多忙な日々をお過ごしの中アイロン要らずの美しい和風コーデを実現、こだわりあるちりめん三昧なワードローブ【223】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグでちりめん素材を扱ったことをきっかけに、ちりめんがいかに独特で美しい織物であるのかとことに感動致しました。

やわらかなようで、実はきゅっと収縮した部分が丈夫。

うねりが非常に美しい芸術品のような素材であると思っております。

このたび、秋口用にとお洋服を探していたことがきっかけで、ちりめん素材に的をしぼったお洋服のラインナップを目指しました。

そうして、3セットのちりめんのセットアップコーデが完成致しました。

いろいろ探した中で、ちりめん専門に特化したブランド様なども発見。

楽しいプチコレクションが出来上がりましたのでご紹介致します。

ちりめん以外であっても、何かの素材とかデザインに特化したようなこだわりのあるラインナップということの面白味がお伝えできればと思います。

ちりめんのお洋服を作られているブランドの発見と3セットのコーデ

今までちりめんのお洋服に目を向けたことが無かったので、ちりめん素材に特化したブランドがあることをこの度初めて知りました。

某百貨店で、そういえば、足を止めて見ていたら店員さんが声をかけていただいた時のあの店、ちりめんばかりがあったような。。

そのブランドが今回登場のブランドではないようなので、複数のちりめん特化ブランドがあるようです。

1社目は「三年坂:さんねんざか」様。

今回無地のちりめんのスカートに登場します。

そして2社目は「詩仙堂:しせんどう」様。

今回、多くの柄のちりめんがこの「詩仙堂」様のお品です。

上:ピンク地の大花柄のノースリーブ/下:黒の無地の台形気味なラインのスカート。ミモレ丈。
上:黒のサマーセーター。大花柄がジャカード/下:スカートはミモレ丈のワインやグレーを使った渋めの色。
レース素材に裏地が付いたフレンチ袖プルオーバーの黒。とライムカラーのマルチカラーの花柄スカート。

3セット共、上下の片方が無地ライクの黒です。

綺麗なカラーの中にも黒っぽい色の柄が入っていることで、合わせる相手を考え上下をセットアップした「関連付き:リンク」が出るよう工夫しました。

上下コーデにアクセサリーを加えていく

では上の3セットをそれぞれに、マッチしたネックレスやペンダントを合わせていきますね。

黒色のネックレス:天然石のオニキスの64面カット。強いカラーの黒を首元にも入れていき全体の黒配分を調整。
エンジと黒のミックスのネックレス:十勝石(とかちいし)という北海道の名産品のネックレス、溶岩みたい。
ゴールド寄りなマルチカラーのペンダント:ベネチアングラスというイタリアの名産品。

嬉しい偶然もあり、それぞれに無理なく溶け込むアクセサリーが配置。

アクセサリーもそれ1つだけを見ているとややクセがありそうなアイテムでも、お洋服と合わせると貴重な存在感であることも。。

特に高価なジュエリーである必要はありません。

むしろ美しく調和した組み合わせにちゃんとなっていくのかがワクワク感ある作業です。

実は、この「組み合わせ」の作業こそが、最も「生きがい」としている場面です。

あら、言っちゃった(^_^;)。

あとがき

ちりめんコーデプチコレクション3点(登場ブランド:「三年坂」様・「詩仙堂」様)。・・・すべて古着です。

ここ近年のまだまだ暑い秋口、ノースリーブも十分活躍してくれます。

ちりめんは、アイロンはほぼ不要なのではないかと思います。

特にこの今回のアイテムは、すべてポリエステル/100%のちりめんです。

お洋服には丸洗いしても姿が変わらないポリエステルちりめんが一番実用的です。

きちんと大切に着ていけば、新品とほぼ変わらない状態が続きます。

一度ちりめんのお洋服というところにも目を向けてみてくださいね。

古着好きは、元の売り場がどの年代層のためのものであったかなどの固定概念を無視して、すべてのお洋服から選りすぐります。

かつては「お婆さん」が着るものだと思われていたちりめんの洋服かもしれませんが、むしろ全世代に受け入れられてほしい程の素敵な素材だと考えます。

お洋服コーデは自分表現ですから、受動的よりも能動的に自ら求めていく体勢が望ましいです。

本来セットアップでもないのにセットアップを組むなどもアレンジ。

元々お洋服もデザイナー様からの「提案」であるわけで、それを受け取り、自分のフィルターにかけて出来上がったそのお味というのが「コーデ」なのだと思います。

コーデは自分探しの「旅」の行き着いた場所の1つ、「ただ着るだけで良い」という考え方、本当にそれで良いのでしょうか。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「ブルーデニム」と「ブラックデニム」の装いそれぞれが一番かっこよく出来上がるためのトップスの色のトーン【214】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デニムのコーデをする中で、これまで難しかったという記憶が残るのは、濃いジーンズと合わせるトップスについてです。

考えても考えてもしっくりくるようなネイビージーンズの相手がなかなかみつからなかったこと。

今回は、そんな私の身近な体験から、ある1つの考え方をご提案。

どうぞ、何かのご参考になれば幸いです。

ブルージーンズを1本だけ購入する場合のカラーの濃さお勧め

まず、そもそもなのですが、ジーンズを1本欲しいなと思った時に、末永くはいていける柔軟さを持ったカラーのトーンを選ぶというところが大前提です。

かつての、リーバイス501ブームの時にデフォルトのネイビーから毎日はき続けて長い年月をかけながら色を落としていくというブームみたいなものがあったことが思い出されます。

あれは、アメカジの文化というか、もとはリーバイスが労働者用のユニフォームだったところに考え方の元があり、毎日労働してあれこれ擦り切れた「証」がそのジーンズに残る柄として素敵に縦ストライプの筋が味わいとして残るというもの。

現実的に考えて、毎日ジーンズをはくことは現代では希なこと。

多くはお出かけ着だと思うのです。

そうしますと、あの一世を風靡した文化の白糸の姿がだんだん見えてくる味わいというものは現実的ではありません。

古着市場の中で、今選ぶなら薄い色に落ちた年代物がお勧めです。

ブルージーンズという言葉そのままのイメージのブルーがベスト。

なぜなら、この薄さこそがコーデには柔軟性があるからです。

せめて、インディゴというような紺からは中間的に色落ちしたこの後の写真のようなトーンまでの間で探すことをお勧めします。

そうでなければ、過去の私のように濃いネイビーカラーをどう組み合わせても相手がなかなか見つからないという悩みが生まれ、結果出番が少なくなってしまうのでコスパが悪いのです。

