完成品ではベールに包まれた秘蔵の場所、バッグを迫力ある立派な姿に仕立て上げるハード薄芯を使用している複数の裏面【336】

アイキャッチ画像336

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

最初にお伝えしておきたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.15からおよそ5年後の2025.12.06にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直していることです。

当時の写真はそのままですが、文章を綴り直しする際に少し考え方が変わる部分もありまして、このたびもその部分が含まれます。

今だけのいずれ色褪せるような流行事とは意識的に離れていますので、あくまでも末永く読まれる内容を意識したものとして受け取っていただければと思います。

さて、このたびはバッグ製作の新たなフェーズに映った入り口の様子、裁断後接着芯貼りの次にある「ハード薄芯貼り」にスポットを当てました。

決して完成品で見ることが無い裏面の構造、「ハード薄芯」がバッグをいかに立派に作り上げてくれるのかをお伝えできればと思います。

表からは見えない裏面に貼る「ハード薄芯」の頼もしさ。。バッグの立派な出来上がりを作り上げる縁の下の力持ち的存在だった

使用生地:表地(ベージュ)マトラッセジャカード、ポリエステル/100%、日本製。裏地(暖色系小花柄)-ブッチャープリント、ポリエステル/100%、日本製。
生地のズーム:いずれも格子状の織柄で基本的な相性あり。ジャガードの融通は柄同士のコンビが可能なこと。

YouTubeでは①-⑧の8項目にまとめた形式でしたが、その中で重複する部分を更にまとめて全6項目①-⑥でお伝えしてまいります。

①ネーム裏当て芯:古着のお洋服でネームの傷みをよく見ることからの着想、ほつれ防止・歪み防止になります。
②口布:全面的に縁をボンド貼り。口布はバッグの輪郭、ハード薄芯がはっきりしたラインを出してくれます。
③ポケットの当て芯:袋が内部に隠れるタイプ(左上)・貼り付け型(右下)と両方に使用しています。
④本体:本体に対しても全面貼り。部分的に貼り縫い代を避ける考え方もあるようですがこちらの方が丈夫。
⑤取っ手:2021年当時の投稿ではここをショルダーとしていましたが、ショルダーは2025年では接着芯のみ。

取っ手に接着芯のみ内蔵する場合も多く、出来上がりが倒れる場合とちゃんとそびえ立つ場合とに分かれます。

生地の元のハリコシを見ながら貼るかどうかを判断しますが、振り返るとこのマトラッセ生地の場合は無しでも良かったかと思います。

⑥タブパーツ:左上はDカンタブ、右下は取っ手付け根カバータブです、折り曲げの外枠線がシャープに出ます。

ここが接着芯のみの場合、外枠ラインが歪んだり曖昧だったりするので右下の取っ手付け根カバータブには決まって貼っています。

あとがき

振り返ってみれば、ハンドメイドバッグ活動スタートの本当の最初は2007年。

一番最初は何も貼らない生地のみで一重仕立てでポーチとエコバッグを作るところから始めてまいりました。

その後、「接着芯」を全面貼り、部分的に「ハード薄芯」や「ハード厚芯」を使いながら、当時は「ソフト厚芯」という種類もありました。

2025年現在は、取っ手には有効的で優れた素材の「ソフト厚芯」が見つからず、「接着芯」「ハード薄芯」「ハード厚芯」の3種のみをミニマムに使い分けています。

「ハード厚芯」は「ハード薄芯二重使い」で対応できるので本当の最低限は2種のみで良いと思います。

「ハード薄芯」の良さは程良きしっかり具合を作ってくれること。

かつて「ハード厚芯」の方を全面貼りしていたこともありましたが、バッグが重くなり野暮った過ぎる。。いかにちょうど良い「塩梅:あんばい」が重要なのかを知りました。

芯地の使い分けの方法も作り手によって違いがあり、ここもバッグのフォルムの特徴を出せるポイントなのではないかと考えます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

外表で作る全4箇所のカーブがどれも同じ緩やかさのボストンリュック試作品、台形寄りと四角型の2点の不思議な見た目の違い【335】

アイキャッチ画像335

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の投稿番号の【334】では、長い間憧れたドーム型(がま口とも呼ばれる)の製作を打ち切り。

2019年からおよそ1年間に渡り改良してみては納得するラインを追求しましたが、答えは出ませんでした。

その諦めの1つに、ファスナーに近寄り過ぎた本体面の縫い付けの難しさもありました。

このたびは、すっかり姿が変わってしまいますが、ファスナー周りに口布を伴ったボストンデザインへ移行します。

そして、また別のボストン型で製作してきた「かまぼこ」と呼んでいたデザインの底の急カーブの出来上がりの汚さ(不揃い)を見直し、苦労せずに綺麗にできるデザインへ変更したいと思います。

