2種の黒色エコバッグの素材の違いが歴然、プレーンとパイルの違いはより素材の違いの深堀りになった【691】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2種の黒生地で2点のエコバッグが完成致しました。

同じ黒色でそろえることで、その他の違いが際立つことになりますのが素材の面。

どうしてもその素材の違いに目を向けるようになるのです。

良き素材の深堀りとなるこの度の黒色同時製作の完成品をじっくりとご覧くださいませ。

単純な構造でありながらしっかりと作った一重仕立ては十分な貫禄があるエコバッグとなっていった

今回から、ステッチの数を1本増やしましたことで、緻密な縫いが実現。

こんな風に4本のステッチをいかに等間隔に仕上げるかが課題。3本を4本にしたことで間隔が狭まり支柱が強固に。
4本ステッチへの変更はここにも効果を発揮しています。やはり3本の時より強固で、美しいものになりました。
生地は、生地名や混率が不明ですが、左はタオルのようなパイル地、右はオックスフォード。

パイル地は、柔らかくてカジュアルな雰囲気があります。

一方オックスフォードは、スーツの中に着るメンズシャツにも多いエレガントなツヤ感がある素材。

やはり同じエコバッグに仕立てても良い意味での硬い雰囲気が出ました。

素材の違いによってもこんなにテイストが展開できるものだと実感しました。

お洋服のワードローブで、わずかな素材の違いで黒ばかりを着られる方の例を拝見したことがあります。

おそらく素材の違いを楽しみ、最強の黒色を軸としたいワードローブ作りだとお見受けします。

さて、バッグの容量はかなりのものです。バスタオルを4本ご用意しましても、まだまだ余裕が↓。。

これらはバスタオル。まとめて縦に4点を積み上げて収納してみました↓。
<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ18cm。バスタオル4本を入れてもまだ上の方が余ります。

これだけの容量があるのですが、ある程度たためますので、出張時のサブバッグ・たくさんの食料品のお買い物目的・上着入れ・温泉バッグ、さらには一泊旅行も可能ではないかと。

エコバッグという言葉に縛られて、安くて質の悪い品物をお手軽に短時間で作ってしまうのは、あまりにやったことのわずかな労力でさえも無駄だと感じます。

その後の長い目で見たバッグの可能性を夢見ながら、じっくりとかけるところで手間と時間をかけていくという製作が腑に落ちます。

その1つに、ピンタックの4つ角のステッチがありまして、これがあると上品な雰囲気が出ます。

バッグが整然とするものであることでシーンが増えていくと予想します。

あとがき

このたび製作の2点「切餅:きりもち」デザインにはさらにこだわりがありまして、長い支柱を1本仕立てで継ぎ目を作っていないという点です。

用尺が145cm以上要しますので、今回も幅が150cmの生地です。

縦に取ると生地が余り、2点作ろうと考える方向に行き1点物ではなくなります。

よって、横に支柱のパーツを裁断するので、巾がダブル幅の物でないといけないのです。

この145cm以上の幅の生地の分野は、インテリア・カーテン地の分野になります。

ここから生地をチョイスするわけです。

かわいいプリント生地などは110cm巾あたりのものがほとんどなので自然とインテリア地特有の大人っぽい生地をチョイスすることになりました。

ただ、その後作り手側の気持ちになってみますと、どんな幅の生地でも作れるように仕様を変えるという考えに至ります。

そうすることでこの長い支柱のバッグが作りやすくなるからです。

後に取っ手の途中で継ぎ目を入れ、短いパーツで大丈夫なように型紙を変更。

その継ぎ目を隠すタブをスタイリッシュに縫い付けるモデルへ変更しています↓。

後にこれが完成型となっていきます。継ぎ目はうまく隠され隠したタブがかえってトレードマークに。。

完成型に至る前には、このたびのような変遷があったことがとても大切。

この段階を踏まずに完成型に行き着くことは無かったでしょう。

当ブログ記事は、当初の2021.08.12からおよそ3年後の2024.05.16にブログ記事の「手直し」の一環の中の順番で「リライト」したものになります。

とはいえ、まだまだ変な言葉使いや誤字脱字は、更に手直しをかけていくのですが、こうして、3年も経過すると随分小さな事業の中でも発展が見られました。

これは大変貴重な例だと思っていただければと思うのですが、同じことをずっとやっていく中で必ずわずかばかりの発展があるということ。

事業とはそういったものなのではないかとじわじわと実感しております。

そういった意味でもこの記事の手直しの1年の2024年が非常に大切な年であると感じています。

もっと早めに手直しできれば良かったのですが、日々の活動に追われこんなに遅くになってしまいました。

随分曖昧な表現だったり分かりにくい表現などで読みにくい点が申し訳なかったです。

2024年末をもって、記事すべてがすっきりと手直し完了の予定を組みまして現在徐々に実行中です。

是非今後とも、今後もブログ記事にお立ち寄りいただければ光栄でございます(^-^)。

エコバッグの支柱、これまでの3本ステッチは普遍的、最も美しく映る4本ステッチへの改良【688】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

黒生地2種を同時進行で作る、「切餅:きりもち」デザインのエコバッグの製作を始めました。

まだこのたびは完成には至りませんでしたが、1か所大きく以前と改良した点「ステッチの本数の追加」についてご紹介したいと思います。

以前の3本ステッチを1本追加の4本がいかに大きな影響であるかを知ることになりました。

3本ステッチから4本ステッチへ。。支柱の太さとのバランスは4本ステッチの方がしっくりきた

以前の「切餅」は、3本ステッチでした。

3本ステッチの「切餅」:十分丈夫でしたが、支柱幅とステッチ間とのバランスを見直しました。
以前のステッチ:3本は実は難易度はかえって高め。理由は感覚が広いので少しのずれが目立ちやすいからです。

変更後の4本ステッチバージョンをご覧くださいませ、もとの支柱の幅は全く変えていません↓。

4本ステッチの支柱:かなり綺麗になりました。4本ステッチの方が「あっ」と言わせる何かがあります。
2種の生地で同時進行に2点:美しさに加え硬さが出ました。この硬さの方も重要で、丈夫さに繋がります。

ということで、美しさと硬さを高める改良がこのたびの改良の内容となりました。

このたびは、ここまでです。

この後、前後パーツを縫い合わせるなどして、組み立てて完成に近づいていきます。

あとがき

おそらく、次回の<製作>ブログでは、完成をご披露できそうです、2点出来上がります(【691】のブログ記事です)。

黒テイストのシックな雰囲気のバッグを今後年末に向けてこんな感じで製作してまいります。

その中のスタートとして割と短い期間で出来上がるこのたびのような一重仕立ては、2点同時進行も可能。

かなり腑に落ちたデザインの1つの「切餅:きりもち」。

型にはまったものではなく、この縦長デザインを横向きにしたり、サイズを変えたりなどで随分違ったバッグに見えることでしょう。

このデザインは、後に詳しくじっくり学びたいバージョンとしまして「コンテンツ」にまとめダウンロード型で販売も予定しております。

とはいえ、ぱっと見で学び同じように製作していただいても「著作権フリー」のスタイルですのでご利用いただいて結構です。

とにかく、自主製作による「腕」を細かい単位の一人一人が持つことでハンドメイド文化が広がれば良いと、それだけをゴールにしております。

ミシン1台を持ち、コスパ良く自分で縫い物が出来ることの素晴らしさの扉を開けてみませんか(^-^)。

黒ベースのハンドメイドバッグ製作でやりたいこと、飾り過ぎている余分をそぎ落とすミニマムさの追求【686】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2021年のハンドメイドバッグ製作は、黒ベース製作です。

2020年から集めてまいりました黒無地・ジャガード・プリントを材料としながら組み合わせたパンチの効いた強いカラーとなります。

このたびは、黒ベースで製作の最中にあたって、どんなことを得ていきたいかということを綴りたいと思います。

流行のお洋服などに対して思ってきたこと、「余計な飾りを入れ過ぎている」ことを徹底的にそぎ落としたい

黒生地:黒にも様々な表面の様子の違いがありますので、カラーを究極に統一することで見えるものがあります。

この先何年もこのお洋服を着ていけるのか。。を考えた時に飽きてしまったり、数年先には手を付けられない古さが表れてしまうことがほとんどです。

そもそも、「流行」というものがベースにあることにこそ疑問を持っています。

ファッション業が「流行」ありきというベースで成り立つものという傾向。

「流行」なくしては、ファッションではないとも言え、反対にずっと同じでは人間の心地の中の「飽き」が次のステップへの気持ちを後押しするのです。

ただ、そのような世界に入る必要があるのかどうかさえ、自分でジャッジしたいものであり、ここ10年以上古着ライフを選択しています。

ハンドメイドバッグもお洋服に附随する小物としてのバッグと同じように流行みたいなものを感じることがあります。

一方で、マイペースなスタイルで製作されている製造者もいらっしゃる様子も。。

超定番とも言えます黒ベースの製作の理由は、まず材料である生地から始めてみるという意味もあり、バッグでは一番多く購入されているであろう黒を選択したということです。

黒コーデが好みであることももちろんありました。

その代わり、裏地には、黒に馴染みながらもコントラストもあるような柄をマッチさせるなどして、まるでお洋服の上下の組み合わせのように考案していきます。

あとがき

「黒特化」のお店というのも訪れたことがありまして、すごく世界観がはっきりしていますが全体的に雰囲気は神秘的。

余計な飾りはそぎ落とすわけですので、ある意味誤魔化しは利きません。

そんな環境の中でじっくりと素直な品物を作ろうとしています。

これも流行なのかクシュクシュとしたタックが寄せてあるバッグのあのタックの意味は何なんだろうと考えることがありました。

あそこにもほこりがたまっていったり、表面の色の差の原因になることがレザーの場合あったりします。

何か特別な秘密が隠されているということであればそれは深みのある品物になるかと。

ただ何となくかわいいのでクシュクシュさせてみただけなら浅い品物だと言えます。

おそらくわざわざ形状を出すということは、何か意味がきっとあるのだと気づく人がいて、実際にその通りであるということが「通じ合う」というものです。

結局は、理由があってそういう作りになっていったのだということのすべての集まりであるバッグを作りたいということになります(^-^)。

バッグのファスナー先端カバーになる別布タブ、生地が横からはみ出さない裏側に隠されたテクニック【679】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作の際に、ファスナー使いの部分には決まってファスナーの先端を別布カバーでまとめています。

このタブの作りは、何度か折りたたみながら丈夫なものになっていくのですが、折りたたんでいく途中で生地が横からはみ出すことがあります。

このはみだしが気になったことを解消すべく、はみ出さない研究をしました。

そこで考え出した「縫い留め」の方法がございまして、こちらをこのたびご紹介したいと思います。

ファスナーの先端タブ意外でも応用が利くような技術になると思います。

ご共感いただけたあかつきには、是非引用してくだされば光栄でございます。

美しく作るために生地をきちんと重ねる意識、追求したファスナーの先端の美しさ

縦に真ん中に向かって両端を折ります。そして、真ん中を橋渡るように、1cm程の幅でミシンの二重ステッチ。

これで次の段階の生地のはみだしが解消されます。

次に、真ん中で横向きに折ります。縫い目が隠れていく様子を注視していただきたい。

この折りさえも、先ほどの縫い留めでやりやすくなっています。

さらに、真ん中へ向かって横向きに上下から折り込みます。先ほどのステッチが完全に真ん中に隠れました。

はみ出した部分はどの部分がはみ出しているのかを分析したことで、ピンポイントの対策をしたことになります。

こうして、ファスナーにかぶせてステッチで固定。横サイドからの生地のはみ出しが解消されてました。
サイドに注目してみるとミルフィーユのようにきれいに重なっています。縫い留めの大きな効果と言えます。

今回のステッチはほどこすのとしないのとでかなり大きな出来栄えの違いが出ました。

美しく仕上げるための「隠れた技(わざ)」のようなもの。

ステッチは結局は内側に隠され目に映るものではないのですが、実は内部にはこうした工夫が隠されているのでした。

あとがき

我流ではありますが、ちょっとしたテクニックなどの効果が出たときにはご紹介してまいりたいと思います。

特に基本的な手法の本などには書いていないようなニッチな部分でも、掘り起こしてみるとまだまだ眠っている工夫があると言えます。

本には掲載し切れないほどのささいで細かい部分もあるからです。

そして、これまでの製作の経験で思うことは、お洋服の仕立ての手法がバッグに活きることもとても多いです。

よって、ハンドメイドバッグを作っている方以外の分野、時には「建築」など、業界の違うところからヒントをいただくこともあるのかもしれません(^-^)。

接着芯(織芯)の地の目の向きも良き共布ベルトやパイピングの出来栄えに影響、縦には縦裁ち、バイアスにはバイアス裁ちの推奨【670】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

接着芯は形状がはっきりとしたタイプをハンドメイドバッグ製作に使いたいと思っております。

実際に、「織芯」と「ニット芯」を生地によって使い分けています。

「不織布芯」は過去にアイロン(中)で解けたことがあり、あいまいなイメージを持っています。

ただ、無接着の「ハード薄芯」「ハード厚芯」「ソフト厚芯」は接着芯に使わないだけで、どれも不織布。

これらははっきりとした形状だと感じており大いに利用させていただいております。

このたびは、接着芯において、特に「織芯」が表地とくっつく時に地の目が表地、接着芯共にピタリと同じ方向であることの勧めを綴らせていただきます。

芯地も生地みたいな作りであることの理解と意識が自然と向きをそろえさせる

ニット芯は伸びるのであまり向きが違っても違和感もなく見た目にも影響したことは無かったです。

ただ、織芯に関しては貼った後の風合いの美しさに影響することだと感じており、ニット芯の場合も幾分かは影響しているのではないかと考え、織芯・ニット芯関わらず地の目の向きを表地にそろえる意識でおります。

接着した状態をイメージとして考えてみますと、織芯を表地に貼ると、2点の素材がぴたりとくっつき同化しているような姿なのです。

。。ということは、当然ながら相性良く互いに重なるには地の目の向きをそろえようと思わずにはいられないわけです。

細長パーツ:長いパーツは特に生地を有効に裁断したい気持ちもありますが地の目を第一に意識したいもの。

この写真は、同じ5cm巾、表地の裁断方向の地の目が縦のものとバイヤス(45度)の向きのものが含まれています。

その2つの表地の地の目の違いに芯地も合わせている様子を見ていただきます↓。

左-バイアス裁ち、右-縦方向裁ち:逆彩(ぎゃくあや)の織り目の「チノクロス」という名前の生地です。

縦裁ちはストレートの部分に、バイヤス裁ちはカーブを描いた部分に施す縁の始末のパイピング用生地です。

縦裁断の織芯の地の目の形状:これを横向きに裁断することさえしていません。表地と全く同じ地の目向き。
バイヤス裁断の織芯の地の目の形状:全く同じ45度のバイヤス向きに斜めにカット。織り目の柄がバイヤスです。