ご参考にどうぞ。

色合わせの実験記録

さて、今回2点のブルーデニムとブラックデニムをご用意いたしました。

ブルーデニムの方はアルマーニコレツィオーニ。ブラックの方は薄グレーにブリーチによるブラックがトーンダウンになったグレーのリーバイス501。

ブルーカラー:「アルマーニコレツィオーニ」様のモデル。
ブラックカラー:後加工的に、ブリーチで薄グレーに落としたと思われるリーバイス501のブラック。

そして、今回のこの2点のジーンズにそれぞれ6種のカラーのサンプルを合わせてみます。

1-3は1つのグループになっていまして、いわゆる「無彩色」と呼ばれる雰囲気のカラー。

黒白コーデとか、色味のないものです。

反対に、4-6は色味のあるものです。これらの色でなくても別のピンクなどもOK。

今回目指すべきゴールとしまして、「かっこよくなるコーデ」ということに決めました。

どれもそれぞれの色のデニムに合わないことはなく、合わせてしまえば変な組み合わせではないです。

しかし、「かっこいい」と感じるということとなると、それぞれ違いが出ます。

では。1-3の「無彩色」をブルーとブラックで比較してみます。

この1-3はブルーデニムかブラックデニムかどちらに合うか:かっこよく粋(いき)になる方というのは右側。

左もよく見られる組み合わせですが、かっこよさがMAX(最大限)に表現できるのは間違いなく右だと思います。

左側は、平凡で田舎っぽいと映ります。大変厳しい判断ですが、周りよりひときわ突出したおしゃれ感を真剣に目指すのであれば、右のブラックジーンズの方になります。

この4-6はブルーデニムかブラックデニムのどちらに合うか:左のブルーデニムの方。

右側だとこの曖昧な4-6の色の良さが活かされません。

これをどう見るかというと、カラーの3つをインディゴブルーの背景が引き立てているというような見方です。

右に合わせると、4-6のカラーがかなり異質なものになってしまいます。

もちろん、どうしても異質なまま上下合わせたいという場合、その他の小物使いとかバッグや靴の工夫で総合的にパッと見て良いものになることはできるかと思いますが、その後の続きの工夫の難易度が上がってしまいます。

実験の結果からのまとめ

「色味のない無彩色なトップスには、ブラックジーンズがかっこよく決まる、色味のあるカラーのトップスにはブルーデニムがかっこよくなる」とまとめました。

今回ブラックデニムがトーンダウンの薄グレーですが、これが濃い黒に近いものだったとしても同じです。

そして、かつて四苦八苦したネイビーの濃いデニムも左側に該当させて可能な考え方です。

もう少し、とても単純にまとめると、ビビッドカラーとかマルチカラーとか派手な色のTシャツやブラウスを着たいという時に、ブルーデニムがばっちりです。

一方、シックにクールにきめたいコーデには、余計な色を使わず、静かに、黒や白やグレーこの辺りだけを組み込んだまとめ方が上手く出来上がる。。そんな感じです。

あくまでも「かっこいい」という結果になるようなベストな相性はどちらかという視点で見てみた実験です。

そして、とても単純な1つの考え方としてのご提案です。

困ったり迷ったりした時に、ご参考になればと思います。。かつてうまく上下が合わずに、もがき悩みながら見つけた1つの考え方になりますので(^_^;)。

あとがき

大きな流れとして、ここ2020年代に入ってからは、ジーンズはドレスライク寄りなモデルへ流行が移行。

ただ、ジーンズというアイテムは永遠のものだと考えて良い思いますので、だれしも1本は持ち備えているかもしれません。

たった1本、もしくはミニマムな数のジーンだからこそしっかり選びたまに出番がある場合でもコーデに困らないようにどの色落ちトーンを1本選ぶのかということも重要ですね。

まずとりあえず1本であれば、黒コーデ好きな者としてはブラックを。

2本目としては、薄いブルージーンズを実際に選んでいます。

かつて悩んだネイビーは登場することはありません。

ネイビーのジーンズをかっこよく素敵にコーデされている方がいたら是非学びたいと思っています。

このたびのゴールが「かっこいい」ということでしたが、これを違うゴールにした時には、ネイビーの出番がありそうです。

ネイビーのカラーというのは、どうしてもパンチが黒に劣るので腑に落ちないのが拘りです。

マイルドで、少々田舎っぽいかなと思います。

紺や茶色というのは最もカントリーになりがちな色ですが、いっそのこと、茶色のセーターに紺のデニムを合わせて見たらかえって相性が良いかもしれません。

何か、「とことん突き詰める」みたいな感覚ですが、思いっきり寄った方向もカラーで「素敵」を作ることができるかも。。

今後も研究していきたいと思います(^-^)。

小さい頃のアルバム写真で探す黒白コーデ好きが始まったきっかけと装いの歴史【211】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の【210】の記事投稿で実家で見つかった、今だにとってあった古い雑貨アイテムを複数ご紹介しました。

もう40年も前の品物なので、なかなかの味わいが感じられました。

今度は、その時に10代の写真を見ながら洋服に着目してみました。

10代以前は、親の好みの服装も多く、やっと10代が進むにつれて好みの洋服がはっきりしてきたように思います。

それを写真を抜き出しながら、現在黒コーデ好きが、当時いつぐらいにそのような方向性を示していたのかなどを見てみたいと思います。

アルバムの写真に答えあり、黒コーデがたくさん見つかった事実

小さい頃のアルバムを調べて、だいたい何歳くらいから洋服の色などに拘り始めたかを見てみたんです。

間違いなく20代以降は、もうファッション趣味に目覚めていたので、やはり小さいころがそのスタートのカギになると思いました。

幼少期は、親から洋服を与えてもらって着ることがほとんどです。

そんな中で、好みの洋服を選ぶ1つのきっかけが、習い事の発表会の洋服とか、修学旅行の洋服を決める時だったと思います。

発表会の洋服は親に作ってもらったので、ある程度どんな感じが良いかの意見を求められたこともあります。

その時に、答えるその答えの中に、自分の好みとか趣味嗜好が入り込んでいくということです。

そんな環境がもしかして、現在の洋服好きのきっかけになっていたとも言えるのかも。。

年齢でいうと12歳あたりです。

このころがどうもアルバムの中では黒白コーデスタートのように見えました。

12歳周辺の旅行時:上が黒のTシャツ下が白のホットパンツ。ペンギンのポシェットも気になります(笑)。
12歳:6年生の修学旅行をきっかけに買ってもらったセットアップ。黒x白の大きなギンガムチェックが特徴。
14歳:黒白ギンガムチェックのオールインワン。母作。中に半袖の白のブラウス。
14歳:なんでもない時に、自宅の外で写してもらった写真。黒白ボーダーのハイネックのカットソー着。