「ドーム型」から「おにぎり」へ、「かまぼこ型」から「巻き寿司」へという2種のデザイン変更を同時に致します。

さしあたっては、試作品を片面付けだけの半完成品型のポーチで作ってみました。

このたびは、その2タイプの試作品の出来上がりを見る回となります。

「おにぎり」「巻き寿司」の2点のボストン型リュックの新デザインの試作、緩やかなカーブラインが作り易さと成功率を劇的に高めた

左(表地・裏地共通):カスリネップツイード、綿/100%、日本製。右(表地・裏地共通):ジャカードテーブルクロス、綿/57%、ポリエステル/43%、日本製。
裁断:片面と口布のみの試作(半完成品)ですので、これだけのパーツ数です。2枚は表地1枚と裏地1枚の内訳。
「中表」縫い:まず2枚を「中表」でひっくり返してこうしたパーツを作っておきます。その後「外表」縫い。
本体面と口布の「外表」縫い:こうして組み立てるように縫っていくのです。
試作品の「巻き寿司」完成:こんな半完成品でも、シミュレーションとしては十分です。
試作品の「おにぎり」:同じカーブでも台形に寄せることで随分見た目が変わります。
底の重なり:ずっと後のことになりますが、ここは重ねずハギで両割りの方が安定し厚地にも対応できそうです。
「巻き寿司」の完成イメージ:真正面から見た感じです。緩やかなカーブが優し気です。
「おにぎり」の完成イメージ:その名に相応しいおにぎりライン。トップと底のカーブは同じ半径。

感想としては、非常に縫い易かったという点がまず1つ。

面白いのがそれほど違いが無い構造の2点は出来上がってみると全く別デザインのようにも感じる不思議さがありました。

あとがき

時々ストック生地をこんな風に試作品で消化することもあります。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.14からおよそ5年後の2025.12.05にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

製作品の稚拙さと共にブログ記事の文章も過去のものは拙く、同じように発展させています。

ブログ記事は「手直し」によって後からでも上書きにより内容を高められますが、それでも当時の投稿日や写真はそのままの記録としてこの先も残します。

発展の姿と過去の拙さ両面あっての現在、未熟な過去こそ本当は大切な苦い記録なのではないでしょうか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ブランドバッグに憧れても「企業秘密」の肝心なラインを作る型紙は世には決して出ない、自らすべてを生み出し創造する強味はここ【334】

アイキャッチ画像334

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、研究製作品が1点完成、1つ前の【333】投稿の続きです。

ドーム型バッグの型紙の裾の角度、2019年の初製作の出来上がりの「反り」を生んでしまっことの解決を1年間考えてまいりました。

地面に平行であるべきだからと緩やかなカーブを付けるも「尖り」が出たり、急カーブにし過ぎてとんでもない不一致で組み立てても「はみ出し」があったこと。。どれも解決には至りませんでした。

このたびは、研究を最後にしたいと思いまして、今一度最初の型紙に回帰し、山裾ラインの角度だけをストレートに近づけてみます↓。

新型紙:真ん中から下まではほぼストレートライン。底ラインにカーブを付けるこれまでを一度白紙にしました。

研究製作ですので、最低限の仕様として、取っ手やポケットは無し、大きめマチ付きポーチとして楕円底で作りました。

この回をもちまして長年の憧れだったドーム型バッグ製作から撤退です。

もし1点のデザインのラインを追求したい場合には、1stサンプルにこそヒントがあるかもしれない。。これがこのたび立ち戻ってみての感想です。

過去の本革レザー製ブランドバッグに憧れたドーム型の最後の研究、憧れだけでは追求し切れない薄っぺらさが身に染みた

使用生地(表地・裏地共通):ジャカード、綿/100%、日本製。マスタード色の迷彩柄の幾何柄アレンジが美しい。
裁断:本体パーツx4枚と底パーツx2枚です。その他サイドタブパーツも加わります。
入り口ファスナー付けのイメージ:予めファスナータブを眺めに付けてあります。
「中表」で作ったプレート:縫い代を予め隠し、その後「外表」で組み立てる作り方です。
実際のファスナー縫い:片面はそこそこスムーズです。
もう片方の面の縫いの違和感:まるでトンネルをくぐっているかのような体勢になりながら縫い終えていきます。
底面付け:きちんと重なるように寸法計算はしてありますので、ぴったりと重ねて縁から3mm程度を縫います。
底部分に開いた隙間を覆うタブパーツ:下まで縫っても綺麗ではないのであえてこのように切り替えています。
大きめドーム型ポーチの完成:寸法の記録が無くてすみません。かなり大きいポーチです。
ある程度の斜めから:これまでの「外反り」とは真逆の「内反り」。ある程度の裾広がりラインの正解を意味します。

