ご依頼者様から指示書をいただいて製作した多機能のハンドメイドバッグ製作記録【3】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当記事は、実際に製作したオーダーメイドバッグが2018年10月の製作でしたが、その時にブログ記事にしておらず、現在2020年7月7日で、YOUTUBE動画を振り返りながら記載したものになります。

このオーダーメイドは、間違いなく、その後のハンドメイドバッグ製作において、機能を重要視した製作に大きく影響を与えたことだったと思っておりまして、貴重な経験をさせていただきました。

オーダーメイドご依頼者様はドラマー、そのお仕事らしさが機能に表れた指示内容

この時のオーダーメイド内容は、ショルダーにもなる、リュックにもなる、そして、ドラムのスティック入れも設置されている。。。などいくつかの機能が明確でした。

指示書も書いていただき、ご依頼主様の頭の中が理解しやすいものでした。

私の友人が習う、ドラムの先生で学生の方(男性)です。

年齢が20歳前後でお若い(^-^)。

学生さんらしい緻密な指示書は、希望が伝わりやすい具体的なものでした。

では、指示書をいただいてから出来上がるまでの特に機能の部分にスポットを当てたショットでご紹介したいと思います。

〇ショルダーとリュックを兼ねたデザイン・・・支持書は1枚。写真に納まりきらなかったので、2枚で上下になっていますが、A4程度の用紙にびいろいろなポイントが書かれていました。リュックがショルダーになるなんて初めての経験でした(^_^;)。
〇仕切りがしっかり決められ多数のポケット:この指示書を読ませていただく限り、ご依頼者様の趣味嗜好がよく分かります。何か入れるものを常に入れ物におさめたい方です。
例えば私だと、かなりおおざっぱな1部屋タイプのバッグでも十分なのですけれど、小部屋をいくつか設ける設計のバッグになる見込みです。
〇小物入れの充実:先程の指示書の一番下あたりが実際この作りとなりました。ペンと書いてありましたね。そして、ケーブルとかモニターとかタバコ、ライターもそれぞれのお部屋へ入れたいそうです。ちなみに生地は、ダイヤの織柄が入った黒無地。綿/100%、日本製です。
〇取り外し可能なリュックショルダー:2WAYでリュックとショルダーに使いたいとのこと、有難いのは、よくわからない部分をおまかせにしてくださった点。ちらの面は、リュックのショルダーを取り付けてある背面。リュックが中心で、たまにショルダー使いとのことなので、取り外し可能なリュックにしてあります。
〇こぼれにくい対策のペットボトル入れ:ペットボトル入れも欲しいということで、さてはてどこに付けたものかと思案致しまして、ご指示のようにリュックにしたときの向きがメインなので、その向きのサイドの下の方です。巾着型のボトル袋です。
〇かっこよさも追求の赤いライン入り:デザイン的に赤の十字ラインを付けたいとのことで、赤いサテン生地でテープを作り、ミシンでたたきつけました。ちなみに。最後に撥水加工もしております。この水滴は撥水施工中。
〇市販のイメージも取り入れたく、メッシュ素材の利用:また、中側に何かメッシュのケースをポケットとして取り付けてほしいとのことで、大サービスの上下2点を違うタイプで。上はゴムの入り口のくしゅっとなった貼り付けケース。下は、縦長の貼り付けケース。見にくいかもしれませんが、右側は、ドラムスティックが6本入る縦長ポケットです。
〇内側の様子:バッグをショルダー使いにした時にあま蓋を開けたときのすぐ内側の様子。
〇ドラムスティック入れの機能:ドラムスティックポケット周辺の様子再び。底板も取り付けてあります。あまり大きすぎずということでしたので、ドラムスティックの40cm相当が丁度くらいで収まらねばなりませんので、その辺りが、ぎりぎりサイズの製作になり大変難しかった点です。横向きになっていますが、ドラムスティックの上部(左側)を共布ベルトが支えます。
〇私ならではのサービスの強力撥水っ加工:リュック仕様のてっぺんは、こうなっています。左側の手前に見えているのは、ショルダー使いの時のショルダーベルトです。車のシートベルト材と同じ物を使用。

あとがき

ということで、このように作りました。完成したしっかりした写真が残っていなかったのが残念(+_+)。

本当は十字の赤いラインの表面をお見せしたかったですね(^_^;)。

YOUTUBE動画を貼りますね。

かなりいろいろ勉強になったオーダーメイドバッグでした。

この経験をいただきました、ご依頼者様、そして、直接の友人に感謝したいです<m(__)m>。

その後、2年程経過した現在、もし再びこれを作るとなると、またその後のいろんな考え方が混ざりかなり違った箇所がでてくると思います。

その時点ならではの貴重さもあるのかもしれませんが。。。とにかく1点物ということになりました。

わざわざ柄を遮ってまで「支柱」優先のモデル、全体を支えるための機能を重要視するからこその姿であるという見方【1】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

メンズアイテムからの引用の1つにビジネスバッグがあります。

こうして、バンドが左右2列に貼ってあるあの線が総柄を遮るのではないかと思っていた今まで。

ハンドメイドバッグ販売を事業として開始したスタートの頃の2018年製のバッグには、柄をたっぷり映し出すことばかりを考えた機能軽視の部分が見られました。

柄を見せるあまり忘れていたこと、それは「機能」です。

このことこそ最も最優先に重視することだったのに、長い間その柄の美しさだけにとらわれていたのです。

表面だけを見ていた製作者自身が、その後「機能」に対する考え方を根本から改めることになった重要な記録です。

2018年製のビッグトートバッグは柄頼みの製作だった

どれも大きなバッグなのに、取っ手だけを取り付けているところに、機能に対する考えが未熟であったことを反省しております。

芸能人様のジャケットのお衣装と同じ生地だそう。パイソン柄がフクレ加工がしてある高級生地です。

レーヨン/ポリエステルの混率の生地で、@¥2,400/mというような価格。

カーテン地。ブルーグレー色の濃淡のぼかしのボーダーがお洒落。ポリエステル/100%、日本製。
メモリーツイード(形状記憶)。ポリエステル/54%、綿/33%、アクリル/11%、麻/2%、日本製

。目に映る感じが黒ではなくて、ミックスされた糸がぼやけてグレーに映る点がマイルドです。

ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。ちりめんに、このようなうずら柄。
ブルー系の薔薇柄のジャカード。綿/85%、指定外繊維(ビスコース)/15%、日本製。

ゴブラン織りにも似たように見えますが、もっとやわらかで薄手で使いやすい生地です。ポケットの薔薇の花柄を合わせています。

上の柄と色違い。ブルー系と同様でベースがモカグレーのような色なので、とても渋いです。

1泊旅行に出かけられるたっぷりの容量があると謳うならば、物をたくさん入れた時の「丈夫さ」とか「安心感」も同時に謳う必要があるのです。

あとがき

素材の良さは元の生地屋様のお手柄です。

その素敵な柄も引用させてはいただくものの、反省点としては自身の中から生み出されたアウトプットに欠けていました。

とにかくバッグらしき容器を作ったに過ぎなかったかと。

実際にここに多くの物を入れて持ち上げた時に取っ手の付け根部分だけに負担が集中することが分かります。

そうすると、そのように表面の見える位置に力がかかる場所をポイントに置くことさえ間違いであると思い直しました。

そして、冒頭のイラストのような「支柱」の役割を初めて意識することになります。

ここでこういった体験から学びを得た自身からお伝えできることは、たくさんの容量があるトートバッグのメリットを謳う製造者の責任として、そのたくさんの物を安定して持ち上げる「機能」の説明も同時に出来るかどうかです。