おそらく、ボトムには、デニムのタイトスカートを合わせているかと思います。

こんなベタな幅広の黒白ボーダーのカットソーが当時あったのですね。

その後の10代後半以降の黒白コーデ

10代後半は、黒白コーデがとても多くなります。

その1つにファッション雑誌「nonno:ノンノ」の影響が大きいと思います。

18歳辺りで、洋服の雑誌をじっくり見たり、あこがれたりしていたと思います。

では、ここからは、現在に通じる黒白コーデの豊富な写真をアップします。

ほとんどが18-20歳くらいまでのものになります。

分かりやすいまでに黒と白しか着ていないことが面白いと思います↓。

17歳:「ブループールロード」というデザイナーズブランドの型紙で母に作ってもらったブラウス。
18歳:黒のキャミと黒のカットソーを重ね着。ボトムは「リーバイス501」を自主リフォームのショートパンツ。
18歳:細かい黒白水玉の半袖ワンピース:この時代正面のボタンが縦に配置したワンピが豊富でした。
18歳:白の半そでブラウスの襟を黒のニットの襟からのぞかせる。そこへ18YGのネックレスが首元を華やかに。。
19歳:黒のリボンワンピ。こちらも前開きの一連ボタンです、随分多かったこのデザイン。。
19歳:おそらく「バックトゥーザフューチャー」の彼女の服装にあこがれたに違いない!

ブラウスはメンズの白にベージュチェック先染め、黒ベストは古着の喪服用。

ブルージーンズはリーバイス501。ハイカットの黒スニーカー。

19歳:「LEE」のオーバーオールに黒白ボーダーテレコのカットソー。
20歳:スカートが母のもの、1960-1970年代のスカートかな。黒ジャケは合皮ながら当時のレア物。
20歳:フェイクパールの本革チョーカーが独自のアレンジ。
20歳:あくまで黒白。スウェット素材のカットソーは「アニエスb」、当時一世を風靡したアイテムです。
21歳:黒のコーデに差し色のワインを入れています。首にはゴールドのコインペンダント。
20歳:水玉のシフォンストールがアクセントに。髪型は「ソバージュ」
22歳:テカリ素材のブラウスとパンツを別々で見つけてセットアップ風に。。首にはレオパードのプチスカーフ。
22歳:当時既製品では見つからなかった水玉の黒白、ゆずってもらった生地で母が製作のタイトスカート。

もう10代後半ではメキメキと黒コーデ好きが始まっていましたね(^_^;)。

まとめると、12歳くらいの小学校卒業付近からが白黒コーデに拘り始めたスタートの頃のようだと分かりました。

そして、10代後半で雑誌の影響も大いに受けながらい一気に黒白コーデが加速しました。

こんな風にアルバムを見てみるのも面白かったです。

よく、どこどこへ旅行に行った思い出などを振り返りますが、それと同時にその時に着ていた洋服も見てみる視点が興味深くて楽しいものです。

あまりに幼少期の写真の数が黒白コーデに関してはそれほどたくさんはなかったので、20代の写真が豊富になってしまいました。

12歳周辺をきっかけに、その後の黒白コーデへ目覚めていったその変遷みたいな風に見てもらえたら面白いかと思います。

きっかけの時点と言えば、写真は少なかったですが、12歳頃だったと思います。

あとがき

黒白のギンガムも現在でもそれほど豊富ではない素材です。

やはり、小学校の修学旅行で出会ったビッグ黒白ギンガムセットアップがきっかけにその後も小さめの黒白ギンガムを今度はオーダーメイドで作ってもらったところにも黒白の良さを知って自分で探したことが読み取れます。

ボーダー柄は10代に多く登場しましたが、現在は運気の関係で「横ばい」の意味的なものを意識して着ていません。

そんなことは何も気にせず、ただ直感で、ボーダー内側に着て、無地の強い黒とシンプルに合わせていくという重ね着コーデが今時が経ち振り返って見ても印象的です。

もしかして、10代後半は大人っぽく装いたくて黒を選んでいたこともあったかもしれませんが、現在考える黒に対する気持ちというのは「強さ」と「潔さ」です。

同じ黒白コーデでも、その伝えたいメッセージがもっとはっきりとしています。

強さを表現したい理由は、もちろん「仕事での成功」を夢見ているからです。

とことん強く、事業を実らせていきたいという思いがあります。

それぞれの気持ちやスタイルの表現として選ぶ洋服や出来上がるコーデが決まっていくということを考えると洋服というものは非常に大切なのですね。

ただ、洋服など構わないのだという人も必ず洋服を着ますので、その「構わない」考え方が装いに現れると考えると、洋服の装いというのは「最も正直」なメッセージなのでは。。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

40年前のぬいぐるみやオルゴール、実家にあった昭和時代の物品を掘り出し古物コレクター様に受け入れていただく嬉しいバトンタッチ【210】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

先日実家に行ったとき、あるものを発見。

実家もいよいよ家を建て直しすることになりました。

そうした中で思い切って捨てるものも出てくるのですが、価値ある小さなアイテムはできるだけ活用したいと思いました。

遥か遡ること10歳頃のもらい物の雑貨類が複数見つかっています。

気づけば貫禄のビンテージ級になっていましたことが感慨深いです。

身近にあったビンテージ雑貨のご紹介

それらの昔の昭和時代のお品は、時々目にしていたものだったので記憶にはありますが、じっくりは見ておらずとても懐かしく味わい深いです。

数点ご紹介します。すべて1980年前半頃お土産やプレゼントとしていただいた昭和真っ只中のお品ばかりです。

オルゴール:1980年代前半あたりのオルゴール。曲は「白鳥の湖」。
オルゴールの中の様子:思いのほか中が綺麗なことに驚き。アクセサリーボックスの作りになっています。
カモのぬいぐるみ:カモがかわいくお洒落に再現。叔母が同じ物を持っていた当時ねだって買ってもらいました。¥5,000相当だったと記憶。
木製のボックス:天然木の木目が心地よし。クマの彫り部分の面は淡いマルチカラーの3色展開
木製ボックスの中側:ゆったりとして。背部分に蝶つがいがちゃんと取り付けられた家具調の作り。
木彫りのペンダント:北海道旅行時のおみやげ物売り場にて。「アイヌ」の女の子の顔。裏面に彫られた名前。
以上、4点のビンテージ級の雑貨をご紹介しました。

あまり手を付けていなかったり、大切に保管したりしてここまで無事に来れたみたいです。

よく触っていた、人形がステージで踊る仕組みのオルゴールは蓋が外れ、壊れていましたので、今回ここに登場していないですが良い状態で残っていたのがこれらです。

後に、ペンダントとオルゴールは売却。

オルゴールに関しては、「コレクター」の方がいらっしゃるようです。

あと、オルゴールのイラストはいかにも昭和レトロな雰囲気でこういったイラスト自体のファンもいらっしゃることでしょう。

あとがき

古物が好きなのに、実家にある昭和時代の雑貨に今まで目を向けずに、気が付いた時には40年もの歳月が経過していました。

それでも良い状態で残っていたこれらが物語ることは何なのか。。

当時とは違った見方で、今古き良き味わいを感じることで、その年月の深さを「品物」が教えてくれるようです。

当たり前に過ごしてきたような1日1日がその気づかなかった時間の経過として伝える年代物。

とても素敵だと思います。

今後も引き続きお洋服はすべて古着で、時々昭和時代のオーダーメイドワンピースを取り入れながらワードローブ作りを続行しています。

バッグも40年とまではまだ行っていませんが、30年になろうとしているブランドバッグなども出てきています。

「古い物の価値」を身の回りに置くことの素敵さがこのたびの記事で伝われば良いです。

そして、簡単に捨てられてしまうような安価に作られ過ぎた有り余るような数の物品を見直し、今後は少しの数でも価値あるものを見抜いて大切に持っていくようなサスティナブルな姿勢をお伝えできたら。。と思います。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

古いモデルの中古バッグ集めのポイント、当時では陽の当たらない存在のようなニッチなモデルが今新しく今後も不変的だと感じる不思議【157】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグ、靴、ベルト、アクセサリーの小物は思わず集めてしまうファッション小物アイテム。

集めるのって本当に楽しい♪。

集める過程もワクワクするもので、そのゴールまでの道のりすら醍醐味となるのです。

今回は、バッグのみにスポットを当て、その収集からたどり着いた現在の状態のバッグのご紹介しながらせっかく集めたコレクションが今後もずっと持っていけるものになる秘訣をお伝えしたいと思います。

つまりは、どんな色やデザインをチョイスするのかというところになります。

大きめ6点と小さめ6点です。

バッグ集めの一番のこだわり、当時の中でも流行からは逸(そ)れていたニッチなデザイン

大きめバッグと小さめバッグの集めた数は同じ6点ずつですが、こだわる点が少し違いがあります。

大きめバッグ6点:現在となってはどれも20年はゆうに経過しています。

どれもA4を上回る大きめです。

一番のポイントは、「流行が感じられないデザイン」ということになります。

リアルタイムでは脚光をあびなかったかもしれませんが、後に20年以上経過しても末永く使えるということが、当時の流行にのらなかったことの見返りみたいなもの。

次は小さめ見てみます↓。

小さめバッグ6点:小さめとはいえそこそこな容量であることもすべての共通な特徴。「大は小を兼ねる」です。

先程の大きめと違う点はすべて柄が入ったものであるということ。

小さめは柄がそれほどうるさくない。

洋服のアクセントくらいにほどよく効かせてくれる効果があります。

その後、2024年ではもっと拘りが特化したコレクションへ

このブログ記事は、最初は2020.07.19の投稿でしたが、そのおよそ4年後の2024.08.17にブログ記事の「手直し」の順番で綴り直しをしてまいりまして今ここに到達。

あれから4年。。これらのスタンスは変わらないのですが、集めた6点ずつの大小は、当時の中にもあったバッグを引き継いたものも含む7点ずつで2024年現在落ち着いています↓。

2024年の大きめバッグコレクション(7点):おそろいのレアアイテムの色違いもその後見つかりました。

2024年の小さめバッグコレクション(7点):こちらもお揃いのレアアイテムが色違いで3点も見つかりました。

クセのある偏ったデザインがかっこいいということではないところが意外です。

よく私は、それを「当たり前の素敵さ」と呼んでいます。

あとがき

決して高価な物を集めるということはありません。

できるだけ、当時の流行ではなかったニッチなアイテムを今後も新しさを感じながら持ち続けることができるものばかりです。

「取っ手のくり抜き」のデザインは非常に好みですので、持ちやすさ云々を通り越したデザインとして大きめにも小さめにも入っているところに趣味嗜好を見ていただければと思います。

これらは、コレクションですので、滅多に使わないアイテムですが、今後も、永久的に持っていけるのではないかと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

お部屋のお掃除は一気にやるのではない、毎日少しずつを曜日と場所を決めルーティーン化することで負担を無くす【156】

まえがき

こんにちは。pictuuresque(ピクチャレスク)です。

掃除はやり終えた後はとても気持ちがよいものです。

ただ、一度にまとめてやり過ぎるのは負担の元です。

かつては、掃除機は毎日かけていたものの、拭き掃除などの細かい部分は週末に一気にお掃除をしていたことで、ある一定の時間が必要でした。

その時間がとても負担に感じ重い気持ちでいたことがあったのを記憶しています。

その後、今回ご紹介しますような、曜日ごとに1日ずつお掃除する場所を決め、そのかわり毎日少しずつ実行していくという方法をとりました。

この方法により、掃除がルーティーン化し必ずできる毎日の作業へと変わっていきました。

このルーティーン化のその後は何も負担はありません。

影響のない短い時間で終えることができ、ずっと怠ることなく続けていけるこの「掃除スタイル」をこの度ご紹介したいと思います。

毎日少しずつ行う計画表を一度だけ立てるだけでよい、あとはその通りこなしていくだけ

まずは、月-金までの5日間で掃除を行う場所を決めます。

土日はお休みにするところもポイントです。

できれば最初は、紙に書いたりパソコンに記録したりするのがよいでしょう。

次は決めたその個所を行計画表通りに行うのみ。

これを当たり前にルーティーンワークの1つとしてひたすら日課のようにこなしていくだけです。

私の場合、

・(月)・・・外と面する場所(玄関、ベランダ、外に接する窓など)