もし、ここからまだ研究を続けるのだとしたら、斜め右下がりラインの角度の違いでの試作品作りです。

しかし、このたびで終了の意志は変わりません。

サイドからの見た目:決して見れないほどの不格好さでもないような。。

一番最後のサイドのショットは重要です。

このドーム型は、面の一部分がサイドにまわるという特徴があり、より物理的な予測がしにくかったのです。

かつて憧れたハイブランド様のドーム型も必ず底辺付近にこうしたタブのようなカバーのような役割のパーツが切り替えて設置してありました。

この中の構造が分かると、答えは見えてくるのかもしれません。

ピクチャレスクとしては、2019年初製作で「反り」が出来てしまって以来、十分に修正と解決を試みたつもりです。

元々自分から生み出したものではない「憧れ」は所謂「模倣」でした。

いかに「模倣」が芯の無い製作なのかということを、今後自信を持ってお伝えしていけるという点ではこの研究の意味があったと振り返ります。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.13からおよそ5年後の2025.12.04にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

製作と同時に、こうした発信のレベルも過去のものは稚拙なのです。

綺麗な出来上りだけを残すというのは、光の当たる部分だけを誇るようで非常にモヤモヤするのがピクチャレスクの性格。

発展・成長・開花は、その真逆の暗い部分があってこその状態なのだということを大切にしていきたいのです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ドーム型バッグの山裾ラインが反ることの解消を目指して。。何度かの型紙修正でカーブラインの正解に迫った記録【333】

アイキャッチ画像333

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1980年代にやや流行があったと懐かしく振りかえるドーム型バッグ。

がま口が大きく開くことで中身を取り出しやすく、そのフォルム自体も非常に魅力的に映りました。

お気に入りのバッグのデザインとして、その後もずっと憧れてきたデザインです。

分かり易く「ルイ・ヴィトン」様のモデルの中で言うところの「アルマ」に該当します。

そして、自らがバッグを製作するというハンドメイド活動を始め、いよいよこのデザインにも挑戦しようとしたのが2019年。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.12からおよそ5年後の2025.12.03に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直しています。

最初の着手から2年後の2021年でもまだ見つけることができていなかった正確なライン。

特に2020年末から2021年初頭にかけの集中的に研究、これが結果的にはドーム型の最後の研究となりました。

その後は「断念」ということに。。大変残念で一見後ろ向きではあるのですが、別の重要なことに気付き、大きな意味があったとこの研究に納得。

このたびの【333】投稿と、次回【334】はドーム型バッグを諦める決断をする直前の最終研究活動の様子です。

研究段階の未熟な製作など滅多に記録されることはありません。

決まって完成度ある美しいキラキラした場面だけを、あたかも突然そのような状態が生まれたかのように神がかって写真が掲載されるのです。

しかし、本当のところはそうではない、みっともないような段階があってこそ発展への大切な過程、2025年ではこんな風に考えております。

世のこれまでの何十年に渡る裏側がめくれてしまうことが多い世の情勢にリンクするように、これまでの包み隠さない裏側を出してしまおうとこうして失敗記録も綴らせていただいております。

ドーム型バッグの反りの解消を目指して。。極端に改良し過ぎてかえって遠ざかったことで分かるミリ単位の微妙な修正の大切さ

要するに、何度かの底周辺の「反り」の解消をするための型紙修正の時に、極端に変え過ぎた点を反省する回になります。

一番最初の着手時(2019年):山のように平面も斜めに裾野に降りるようなラインで製作。結果は反りました。
型紙ラインを思い切って変えてみた(2021年):地面に沿うように逆計算した結果の型紙でした。

ただ、カーブの緩やかさが徹底できず尖ってバッグが出来上がってしまったのでした。

このたびの型紙ライン(2021年):カーブの尖りは無くしたものの、変な方向へ変えてしまったのでした。

出来上がりは重なり合うことすらない不一致。。むしろ前回の尖りだけをそのまま緩やかに解消したほんのわずかな修正の方が上手くいったかもしれません。

次回の型紙の準備(最終):2019年の一番最初の型紙に回帰。【334】でビッグポーチが完成することになります。

2019年に今一度立ち戻って考え直しました。

2019年の山裾の斜め線をストレートに近いものに傾斜のみを変更したという型紙です。

あとがき

何度か綴らせていただいたことですが、「憧れ」だけをきっかけに製作するものの軸の無さはこういうことです。

いかにオリジナルの創造が大切かということを感じたのが、非常に大切な収穫であると言えます。

ハンドメイドバッグ活動において、大半の方がすでに世に出ている他の方の製作品を見ることをしがちです。

そしてそこに憧れることも。。これは自らがブランドバッグのあの形に憧れて同じようには決して作ることが出来なかったことに行動が似ています。

これ以来、こうした模倣的な製作から一切線を引きました。

ただ、世の中は現実としては互いの「模倣」こそが集団的な盛り上がりになっている現状なのです。

皮肉を込めてお伝えしますと、「模倣」はYouTubeにおいては基本的な文化です。

そのスタイルこそが「関連付き」となり流行などに便乗でき再生回数も回る。。そんな風にYouTube活動を決してしたくないはぐれ者こそがピクチャレスクなのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

柔らかな服地ニットボーダーをバッグ製作の材料に。。織物でも伸びる性質のちりめんをコンビに採用して表地と裏地に配した【332】

アイキャッチ画像332

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

最初にお伝えしておきたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.11からおよそ5年後の2025.12.02にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直していることです。

さすがに5年もの期間がありますと、過去のバッグ製作自体の未熟さのみならず、当記事の文章の拙さも感じるものです。

ブログ記事投稿は、最後にYouTube動画を埋め込む構造でどの記事も統一しています。

「手直し」可能なブログに対して、Youtube動画は当時のままとなります。

必ずしも当時の動画が100%の完成度かと言えば全くそのようなことはありません。

この文章を綴り直す前に動画を一度見直しましたが、是非動画の内容とずらした記事に投稿し直したいと思うほどの内容でした。

要するに内容の切り口を全く変更するということになりますので、文章の内容と動画とは同じではないという点どうぞご理解いただければと思います。

ただ、2021年当時にどのような投稿をしていたかは補足的にお伝えしてまいりますので、その後の魅力的な記事を目指すための改良の一環であると思って下さいませ<m(__)m>。

憧れがきっかけのドーム型バッグ、幾度目かの改良でストレートラインでは沿ってしまう底周辺のフォルムを修正しようとする場面

実は、当記事の中のサブタイトルなるこの上の↑フレーズは、YouTube動画のタイトルに等しく統一しています。

自分なりのA/Bテストのようなもので、ブログ記事とYouTube動画それぞれの効果を検証する意味もあります。

よって、このたび切り口を全く変えた綴り直しであっても、サブタイトルはYouTubeに沿ったものとしました<m(__)m>。

使用生地:表地(紺系マルチ幾何ボーダー柄)-ジャカードニット、ポリエステル/60%、綿/30%、アクリル/10%、日本製。裏地(紺)-ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。
ドーム型バッグ用のパーツ:ポケット作りや取っ手付けなどは完了している状態です。
柄合わせ:縫い合わせのハギ目だけではなく、取っ手付け根カバーの中の柄が本体の柄とある程度繋がる見た目。
2021年当時改良した底周辺ライン:まっすぐ斜めに降りると反って出来上がってしまうことの解決目的。
型紙改良:ストレートでは反りが出来てしまうため、底ラインを改良しようとしました(結果は失敗)。

もうここで結論を出してしまいますと、この極端なカーブラインは違いました、失敗でした。

以上、このような内容が2021年当時の作業の記録です。

ここからは、2025年ならどんな風にバッグ製作をするのかをお伝えしたいと思います↓。

2025年のスタンスが1つありまして、表地は無地にするということを徹底しています。

ただ、一部どうしても表地でなければバランスが悪い極厚地などはジャガードやプリントであっても表地にすることがあります。

ゴブランや椅子材のようなインテリア生地が該当します。

それ以外はすべて表地に無地が来ますので、このたびの組み合わせは反転するイメージ。

表地にちりめんの紺が配置で裏地はニットボーダー柄です。

そして、表地がややボリュームが無いという引っ掛かりは、裏面にハード薄芯を貼ったキルト仕様で解決。

2025年では表地にも裏地にもキルトをかけるのです。

ただ、厚みがありハード薄芯が必要が無い・もしくは無い方が良いという判断をした場合には、生地+接着芯のみの状態にキルトをかけます。

そして、このたびの2種の生地のコンビであれば「餅巾着」と言う名のナップサックを製作します。

この時の生地は、2種共に別で使用の残布でしたが、もし生地の分量があった場合に2025年の「餅巾着」を作ったらより生地が存分に素敵に活かされたことでしょう。

以上、こんな風に「タラ・レバ」で振り返ってみました。

あとがき

元々憧れで着手したドーム型バッグ。。「本当にその形を作る意味は?」の点が抜けているのも自分のアイデアではないからです。

ハイブランドバッグに1980年代からあったドーム型の長年のファンだったからです。

しかし、実際に製造するとなるとそのきっかけさえ「薄っぺら」だと分かります。

「なぜ」の部分が根本的に追求されていないデザインはどこまで行っても完成しないものです。

これが分かっただけでも収穫と言わねばなりません。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

生地別・デザイン別含むバッグ5点同時製作結果、共通パーツは同時進行で進捗度を高め独自パーツは一転集中で確実に仕上げ【331】

アイキャッチ画像331

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年12月の途中から5点同時製作してきたコンパクトサイズのリュック、ついにこのたび最後の1点が完成しました。

検証も兼ねていた「効率」がじっくり型のハンドメイドでもどのくらいのものだったかの手応えを綴りまとめたいと思います。

また、その後も少しの間製作した「外表」の作り方の限界をこのタイミングでも感じたことで、今後の製作スタイルの見直しのきっかけになったことも大きかったです。

ここまで複数を同じ作りで作ればそう感じずにはいられなかったという環境、この時点では思わしい結果ではなくても、その後には非常に役に立っていくことになりました。

では、まずは「外表」の縫い合わせのカーブの箇所を中心に重なりの限界を視覚的にお伝えすることから始めてまいりたいと思います。

生地違い同デザイン及び同生地別デザインを盛り込んだ複数リュック製作を終えて。。じっくり型のハンドメイドにも効率はある

「外表」の重ね縫い:左上がストレートの部分、右下はカーブ部分。カーブのステッチは厚みがあり難関。
急カーブ部分の出来:左上は尖りが出てしまった角、真ん中は合格、右下ははみ出し。左上と右下は同じ場所。

右下の写真のずれは、重なりとしてではなく、元のひっくり返し前の「中表」のステッチが正確ではなかったということだと解析。

よって、最初の段階の「中表」でも正確な位置を縫うこと、後半の「外表」でもきちんと重なることという2段階共クリアできて初めてぴったりと重なるということです。

これでも今までの中ではしっかりできた方、そもそもこの仕様自体が成功率が低い難関を伴うものでした。

ストレート部分の重なり:ぴっちりと重なることはできましたが、そもそもこの仕様はこうして裏地が見えます。
ミニボストンリュック完成(マルチペール抽象柄):<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ10cm。
反対側の角度から:上部のカーブは緩やか、下部のカーブは急カーブなのでカーブラインが綺麗に出にくいです。
背負う面:ショルダーは取り外し式。ボストン型なのにリュックになるという2wayはレア。大半は斜めがけです。
お洋服とのコーデ:バッグに混じるくすみピンクと同じベースカラーの小花柄ロング長袖ワンピース。
使用生地:表地(マルチペール抽象柄)-ジャガード、ポリエステル/100%、イタリア製。裏地(くすみピンク)-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
当企画の全5点:同生地別デザイン(上)と別生地同デザイン(上の右と下2点)の合計5点を同時製作。

共通パーツは同生地はもちろんのこと、別生地であっても同時進行で進捗度が高まった感触を得ました。

一方、独自パーツは一転集中で確実に仕上げていく方が結果的に一気に仕上がっていくという感触を得ました。

あとがき

およそ1か月の期間、こうしてバッグ作りの検証結果が得られました。

ただ、複数同時製作は滅多にない「1点物」スタイル、実際は1点ずつを丁寧に数日で仕上げていくスタイルです。

だからこそ、こうしたプチ量産的な感触を得ておくこともハンドメイドバッグ道においては貴重な体験でした。

そして時は2025年。。当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.10からおよそ5年後の2025.12.01に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

今は2025年なのです。

この2021年初頭のことを思い出しながら非常に懐かしく綴り直しをさせていただきました。

2025年では、そもそも「外表」は廃止、「中表」のみで最後まで作っていく伝統的な方法に落ち着いています。

そして最後に。。このたび使用の生地はどれもイタリア製、素晴らしいおしゃれな生地ばかりでした。

にもかかわらず、技術が不足し未熟な段階であり素材にレベルが追いついていない。。何とももどかしかった製作でした。

せっかくの素敵な生地が立派なバッグになり切れなかったことに対して、お詫びしたいような気持ち。。この気持ちが2025年の生地を広々と使用した製作に繋がっていったのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト

「中表」よりも「外表」の方が困難だったボストンのカーブの縫い合わせの正確な重なり、実際に縫った者がお伝えする限界【330】

アイキャッチ画像330

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

全5点のリュック仕様の小ぶりなお出かけバッグを製作中、同生地で別デザイン3点・別生地で同デザイン3点という分配で同時作業効率を検証することも兼ねました。

前半は共通パーツも多く、5点を同時進行していましたが、後半からはそれぞれの1点集中の方がスムーズであると感じました。

このたびは、4点目が完成しましたのでご紹介したいと思います。

ポイントは、ボストン型の複数のカーブがそれぞれきちんと重なるかの追求、可能な限りの努力と限界を実直にお伝えする回です。

綺麗事をお伝えして実際には困難な仕様であるなどのことは決してしない、目指すゴールは「作りやすいモデルである」という点を重視しています。

それは、優れたデザインは是非広め皆で共有するスタイルこそ、「共有型のハンドメイドバッグ」という名の当事業活動が行き着く姿であるという考え方だからです。

困難な作りに敢えて挑むことも大変素晴らしいことではあるのですが、たかが一人がそのようなことを成し遂げたことに大きな意味はないのだという考え方に変わりました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.09からおよそ5年後の2025.11.29にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。

こうした困難を伴うデザインに挑戦したからこそ、その後の上述のような考え方が芽生えてきたわけですので、当内容をここに至るまでの変遷として記録に残しています。

では、完成したミニボストンリュックのオレンジ系デイジー柄をどうぞお楽しみくださいませ。

内部に生地と芯地が重なった厚みパーツを「外表」で組み立てた時のボストンバッグのカーブの重なり、追求の限界を見た

ファスナーパーツと本体との合体:「外表」で縫い合わせるやり方。待ち針の位置決めの正確さは歪み防止へ。
仕付け糸での縫い合わせ:シミュレーションを兼ねて出来上がりをしっかりイメージします。
仕付け糸のズーム:上の写真が少し見にくいのでズームで。一重仕立てで全体を仕付けしました。歪み防止です。
縫い合わせ:「外表」で縁から3mm程度を縫い合わせます。カーブ部分の重なりは特にゆっくりと正確に意識。
しつけ糸外し:2周(2重縫い)が完了したら、仕付け糸をリッパーを使いほどきます。
底周辺の歪みの確認:前後面の位置が悪いとここが歪みますが、今回はこの点に関しては合格。
カーブの重なりの確認:見る角度によってははみ出しがありました。精一杯やった上での限界を感じました。

決して落ち込むことは無いと思いました、これが物理的限界でもあるのです。

もしかして、「ポストミシン」などではもう少し良くなるのかもしれません。

厚みある部分を重ねながらも綺麗に重なることを求めることは貪欲、しっかり重ねるために薄くする。。そうすると作りの貧弱さが生まれる。。このように、綺麗に重ねるためにはジレンマがあるのでした。

丈夫に作りたいということを捨てなかった結果の限界ですので、この事実には納得しました。

使用生地:表地-ジャカード、ポリエステル/70%、レーヨン/30%、イタリア製。裏地-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
ミニボストンリュック(オレンジ系デイジー柄):<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ10cm。
背負う面:ショルダーは裏地と同じ生地です。取り外し可能です。
別の角度:ぱっと見のフォルムには一見問題は無いように映る点は、ある一定の成果です。
サイド面:ファスナー周辺を写しています。この生地はそれほど厚みはないですが、織柄のおかげでしっかり感。
お洋服とのコーデ例:アイボリーの楊柳ワンピース。柄バッグに対して無地のお洋服は王道なコーデの考え方。

あとがき

生地の柄だけが素敵では決して成り立たないバッグ製作。。このたびもこんなことをつくづく感じました。

そして、反対側から見た感じ方もありました↓。

すべて美しいイタリア製のジャガード生地を使用させていただいたにもかかわらず、製作が未熟であることで随分生地がもったいなかったと感じたこと。

不完全ではなく、確実な完成度のモデルを考えていくべきではないのか。。これはその後2025年現在の製作デザインの絞り方にも繋がっていきました。

ボストンバッグ1つとってみても、どのサイズのものが成功率が確実なのか。。そこまで考えたサイズの選び方であるべきなどという新たな切り口が生まれたのもこうしたコンパクトサイズにトライしたからこそ。

次の番号の【331】投稿では、いよいよ最後のミニボストンリュックの完成をお伝えしまして、当企画を終了することになります。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

生地のごわつきがはっきりしたカーブラインを作ってくれた、ラメ糸交じりのガサついた生地はボストンバッグには向いていた【329】

アイキャッチ画像329

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

同生地で3デザイン・別生地3種で同じデザインという分け方で内1点が共通の合計5点のバッグを連続製作しています。

すべてリュック型であり、コンパクトなサイズ。

過去の投稿ではお伝えしましたが、製作過程の前半では生地違いでもパーツが共通であることが多く、糸を交換する休止があれど同時進行の良き進捗具合の感触がありました。

また、デザイン違いでも共通のパーツの部分の製作では同生地は糸交換も無いわけで、連続作業ができ非常にスムーズでした。

このような検証結果と手応えを得た前半に対して、後半部分はそれぞれの1点集中で仕上げていく方がスピーディーであると反対に感じました。

このたびは5点の内の3点目が完成しまして、後者の別生地で共通の3デザインの1つのボストン型です。

底板の作りを少し解説することを含めながら完成品をどうぞ楽しんでご覧いただければと思います。

ゴールドデイジー柄が眩し気なミニボストンリュック、内蔵しにくい底板は裏地の共生地で包まれた八角型でフィット

まず最初に使用生地2種をご紹介しておきます↓。

使用生地:表地-ジャカード、アセテート/53%、ポリエステル/27%、ナイロン/20%、イタリア製。裏地-モンキーブリッジスラブ、ポリエステル/100%、日本製。

大部分にゴールドラメが入ったイタリア製の生地、このごわつきがカーブラインが重要なボストンバッグとの相性があったと思います。

8角形くるみ底板の作り方:「外表」のまま折り込み式で作りました。角が出やすいからです。

ただ、このやり方は、ずれやすい点がデメリット、「中表」ひっくり返しをまずは基本に考えるのが本来で、所謂「邪道」。

ベルポーレン底板:コンパクトサイズのバッグなら1.5mm厚で十分、大きなボストンは2mm厚が安定的です。
くるみ底板の完成(8角形):底板を入れるタイミングは後半で十分です。
ミニボストンリュック完成’(紺xゴールドデイジー柄):<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ10cm。
背負う面:ショルダーはコントラストある裏地生地で取り付け。紺・ゴールド以外に色を加えませんでした。
別の角度:取っ手の付け根カバーの8角形に視線が行きますので、ここを綺麗に作ることは重要ポイントです。
お洋服とのコーデ例:お洋服もあえて新規の色を加えない金茶色のカットソーと濃紺デニムスラックス。

あとがき

非常に厳しい見方ではあるのですが、生地のおかげでなんとか出来上がったこのかまぼこ型も、後に廃止。

当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.08からおよそ5年後の2025.11.28にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

2025年の製作においては、「すべての生地に落とし込めるデザインのみ作る」というコンセプトを持っています。

そうすると生地のおかげで作れたこのたびのようなデザインは他の生地では失敗することもあり、オールマイティーではないということになります。

そして、このたびのような「外表式」の作り方は2025年ではすべて廃版。

「中表」でひたすら作っていき、最後に裏地を「外表」に返して完成という伝統的な作りに納得しています。

とはいえ、レザーでは「外表」は引用されているバッグも多く、イメージを形にしていくことがスムーズな点では新型への早期の一歩の踏みだしはし易かったと言えます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ブランドバッグに憧れたドーム型が1年経っても完成型にならず、根本的に模倣スタイルの行き詰まりの姿を表している【328】

アイキャッチ画像328

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグ作りは、同生地で別デザイン3点・別生地で同じデザイン3点の製作を進め、作業効率を検証しながら順に完成している期間。

すべてリュック型に仕上げ、アシンメトリーなショルダーから離れ、左右均等で背負うという健康志向も含みます。

このたびは、1点のリュックが完成、リュックになどなかなか作られないドーム型(がま口)デザインで作った意外性があります。

しかしながら、このドーム型はブランドバッグへの憧れから端を発した製作、自ら湧き出た創造とはずれたものでした。

憧れを模倣的に作っていくことのその行く末のようなものを体感した貴重な回。

決して美しい出来上りではなく、2019年の初製作からの改良を経た2021年頭でもなお解決できていない未熟さが残ります。

当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.07からおよそ5年後の2025.11.27にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直しています。

その後このデザインは廃版、完成後の「あとがき」にて最後にもう一度改めて「模倣」についてはお話したいと思います。

そもそも型紙のライン間違いは憧れが発端のデザインだったから。。完成度の低さはそのバッグを作る理由の浅さに等しい

【327】投稿のファスナータブの活かし方:ドーム型の縫いには非常に違和感。気が付くと右のような体勢です。

【327】投稿のタブ付きファスナーをドーム面に縫い付ける場面です。

ファスナーが開き過ぎないよう途中で終わらせ、その続きの底面までをファスナータブで補填するという考えで取り付けたものになります。

平面ミシンの限界:両面の合体となるとかなり3次元。歪みがどうしても起こってしまうのです。

一時期「ポストミシン」というポール型の縫い面が数センチしかないタイプのミシンの購入を本気で検討したことがありました。

100kg以上もあるミシンは、縫製工場のような建物の1Fに運搬し設置するものでした。

底面以外の完成:完成イメージが出てきました。残るは底面の「外表」の縫い上げとなります。
底面の縫い上げ完了:これでバッグ本体が完成したことになります。
ドーム型リュック完成(マルチペール抽象柄):<サイズ>縦22cmx横33cmxマチ13cm。