こうして、地の目を合わせて接着した風合いは綺麗で自然です。

変なしわが寄らず、びっしりと表地になじむものになります。

織芯を好む理由は、ニット芯よりも風合いに迫力が出る点で、良い意味での頑強さを「たくましさ」のようなものとして感じているからです。

このたびの作業としてはパイピングをする布としてのパーツ。

パイピングする時も、織芯であるとパンパンに張ってやりやすいので、結果綺麗にできると考え選択しています。

あとがき

どうなんでしょう、地の目を合わせたことが後の何年後かに何か影響があるのでしょうか。

大変地道なことではあるのですが、今を100%に作業せずして、未来の結果が正しく判断できるのかということです。

過去にその時点だけのメリットを考えた裏地の合皮使いのバッグが20-30年後の経過で無残な内部に劣化した姿を見る例からも、「つけ」があるようなのです。

接着芯くらいと思うものの、表地全体に貼るものであり、経年による姿の可能性を考えますと、「今可能な限りを尽くす」ということになりましょう(^-^)。

たすきの先端の玉止めはサイドの溝へ糸を集めて結び隠す、最後の作業まできめ細やかに行う手間の大切さ【653】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

エプロンを複数製造させていただくお仕事をいただきました。

大変有難いお仕事の中で学びをアウトプットし、同じ品物を作れるように、もしくは更に良きアイデアにより発展した製造になればとお伝えしたいと思います。

テクニックというほどの大袈裟なものでもないかもしれませんが、「当たり前の丁寧さ」のようなものだと考えております。

アレンジしたものではあるのですが、同じ人間のすることですので、きっとどこかのどなたかも同じように、もしくはもっと工夫されたレベルの高さでもって解決されているかもしれません。

それが分かるのも、まずアウトプットすることであり、この<製作>のカテゴリーではそんな技術や裏技を同じハンドメイドをされる方向けに「共有」という意味をこめて綴らせていただいております。

端っこの糸を集めて束に、そして、一括りに結んでサイドの溝へ隠す手法で現在腑に落ちている

たくさん並行にステッチするなどのベルト製作の場合、このように端っこに糸がひげのように集まります。

これを針に通して、左側の溝のようなくぼみへ内側から見えないように移動。

ポイントとしては、最初に糸を綺麗に同じ長さに均一に切りそろえておくことです。

これで作業が幾分かスムーズになります。

そうして、こんな感じで糸が同じ場所に束のようにまとまったら、糸を均等に半分に分け、2度結びます。
サイドのてっぺん周辺の溝の部分に玉止めが隠れました。

このような作業をするのも、端っこが隠し込まれないむき出しのケースだからこそ。

バッグの取っ手を埋め込む場合などには、特に考えなくてよいことです。

ケースに応じて手間を適切にかけていくという意味です。

少し簡単に進んでしまいましたが、実際に作業している様子などはYouTube動画におさめました。

あとがき

今回のこの手法は、まつり縫いなどに最後の玉止めを内側に隠す時の違う場所へ針を刺すということからのヒントです。

糸はスパン糸の方がはるかに固定されやすいですが、テトロン糸でも同じようにやってしまっています。

その場合玉止めをかなりきつくギューッとやらないとスルリとほどけてきた時にかえって糸が集まってみっともなくなるのでその点は注意です。

なかなか手間のかかる部分ですが、これをするとしないでは雲泥の差。

見た目のすっきり感と今後の長持ちをイメージした必要手間だと考えております(^-^)。

決して無駄ではない一手間、ロックミシンの最終の結んで玉止めはその後の使用の中での傷みにくさ対策になる【639】

アイキャッチ画像639

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグ作りで実感していること、それは一重仕立ての方が悩みが多いことです。