・(火)・・・キッチン(この時に包丁も研ぎます)

・(水)・・・トイレ

・(木)・・・お風呂場

・(金)・・・OA機器、ドア、机の上、サン、洗面所、壁ふき

こんな風に小分けしています。

人によって内容はまちまちでしょう。

ポイントは、1回で時間を10分以内に抑えることです。

かつては、週1回まとめて行っていましたのでその場合は、ゆうに30分以上かかってしまうものです。

それほど時間がかかると隙間時間を利用するなど難しく、掃除専用に時間を確保する悩みが生まれます。

そんな悩みは無用な、小分けのたった10分程度というのは、仮にいつもの時間にできなくとも、すぐに補助的に違う時間で後で対応もできるという結果でした。

このやり方にしてから、さぼるとか、中止などはなくなりまして、いつも続けることができています。

全体の掃除機がけは毎日が良い

割り振りをした小分けの掃除の前にベーシックな本物の365日のルーティーン、掃除機がけもあります。

その後すぐに、専用の掃除に移れば、ルーティーン作業をひたすらこなすだけです。

大きく汚れる前に小分けのやり方は、あまり汚れすぎていないので、その都度の労力も小さいものです。

あとがき

こういうことがとてもストイックな感じに最初は感じるかもしれませんけれど、続けることというのは、慣れてしまえばただのルーティーンなのだと。

よって、掃除に限らず、運動とか読書なども続けていくと当たり前にいつしかなっていくものです。

その当たり前がそのうちたくさんのことをできるようになっていて何かしらその積み重ねの効果が現れ始め、良い結果が生み出されればそのことをそのまま他の人に伝えていくこともできます。

私もこのように続けて3年近くになろうとしていまして、こうしてお伝えできるようになっています(^-^)。

「チェックばかりの3点」「モノトーンばかりの3点」とある1共通点に特化したお洋服の集め方こそがワードローブがおしゃれ宝庫となる秘訣【396】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々ネットでクローゼットがご紹介されているのを拝見します。

お洋服がクローゼットにたくさんあり、専用の靴棚をオーダーメイドし、100足相当もの靴やバッグがディスプレイのように並べてあります。

これらは、「セレブ」様のワードローブによく見る風景です。

「見せる」という意味では効果のある風景なのですが、時々疑問もあります。

「その隣同士の靴、どこに違いがあるの?」など。

このたびは、それぞれのファッションアイテムがコスパ良くちゃんと均等に出番があり、それでいて豊富なワードローブのようなリッチさが感じられるお洋服の集め方をたった3着のみのシャツを例に図解説させていただきたいと思います。

一見少なそうな3着のみでも決して「乏しい雰囲気」にはならない秘訣があるのです。

是非引き続き読み進めていただければ光栄でございます。

豊富な組み合わせのイメージは、てんでバラバラなテイスト3点ではなく、特化した共通点が3点すべてに含まれることから作られる

では、シャツを例にミニマムなたった3着をどんな色でどんな柄なのかというポイントを交えながらお話してまいります。

クセのない定番デザインをまずは選択。このような「シャツ」アイテムを3点展開していきます。

まずは、「柄の統一:すべてチェックである」というコンセプトで集めてみます。

キーワードは「チェック」です。

チェックといっても、ギンガムチェック、タータンチェック、グレンチェックと種類が分かれますので、この3つをそれぞれポイントにして色はどんな色でも自由に選びます。

チェック柄が共通の3点のラインナップ。チェックの色や種類はバラバラ。

どれも同じチェックの仲間なのに、違いが感じられる選択です。

色はてんでバラバラでも、ベースに「チェック」が据え置かれていますので、チェックにこだわったラインナップなのです。

チェックだらけで同じように見えてしまうことを、そのチェックの種類の違いで解消しているのです。

もう1つ違うラインナップを考えてみます。

今度は、先ほどこだわったチェックの柄というポイントを外し、「モノトーン」を基盤に据え置くことにします。

そうすると、こだわりのある無彩色コーデになります。

それでも柄がそれぞれ全く違うので、たった3点でも面白く新鮮にラインナップが展開されるのです。

「モノトーン柄」柄をべースにした拘りの3点。今度は色を統一しているので、柄はてんでばらばら。

1つ基準が設定してあるのでこれで良いのです。

前者と後者では随分展開の仕方が違います。

ここにラインナップすることの面白さが生まれています。

この他のベースは「素材」を共通にそろえる案もよろしいかと。

例えば、デニムばかりを違うトーンの色で展開したりなどです。

また、色を3点共黒にして、シャツそのもののデザインに変化を付け、それぞれが違うシャツであることで、全く色が同じということがかえって「攻めた」集め方になっていきます。

とにかく、各々の好みに応じて「色・柄・素材」を統一したシャツに決めるとその後のボトム選びがしやすくなることに気づきます。

ボトム選びへの効果:シャツのラインナップを見ながらなので決めやすくなります。

一気に3点集めることをせずとも、途中の差し替えながらの改良した集め方でも良きゴールにたどり着けばOKです。

あとがき

お洋服をたくさん持つという「量」ではなく、素敵な装いがたくさんできるところがゴールだと思うのです。

あえてミニマムな3点でこのたびご紹介しましたが、3点でも十分に現実的だと思います。

ここへボトムを配置すれば、幾通りかの装いの種類になり、それぞれが統一感ありながらこだわりもある豊富な装いが完成するのです。

トップスx3着とボトムx3着で、最大9通りのコーデが出来上がるのですから、3着というのはミニマムに見えても非常にポテンシャルを秘めた数字なのです。

統一感あることをポイントに置くことで、それぞれの組み合わせの優劣が少なくなり、「どれもこれもおしゃれだ」と見る人を魅了する可能性があります。

まずは、この度ご紹介の「柄・色・素材」をのどれかを共通に3点集めるところから始めてみて下さいませ。

見方を横に見ていただき、同じアイテムを3点というそろえ方の方がかえってうまくいくと思います。

パンツx3点とかセーターx3点というように。。

書き手:ピクチャレスク

「意志表示」と「決断力」をも培うほどの上下を自分で決めて組み合わせた、暑い季節のジャージコーデx5選が人生の1コマにおいてただの娯楽ではない意味【154】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年、「夏」と感じるのが何月から何月までくらいかの調査で「最長:5月-10月」との答えが出ているそう。

人によって寒がりの人、薄着の人など差はあるかと思いますが、その5月-10月に同感。

できるだけ長く半袖を着たいというくらいの半袖好きなのですが、このたびは、半袖ばかりのジャージコーデが集まりましたのでご紹介したいと思います。

古着オンリーのスタイルですので、すべて古着、1980年代の日本製造時代と予想されます随分古いジャージも出てきます。

着回しよりもセットアップ的な集め方の醍醐味

もともとセットアップとかワンピース好きで、上下をそろえることが好み。

着まわしてあれにもこれにも合うようにというのは、少し苦手です。

セットアップのように上下を決めてしまって、そのセットのコンビのみを順番に着ていきます。

いわゆる、自作の上下ジャージセットです。

集めていって探していく段階で、すでにとても楽しい所がポイント、渾身の1セットが出来上がるという目標があり、とても真剣に組み合わせをします。

それでは、5セットをご紹介致します。

まず、1点目。

①上:アディダス(黒) 下:アディダス(黒)

下のパンツは年代が1980年あたりのようだと思っています。裾が狭まってはいるがカーブを描いたラインで狭くなっていっている様子が一時期のスキニーとは違います。

裾以外がもっとゆったりとした「わたり」なのです。

裾のリブがとても良質で後ろ側のふくらはぎから裾にかけて、ごついジッパー付き。

Tシャツとパンツともにロゴマークが三本線の山みたいなロゴのタイプ(ロゴの名前が分かりません)で統一しているセットです。

Tシャツのロゴも王道です。

では2点目まいります↓。

②上:プーマ(濃グレー) 下:プーマ(薄グレー)

パンツが1980年代くらいと予測、メンズです。

その理由が品質表示の「日本製」の表記です。

「ヒットユニオン」社製時代の日本生産をしていた時代のものだと読み取れます。

ウエストの丈夫なゴムの入れ方、素材の厚み、仕立ての良さ、「日本製であってほしい」という願望と共に、その素晴らしい作りを称えたい気持ちです。

このような量産品とあっても1点をしっかりと作ってある様子が見られます。

スウェットなのに、おしりにフラップポケットも1個付いていて素敵。

上がプーマなので下もプーマ。

上はここ近年の古着かと。

レディースでちょこんとプーマロゴの刺繍がベージュ色でかわいいです。

裾のラインもカーブを描いたお洒落なTシャツです。

次参ります。3点目。

③上:アデイダス(ミドルグレー) 下:アディダス(黒)

長きにわたって探していた「トレフォイルロゴ」がドカンと真ん中に来たこのグレー+黒のバイカラーの半袖Tシャツがほしかったのです。

なかなか見つからないもので、随分長期間探していました。

パンツは横に同色の黒で3本線入りの薄手のジャージでフィットするレギンス調です。

このあたりは古着ではありますが、比較的ここ数年の最近のお品だと思います。

次参ります。4点目。

④上:プーマ(濃グレー) 下:プーマ(濃グレー)

グレーもいいものだとこのカットソーやパンツで実感。

せっかくの濃グレーなので、グレーな感じをより見せるべく、黒を使わずに組み合わせてみました。

上はつるつるしていかにもスポーティー。幾何柄はおそらくプーマロゴのヒョウをくずして描いたものかと思います。

そして、パンツも杢になっていておしゃれ。

野球ボールのようなサイドのカーブのラインが面白いです。

さて、最後5点目です↓。

⑤上:コンバース(白) 下:コンバース(黒)

こちらは、コンバースのセットアップ、もともと全然別の古着を組み合わせてセットにしたもの。

上はTシャツというよりはもう少し厚手のトレーナに近い素材。メンズのLで身幅がとても広い。

丈はそれほど長すぎず、ヒップホップ系な雰囲気のもの。

下を同じコンバースのスウェットで。

このスウェット写真にしっかり写っていませんが、ウエストとか裾の先が黒x白のバイカラーになっています。

メンズのSサイズも積極的に探して取り入れて視野を広めると意外にいいものが見つかります。

袖丈に関しては、女性の私が着ると肘までくる五分袖です。

衣替えの最初に着るような季節の変わり目の入り口にとても活躍するようなものと言えます。

さて、全5点をセットアップでご紹介しましたが、古着をすべて、自らのチョイスでセットアップに組んだところの過程が楽しいところです。

時間や日数はかかりましたが、楽しく時間をかけるような時間を味わいながらの購入作業でした。

5点のセットアップすべて:着回しするのではなくて、この組み合わせに決め繰り返し着ていくスタンス。

このやり方の意味するところは、すべてが「一番のコーデ」と自分が太鼓判を押したものを勢ぞろいさせたところです。

「着回し」の場合は優劣の差が出来、2番ができると思うので、随分違ったスタンスだと思っていただけると興味が湧いてくるかもしれません。

あとがき

「着回し」と反対のような「セットアップ」のコーデの魅力は、「もうそれに決めた」というはっきりとした「意志表示」と渾身でどの組み合わせよりも光る「一番」を選びすぐる「決断」の体験です。

たかがお洋服と思ってはいけません。

こうした「意志表示」「決断」は、いろんな場面で登場することですから。

お洋服1つ決めることが、実は人生の重要な1幕であると言えるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

お部屋のカラー1つにしても、心の中の素直な気持ちの投影ではないだろうか、インテリアは人生の写し鏡であり人生を作っている【159】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古い昭和時代の家具の素敵さに魅せられたピクチャレスクは、ちょっとした木製家具コレクターでもあります。

このたび、古き良きお品を探しているからこそ分かった木製家具の製造の歴史やメーカー様の優れたセンスなどをご紹介してまいりたいと思います。

「Najico(ナジコ)の扇形コーナー」などの昭和時代の味わい深い木製家具収集をしている者が気付いた、インテリアは人物像を表すということ

この特徴あるコーナー棚との初めての出会いは、5年程前にヤフオクで¥3,000というようなお値段で落札購入した時。

さらにこの棚が必要になり、その後再びヤフオクで木製棚を検索しました。

最初は、この棚の呼び方が分からなかったので同じシリーズを探したくてもなかなか見つかりませんでした。

が、ついに関連商品でヤフオクのAIさんが表示してくれました。

AIの登場で時代が進んだのです。

興味あるお品を画像でキャッチし、ピンポイントで的確に集めてお勧めしてくれるようになりました。

そんなお勧めによってコンパクトな、しかもおしゃれな木製棚を発見。今度は4段です。

こんな特殊なデザインはもしや同じ種類なのではないか。。と思い始めます。

最初の3段のタイプの購入から5年後です。

古い木製家具の価値とかニーズからでしょうか、当時の¥3,000からは値段がそこそこ上がって、¥7,000という価格で落札購入。

ところで、購入するときに「あれっ?」とわたしは思ったんです。

こんなある意味特徴あるデザインって、もしかして同じ会社様が作られたのではないか。。

そんなことが気になり始めます。

今回の4段は、すでにヤフオクのタイトルにNajicoと謳われていましたので、4段の方は「Najico」ブランドのもの。

そこで、以前から持っていた方の3段のオレンジ茶の裏側を見て確認したのです。

5年前に3段を購入した時には裏側にシールがあったこともあり、気にも留めなかったメーカー名。

今回のブランドの一致で詳細がもっと知りたい欲求が沸いてきます。

そして、ネットで調べます。

このNajicoの棚は作りが明らかに日本製。

手の込んだ部分、繊細な作り、表面の始末、すべてが行き届いていることが感じられます。

まず、どこの県のメーカーさんが作ったのか、そこはNajico社であるのか、など。

そして、私はあるホームページにたどり着きます。

同じ名前の全く違う会社にヒットする場合に気を付けて、慎重に「najico 家具 木製」と入力して探しました。

ここで私の無知が活きるのです。

「Najico」という会社様を知らなかったため、良かったのかもしれません。

この棚を作ったのは、福島県のいわき市にある「南産業(株)」様という会社だったのでした。

私は、どこの会社様が実際に製造したのか、に焦点を当てていたためにこの南産業様を見つけることができたのだと思います。

そして、この会社様に質問メールを送ります。

よくよく考えたらその質問メール、就職支援サイトのもので、ちょっとあり得ない勝手口からの侵入のような連絡の取り方でしたが(^_^;)。

質問の内容は、「今回とても素敵な棚を中古品で入手したのだが、御社が作られたものではないか」ということ、「特にオファーとかそういうものではないのに忙しい所大変申し訳ないとい」うことで、ダメもとでした。

そうしたら、どうでしょう、すぐ翌日にお返事をいただいたのです。

この商品は確かに、当社が製作したものであると。

「Najico社との共同企画で製作と販売担当をした」のだということです。

それが、ホームページの沿革年表の1980年(昭和55年)の欄に見事に「Najico」社という言葉、「小物家具製作」というワードが記されていたのです。

Najico社様というのは、鉄道車両部品を扱う商社「(株)中村自工」様のことです。

この会社様を知っていたら、南産業(株)との共同企画商品であったことまでたどり着けなかったかもしれません。

無知が幸いしました(;'∀')。

「現在は、こういった商品は、木材が良質なものが入手困難により、生産はストップしている」とのこと。

現在の南産業さんの主な生産品というのは、高層マンション等の特注木製家具を中心にシステム収納やシステムキッチン・洗面化粧台等の製造を行っておられるとのこと。

時代の流れに沿った事業だと思いますが、変わらないのは、良質で特注的な素材に特化した商品を製作しているところが健在です。

とても奇跡的なことでした。もう、連絡せずにはいられなかった、そんな感動の事件でした。

ああ、よかった♪。疑問が解決された気持ちの良さ、そして、すぐにお返事を丁寧に下さった会社様のそういうお心使いがあのような美しい棚を作り上げたと思えてしょうがありません。

あとがき

誰でも自分の描く理想の世界観があると思います。

好きな色1色をべースカラーとして一番多く使用するのですが、その色と相性の良い色や柄をコントラストにして、互いにそれらの色が活きるような使い方や取り入れ方をするというバランスは素敵です。

黒のお部屋が好きな方も、黒無地だけでひたすら配置するのではなくて、お布団カバーなどに黒白水玉といった柄物をを取り入れることもかえって「色気」と言えます。

黒ベースは保たれますので、黒の世界観は変わらないのですから。。

いつもそこにある身近な物というアイテムこそ、心の底から納得し、目に入る風景がいつも心地良いと感じるものにインテリアを展開したいものです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

バブル期のファッションアイテムに注目、ゴールドと原色コンビのアクティブな華やか小物を今後の装いに取り入れたい【186】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バブル期の話は今になっても伝説です。

あのような時代は歴史に残る数年間だったのかもしれません。

大盤振る舞いな文化があり、食事を気前よくご馳走してくれる方々、タクシーが混み合ってもお迎えに乗り付けてくれるスポーツカーの王子、ゴールドを思い切って取り込んだファッションなど。。

今回は、2020年5月現在から見た30年前のバブル期の洋服、アクセサリー、小物類などがとても素敵で今身に着けたいと感じるこの感覚と新しく発展した形の取り入れ方をご提案致します。

かなり年代物になってきたバブル期のファッションアイテム

バブル期のその当時は、「今、バブルだよねー」などとは言わなかったと思います。

遡って、後に歴史として振り返るアーカイブ的なネーミング。

バブル期というのは、1987年辺りから1990年辺りまでのようです。

細かい月を省いて、大きなフルの1年でみた風に、ざっくりこんな感じの3年間ほど。

意外と儚(はかな)かったと言えます。

音楽ではユーロビートがダンスミュージックとして流行、ディスコ通いがブーム、そしてそこへ行くためのおめかしファッションが流行という風に「サブカルチャー」がファッションとつながり、沸いていたといった期間です。

今でもこの時代のユーロビートが好きで聴いています。

軽やかでさわやかなリズムとメロディーがとても心地よいのです。

少し脱線ですが、ユーロビートのお気に入りは、

①「Break Me Into Little Pieces(1984):Hot Gossip

②「Always On My Mind (1987) :Pet Shop Boys」

③「Turn Around and Count 2 Ten(1988):Dead Or Alive」

④「In The Name Of Love(1989):Finzy Kontini 」

⑤「Ever and Ever (1989) : Venice」など。

ファッションと音楽はとなり合わせにあるものなので、大いに影響を与え合っていたと思うのです。

バブル時代らしいアイテム
:左-18金貼りェーンブレス(「MONET」)、右-チェーン柄シルクスカーフ(「シャネル」)。

さらに、私が思うバブル期ならではのファッションアイテムを振り返ってみます。

・ボディコンワンピース

まずは、こちらでしょう。

タイトで伸びる素材の綺麗な色のワンピース。

丈はミニ。ボディコンをもっとも着こなしていると感じたミュージシャンの「Dead or Alive」の「ピートバーン」様。

彼らは、来日最中に日本の歌番組「夜のヒットスタジオ」に出演し、ボーカルのピートバーン様は、ボディコンを着てユーロビートの、「Turn Around Count2Ten」をフルで歌った映像がすごく印象的。

「ユーロビート」とか、「ハイエナジー」といった音楽の分野が彼らのバンドの曲。

すごくかっこいいですし、髪も長くスカートなのですから、当時では飛びぬけて前衛的スタイルだったのです。

・ゴールドメッキの大ぶりサイズのコスチュームジュエリー

これも特徴。「シャネル」様のお品が特に分かりやすいですが、ゴールドをモチーフにしたネックレスやイヤリングがとても攻めた感じのテイストです。

ゴールドとのコンビで綺麗なビビッドカラーのガラスがストーンとして配されたアクセサリー類。

・色鮮やかなスーツ

いかにもお出かけなスーツスタイルは現在ではあまり着ている人は見かけません。

しかし、バブル期は逆にスーツスタイルが多く、会社帰りの「花(華)金:はなきん」と呼ばれる金曜日にディスコへ。。

鮮やかな色のスーツが上記のゴールドジュエリーとマッチしてより華やかに映りますね。

・ケリー型や巾着型のバッグ

特にブランド物のバッグで際立っていたのがこれらの2デザイン。

ここ最近アップしたYouTube動画で1980年代のバブル期ファッションの内容をお伝えしたのですが、ありがたくコメントをいただきました。

「ディスコに行くときに、ヴィトンのモノグラムの「ノエ」という巾着デザインを持って行ったことが懐かしい」とのことです。

ケリー型や巾着型は、現在でも好きなデザインですが、間違いなくこのバブル時代がきっかけで持ったと思います。

ファッションに興味を持ち始めた時代がちょうどバブル時代だったのです。

なぜバブル期の「肩パット」はあれほどにもビッグでボリュームがあったのかの理由

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ゴールドのボタンがゴージャスなESCADA(エスカーダ)のジャケット。

ところで、バブル時代のジャケットやコートの肩パットがボリュームがあった理由をファッションについて書かれた「著書」などから参考にさせていただき私の言葉でお伝えしたいと思います。

今見ると取り外したいほどの違和感や不自然さがあり敬遠されがちなボリュームある肩パットです。

ところがバブル時代には「ある種の表現」としてその時代を大きく映す鏡のような重要なポイントなのです。

当時景気が良く、「よく働きたくさん遊ぶ」という文化は、「アグレッシブ」な生活スタイルだと言えたのです。

その活発な仕事と遊びの両立が「戦闘服」みたいに肩パットをあの形にしたようなのです。

そう考えると時代を肩の部分に表現したそのデザインはある意味「優れた洋服」であると言えます。

何も考えられず何となく製造されたものではなく、ちゃんと時代を象徴した表現がされているお洋服なのが「バブリースーツ」なのです。

バブル時代の古着や小物を新鮮に見る世代

一方で、バブル時代から30年以上経過の現在、これらのバブル時代のファッションアイテムを新鮮に見る世代もあるようです。

それは、平成生まれの方達です。

平成の最初の頃に生まれたとしても子供の頃なのであまり記憶がないとなると、これらを見て、新しい発見があるのではないかと思います。

バブル時代のお洋服などもきっと新鮮に映ることでよう。

そうなると、バブル時代のファッションが注目される理由として、いろんな世代が注目しやすいからかなと。

懐かしむ世代と初めて知り斬新に感じる世代が混在するから人数が多いと思うのです。

今後もファッション史には語られそうなバブル時代の特徴あるファッション。

古着で素敵なのが見つかった場合、その取り入れ方の工夫によって新しい着方を考案できるポテンシャルを秘めているかもしれません。

取り入れ方のポイントは、全く同じを繰り返すのではなくて、「らせん状」に発展させることです。

例えば、ゴールドの金貼りのブレスレットの上の写真も、ビビッドカラーのスーツにバブル時代そのまんまのように装うのではなく、変えていきます。

エキゾチックなボタニカルなワンピースに異国情緒あふれたスタイルとして装う時の小物に使ったりなどが例です。

あとがき

バブル期には、お食事にいくだとか、車を運転するなども盛んでした。

食事スタイル(イタリア料理など)、乗っている車の車種(スポーツカーと呼ばれるタイプ)なども日々の会話の中に多く出てきたものです。

周りの持ち物の多くが「ファッション化」していて、「スタイル」になっていたことは今も同じのはずですが、色濃く映るのは、「みんなが同じ」というところに特徴があったかと思います。

現在との比較では、そこまで特徴あるファッションアイテムが一辺倒に流行することは近年見かけません。

そういった意味では「貴重」だったかもしれません。

YouTube動画の中で登場した「ファッション雑誌」の全盛期だった影響もあるかもしれません。

その頃はファッション情報がテレビや雑誌であったこと、特に雑誌はファッションの勉強のためには欠かせないツールだっと言えます。

現在は、もう雑誌の存在は薄くなり、雑誌の編集社様自体がYouTubeで専用のチャンネルを持ち、私もいくつか登録させていただいております。

大きく新しい発信方法へと変わったみたいです。

紙ベースの雑誌との違いは、私から見るとより「ありのまま」を表現しやすくなったと思われ、「着飾る」ようなバブル時代のスーツと比較すると、いかに「自分らしい着方」というところにシフトしているように感じます。

スーツなどの肩のラインも肩パットが入ることでなで肩の人もいかり肩の人もみんな同じアグレッシブさを肩で表現していたバブル時代に比べ、今は、それぞれの趣味嗜好と体型に合わせた馴染む着方がより独自のスタイルとなるような考え方です。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク