中でいかに別のテイストを製作者が出していくかなどの研究のようなことをさせていただいております。
確かに生地の柄が魅力的であり、カラーが素敵な配色である元の素材にあやかることも悪くはないのですが、そこから製造者が独自に生み出す別のものが入れ込めることが本当の「作る」ということではないかと思うのです(^-^)。