そこで初めて、「納得」をユーザー様から得ることができるのだと思います。

その後二度と出会うことのなかった2017年のある時期だけの貴重な生地肉厚アムンゼンにロマンを感じるボストンバッグ【105】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、過去に私が作った2種のボストンバッグをご紹介。

無彩色のマルチボーダーやストライプを楽しんでいただけること、そして、こういったパッチワーク仕立てをして柄を生地のハギ合わせで出していく作業のまめさと、出来上がりの美しさ、こんな辺りを見ていただけたらと思います。

そして、今回の2種のバッグの作り方は、あまりにも困難が伴う(笑)ラッピングを施していますので、バッグの縁のかがり部分の幻のラッピングにもご注目どうぞ。

こちらは、記事は現在の2020.07.07に書いていますが、この製作をした頃、2018年の頃を遡った記録となります。

当時2018年は、製作過程のブログは書いていなかったと思います。

動画のYOUTUBEは、今ではブログと全く並行して投稿していますので、必ず1ブログ記事に1YOUTUBEが存在していますが、過去はバラバラでした。

動画は、10回くらいのシリーズで細かく分けてアップされていたのが当初です。

2018年の7月だったかと思いますので、かれこれ2年前ですね。

パッチワークに目覚めて、たくさん調達したアムンゼンという織り方のポリエステル/100%、日本製の生地3色使いで作ったものです。

過程となる部分は、その後1つの動画にまとめて集約してしまいました。

よって、動画から引っ張り出した写真数枚くらいしかショットが得られなかったです。

ただ、内容としてはなかなかダイナミックな製作だったと思います。

ファスナーの付け方が異なる2デザインの比較が興味深いと思いますし、片方がストライプ、片方がボーダーという比較も面白いと思います。

ちゃんと「なぜ」を考えた結果その形に決まった「デザイン」のゆくえ

外側にラッピングをほどこす場面:出来上がった縫い代始末は無しで外にラッピングするタイプです。
ひっくり返しをすることで無理な圧力がかからない優しい手法。
こラッピング布の幅4.5cmというのが、一番しっくりとおさまる布巾。後の製作にも継承。
布でカバーされた高級感ある底板:コードレーンという生地名。モカベージュ色。綿/100%、日本製。
ボストンバッグは、どうしても底板を後付けになるケースが多いです。
よって、底板そのままでは味気ないことをくるみ底板で裏地になじませ、高級感を出しました。
くり抜き型のファスナー:ストライプの方の入り口は、ファスナーをど真ん中に付けました。
このように隙間一切無しの完全に口が閉じたトートバッグを実現したデザインです。
こちらのボーダーパッチワークの方は、裏地が無地の黒のちりめん生地。ポリエステル/100%、日本製。
底板はストライプを横向きにボーダー使い。アセテート/100%、日本製。
ショルダータブ:Dカンはニフコ社の黒色のプラスチック製の黒。
こんな上寄りの位置に取り付けることで思い荷物が安定すると考えました。
ショルダーの作取り外し機能:ここへ、ショルダーのナスカンを取り付けます。
ナスカンも、ニフコ社製。結構硬いので、取り外しはやや硬めの感触。
アーチ型のファスナー付け:ボーダーの方を上から見た写真です。
入口は両開き使いのシングルファスナーx2本、真ん中で留まる作りになります。
取っ手の前後の色も変えて、マルチカラーを楽しみます。
段差をつけたスタイリッシュなポケット:隠しポケットにも挑戦し始めた頃でした。
斜め配置の2個付。隠しポケットの良さは、重なっても場所が有効に使えます。
一部重なっても、内側では1つずつ袋になってお部屋が分かれ、もう1つの方を邪魔しないことがメリット。
貼り付けポケットではできないことです。
ショルダーパッドの製作:ショルダーパッドもハンドメイドしました。
ふんわりするよう、中にソフト厚芯を入れ込んでいます。
取り外しはできませんが、付いたままでもOKとなりました。
完成です。左のストライプは、トート型、右のボーダーはボストン型。

あとがき

動画内では途中の細かい部分は、後の編集でほとんどカットしてしまいましたが、パッチワークシートから始まる組み立ての2点のバッグの大まかな製作過程を少し覗いていただけたかと思います。

もとは、パッチワークシート作りから始めていく手間のかかる時間をかけた製作です。

ただ、作ってみた後で思うことは、まずそもそも3色の生地の分量の在庫がバランスが悪くて、この製作を最後に、オフ白が完了してしまいました。

同じ生地を同時に使っていくことの配分の難しさがそこにありました。

もとは、個人事業主でハンドメイドバッグを作って行く前の年の2017年に調達していた生地です。

生地もその時でないとなくなってしまうということで、随分黒(正式にはチャコールグレー)を多く購入し過ぎました。

25mくらいあったと思います。

その次にモカが4-5m、オフ白は2m程でした。

じゃあ黒だけで作るのかというと、華の無いものになってしまいます。

「鉄」とか「石」をイメージさせる濃グレーがどう美しくなれるというのか。。

そんなことも随分考え、行き着いた結果は綺麗な色や柄の裏地に使用することでした。

じゃあその後この生地に出会えたのか。。

二度と出会うことはありませんでした。

その2017年限りの貴重な生地であったと言えるのでした。

ハンドメイドで作るトートバッグのマチの計算に縫い代分が含まれていない謎を解き明かします【137】【138】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、2つの分かれたYOUTUBE動画に対応の1記事でございますので、番号が2つ並びます<m(__)m>。

ある日、ネットでハンドメイドのマチの計算の確認をしていました。

一応、発信するにもちゃんとしたことを。。と思い、ネットでの確認が時々出てきます。

今回、マチの計算式の確認のため、ググっていたところ。。。

マチ付きのバッグを作るにあたって、「元の必要寸法が分からない」、「割り出し方教えて。。」の声が溢れんばかりであることに驚きました。

確かに。。いろいろ謎がありますね。

マチ付きというのは、3次元の世界。

やはりこうなるとちょっと想像しづらかったりして混乱してしまうのでしょう。

とても分かります。私も以前は知りませんでした。

しかし、その疑問のあまりの多さには驚きました。

おそらく、ミシン縫いをスタートし、ハンドメイドバッグを自作し始めた時期にマチ付きにしたくて、ここでいったん悩むことがいかに多いことなのかということでしょう。

そして、マチ付きトートバッグがいかに自作したくなるアイテムであることも。。

さて、今回マチ付きトートバッグのマチを含めた必要m数の計算方法の確認をまず致します。

これは、もうその溢れんばかりの悩みに答えるべく、マチの計算方法としてのアンサーをこれまた、溢れんばかり数の方が回答している様子と同じですが、私バージョンでおもお伝えします。

私バージョンの計算式は後で記述致しますが、むしろ、計算式の中に含まれるマチの部分が出来上がり寸法だけ組み込めばよいという「謎」に迫りたいと思います。

これを理解すると、計算式が腑に落ちて今後胸を張って、誰もが先生になれる、そしてまた他の困っている人に教えていける。。

そんな素晴らしいことになって行けばという思いを込めています。

まずは、多くのQ&Aを拝見した、マチ付きトートバッグの必要m数の割り出し方の確認

さて、まずは、図を見ながら、確認のためマチ付きトートバッグの縦横の必要m数を含んだ型紙をどう作ればよいかを私も多くの人と同じようにお伝えしたいと思います。

むしろ、その後の後半部分が本当に大切なことですので、後半こそどうぞご覧くださいね。

「算出方法」などよりも「なぜ、どうして」こそが一番大切だと私は、思っています。

マチ付きトートバッグの寸法の割り出し方のこの図では、出来上がりが最初に決まっています。
オーダーメイドなどでよくある場面です。
【Q】:縦30cmx横37.5cmxマチ15cmの出来上がりのトートバッグにしたい場合
2枚仕立てバージョンでは、縦の長さ、横の長さ、マチの長さをどのようにしたらよいか???
・・・【A】:縦40.5cmx横55.5cmの長方形を描き、下両サイドを7.5cmの正方形分カットする。

手順は、まず最初に縦の出来上がりの長さ30cmをそのまま、30と置く。

そして、2枚仕立てなので、この図が1枚分なので、マチ出来上がりの15cmの半分の7.5cmを足す。

そして、上部の縫い代は1.5cm、底の縫い代も1.5cmで私は作っているので、上の1.5cm、下の1.5cmをそれぞれ加える。

この積み算の値が40.5cmなので、縦は40.5cmの長さで型紙を作れば正解。

次は、横の長さ。出来上がりが、37.5cmなので、まずは37.5と置く。

そして、横は縦と違い、マチが2つできるので、出来上がりの半分の7.5を2回足す。

そして、左右も縫い代は1.5cmとするので左の1.5と右の1.5をそれぞれ足す。

この積み算の合計は55.5cmになります。

そして、下の角部分を15cmの半分の7.5cmずつの正方形でカット。

これで型紙出来上がりです。

注意点は、2枚仕立てバージョンなので、出来上がりマチの15cmの半分である7.5cmだけを足す点、そして、横の長さはマチが2つあるから7.5cmという半分の寸法をを2度足すという点ですね。

この計算式に当てはめれば、2枚仕立てのマチ付きトートバッグが作れるスタート地点にちゃんと立てます。

式には当てはめるものの、マチの計算が縫い代無視のような実寸で成り立つその謎とは?

何でも、理論的に証明したいもの。

ふと思うことがあると思うんです。あれれ?マチにだって間違いなく縫い代1.5cmが必要なはず、それなのに、なぜ、出来上がりの長さだけを計算式に入れているだけなのだろう。

これです。これが謎なんですねー。

しかし、これで間違いなく15cmにマチが出来上がるのです。

その謎を解き明かすべく、こんなことをしてみました。

まず、このように型紙でマチをつまむ場面をシュミレーション。
真ん中の1.5cmずつの縫い代部分がここからは最終的に奥に引っ込んでなくなります。
つまり横の長さが短く出来上がります
謎を解くカギは、実際の縫い線の位置と長さです。半分で考えてみます。
ここに実際に縫っている端から縫い代1.5cm位置に赤いマジックで縫い線を引きます。
先ほど描いた縫い線の赤は型紙を広げるとこのように縦にマチを削ったラインから1.5cm内側を走ります。
そして、何やら、少しマチを削った角よりも少し上に突き出しています。
2枚目の赤い線の後側は、実際下糸が走りますので、
ここで点線で表した位置が下糸がミシンで縫われる部分。
いよいよ分かってきました(^-^)。
このミシンで縫われた部分は当たり前ですが、縫い代1.5cm空けて縫ったので、
この直線とマチを削った部分のラインとの間は当然1.5cmです。
つまり、ここで赤で描かれたLの字は、7.5+1.5=9cmの正方形だということが導けます。
そして、再びマチを作った状態の片面だけに戻ります。
そうすると、先ほど9cmだったラインから、底部分を縫う時の縫い代1.5cmが引かれ、
9-1.5=7.5cmが本当のマチの出来上がりの長さだというところにたどり着くのです。
これで腑に落ちたかもしれません。
底の縫い代1.5cmであらかじめ切り取った7.5cmが7.5-1.5=6cmに短くなってしまっているから、
右側に1.5cm突き出して、6+1.5=7.5になると。
7.5cmというカットラインが縫い代1.5cmを必要とするせいで、
右側に平行移動したかのよう。そんなとらえ方も良いでしょう。

この赤い線が、計算式に7.5cmちょうどでよいことをちゃんと証明してくれました。

ということで、勘違いしがちな、縫い代分入れねば、ということで7.5+1.5=9cmマチのくり抜きに型紙を作ったりしては結果、サイズ間違いの大きなマチができてしまうわけですね。

縫い代部分が1.5cm引かれることは何となくわかっても、その分1.5cm上に突き出すということがなかなかすぐには分からない部分でした(;’∀’)。

しかし、今回のこの赤いマジックの線で、間違いなくそういう結果になることが分かったので、計算式も上述の通り間違いないものであると安心して、今後は公式に数字を当てはめるだけでよいのです。

今回は、この謎を解くためのYOUTUBE動画が2本ございます。

前編ではマチの計算式に当てはめる部分がメイン、その後最後の方でもやもやして終わっています。

後編では、赤マジック作業がメインで、この縫い代分を含まないのが正解である謎の解明を証明する場面がメインです。

あとがき

マチ付きのバッグは使いやすく、親しみあるデザインです。

このしっかりと容量を確保された「マチ」こそが多くの人に好まれる価値の1つでもあると思います。

2次元が3次元になる時の分かりにくさを研究して理解し、その後の展開として独自のデザインを立体的に作っていけるきっかけになればと思います。

こんな図形から立体へのイメージの体験は貴重です。

今回の「なぜ、どうして」を解明することの例は、他の事項でも結局一番大切なのではないかとさえ考えます。

その理由を追求していくことで、「哲学の入ったバッグ」になっていくからです。

長年老舗として愛され続けるハイブランドバッグにはこれがあるのです。

ただ、意味もなく表面的に飾り立てたバッグではなく、シンプルであってもその機能の意味が理解され、受け入れられるお品になりますように(^-^)。

簡単に作れるリュックのショルダーのハの字部分の本体への丈夫で綺麗な縫い付け方法【136】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ショルダーに調節機能のない単純な作りのリュックを作っています。

その名は「簡易リュック」。

去年の2019年後半辺りから始めたハンドメイドバッグのシリーズものです。

素材調達をいったん終了し、たくさん集まった生地でシリーズを組み、20シリーズ程計画を立てました。

1つのシリーズで製作は3点ずつというのがだいたいのラインナップです。

リュックのショルダーの付け根にDカンを使わない、直接本体への縫い付け方式の十字ステッチ

さて、今回の簡易リュックでは初の作業が1点あります。

それは、リュックのショルダーの縫い付け部分の付け根の製作手法です。

簡易リュックは、その名の通り、最低限の簡単なもの。

もしかして、結構手が込んでいる部分もあると感じていただく箇所もあるかもしれませんが、表から見る時に簡素な作りのシンプルさが特徴のリュックです。

簡素な作りがどういう点なのかの1つは、ショルダーの調節機能が無しであるという点です。

様々な長さをお好みの人が中間的な位置でお使いいただける長さに設定。

ある一定の流行も取り入れてやや長めかな。

そして、線コキ、Dカンなどを付けずに、ショルダーは本体に挟み込んで縫い付けとなります。

この縫い付けの時の端っこ部分の「ハの字」にスポットを当てています。

まずは、作ったショルダーのハギ合わせの方を外側に向けてハの字にします。
互いに90度で重ねるということです。
アップで見てみるとこんな感じ。ぴったりと端っこを重ね合わせます。
そして、とりあえずショルダーのみで十字にステッチを入れます。印は必要ありません。
とんがった先端からまっすぐ「へ」の字のへこんだポイントまで縦にステッチを返し縫いをしてかけていきます。
十字の横線に関しても目印となる先端部分があるので、印など付けなくても大丈夫。

そして、その後いったん他の作業が入ります。

ショルダーの足の部分から先に挟み込んで縫い付けます。

本体を前後縫い合わせの時に、同時に底部分に挟み込んで縫い付けるということをします。

次に表地の本体の内側に当て芯をし、入り口部分の真ん中の位置にまたもや十字でステッチをかけます。
この十字のステッチは必ず表面に出ますので、先ほどの十字をなぞるように、そして綺麗に。。
ステッチをかける側は、裏からがよいです。2重ステッチで丈夫にかけます。
重なり部分などを見ながらが、どこを縫っているのかが分かりやすいです。
出来上がった十字ステッチを表側から見た感じ。すっきりしていますよね。
このステッチの方法がいろいろなやり方と比べてみて群を抜いて簡単で綺麗でした。

また、これが、縦1本だけの線だと何かしら不安定。横の線も忘れずに。

やはりこの十字の意味というのはダメ押しの頑丈な固定の秘訣なんですね。

よく取っ手の付け根に施される「四角+X印」のステッチを彷彿とさせます。

完成した簡易リュックを見ながらお伝えしたいこと

簡易リュック(薔薇柄xデニム)・・・筋柄同士のマッチが生地のチョイスの偶然の巡り合わせというもの。
こういうミラクルが大好きな私。
洋服のコーデでもそうですが、良い相手が見つかることの喜びがあります(^-^)。
茶と紺のコンビは、お茶碗などの陶器の基本的な色使いを思い出します。
薔薇の中にある紺色部分が茶色に映え、そしてデニム生地の紺とカラーがマッチしてスッキリとします。

取っ手のジグザグステッチも象徴的なデザインの1つとなります。

そして、入り口タブがほんの少しだけ登場するところに、控え目な感じを見ます。

思いっきり広い面積に柄が出るという、柄の出番を尊重したデザインなのでした。

あとがき

こんな風に、その時々で素材を組み合わせたりなどしてちょっとした工夫をしながら元のデザインは変わらない、という方式で製作していきます。

生地同士の組み合わせもコーデなのです。

クローゼットの中からお洋服を選んで組み合わせるかのようにワクワク楽しめる瞬間です。

同じデザインで製作するにしても、生地の色違いではないくて、全く違ったテイストを感じるような3種にラインナップしていくのが1点物風となる秘訣。

シリーズではそんな3点であると見ていただければと思います(^-^)。

黒xネオンカラーのコンビで作ったポジティブバッグの製作、前向きで明るい気持ちになればとの思いを込めて。。【134】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

生地にも季節ごとに相応しい生地である理由があり、この記事アップの時期の夏場では、涼し気な心地良さを感じる生地が多く出回ります。

クーラーが無かった時代には、着ている洋服の素材自体の感触にさえ敏感であったのでしょう。

そんな伝統的な夏専用の生地というのはどんな構造をしていてどのような名前の生地なのか。。興味がわくところですね。

その中で、私がお気に入りの凹凸感ある生地も生地屋さんに入荷してきたようです。

夏場特有の生地の構造がなぜ凹凸感があるのかの答え

夏らしいとなぜその生地で感じるのでしょうか。それは、見かけだけではないのです。

今回のリュックを作った生地は、「リップル」という織り方の生地。

夏らしい生地の1つ(黒):リップル無地、綿/100%、日本製。

このぷっくりとした凹凸感にはヒミツが。。

それは、夏場特に肌に当たるとじめっとしてべたべた感が不快であることの解消目的で作られた構造にあります。

肌に触れる面積が凹凸によりおよそ半分ほどに減るという構造により、快適な心地よさが得られる爽やか素材なのです。

この生地の構造は、べたつかないということの深堀が成された結果の賜物だと言えます。

リップルは伝統ある生地で、よく夏用のパジャマに利用されていることがイメージにあります。

その他、類似素材として「サッカー」、「楊柳:ようりゅう」なども凹凸感の種類が違う形で映りますが機能としては同じです。

これらの伝統生地は、特に夏らしい素材の身近な素材と言えます。

夏の素材とされている生地でも季節感なく取り入れるコツとして黒を利用

さて、夏らしいと言われる生地の今回のようなリップル、サッカー、楊柳は夏場は、暑い季節ではたくさん出回るので調達はしやすいものの、私の使い方としては、夏っぽいアイテムを作るということはしていません。

バッグが夏専用であるということで季節を限定することも新鮮ではあるのですが、黒を選ぶことで、いかにも夏という感じはしないという見方もあります。

リップル、サッカー、楊柳は季節問わず存在している定番素材ではあるのです。

なので、多く出回る夏場にあえて、黒とかダークな色とかベーシックな色を調達しておいて、そして秋や冬にも使うということもできます。

そうするとオールシーズン使用も可能なので季節ごとに使い分ける悩みは無くなります。

あくまで、「凹凸感のある生地の1つ」という括りで考え、季節ごとの括りの垣根を打ち破って考えていくのです。

黒xネオンカラーのコンビのリュックのどの部分をネオンカラーにするのかのアイデア

今回の企画では、配色としてネオンカラーを使い、黒に映える綺麗な感じを表していきます。

ネオンカラーの配色をどの位置、どのパーツにするのか、この点だけでも違う人が作れば違うものになっていくかと思いますのでアイデアは無限です。

シンプルなリュックながら、そのシンプルな中の1つ1つのパーツにじっくりと注目。

本体を切り替えるというような発想はせず、取り付けるパーツ1点1点を4色のマルチカラーのネオン色を使いながら作っていくという案です。

黒のリップル生地はこれはこれでどーんとフルにその良さを見せたいのです。

よって、脇役的にネオンカラーを配置するというアイデアでいきます。

脇役といえども、カラーが目立ちますので映えますし、同じく黒自体も強調されることになります。

まずは、なんといってもリュックなので背中を向けた部分が正面。

その正面の中でポイントとなる箇所は「入り口フラップ」です。

このフラップを4色の明るいカラーでマルチカラーのパッチワークにしてみました。

パッチワークストライプのフラップ製作:できるだけ類似色を隣に並ばぬよう工夫。
オレンジとピンク、オレンジとイエローは隣り合わせはぼーっと映ってしまいます。
その類似的なカラー同士の配置を避けたのがこの結果です。
左から、フラップ、ショルダー、巾着ひも。
左右対称のパーツは色を変えて躍動感を出してみました。

リップルのストライプと蓋のストライプがリンクしたデザインの評価と今後の課題となるパッチワークの巾の出来上がりの統一について

簡易リュック(黒xネオンカラー)・・・サイズ:縦27cmx横27cmxマチ10cm。

横の長さを型紙変更以前よりも5cmプラスしています。

以前は出来上がりが縦長でしたが、今回からやや正方形気味になります。

しかし、巾着ひもでしぼるので、目に映る見かけは縦長に映ります。

この方が横向きにどっしりと物が入り、余裕が生まれますので、もっと使いやすくなると考えたからです。

大きすぎるのも野暮ったいのですが、気軽にさっくりと背中に背負える大きさというのが、このサイズ感。27cmx27cmxマチ10cmです。

ちなみに、フラップの裏側はこうなっています。

フラップの裏側:裏側を本体と同じリップルの黒で、先端にマジックテープを黒で付けています。
ちなみに、ひっくり返す作り方だと角がどうしてもうまく出ません。
1cmの縫い代ですべての辺を折り込み縫い合わせるひっくり返しをしない作り方です。

例えばフラップがカーブを描いたものであれば、ひっくり返すやり方こそが有効です。

カーブラインはやはり折り込み方式では綺麗に作ることがほぼ不可能だからです。

こういった角ばったデザインは、折り込み式が1つの角をはっきりとしたラインで出す策としては有効だということです。

糸の色も上糸と下糸を違う色にして、先端の横ラインはその都度上糸のカラーの色を変えていきます。

そうした手間をかけると、出来上がりは変な色のステッチが入っていなくてとてもすっきりしていて美しいのです。

ただ、とても惜しかった(^_^;)、ネオンカラーのストライプはすべて同じ幅であるべきでした。

型紙をすべて統一で裁断してしまい、両端が縫い代に取られて細くなってしまいました。

この点が1つどうしても悔やまれます、次回に活かしたいですね。

あとがき

複雑すぎる構造は、そこに収納時にほこりがたまりやすかったりという悩みも後々出てきます。

なぜそのタックが必要なのか、必要ないのではないかをしっかりと見つめ、必要最低限な形に出来上がったものは、スッキリと垢抜けます。

いわゆる、「粋:いき」が実現できていくのです。

好きなブランドバッグのヴィンテージ物をコレクションしていますが、どれもこの「粋」が感じられるシンプルなデザインです。

そういったものは、10年、20年と経過するとよりその良さが味わえます。

ファッションアイテムは、どうしてもその短い期間の「流行」に踊らされることも多いです。

しかし、その後ずっと飽きずに気に入ったままでいられるかというとそこは保証のないものです。

そうした時に、結果的には「コスパが悪かった」バッグになってしまうこともあるのです。

長い目で見た、長持ち出来るような「丈夫な作り」ともう1つ大切なことは、「ずっと使い続けていきたいのかどうか」という気持ちの面です。

この気持ちというのがなかなか表現しにくく、目に映りにくいものですが実はこれこそが一番大切であると考えています。

もしも、この先バッグを持ち歩く文化がなくなったとしたら。。「入れ物」としてのバッグの追求の回【129】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ほとんどの買い物をクレジットで行っている私です。

何年も前から、いわゆるキャッシュレスの方向を固めて、固定的な毎月の支払いのもの、スーパーでの毎週の食料品、そして、ここ数年は、飲食代等可能なものすべてをクレジットカードにしています。

しかし、一部の喫茶店など現金支払いがこの2020年現在でも変わらないというようなお店もまだまだあります。

そうすると、少なからず、現金を持ち歩かざるを得ません。

ということで、一度キャッシュレス的なサイズのミニバッグを定番型5点作ってみましたが、少し大きくしたいと思いました。

また、必要ない場合は小さくすればよいのですから、現状に沿ってこまめにふさわしいサイズにしていこうということです。

それぞれが違ったデザインの定番5型とはどのような形?

半年ほど前に、とにかく典型的なデザインを5型ほど追求していって定番商品にしようと試みたデザインがあります。

2019年考案のミニバッグ5型・・・形からのイメージでおばんざいの名前をつけました。

2019年の冬あたりに決めた5型は、私が1980年代あたりから憧れたり持ってきたりした形のバッグで、トラッドな昔ながらの典型デザインです。

この当たり前な形が癖が無くて大変魅力。

こういった当り前な形に素敵な柄を載せたりしたいです。

そして、その形同士はすべて別々のものであるというようにいろいろ考えた5型だったのですが、ここ2020年初夏に来ては、気持ちも変化するものです。

サイズをすべて1周り、2回り大きくしたい、そう思うようになりました。

そして、更にもう1つ、もっと何かガツンと来るような刺激的な特徴を打ち出したい、そう思いました。

そして、今回次のような結論に至りました。

まず、5型の内の納豆(リュック)をやめる。

この中では、納豆はちょっとここ最近の流行要素が入ったものでした。

そして、そこへ差し替えで古典的なフラップ型を入れる。

フラップ型:ケリー型とも呼ばれます。

そのフラップ型を含めた5型をすべてリュック用のショルダーを付けて全部がリュックでもあるのだというもの。

斜め掛けはもう無し。手で持つハンドバッグ仕様とリュック仕様の2WAYにするということです。

面白いと思うんです。ケリー型のリュック、見たことない。

ボストンがリュックに?あまり見かけないなあ、とどのデザインも今までハンドバッグに限られたものでしたので、新しい使い方です。

パーティーへもっていくようなハンドバッグ型のエレガントな形ばかりの5型がリュックになるわけです。とてもワクワクします。

そうすると、①おにぎり(ドーム型)、②卵焼き(バニティ型)、③餅巾着(巾着型)、④かまぼこ(ボストン型)、⑤フラップ型のリュックが出来上がります。

移動の多い駅よく通るのですが、かばんをリュック仕様で身に着けている人の数が、この2年くらいでとても増えたと感じます。

やはり、遠方への移動が簡単になり、楽に両手が空いている状態が良いのですね。

今後ますます鉄道関係が充実していき、短い時間で遠くへ行けるとなると、携帯しているバッグに求める楽ちんさは、かなり価値あるものになろうかと思います。

よって、バッグ=リュックという大きなくくりの部分を今後徹底することにしました。

人間が物を携帯する体勢として、一番楽なのは、やはり「背負う」ということなのでしょう。

変な形の型紙の謎を解く

ということで、順番にすべての5型、①おにぎり②卵焼き③餅巾着④かまぼこ⑤フラップをすべて縦と横だいたい5cmずつ広げました。

5cmというサイズは、私の過去の型紙修正において、サイズ感の変化が目で見てぱっと分かるサイズです。

その半分の2.5cmだとサイズの変化が分かりにくいので、今回思い切ります。

その中で、①おにぎりの型紙の構造についてスポットを当ててみました。

①おにぎりの型紙(修正後):底の部分が特徴の型紙です。
縦25cmx横30/35cmあるので小さめにしては容量にゆとりがあるサイズです。

さて、この底のラインが左右とも斜めになっていますね。これにはちゃんとした理論があるのです。

今回YOUTUBE動画でこの理論を実証しています。

この型紙もまだ完成ではなく、研究の途中なのですが、両端の斜めに上がるあのラインがポイントです。

底のとんがりは、おそらくいずれ無くして緩やかなカーブにしなければいけないと思います。

一流ブランド様のバッグにもこの形は結構あります。

この形も1980年代からすごく好きで、ずっと注目してきた形です。

口ががばっと開いて中が見やすい、そして丸いカーブがとてもフェミニンな女性らしい形と言えます。

何よりも、流行があまり感じられずずっと使い続けていけるような定番デザインの1つではないかと思います。

あとがき

ということで、今年、2020年、リュック仕様になった修正後の大き目サイズを全5型、いろいろな素材違いでご披露できるよう作っていきたいと思います。

バッグを持たなくなる日が来るのであろうか。。

そんな究極なことも考えながらです。

バッグ作りをやっているから何が何でもバッグを作らなければいけないというのも1つの「固定観念」なのだというくらいフラットな見方をしなければいけないと思っています。

ただ、こうも言えます。

この先バッグが必要ではなくなる時代があったとしても、バッグは「おしゃれアイテム」でもあること。

いずれ時代が進み、バッグ自体が「ヴィンテージアイテム」になったとしても、それはそれで価値があるかと。

何か物を入れる物は必要ですので、もしかしてお出かけでは必要ないかもしれないけれど、、「収納」としては活躍できるのかもしれません。

この先を考えるには、バッグ自体の歴史も知っておくことも無駄ではないかもしれません(^-^)。

レース=エレガントなどの公式は無用、シートベルトのカジュアル素材をエレガントに寄せた「どこんじょパッチワークバッグ」【127】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

picturesqueが始動した2018年、メンズライクのバッグから始めていきました。

その時に、2WAYを意識して、丈夫なショルダーを取り付けようと、1ロール(50m巻)で黒と茶のナイロンベルトを購入。

巾は40mm。結構ごついタイプで、素材としては車のシートベルトに該当するものです。

丈夫さとか品質の良さというのは日本製であることからも安心できるものですが、これをそのまま、「ベルト」として利用するとよくある普遍的なごついものになってしまいます。

ここ最近は「エレガント」がテーマですから、こんなごつめの素材でも工夫できないかと考案。

そうして、たどり着いたのが、ベルトをカットしてパッチワーク仕立てにすることでした。

ここからは、端を折り曲げることが出来そうもないこの硬いベルトをいかにして、縫い繋げていくかという方向に工夫を凝らしていくことになります。

シートベルト材の特徴を利用した使い方

パッチワークボーダーシートを作る前の車のシートベルト材。
:廃材ではないので新品です。ナイロン/100%で日本製。
シートベルト材の柄の違い:左の黒はプレーンな感じで硬め。右の茶は柄が入っていてやわらかめ。

今まで使った分量がが黒の方が多かったので残りに差があります。バッグで言うと、黒1点分、茶は2点分です。

これらをパッチワークボーダーにしたらどんな感じになるのか、楽しみになってきました。

そうして作っていく中で、バッグになった時に実際使っていく上でのメリット、デメリットをどんどん感じずにはいられませんでした。

まず、メリットです。

・とにかくスタイリッシュで高級感がある。・・・ナイロン/100%なのでごわっとした頑丈なイメージ。しかし、ベルトだけの使用よりも重なって集まることでツヤが増し上品になりました。

黒のパッチワークボーダーシート。ここからやっと裁断がスタートできます。
40mm巾のベルトを1cmの縫い代でシングルのパッチワークにしました。
重なりが1cm分だけ隠れて、巾30mmのボーダー柄となります。
こうしたパッチワークタイプのバッグの中では、この巾の狭さは、かなり緻密であると言えます。

ひたすらボーダー状にミシンで縫っていって出来上がったシート。

これには、「どこんじょパッチワーク」という名前を付けました。

黒の場合14段のボーダーです。

シートを見るだけでも美しいと感じます。

そして、メリット2点目。

・思ったよりミシンの針が刺さるので作業は完結できるものである。

これはとても大事です。

縫えない部分があるのは、致命的ですものね。

このように接着芯を貼った裏地と重ねて縫ってもサクッと針が刺さります。

押さえについては、厚物用のこういった白いタイプを使用しました。

今のところ得に金属とこの白いシリコンのような素材との違いは実感していませんが、変なアタリ防止に良いのかも??的なことは思います。

そのように推奨されている情報を見つけたので変えているだけなので、もっとちゃんとしたことが実感できて分かったことがあった時には、改めて押さえについての内容をブログ記事にしたいと思います。

そして、メリット3点目。これがメリットの最後です。

・縫い代が綺麗に始末されていることをうまく利用できる

バッグは基本的に縫い代を隠すものです。

ただ、このベルトの場合特殊です。縁がほつれないようにきれいな始末が施してある工業製品。

これをうまく利用して、てっぺんの入り口付近は、わざわざ折り曲げません。

中側に縫い付ける裏地の丈を縫い代分長めに採寸して、裏地だけを縫い代を隠すというやり方をしました。

そうするとてっぺんのラインが既存のまっすぐな工業製作のラインです。

てっぺんは、ベルトの素材の始末そのままの綺麗さとまっすぐさを活かします。
裏地のみ折り曲げて縫い代を隠すやり方です。

では、続いて、デメリット行きますね。

・裁断方向によってはサクサクに裂けてしまってばらばらになってしまうので、カットの仕方やデザインが限定される

このように、ベルトの途中の部分で横向きにハサミを入れると、ものの見事にサクサクと裂けます。
マチもこのボーダーのラインを避けてカットするという必然性が生まれます。

ここは、パンクに注意する箇所です。

もっと言うなら、このラインに接着芯をラッピングする用に貼って、ほつれを覆った上に縫い付けるというのも対策です。

そして、デメリット2点目。

・とにかく、重い。

軽いバッグを持ちたい人にはやや難しいものです。

ナイロン生地は軽いイメージがあるかもしれませんが、このように糸が幾重にも束ねられ固まったベルトの状態というのは重さがあるものです。

ロール状になったものを運ぶ時もよいしょといった石を持ち上げるような感じだったので、これがいくつも重なったパッチワークのまとまりは重いのが当然です。

そこは本革が重いからデメリットであるということと全く同じです。

本革にもよりますが、結構な厚みの本革と匹敵するくらいだといった重みの具合です。

これぐらいですね。あと細かい、取っ手が凝ったものにならないとか、その辺りは、すべて1点目に入れたいと思います。

ということでメリット、デメリットが当然両方存在しています。

そこで、私が工夫できることは、デメリットをメリットになるような方向に工夫することです。

重いというデメリットは、持ち方が楽な持ち方ができるよう肩から掛けられる、ショルダーが付いている、リュックで背負えるデザインである、などです。

いろいろなデザインが見込めない点は、裏地を華やかな色でラメ使いなものでかっこよくチョイスしたところでそのおしゃれ感を高める工夫をしました。

完成した3点を見てみる

トートバッグ2点とリュック1点出来上がりました。正面から時計回りにまいります。
<トートバッグ:黒xピンク>縦29cm横33cmxマチ18cm。
<リュック:茶xオレンジ>縦34cmx横33cmxマチ18cm。
<トートバッグ:茶x茶キルト>縦33cmx横41cmxマチ7cm。

デザインとしてはそれほど凝ったものにはできないのがこの素材。

それでも存在感ある素敵なものになりました。

口があまり塞がらないことのデメリットも裏地のコントラストがチラリと見える素敵さでデザインの1つということに寄せます。

革がライバルとなると同じように重いのですから、+α的なメリットがないといけません。

通常普段によく取っ手に使われている日常品のようなシートベルトだからこそ、意外な高級感を出したいものです。

安っぽくならない秘訣として、大変な「どこんじょパッチワーク」をひたすらまめに延々と縫った緻密さも実ったようです。

その結果は、数枚を粗めにつなげたパッチワークよりも、何かずっと眺めていたいような無地ボーダーの美しさがあります。

あとがき

もともと今回のナイロンベルトを使ったバッグ製作のきっかけは、冒頭での記述の通り、カジュアルテイストからの変化で余ってしまった材料があり「困った状態」であったことでした。

1ロール(50m巻)という結構な量を先に調達してしまうと、後で意向が変わった時にこうして考案せねばなりません。

それがこういった工夫が生まれて良かったと今は思っていますが、ここから得られるもう1つの教訓は、「在庫を持ちすぎない」ことというのもあります。

ついつい原価を考えるあまり、大量に購入した方がお得感があると思ってしまいますが、それは全部使い切って言えることなのです。

今後の「棚卸資産」の管理の考え方にも大きく影響を与えてくれました。

さて、エレガントといっても奥は深く、「カジュアル素材のエレガント寄り」などすべては、感じるテイストなので、公式に当てはめたような、レース=エレガントというような考え方でもないところが一番最後にお伝えしたいこと。

そういったテイストの出し方というのは、私ならではのことであったのですが、しかし、誰でもこの考え方を取り入れることは可能です。

言葉だけの一人歩きは禁物、言葉としては少し曖昧ですが、「〇〇寄り」「〇〇テイスト」というものが素敵な「バランス」や「スタイル」を作って行くのだと考えます(^-^)。

マジックテープやファスナーを付けずにセキュリティー性と取り出しやすさの両方を均等に追求したフラップポケットの製作【122】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は<和柄シリーズ>というもので4点ハンドメイドバッグを製作致しました。

A4横サブバッグの角有り、角無し、そして生地違いで半月型ショルダーバッグ2点の合計4点と豪華なラインナップです。

賑やかな和柄のマルチカラーが素敵な4点ですが、実は一番のポイントはその華やかさではないのです。

しかし全くその華やかさと関係が無いわけでもありません。

華やかであるからこそ、バランスをとった余計な機能の省略によって柄が引き立ち、使いやすさや煩わしさも追求された製作であるところがお伝えしたい部分になります。

そのパーツが本当に必要なのかどうかをいろいろな局面から考える

あるパーツをセキュリティー性を高めるために取り付けたことによって、かえって出し入れしにくいという心地悪さが生まれてしまった貴重な例が実体験としてあります。

フラップポケットのフラップにマジックテープを取り付けたり、ポケット自体がファスナー仕立てになっていたりすることがその例です。

いずれも片手での開閉が難しく、セキュリティー性が高い反面使用する中での煩わしさが付いてきてしまいます。

ということでこれまでは取り付けてきけれど今回の製作では取り付けなかったパーツを3点ご紹介します。

3点もあるので驚きですね。

①ポケットのフラップのマジックテープ、②ショルダーのDカンと線コキ、③隠しポケットのファスナー、この3点です。

まず、①から順に解説致します。

①ポケットのフラップのマジックテープ

フラップ付きの半月型ポケット:ここにマジックテープは付いておらずヒラヒラです。
しかし、このフラップ自体が実はセキュリティー性がある程度ある立派な機能なのです。

フラップにマジックテープを付けることがセキュリティー性はあるものの、実際に使うと頑丈すぎてマジックテープが無い方が開閉時のストレスがないということです。

マジックテープが無くても、フラップの存在自体がセキュリティー性があることを実際に利用しながら改めて実感しました。

しかも物を取り出したり入れたりが大変スムーズです。

バッグ本体が半月型。そして、中に付いているポケットの袋部分も半月型、フラップもダメ押しの半月型で統一です。

まあるい雰囲気がかわいいと感じてもらえそうなデザインです。

常に物理的に下向きのフラップがセキュリティー性アップの役割をすでにある程度は担ってくれています。

フラップが付いていない貼り付けポケットのみでは心配ですが、フラップが付いているだけで安心できます。

続いて、②を解説致します。

②ショルダーのDカンと線コキ

ショルダーカンのDカンx2個と線コキx1個を通常取り付けますが、自身が自分のバッグを使う時に、調節機能を一度も触らないとう経験から得たことがヒント。

そこで、思い切って調節機能を無しにしたのです。

ミドル程度の長さ固定で縫い付けました。

ショルダーの長さのだいたいの位置は、バッグのてっぺんが腰骨の数センチ下くらいの位置に来るサイズ感。

決して長過ぎません。

調節機能を付けない縫い付けタイプのショルダー:かつてのヴィンテージバッグなども調節機能など気休めです。ほぼ調整することなく使えますので、中間的な長さに決めてしまいました。

巾1.2cmの長さが飛び出した部分だけで107cmほど。

サイドの表地裏地の間に挟み込んでミシンで丈夫く縫い付けます。

女性はだいたい1m辺りがショルダーの使いやすい適度な長さだといえます。

あとは個人的な好み。

リュックはもう少し好みが幅広く、だらんと長く背負いたい人もいらっしゃいます。

ショルダーはその点それほど長さの好みはなさそう。

最後に③を解説致します。

③隠しポケットのファスナー

通常隠しポケットにはファスナーを取り付けることが多いです。

しかし、今回ファスナーを使いません。

スーツのポケットの玉縁(たまぶち)様式に類似のデザインです。

実験的にどちらが良いかを比べてみるために両玉縁風と片玉縁風と2種作ってみました。

結果からは、片玉縁風の方が綺麗で迫力ある素敵なポケットになったようです。

両玉縁風の隠しポケット:真ん中に配置することに神経をとられ結構ヘビーな作業となります。
頑張って出来上がったものの口が開きがちなものであることが苦労があまり実らない結果です。
片玉縁風の隠しポケット:すっきりとし、ラインが綺麗で迫力がある入口です。
こちらが断然良さそうだとこちらを今後も採用したいという結論このたび至りました。

完成品を見てお伝えしたいこと-原価を下げることは附属品の不採用で可能である

4点完成。デザインは大きく2種。
菊柄と桜柄は、全く同じ型紙で4隅にピンタックするかしないかの違いだけです。
A4横サブバッグ(角有、角無)と半月型ショルダーバッグという3種のデザインが混在。

今回どのバッグにもフリル使いをほどこしました。

どのようにフリルを作ったかなどは、後で貼りますYOUTUBE動画に出てきます。

ここで、お伝えしたいことをまとめます。

①で省略したマジックテープ、②で省略したDカン、線コキ、ナスカン、3 で省略したファスナー、これらは、1つのバッグの原価にかなりの金額の割合を占めるということです。

既製品を購入した材料の調達は原価が張るのです。

これらを省略することで、「ハンドメイドマーケット」などの際に、喜んでいただける価格を実現することなどのヒントになりはしないでしょうか。

余計な機能なのか、必要な機能なのかをじっくり選択した結果の例がこの度の製作のポイントとなる箇所です。

あとがき

バッグは「盗難」が心配になりセキュリティー性があるものが安心とされますが、そこも使い勝手とのバランスです。

セキュリティー性がガンガンにあるタイプは、旅行用のあまり出し入れを頻繁にしない物入れなに限定するなど上手い使い分けも工夫になるでしょう。

そうしますと、あくまで、ユーザーの行動に寄り添ったような製作というのが大切だと思われます。

それでも、良かれと思ったことが違ったりもするもので、お客様からの「フィ―ドバック」も貴重になってきます(^-^)。

本から学んだ「機能美」を意識したシンプルな構造のリュックをテイストが大きく違うバラエティー豊かなネイティブ柄3点でラインナップ【120】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近読んだ本に、このような本がありました。

「集める人びと:瀬川正仁 著」です。

いろいろなグッズの蒐集家様達のルポタージュ本なのですが、蒐集(しゅうしゅう)という漢字が、収集(しゅうしゅう)という漢字に比べて、より深い探求心を持っての集め方の意味が感じられます。

実際は、どちらも同じ意味で使われるのですが、この漢字の違いがどうもその心をより表していると思えます。

この本の中で、とても印象に残った1つの言葉、「機能美」という言葉があります。

「えっ?機能なんだから、美しいとかなんとかじゃなくて役割を果たすだけのことしょ?」と思われるかもしれません。

ところが、そうではないんです。

その形、デザインになった理由が、どうしてもその形でないと役割を果たせないから、なるべくしてできあがった究極の形であることがロマンがあり美しいという意味です。

わざわざ、余計な飾りなどない最低限の姿こそが素朴でシンプルで美しいという価値観です。

それが「根付け」というアイテムを集めている蒐集家様の例でこの本の中に取り上げられていました。

「根付け」というのは着物を着ていた江戸の時代に遡ります。

着物には現代のようにポケットがないんです。

よって、小間物をポケットにしまいこむ代わりに帯の中に入れ込んでぶらさげていたのです。

そのぶら下げるときの引っ掛かり、つまり言い換えればストッパーのようなものが、根付けが果たした役割だとのこと。

ストラップのようなもののひもの根っこに帯の上に飛び出す形でひっかかりができるごろごろしたパーツにいろんなモチーフがあります。

そのモチーフで差別化を楽しんだり、親近感がある身近な動物が装飾されたりしたのです。

ということで、この「機能美」の素晴らしさに大きく感動したのです。

どこまでが最低限の作りなのかをリュックで考えてみた

今回1つのデザイン「簡易リュック」というものを3種の柄違いで作りました。

もともと簡単な作りのリュックを最低限でコストをかけずにお客様にご提供できないかと考えました。

そうしてデザインしていたリュックが3点ほどあって、そこから更に1点だけに絞り込んだ渾身のデザインのシンプルリュックが今回のものです。

ネイティブ柄3種で作った「簡易リュック」:<サイズ>縦27cmx横22cm×マチ10cm
・・・ショルダーの調節機能はございませんでして、ミドルレングスに設定して縫い付けてあります。
また、手で持つときの取っ手も無しです。

さて、私が考えました最低限のミニマムリュックはこのようなデザインになりました。

ポケットに関しては、キーやカードを入れるミニサイズで内側に1個だけフラップポケットを設置。

表面にはポケットは無しです。そのことも都合が良く、柄が途切れることなく存分に楽しめます。

そして、ショルダーは調節機能無しのミドル丈。

サイズ感はこんな感じです↓。

中間的な長さです。だらんと長く持ちたいという場合には適していないかもしれません。
調節機能なんて最初に設定したらずっと使わない実体験からの発想です。

そして、入り口は2重のセキュリティ。

外がマジックテープのフラップ、そして中側はサイドの共布リボンテープです。

表地で作る場合と裏地で作る場合とありますが、リボンテープはある程度柔らかい方が使いやすいと言えます。

この共布リボンは結ばない場合は、横にトートバッグ的に広がります。

容量が必要な時にはこんな使い方もありかもしれません。

ミニマムなデザインの良さとして更に気づいたこと、生地が途切れず柄が生き生きと映ること

今回、このようなシンプルな作りのリュックにネイティブ柄を当てはめて作ったことで、更にもう1つ感じたことがあります。

それは、シンプルな形は、柄が活きるということです。

柄がうまく映えるのもコンパクトながら十分な面積が広がる正面のデザインが物を言います。

余計なものが付いていないからこそ、柄が遮られることなくうんと映えるのです。

柄バッグと相性の良い洋服コーデを考えてみました

バッグに柄を持ってくるということは、お洋服の柄とは合いにくいという制限が設けられ、万能な色味ではなくなるという考え方もあるのです。

今回のネイティブ柄もそれは確かに言えると思います。

お洋服が花柄の場合、これと組み合わせてコーデすると、ごちゃごちゃして騒がしい感じになってすっきり感が出ません。

なので、無地のお洋服に柄が差す感じで装うことが一番のお勧めコーデです。

どうしても柄物と合わせる時は、例えば一番左のインディゴブルーのリュックの場合、うんと細かいギンガムチェックだと、リュックの幾何的な柄とギンガムの四角がある程度マッチし、寄り添うことができるのではないでしょうか。

また、一番右側は、柄のサイズに差を付けたボタニカルな柄のワンピースのモノトーンなどなら合いそうです。

私のお作りしているバッグというのは、カジュアルなものでも、微妙なところでドレスの要素を少し持ち備えているようにとお作りしています。

今回のようなリュックデザインであっても、ワンピースなどの女性らしいアイテムにも合うように考えました。

リュックというアイテムにもかなり「奥行き」が考えられるということです。

あとがき

今回のような同じデザインを複数作って行く時に、「1点物志向」の考え方として、「ネイティブ柄」と呼ばれながら、随分柄の違った雰囲気の3点を集めたところもご注目いただきたいところです。

花柄にしても、ただの同じ生地の色違い展開では自身のアイデアが不足しています。

日本生まれの和柄、外国のエキゾチックな花柄など世界各地域別の特徴ある花柄の展開であったりなどのラインナップの仕方、コレクションの仕方も工夫できるということの例です。

そうすることで、同じデザインなのに不思議とバラエティー豊かに映るというところが面白いと思います(^-^)。