まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
現在、過去の在庫生地の一掃を短い期間で実現するためもあり、「インテリア収納袋」の連続製作をしています。
この度の生地は、過去の色違いでバニティバッグを作った生地と同じで、興味深い比較ができると思います。
柔らかい生地なので、あまりしっかりしたフォルムには向いていないとこの当時すごく引っ掛かりがあり、随分悔やみました。。というのも高級生地だったからです。
とにかく機械的に生地をデザインに当てはめていたことを大きく反省することになります。
当時反省したのは、それぞれ生地に向く一番のデザインがあることをもっとじっくり考えるべきであるということでした。
このバニティを巾着型の別デザインで作っていたなら。。と思った当時の悔やむ気持ちを呼び起こし、色違いのこの度の生地で巾着袋を作りました。
とろんとしたシルクは巾着向き、作りが簡単云々は関係無し、とにかくその素材にデザインがマッチしているのかどうかを一番に重視するべき
黒ベースの小花柄が大人びた雰囲気の紬(つむぎ)織りです。
紬特有の節がとても美しいです。
小花柄も和テイストに感じられます。
ここへ、お花の形のデザインがぴったりで、うまくマッチした裏地です。
表地のシルク紬プリントは、色違いがさらにもう1つありました。
ピンク/パープル系の色です。
しかし、このクールな色の方のマルチカラーこそ個性があると判断して、きっと多くの人が気に入るだろうピンク/パープル系を選びませんでした。
パープルはマルチカラーの中の色にも入っていましたし。。
簡単に出来上がってしまって物足りなさは確かにあるのですが、そういう製造側の事情でもないと思いました。
シンプルでも丁寧にお仕立てすれば、それで良い、むしろ生地とデザインが本当に馴染んでいるのかというところの方が大切なのかもしれません。
過去の苦い引っ掛かりは、ここで「やはり巾着が向いていた」と確信したのでした。
あとがき
最初に2019年に柄違いで作ったバニティーは、この素材の良さが活かされず、ふんにゃりとなってしまいました。
バニティーのようなバッグは、がさっとしたハリコシが元々ある生地が向いていると思います。
このたびは巾着袋でしたが、巾着のデザインであれば、もっと難易度が高く日数がかかるバッグでも丈夫なシルクですので製作可能だと思います。