型紙の悪さから、ラインがカーブにならず多角形寄りになって出来上がってしまいました。

斜めからの見た目:どこから見ても底ラインの「とがり」が気になりました。
背負う面:ショルダーは取り外し式で設置。このデザインのリュック型は珍しいと思います。
完成したリュックの状態のサイド:今一度ここを見てみます。ファスナーが斜め方向に倒れ歪みが起こりました。
使用生地:表地(マルチペール抽象柄)-ジャガード、ポリエステル/100%、イタリア製。裏地(くすみピンク)-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
お洋服とのコーデ例:バッグの柄の美しさを引き立てる無彩色寄り。抽象柄とレースのフクレ加工の丸みが相性。

あとがき

その後ポーチで作ってみるという研究をしたことを最後に、2019年からずっと挑戦してきたこのデザインの製作に幕を下ろしました。

随分長い間拘ったのも、冒頭でもお伝えしました長年の憧れのデザインだったからです。

しかし、これだけ長い間でも解決できず完成型にならなかった理由は、「模倣」だったからだと思います。

おそらく、憧れたブランドバッグの考案者様には、揺るぎないこのドーム型に対する強い希望と哲学があったかと。

ただの素敵さだけで憧れた者が同じようには決して作れなかったことの一例です。

確かに1980年代後半から、その後も特に流行の先端のモデルではなかったものの変わらず古物で集めていた程のドーム型好きではあったのです。

これを機会に、困難を伴い過ぎない完成度の高いバッグを作っていく決意新たに、レベルの高い作りをもっと強くしていきました。

そして、「模倣」の愚かさも重要な学び、「憧れ」という薄っぺらさが製作の軸をずらし、完成した未熟な姿に表れてしまったのでした。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ファスナー単独ではカバーしきれない隙間は延長で埋める、様々なバッグ製作に引用が見込めるファスナータブの可能性【327】

アイキャッチ画像327

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

決してお手本とまでは言えないかもしれない。。されど、インスピレーションを得る1つのフックになれば。。そのような気持ちでハンドメイド活動をしています。

随分歴も長くはなってきましたが(2025年の記事「手直し」現在で19年)、それでも日々未熟な点の発見の連続なのです。

このたびのファスナータブ製作も決してお手本なるものにはなっていませんが、ファスナー単独使いの発想から、共布で作るタブをコンビにすることでバッグの1パーツとなるイメージを得ていただければ幸いです。

こんな風に、完コピスタイルよりもご提案型であり情報共有でありまして、当の発信者こそ未熟な部分の進歩の一手になればという決して先生ではない距離感で進めてまいりたいと思います。

ドーム型バッグのファスナー連結パーツとして考案、様々なバッグ製作に引用の可能性はこの未熟な完成を上回る収穫になった

ファスナータブ(長めタイプ):ファスナー周辺の隙間を埋める役割になる見込みでこのたびは製作しています。

両サイドは、縫いを隠す必要がある場合のみ観音開き折りをすると良いと思います。

わざわざ必要がないのに観音開き折りをすることで余計な厚みが増し違和感となるからです。

このたびの場合は予め縫い代を隠す必要がありました。

このせいで元々厚みのある共布の重なりの限界に行き着いてしまいました(^_^;)。

こんな点も反面教師のようなご参考にしていただければと思います。

ミシンステッチにて固定:外枠2周のステッチが丈夫だと考えます。
ファスナータブ(長めタイプ)の完成:内部にファスナー開閉時用の「つまみタブ」も挟み込んでいます。

あとがき

ほんのわずかな場面のみお届けしました。

この「ファスナータブ」は、短いバージョンのみこれまで取り入れてまいりましたので長い使い方は初です。

ただ、「接結」は不安定な一面もあり、あまりに長い場合はファスナーの延長として作るのではなく、別のパーツとして区分けした方が良いこともあります。

その別パーツのケースというのが、よくボストンバッグの「底パーツ」にある仕様。

ほとんどのボストン型はファスナーの所でいったん区切って別パーツに切り替えている作りです。

時の流れのあまりの早さに対して、じっくりと過去の経験の良い姿だけをピックアップすることができない事情もあります。

大変未熟なるこのたびの出来上りではありましたが、こんな風に時には不完全な出来であってもお伝えしながらその時の学びを同時に綴らせていただいております。

綺麗な姿だけを映した投稿スタイルは、「転びながら起きていく過程の部分」が抜け落ち、「ハンドメイドバッグ道」そのものをお伝えするには不足です。

おそらく、恥ずかしい過去の未熟さなどは隠されていることが大半、当投稿ではその逆を歩み、悪い例が良い情報となる可能性に賭けています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク