まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
過去の生地在庫の消化期間としまして、「インテリア収納袋」を連続製作中です。
このたびは、もともと生地幅が110cmというシングル巾の日本製の生地を利用させていただき、取れるサイズは「小」がマックスでした。
「中」には少し及ばなかったということで、余りが出たことで、残りの生地も後日使っていきたいと思うほどの魅力的な生地。
真っ黒ですが非常に美しく、最後まで紺と迷いました。。というのは、紺が黒とのバイカラーになっていて、いやはやこちらも大変魅力的だったからです。
結果的には黒を選択、黒はその後完売していまして、黒人気はやはり安定のものだと感じました。
日本製のフクレジャガードはレア、同じデザインでもふんわりと出来上がった理由は「空気」にある
ころんとしてとてもかわいいです。
薔薇の柄が完璧なまでの美しさです。
日本製のきめ細やかさが感じる柄だと思います。
海外物は素敵で華やかですが、全体的にはやや粗いと感じますので、日本製の素材の良さは控え目で上品な点ではないでしょうか。
刺繍のような糸の集まりの柄が強度を高め、ハリコシを生み出します。
そして、同じ型紙で全く同じように作っても、他の生地で作るよりも「コロン」とする理由は、内部の「空気」の集まりにあると見ています。
「フクレ加工」や「風通加工」は内部に空気が入ることで膨らんでいますので、その一部がたくさん集まった繰り返しの加工は全体では大きなパワーを生むのだと思います。
このフロッキーは、一度表地として製作した過去もありますが、このたびのように裏地に使った方がどちらかと言うと納得しています。
こちらもワンピースやお衣装の目的の服地ですので、衣装生地同士のコンビのようで相性が良かったです。
巾着袋は田舎っぽいと思われがちですが、この素材で作ったのなら、何らメインバッグとして持ち歩いても素敵です。
あとがき
加工生地はどうしても高額。
それでも、原価の事ばかり考えて小さなアイテムをたくさん作ろうなどとするよりも、1点の大きなサイズを作った方が高付加価値ではないかと感じました。
美しい柄が広く使われた壮大さも「価値」の1つです。
当ブログ記事は、最初の投稿の2022.05.17からおよそ2年後の2024.08.20にブログ記事の手直しの順番でまさに今この部分を追記しています。
2024年の今、この生地を振り返りますと、選択は大正解だったと思います。
後にここまでの素敵な生地を表地、裏地共に見ていません。
そして、反省点は、当時の行き当たりばったりさも良くなかったのですが、もっとたくさんの分量で調達し、原価を抑えるなどということを後回しにして、「素敵な物を作る」ことを一番にするべきだったと。
いろいろ巡り巡って、今2024年では、こうした考えに至っています。
とにかく「最高のことをする、今できる100%の素敵さを作る」ということが目標になりました。
こうしたファッション系というのは、非常に芸術品に似るところがあるのかもしれなく、お金を気にしなくなった時にこそ本当に良い物が出来るのかもしれないとさえ思うのです。
商業的な「儲け」の考え方が、本当に良い物を生み出すブレーキをかけているのではないかと。