裏地を付けるということが一手間のように感じますが、きちんと仕立てることを目指していく時に裏地付きであることに助けられることがあります。

それは、「隠す場所がある」ということ、縫い代から始まり表に出っ放しではすっきりとしない部分が裏側に隠れるのです。

その一方で、材料も半分で済む反面一重仕立ては、縫い代周辺が隠しきれない課題の解決に悩むことが多いのです。

このような時に、ロックミシンの縁の始末の力を借りることがあります。

ただ、ロックミシンが確かな機能かと言うと、補填・フォローの域にとどまります。

このたびは、デニム生地の一重仕立てのバッグ用に部分的にロック始末を取り入れ、更にロック始末の玉止めをするというノウハウをお伝えしたいと思います。

ブチッと切ってしまうのはその時はすっきりしたものですが、後の「使用」の段階になるとこの始末が不完全なものであったと振り返ることになるのです。

ロックの玉止めは連なるほつれのスパイラルの防止策、最後の糸を残す分量は5cmよりも8cmが結び易い

ロックミシンの最後の糸の残し:8cmあれば結び目がスムーズに作れます。5cmでは不足して結び目が上手くできませんでした。
ロック玉止めの手順:糸をほぐさずにまとまったまま根元で結び玉を1つ作ります、1つで十分な気がします。そしてハサミでカット。
ロックミシンをかけた1パーツ:玉止めをすることでひっかかりによるほつれのリスクを解消しますが、何よりも整然とする効果も大切。

あとがき

別の投稿【716】でご紹介している更なるノウハウがございまして、一重仕立てのバッグの縫い代を両割りしたその後にまだ1つ出来ることがあります。

両割りしっ放しでは、これまたロックミシンがすっきりした見た目ではないカジュアル感が残るという口惜しさ。

更に使用の際の物の出し入れで接触しやすく、ロックミシンの糸がひっかかるリスクに晒されます。

そこで、ロックミシンを目に見える位置から更に裏側へ隠すということをします。

両割りの片方の縫い代の半分を奥へ折って、ストレートのミシンステッチで固定するのです↓。

ロックミシン目隠し:縫い代両割りの次の作業。縫い代1.5cmの半分の7.5mmずつを左右共奥へ折り、真ん中をステッチで固定。

写真が不完全ですがすみません、実際は完全にロックが壁側に隠れた状態になります。

これで、接触しようにも物理的にはあり得ないということになるのです。

こうしたノウハウは限られたカツカツの厳しい環境の中から生まれました。

そういった意味で一重仕立てのバッグをすっきりと作ることへの挑戦は、非常に勉強になると思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

支柱型の16.5ozセルヴィッチデニムヘルメットバッグ、大きなヘルメットもカバーできる包み込むような風貌【637】

アイキャッチ画像637

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

3点同一の16.5ozのセルヴィッチデニムを共通に、トート型ヘルメットバッグ3点製作の最後3点目が完成しました。

1点目は【445】、2点目は【460】でそれぞれご覧いただけます。

3点の違いの部分は「ステッチの色」「裏地」の違いの2つ、裏地もかなり重要でデニムは意外と地味でのっぺりとしたものなので表情を出してくれるのです。

そして、1点目と2点目には中綿キルトを5cmのダイヤ柄でかけ、3点目は7cmのダイヤ柄でかけてその2cmのサイズの違いを検証してみたのでした。

少々画像が不足していますが、可能な限りの角度の違いを集めました。

バイクに積みヘルメットを大切に持ち歩くことができる、セルヴィッチデニム16.5oz製の立派なヘルメットバッグ

1つ前の【636】で検証した5cmから7cmへのダイヤキルトの変更は問題ありませんでした。

ビッグバッグの広い面積ならば、7cmのダイヤキルトでも十分緻密に感じられ粗さは感じない範囲にとどまったと思います。

一方で、内蔵の厚みある中綿二重の追加内蔵の効果は全くありませんでした。

元はステッチのコントラストを1つのデザインとして共布のデニムで作ると決めたのですが、底のハギ目に挟み込むカチコチのベルトの前後が集まって底がごろつくというデメリットがよく分かりました。

丸底仕様へ変更しても半分の4重に落ち着くとは思いますが、おそらくそれでも同じようにごろつくことは解消されないと思いました。

使用生地(2種):表地(濃紺)-セルヴィッチデニム16.5oz、綿/100%、日本製。裏地(ライトモカグレー)-生地名不明(カーテン地)、ポリエステル/100%、日本製。

デニムにかけたコントラストステッチの糸はモカベージュ色、裏地のモカグレーに合わせています。

ヘルメットバッグ完成(16.5ozセルヴィッチデニム/モカグレー花柄カーテン地):この状態では40cm四方程の正方形に映ります。
広げたトートバッグの状態:<サイズ>縦36cmx横41/72cmxマチ30cm 。「オフロード」の前後が突き出したヘルメットも考慮。
別の角度・包み込むような姿はこの角度で伝わりそうです。マチ30cmという特殊さがこのソフトなフォルムを作ります。
内部の様子:ヘルメット専用なのでポケットは無し。ヘルメットがゆったりと良い向きで入るお部屋をご用意。
使用イメージ(AIにて):バッグをバイクに取り付け、バイクを止めて歩く時にヘルメットを持ち歩く時にバッグを取り出す使い方。

もしくは、帰宅後ヘルメットをお部屋へ持ち込んだ後の収納用のバッグにもなると思います。

あとがき

ヘルメットは外で使うものですが、保管は圧倒的に屋内の方が傷みにくいと思います。

持ち運びも考えたビッグバッグでしたが、収納にもそのまま利用できる兼用の点にもご注目いただけたかと思います。

この3点の製作で今後のバッグ作りに活かせると思ったことは、すべての事柄に通じる「万能」という価値と「支柱ベルト」の説得力です。

「どんなサイズも入る」ということを「どんな生地でも作れる」というノウハウへ落とし込んだ2026年現在。

そして、たとえ一重仕立てのエコバッグであっても持ち上げる確かな丈夫さを感じる「支柱ベルト」の素晴らしさを2026年にも大いに引き継いでいます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

支柱ベルトの硬さで縫い代がツンと立ってしまう、中綿キルト以外に更に内部に投入したクッション機能の厚い中綿【636】

アイキャッチ画像636

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

随分番号の間が空いてしまいましたが、当【636】の投稿は、以前の【460】の投稿の続きとなります。

容量たっぷりのトート型ヘルメットバッグをセルヴィッチデニム生地で3点お作りするシリーズの最後3点目です。

以前の2点も同じセルヴィッチデニム16.5ozを利用、ステッチ糸や裏地を変えながらのそれぞれ違った表情を【445】【460】でご覧いただけます。

そして、今回の3点目の完成の姿は次の番号の【637】でご覧いただけます。

このたびは、実験的に以前の5cmのダイヤキルトから7cmに変更すると粗く感じてしまうのかを検証することも兼ねながら、気になっていた支柱ベルトの硬さによる縫い代のごわつきを解消したいと思います。

支柱ベルトの強度を重視して、観音開き折りの4重のまま縫い代に挟み込んでいるのです。

どうしても強度が大切なのでこの仕様を外すことができないと注目したのが、クッション代わりの厚めの中綿挟み込み案でした。

16.5ozセルヴィッチデニムの支柱ベルト重視、観音開き折りの4重が起こす縫い代ごわつきの解消を中綿挟み込みで試行

16.5ozセルヴィッチデニムの支柱ベルト:観音開き折りは4重、接着芯さえ貼っていませんが、ベルトになるとコチコチに硬くなります。

このベルトは底から「よいしょ」と持ち上げる物理的な機能を重視していますので、底に挟み込んでいます。

そうしますと、1か所に前後の支柱ベルトの4重が更に重なり2倍の8重になる場所、当然ながら縫い代が割れずツンと上を向きます。

このことが底の座りの悪さを作ってしまっていたのです。

ただ、支柱ベルトは強固なままで続行したいので、クッション的に厚めの中綿を特別に投入するアイデアを思いつきました。

厚手の中綿二つ折りの内蔵:キルトをかけ終わりマチも縫った状態の裏地の底面に、左右マチの縫い代の一部を利用して縫い付け。
表地と裏地の合体:この合体でも底の縫い代の一部分同士を縫い合わせますので、内蔵のクッションがより固定されます。
完成した底の部分の感触:何も対処しなかったことに比べると雲泥の差で効果がありました。

