<出会い>ボールチェーンの美しさが素敵に演出されたパイプ編み込みブレスレット【713】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去に、友人との話の中で、シルバー925製のボリュームのあるボールチェーンのブレスレットがお風呂場の栓(せん)のチェーンのようでお風呂を思い出してしまうという笑い話がありました。

いかにもお風呂場のあの頑丈な分厚いチェーンにそっくりなボリューム感のブレスレットは、某有名ブランドのシルバー製品。

そのカジュアルさが人気を博したかと思います。

1つここで、ボールチェーンの作りについて触れますと、珠と珠の間の細い部分がやや繊細なので、あまり強く引っ張るものではないという注意が必要。

この細い部分があってこその全体のデザイン性ということになっているので仕方がないのですが、ある業者さんは、ペンダントチェーンなどにはあまりお勧めしないなどとおっしゃっていた記憶があります。

とはいえ、よくきらめく、この粒の集まりがいかに綺麗かと思える今回のブレスレットをご紹介したいと思います。

凝った作りのパイプ状の編み込みブレス

早速そのお写真です。

K18YGのボールチェーン編み込みパイプブレス:ボリュームがありボールチェーンのボール玉があちこちできらめきます。

意外にこのパイプ状に編み込まれているお品はめったに見かけないものです。

だいたい平面状に編み込まれている別の種類のチェーンのお品が多い中、1本だと華奢な細口のボールチェーンを束にしてねじられている作りが珍しいです。

結構手の込んだデザインだとお見受けします。

あとがき

今回のようなお品を見ていると、チェーン単独では、選ばなかったかもしれない種類のチェーンであるボールチェーンですが、束になって新たなデザインになっているお品だとまた別の味わいが出るものだということに感動します。

<出会い>金と銀の地金コンビがミックスされたブレスレットが放つ色のボカシ効果【712】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

レンタルジュエリー事業をさせていただく中で、過去に自分で集めてコレクションしていただけの時といろいろ違ったアイテムを見つけたり、新たな発見も出てきました。

今回は、こういった事業をさせていただいているからこそ分かったことの1つとして、K18YGであるゴールドと、PT850であるシルバー色のツートンカラーが絡み合ったようなチェーン使いの地金ジュエリーに面白い効果を発見しましたのでご紹介したいと思います。

K18YGとPT850コンビの三つ編みブレスレット

K18YGとPT850のコンビブレス:三つ編みデザイン。色の配分は3:2程でK18YGの割合が多いタイプ。もともとチェーン種類はベネチアンチェーン。これを三つ編みのように編み込んダ作り。

今回のこのブレスレットは、K18YGとPT850の金と銀が金の割合が高い使い方がしてあります。メイン留め具もK18YGの方です。

PT850を装飾的に附随させています。

これが1:1というのもありますが、すでにこの3:2であっても、金色が強く出るのをプラチナの銀色が抑えて、全体でぼんやりとした色に映っています。

この効果を利用して、台の色がそれぞれ違うようなアイテムも一緒にコーデできるということに気づきました。

色そのものに着目するだけでなく、目に映る視覚的な効果などの違いで、コーデやセット組を考える幅が広がりました。

こういったお品は、ただ、綺麗であるだけでなくて、機能のような働きもあることにとても感動しています。

あとがき

金と銀は本来の色でいうと、黄色とグレーみたいな色で、あまり相性が良いと考えたことがありませんでした。

けれども地金の場合、主にはその2種しか色がありませんので、組み合わせるしかないような感じ、そうなるしかなかったところに至ったツートンカラーだということになります。

それを理解し寛容に受け入れると、こういった際立った対極的な色同士も綺麗なものです。

しかも今回のように見た目の綺麗さもさることながら、ぼかし効果があったということに今後より良いジュエリー探しをして行けそうな見込みも得られました。

<出会い>今にもお花が咲きそうなボタニカルなリーフ風プラチナブレス【643】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これはこれは~~♪というプラチナブレスに出会いました。

プラチナ素材のブレスってシンプルな感じのそれほど凝ったようなデザインが珍しいと感じていました。

その中では際立ったデザイン性のある抽象的なモチーフのブレスです。

他のアイテムの力を借りてボタニカルな世界観作る♪

PT850製の巾広デザインブレス:プラチナ製にしてはこういった柔らかいタッチは珍しいデザインだと思います。

こんな感じのお品です。

イエローゴールドだとこういったのも豊富だと思いますが、それでもこのモチーフのデザインは初めてです。

何か葉っぱが並んで、お花がいかにも合いそうな雰囲気の草木系に私には映りました。

あとがき

デザインも抽象的であれば、そのとらえ方なので、そこに人の個性が出るかもしれません。

セット組をするという役割の私の担当部分がここで重要な役割を担います。

例えば、ハートととらえて、他にもハートのモチーフを持ってきてはっきりとハートのセットに強調していくのか、幾何柄であいまいなままと受け止め、他のアイテムと少しずつ関連付けるのかということで少し変わってくる点が面白いですね(^-^)。

難易度高め、ひし形モチーフネックレスと三角モチーフリングを組み合わせてみる【647】

〇ネックレス:K18YGのチェーンネックレス。スクエアを傾けたようなひし形の多重の42透かしが特徴。長さは42cm。
〇ブレスレット:スネークみたいなパネルブレス。K18YG製。
〇リング:K18YG台のダイヤモンドダブルリング。個性的な三角モチーフ。サイズは13号。

【おすすめコーデ】 
幾何柄などの鋭利な部分のある柄物などに合わせると粋。

<出会い>いろいろなひねりタイプのチェーンの種類の中でこれこそツイストではと思うデザインのブレス【632】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

糸というのは、細かい極細の繊維をまとめて撚り(より)をかけてねじりながら1本の糸にしていくという作られ方。

ハンドメイドバッグをいろんな生地でお作りしていることから、よく、元の構造などを調べることがあります。

実は、地金のジュエリーでも似たようなことがされているのではないかと思うことがよくあるというお話です。

ツイストチェーンと呼ばれるチェーンがありますが、あれも、細く伸ばした細かい繊維のような地金の18金をまとめてつなげたり、ねじったりして作られるデザインが多いです。

ねじるという行為がまとめて固める役割をなし、安定感が生まれます。ねじらないと崩れますものね。

ということからもツイストと呼ばれる名前のチェーンの種類が豊富であることが納得できます。

今回ご紹介のブレスレットも2連でツイストデザインなのですが、いろんなツイストがある中でも、これこそツイストのイメージの定番にふさわしくないかな?と私としては思うようなデザインです。

こんなツイストチェーンが逆に個性的

細い繊維状の線をまとめてねじったようなデザインのツイストチェーンブレス

今回こういった様相のブレスです。

そもそもツイストってこういうことを言うのではないかというような自然なヒネリというかそういったデザインです。

けれどもこのデザインあまりないんです。

多いのは、次の写真のような、ネックレスのチェーンでは、定番タイプのもの。

これが、ネックレスのチェーンなどで定番の「ツイストチェーン」です。リングのような小さなパーツを一連にヒネリながらつなげたデザイン。通常ツイストチェーンというのはこのデザインの事を指しているようです。

今回の繊維状を束ねて撚った作りとでは随分違う構造なのに、同じようにツイストチェーンのような名前で思わず呼んでしまいますね(^_^;)。

あとがき

ブレスレットは、アイテムの中では、決めるのがなぜか一番最後。

ネックレス、ブレス、リングと3点あったら、まずは、モチーフなどを見ながら、ネックレスとリングを相性の良いものに、最後にブレスという感じで決めていくことが私は多いです。

ブレスレットは、主役というより、調整というか、そんな役割があるように思えます。

なかなかブレスを中心としていく感じの集め方がないことにあらためて驚きました。

そうすると、ブレスレットにも何か特徴のある、それならではの個性というかそんなものを発見していくのが何かダメ押しのプラスαのようなスパイスになりそうです(^-^)。

極上のブレスレットを選ぶために。。2連より3連がある、類似でもっとボリュームあるものに負けるものはボツのケース【507】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業を致しております。

建前だけではどうしようもない、本当の事を言っていかなくてその未来がどんな良い実りになるのか。。

そのように心に決めております。

その決意は品物のラインナップの変更に現れます。

そもそも最初の選び方こそ良くなかったのかもしれませんが、結果的にボツになったブレスレットをご紹介したいと思います。

大切なのは、その「理由」。この理由の所を中心にお話していきたいと思います。

「これが最高」と感じ取れないのはいずれ違和感を感じることになる

ボールチェーンツイストブレス:幾重かのボールチェーンをねじってある作り。K18WG製。

まず、シルバーカラーではなかなかデザインの良いチェーンブレスが見つからなく、同じボールチェーンつながりでネックレスと合わせるためにこれを選んだのです。

ネックレスに合わせて組み合わせをしたみたのがこちらのセット↓。

ボールチェーン同士でよく合うので、最初はこの組み合わせをしていました。リングの真ん中ともよく合います。

ところが、ブレスレットのあまりのボリュームの無さが気になり始めます。

大花のリングや、特徴あるパイプメッシュのネックレスにはふさわしくないレベルだと思ったのです。

このブレスの類似品でもっとボリュームのあるタイプも見かけたこともあり、特別にこのブレスレットである必要が無いと思い始めます。

そういったアイテムは、その正直な気持ちに従ってすぐなのか少し先なのかはあれど、結果的には内容をチェンジしていくのです。

このブレスレットはそれに該当するものだと判断したのでした。

個人のコレクションとは違った「事業者目線」の厳しさ

自分で集めている時だと、予算の範囲内などという妥協がありました。

妥協しても自分で許してしまいそのような集め方になっていたところもあります。

しかし、お客様を持つ事業となると少しの妥協は信頼の有無につながると肝に銘じております。

そういった見方から、一定の美しさはあったもののこのボールチェーンブレスは、これに変わるもっとレベルの高い類似品があることが見込まれ、辞めました。

あとがき

例えば、今回のブレスレットがペンダントチェーンだったら採用かもしれません。

ペンダントトップの存在がまだあるので、チェーンとしては十分なボリュームであると言えますし、柄のようになっていて綺麗です。

ブレスレットだったからこそボツになりました。

こうした厳しい見方をしております。

特に何かフィードバックをいただいたということはないのですが、これを見てどう感じるかを自身が「ノー」の場合、おそらくお客様も同様であるはず。

自身が「イエス」でもお客様が「ノー」があるほどですので、当然です。

厳しくジャッジしながらレベルの高いラインナップを作っていこうと思うからこその廃止アイテムだったのでした。

フィガロチェーンは喜平チェーンの変形型、透かし部分が柔らかい印象を作ってくれる【505】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

チェーンのデザインで一番広く知れ渡っているのが「喜平」ではないでしょうか。

ずっしりと思い喜平チェーン。これでも2.5mm程度なので喜平は全体的にごつめのデザインです。
こちらのチェーンは「粗喜平:あらきへい」というデザイン。目が詰まった喜平よりもやわらかな印象です。

喜平の中でも特に透かしが目立つ「粗喜平:あらきへい」タイプに注目しています。

かつて商業上の企画から一時期多くの喜平がじゃんじゃん製造されたことで、現在の質屋さんとか古物市場には喜平が続出しています。

せっかく美しい価値あるデザインの喜平がたくさん出回り過ぎ、今になって換金されて喜平チェーンの在庫が豊富というわけです。

そうすると喜平でもやや個性的な方向に目を向けることになりました。

この度ご紹介しますのは、粗喜平のパーツ部分も含む「フィガロチェーン」のブレスレットで、プラチナ製になります。

イエローゴールドではないシルバー色のタイプが珍しいですし、フィガロはとても人気が高いデザインのようです。

フィガロチェーンは喜平の親戚デザイン、リズムを刻むような配置が美しい

プラチナフィガロ―チェーンブレス:PT850製。線径も申し分ないボリュームで大変美しいです。

コンスタントに粗喜平と細かい喜平が配置のこの美しさには目を見張ります。

よくこれが見つかったと当時大変感激致しました。

それぐらいフィガロチェーンが入手しにくいのです。

まだブレスレットだからそのチャンスがあったかもしれません。

チェーンネックレスは多くの方が注目するデザインで人気が高いです。

このフィガロチェーンの魅力は透かし部分が多い美しさと、柄が浮き出て華やかさが出るので、通常の目の詰まった喜平よりも表情があるのです。

このブレスを他のジュエリーと組み合わせてセットを組んでみました↓。

3点セット:ネックレスの編み込みの透かし部分とよく合うフィガロ。

遠目の映り具合がこのネックレスとブレスの関連付きを教えてくれました。

結局は全体コーデなので、1つのアイテムが素敵でもそれが存分に活かされるためには他のジュエリーとの組み合わせの効果も重要なのです。

あとがき

フィガロチェーンはどちらかというとクラシックです。

かつて、叔母から譲り受けたフィガロチェーンの細口ブレスが、結構細いのに線径が太くて、ずっしりした重みがあるK18YGでした。

最初のフィガロチェーンとの出会いはこのブレスだったと思います↓。

叔母からの譲り受けのフィガロチェーン。華奢ながら線径がしっかりしているところがヴィンテージの特徴。

昔(昭和)の18金ジュエリーには、細いのにしっかりしている作りだったりするものが多く見つかる理由は、全体的に地金を素直に使った「線径のしっかりさ」があるから。

本来の姿というのはこれなんだと示してくれているようです。

地金が高騰の現在ではなかなかこうした存分な地金遣いがチャレンジとなってしまう現状があるようです。

チェーン物は流行が特に感じられないので、1点持っていると末永く一生物としても十分可能です。

そういった劣化の悩みがないところも貴金属の素晴らしさです。

結果長く持てばコスパとしてはどんどん上がるのです。

このたびの、喜平の種類の中でもニッチな「粗喜平:あらきへい」をどうぞたくさんの喜平チェーンを見る際に思い出してみて下さいませ。

ジュエリーアイテムそれ1つの存在感を全面に出す装いなのか、全体のバランスが取れた優しい存在なのかは、選ぶ喜平チェーンの違いで随分変わってくるということです(^-^)。

昭和真っ只中のブレスレットが今新鮮に感じる、のこぎりカットがカッコイイ透かしブレスと同時代のネックレスが再会を果たす時【493】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ヴィンテージ物のブレスが特徴あるデザインであり大変美しいのでご紹介致します。

とても驚くミラクルがあり、すでにあるネックレスのデザインと全く同じブレスなのです。

とても変わったデザインなのに、もともと同じ企画(?)で作られたものが再び時を経て近づいたかもしれないところがドラマチック。

もともとあったネックレスは、昭和のお品ですので同時期と予想してよさそうです。

「全く同じデザインだから合う」という最も王道な合わせ方

K18YGのブレス:のこぎりの刃みたいな変形デザイン。透かしになってかっこいいです。巾6-8mm。

ちなみに、もともとあるネックレスがこちら。↓

K18YG/PT850コンビネックレス:以前から持っていたショート丈ネックレス(元は祖母のものでした)。
そっくりな更なるもう1点のネックレスをその後発見:よく見るとゴールドとシルバーの配置が違う2本です。

ヴィンテージジュエリーを見ているとたまにこういったミラクルが起こって楽しいです。

実は、このネックレスと同じツートン使いののこぎりの刃デザインのブレスも入手しそうになるところまで行った出会いがありました。

しかし、お品物がどこかへ流れていったみたいで、結果入手できませんでしたのでそれは残念でした。

そうすると、「ここまで偶然が重なるなら、それほどレアでもないのかな」とも思えますが、何かこのデザインにご縁があったかもしれません。

その後、PT850オンリーのブレスもネットのお写真で拝見しました。

ちなみに、このもともとあったネックレスは、今は無き百貨店などの宝石売り場のガラスケースの中で販売されていたもののようです。

あとがき

ブレスレットのデザインはそれほど多種あるわけではなく、似た感じを多く見かけます。

そうすると個性的なデザインは貴重です。

幅広のブレスは重さはそれほどなくてもネックレスよりも安心で存在感も感じられます。

いろんなブレスレットを見ている中で、ブレスレットに関しては地金だけで透かしになったものが特に美しいと思います。

ネックレスとリングをうまくつなぐ橋渡しのような位置と役割があると思っておりまして、ブレスレットの存在は大切だと思います。

ただ、ネックレスやリングに対して入れ込む強いパワーとは別のゆったりとした遊び心も持てるのがブレスレットの位置付けだとも思っています。