丈夫な製品にしたいと思うあまり、時々こういったジレンマが付いて回ることがあります。

ツンと立たなくするもう1つの案としましては、真ん中に向かって左右を互いに三つ折りする方の観音開き折りで作ること。

三つ折り観音開き(表面):真ん中に向かって左右を三つ折りして4本ステッチ。こちらは表面。出来上がりが平らで柔らかいです。

ただ、裏面は隙間から内部が見え隠れするので、通常の支柱ベルトの観音開き折りよりも縫い閉じが甘いのです。

よって通常は、この仕様はタブなどの「わ」にして裏面が隠れるタブなどのパーツに使用しているのが現状です。

あとがき

中綿を投入した記録ではありましたが、結果の手応えとしてはそれほど効果が無かったというものでした。

最後にもう1つの案を記録しておきたいと思います。

それは、支柱をそもそも共布でニムで行わないこと、配色生地の柔らかめを選択することです。

この方法は根本からの見直しにはなりますが、結果としては「吉」と出るのではないかと考えます(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<糸調子>セルヴィッチデニムは緻密な織り、一般的解釈を越え実体験から糸調子が合った上糸調整場所【622】

アイキャッチ画像622

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、タイトルの頭に<糸調子>が付いた回、糸調子のノウハウをセルヴィッチデニムに特化してお伝えしたいと思います。

そもそも下糸は、一般的に言われているボビンケースの小さな口から飛び出した糸をボビンケースごと持ち上げた時の下がり方で判断。

重力に従って鈍く下がっていく感覚が良いです。

スルスルと一瞬で下がるのは緩過ぎ、ボビンケースの大きい方のネジを緩め再び確認していきます。

ちなみに小さい方のネジは大きい方のネジの固定の役割、滅多に触ることはないものという認識です。

反対にコチコチで全く下がっていかないことは強過ぎ、この両極端な状態のちょうど間くらいの感覚を選択します。

このたびは、こうした下糸の調子が整っている状態でありながら、上糸側をセルヴィッチデニムのステッチを綺麗に出すために調整するノウハウを複数お伝えしてまいりたいと思います。

職業用ミシンでも整えにくい14ozセルヴィッチデニムステッチの糸目、取説越えの複数の調整で成功へ

上糸側の調整は3つ、どれも実際に成果を感じた方法です。

①糸調子ダイヤルを3.5へ絞る:絞る時は押さえを下げた状態で見ます。目盛りは4までありますがやり過ぎません。
②スパン糸でも糸案内にフル通し:取説では「スパンは真ん中飛ばしでテトロンはフル通し」ですが、スパン糸であってもフル通しします。
③糸立てポールを縮め糸テンションを張る:糸のテンションは写真のように斜めにピンと張っているような見た目です。

もう少し、ポール全体の様子を映した写真で解説します↓。

③の詳細:左のポール最大限が基本的な位置。ただここも触っていくのがデニム縫い、ポールを縮めることで糸案内への糸が張ります。
①②③調整後のステッチの表面(左)と裏面(右):左は上糸側、右は下糸側。ループなどは無く糸がしっかり埋め込まれました。

あとがき

何も調整せずに、他の柔らかい生地と同じようにステッチをかけると非常に汚いループが下糸側に連なります。

それほどに生地の性質と硬さが違うという構えでセルヴィッチデニム使用のバッグ作りに挑みます。

糸屋様にもAI様にもご教授いただいた別の方法としては、下糸のみを30番ではなく細い60番などにすることも1つの対策だそうです。

ただ、当方は、必ずしも同じ向きに上糸側が出るという仕様ではないので、下糸が30番以外だとステッチの太さが均一ではない出来上がりになってしまいますので採用していません。

しかし、糸のテンションの理屈からはごもっともな対策でもあります(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク