取っ手付きのコンパクトなジュエリーボックスに収まるレンタルジュエリー業者本人の手持ちジュエリー【710】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

レンタルジュエリー事業をさせていただいてる私本人のジュエリーボックスの中身はどうなっているのか。

今回はそのような内容の記事です。以前【416】でも一度ご紹介させていただきましたが、その後にまた変化しまして、もっとコンパクトになりました。

意外だとおもわれるかもしれませんが、これが私の方針でございまして、自分の手元にはお客様が楽しめるような良質なジュエリーは置いておかない、すべて事業へご提供するというものです。

日々、ジュエリー探しなどに余念がない状況の結果というのがこんな形であるということも興味深いものかもしれません。

5セットだけのmyジュエリーのご紹介

私の手持ちのジュエリーは、5セットのみ。

このセットというのも、レンタルジュエリーと同様で、ネックレス、ブレス、リングの3アイテムを1セットで組み合わせています。

それが5セットということです。コンパクトなジュエリーボックスに漫画に出てくる宝石箱のようなイメージでざっくりとランダムに入れ込んでいます。

こんな木製の装飾性がある木製ボックスに入れています。<サイズ>縦9cmx横23cmx高さ6cm。開閉のつまみに「KOSE」の刻印が。株主優待のお品あたりかなと予想。

実は、この木製ジュエリーボックス、ある特徴があります。

曲げわっぱのように、底が曲げられているのです。

これ、実は当たり前ではなくて、ある種の技術だと思うんです。

通常ボックスは、途切れ目があって合体しますが、1枚の板がつながっている状態を曲げてこのように丸みのある底のフォルムを作った作品だということです。

では、OPEN♪。早速ジュエリーポーチが見えました。これは、ペンダントが4点あり、ブランド別に色分けの目的、長いチェーンが絡まらないようにする目的、そして、今回のこの記事やYOUTUBEなどでもペンダントトップはチェーンがALLステンレスでブランドのトップとは別物を組み合わせているので改造に該当し、発信してお見せできないのです。よってトップを隠してブラインドするということもあり、今回ポーチのままお見せします。

では、5セットを順にご紹介いしてまいりますね。

<1/5>:ペンダントチェーンだけは見えるようにポーチからのぞかせました。前述のようにロングのステンレス+ゴールドカラーメッキのチェーンです。時計をブレスレット風に。リングはフェイクのパールのダブルリング。台はメッキです。パールデザインは、時計(マーガレットハウエル)の文字盤が丸くて白いものとよくマッチすることが分かります。隠れているペンダントも実は、フェイクパールが付いています。ゴールドとのコンビです。
<2/5>:ポーチからはあずきチェーンが見えます。こちらも同じくロングで、トップはゴールドxピンクのブランドのコイン型。バングル、リングはおそろいの溝ご彫ってあるもので、ステンレス製。なかなかゴールドカラーののメッキがはがれず、良質です。
<3/5>:チェーンのデザインがボックス調です。ここで想像していただきたいのが、ボックス調のチェーンを組み合わせたということは、トップはスクエアなのではないかと。そうです、トップはスクエアにブランドロゴの抽象的な透かしが入るトップです。ブレスは、喜平チェーンがビッグな感じの金貼りのお品のようです。MONET(モネ)というところのもの。このブランドは過去の1980-1990年くらいの間にK18YGを貼ったお品が多く百貨店にありました。やはり、ステンレスにゴールドカラーのメッキのお品よりも、本当の18金の貼りがしてあるようで、今ではこのような贅沢な作り方はなかなかされないかと思いますが、質感が非常に良い。リングは、多角形型のステンレス。かなりキズが付いていますね。
<4/5>:こちらはチェーンがラウンドチェーンになりました。こちらもロング。トップはラウンドチェーンに相応しい、コイン型。上にすでに出てきた<2/5>のコイン型とブランドが違い、こちらはゴールドのみです。そして、ブレスがなかなかエキゾチック。メンズサイズなので緩いですが、時計みたいにはめる良い作りで、たぶんステンレス製だと思います。柄が面白いですし、1つ1つのパーツもクラウンを横向きにしたような凝ったものです。リングは平打ちリングの巾広で、ステンレス製。ステンレスもここまで美しいのかとこうして見てみるとそう思えます。
<5/5>:最後は、やはり、何かと出番がありそうなあこや真珠のセット。あこや真珠は淡水真珠よりも高級ですが、これらは、ビンテージの質が良くないもののより集めです。これが良い状態であったり、珠のサイズが8.5mm以上の花珠(はなだま)級であれば、レンタルジュエリーにアップしているところです。粒は6-7mm程度で普通でよくあるものですが、こうして、ネックレスは、違う種類のショートネックレスを4種ほど解体して、1本のロングにカスタムしました。そうすると、3連のショートネックレスとして、2連のミドルネックレスとして、1本のロングネックレスとしてなど使い方が豊富にできます。ブレスは2本で重ね付けで良い雰囲気を出したコーデができそうです。リングは、こちらも真珠の珠が非常に悪く、黄ばんでいたりするもので、その3個を同じ指に付けるとなかなか華やかです。
もともと豪華でなくとも、密集した重ね付けの効果で1つだけよりもコーデが華やかになる例の1つです。同じようなリングというところもポイントです。エレガントな装いとは違った、カジュアル感あるラフな装いにとてもこういった気軽な質が向いているという考え方です。

とこのような感じでレンタルジュエリー事業者本人のジュエリーボックスの中身をできる限り詳しくご紹介しました。

高級品など1つとして入っていないです。ただ、ジュエリー好きならではの工夫で、個性あるものにはなっているかもしれません。

あとがき

今回登場してきたお品は、ステンレスのゴールド系のものはほとんどが「alliexpress(アリエククスプレス)」という「アリババ」という中国の企業が運営するサイトで海を渡って輸入したものです。

輸入と言っても、$建てのお品をボタンを押していき、クレジットカードで購入しただけで、待っていたら届きます。

$は、クレジット会社さんの明細に掲載時には、¥換算されますが、高価な物ではありません。

日本だとなかなかああいったロングチェーンのステンレスは入手困難。

中国のサイトのALLIEXPRESSはそうそういったアイテムにとても長けているようです。

今回のそういった安価ではあるけれど質がなかなか良いお品は自分で使って、いかにコーデを楽しく素敵にしていくかの研究に充てています。

また、安価だということで、「本物志向のレンタルジュエリー」とキャッチフレーズが付いた当レンタル事業にはレベルが合わないということもあります。

そして、今回のペンダントトップが誰もが知る有名ブランド品のアレンジの物なので、個人使いの範囲内に収めないと著作権侵害にあたるとブランド様へのお問合せでご回答いただいたことがありますので、こんな感じに行きつきました。

結局、そうなるべくして、私が自分の手元で自分使いをするしかないお品の集まりが今回の5セット。

とても究極であり、選択肢が他にはない、こうするしかどうしようもなく行き着いた結果の5セットなのです。

宝石を取り扱っているから、自分が華やかに着飾るのではない、すべてをお客様のためのお品にご提供するという方針をこのたびお伝え出来たかと思います。

今後も、良いお品、素敵なお品を見つけた時には、いち早くお客様にお届けできるように日々ジュエリー探しの旅をし続けていきたいと思っております(^-^)。

<出会い>まるでジャガード生地のよう、オレンジサファイアの花柄パヴェリング【709】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「無難である」ということと「個性的である」というのはどんな点がそう感じさせているのでしょうか。

当店picturesqueのレンタルジュエリーの事業においては、特に後者に拘りが深いです。

それは、店主である私が自然な形で意識してきたことなので、しっくりくるのが後者の方なんです。

前者だと何か落ち着かない腑に落ちない感じが残ってしまってなかなか前向きに考えられないんです。

前者テイストも、もちろんありだと思いますし、万人受けというものがあるので、もしかしたら対極にある良きライバルのようなテイストなのかもしれません。

今回、そんな後者のテイストに相応しいようなリングに出会いましたのでご紹介致しますね。

そもそも地金部分が超レアな青金であること

青金(あおきん)という地金があることを知ったのは、微妙な台の色のペンダントトップを数か月前に入手したきっかけです。

最初はK18WGのロジウムがないものなのだろうなどとよく分からずに思ってしまいましたが、これが実は奥が深かった。。。

K18YGにもいろいろ色の展開があったのです。

私たちが慣れ親しんだ昔から世代を渡りながら、祖母のネックレス、母のブレスなどと見てきた地金の18金というのはおそらく圧倒的にイエローゴールドが多かったかと思います。

その他だとプラチナのPT850という刻印のものがチェーン類では見たことがあったかもしれません。

けれども、それだけではないということです。

1つはやや身近な例として、ピンクゴールドがあります。

あのピンクという呼び名も分かりやすくて、分類しやすいネーミングですが、元は24金のイエローゴールドの25%の割金に銅を入れ込むということで赤い地金色になっていることであの色になります。

よく、古いビンテージ物のイエローゴールドが、オレンジ寄りな色になってくる経年の例は、割金の中の銅の存在です。

お手入れでイエローゴールドらしく戻るようになるようですが、意外にあの25%という割金の部分というのは全体の色に影響するものなのです。

そこで、今回の青金というのは、割金に銀をチョイスしたものということのようです。

銀がほとんどなのか銀のみなのかは、製作者の知るところですが、青金はグリーンともとれる色で、ホワイトゴールドとイエローゴールドの中間のような感じがします。

プラチナやホワイトゴールドと一緒に並べるとやはり青金もイエロー色をしているというのがその姿になります。

まず、それが台に使われていることで、非常にあっさりとしたクールさがあります。

オレンジサファイアのパヴェリング:K18YG台(青金:あおきん)が珍しく、薄いブラウンダイヤモンドに花柄の巾広リングです。

あとがき

簡単な一声ではありますが、とてもかわいいです。地金のボリュームも十分で、個性的になっているのは、この花柄が無いタイプが非常に多く、そこが無難であることと個性的であることの大きな分かれ道になったようです。

ハンドメイドバッグの生地に関しても凹凸感あるジャガードがメインテイストの生地としていますので、何かこのリングの柄はそんなところに通ずるものがあります。

ところで、レアな入手しにくい数の少ない青金という地金のアイテムというのは、1アイテムを手にした瞬間、そこからがある険しい山道を登ることになります。

他の一緒に付けるアイテムも青金でそろえなければ色が合わないのです。

その難しさから本来敬遠されている部分もあるし、そもそもあまり生産されないと思われますが、リングのメーカーさん/デザイナーさんのこの挑戦のような部分に脱帽です。

多彩で多数のシルバー925の中から厳選した「台」付きのブレスレットの高級感【701】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」では、シルバー925の地金はすべて2022年に完全廃止をしました。

2022年以降は、「高級地金+宝石」に特化したラインナップへと生まれ変わりました。

なぜシルバー925を廃止したのかは、レンタルジュエリーとしての意義を考えたことのレア度の少なさです。

そして、何よりフィードバックを得られなかったということでリアルに925のレンタルジュエリーのニーズの無さを自身は大きく感じました。

そして、真珠やコスチュームジュエリーも同様です。

どれも自身が好むものばかりを廃止していますが、事業はお客様のためのもの。

一番に優先するのは、お客様が本当に心から喜ぶのかどうかということなのです。

このたびは、廃止にはなったものの、お手持ちのジュエリーのご検討の際に「購入」という形でシルバー925の中から選択するケースのご提案として、「台付き」のブレスレットをご紹介したいと思います。

自前のジュエリーの中でも特に高級感を演出できるのが「台」の存在です。

台付きの品物は丁寧に手間をかけられている証拠と言っても良いほどです。

いい加減には製造できないものだと思いますので、是非ご共感いただけると光栄でございます。

こうして廃止とは言え、良い物をお伝えしてく役割は引き続き担って参りますので、よろしくお願いします(^-^)。

925製では珍しいアイテムだからこその価値、台座付きの天然石ブレス3選

ハイジュエリーは、台座に宝石を埋め込み地金とともに一層高級感ある仕立てにされているお品が多いです。

一方、シルバー925となると、そういった作りのお品は激減。

特に、地金の安い60分の1とも70分の1ともなるシルバー925でわざわざ手間のかかる台座を設けてそこそこ高級なブレスレットを作るということをしないという製造側の事情があると見ています。

とはいえ、ジュエリーはジュエリーではないですか。

本当は、シルバー925も高級地金と同じように天然地金であるわけで、台に手間をかけて製造していただきたいという願望があります。

台が付くことでジュエリーのレベルがアップします。

3点のストーン違いでご紹介致します。

オパール:925台のサークルモチーフ。1粒は1cm以下の小振りながらどれもトーンが違いマルチカラーに。
琥珀:台が分厚いのでこのように立ってしまいます。ハートと丸のモチーフのコンビがリボンのよう。

琥珀の主な3色の赤系、オレンジ系、グリーン系をフルに集めたマルチカラーが大変綺麗です。

大変作りの良いブレスであると見ることができます。

インカローズ:インカローズはかわいらしいクリーミーなピンク。周りが透かしのフローラル。

シルバー925のカジュアルなイメージへのギャップとも呼べるようなエレガントさが表現されています。

お花柄のワンピースなどにもエレガントに装えます。

ストレスのない留め具の工夫、アレンジによって着脱しやすい特殊なダルマ板へ改良

今一度写真の留め具の部分を見ていただきたいと思います↓。

ダルマ板にご注目:留め穴が非常に大きくて、ゆったりと留められる、着脱時のストレスを軽減したデザイン。

こういった連のブレスは重みがあり、留め具が留めにくいことが多いです。

それを軽減してストレス少なく着脱できるようなダルマ板を発見。

写真の真ん中に映るような大きな穴の開いた形のものです。

現在はロジウムメッキがかけてあり少し白いですが、いずれ周りの925にメッキがはがれた際には溶け込んでいくカラーになるかと。

頑丈で厚みもそこそこあるので、よく18金などにもあるような本来のダルマの形のシェイプされた薄ぺらの板よりは引っ掛けにくいのです。

しかし、そのフォローのような形で穴を最大限に広げてあるのだと思います。

カニカンを引き輪に変えた方が良いのかどうか迷いましたが、とりあえず、カニカンで行きました。

アジャスターは使いたくない派、元はブレスの長さが足りなかった弱点をエタニティーに美しくしたアレンジ方法のご紹介

実はこの3点すべて、少し手を加えてアレンジしています。

どうしても天然石の数が不足していて、アジャスターを使って何とか延長して、手首の長さ分の18cm周辺に到達するように作られていたりしました。

シルバー925をいかにエレガントなブレスにしていくか、その工夫として、一定の間隔を保ち、全体に1パーツずつ配置するように整然としたいのです。

その工夫としまして、不足分の長さを埋めるために均等に間に丸カンを入れていくということをしました。

ブレスは、数ミリ程度の丸カン(線径は太い方が望ましい)を間に入れることで、結構全体の長さが伸びるものです。

思い切ってやり過ぎると逆にパーツが1つ2つ余ってしまいますので、その調節は細かい技(わざ)となります。

あとがき

お好みはあるかと思いますが、自身がご提案するものはどちらかというとエレガントに寄ったものになります。

シルバー925でも宝石に寄ったような表現ができるということの例でした。

とはいえ地金はある時期(2020年頃)に見た時に銀が金の60分の1の価値であったと買取の際に数値を質屋様からご教授いただきました。

シルバー925の評価がよく分かるエピソードだったと思います。

旅行などの遠出の際には、セキュリティー性がどうしても弱くなる状況下においては、超高級品は控えた方が良いのではないかと思います。

その時にシルバー925の出番が大いにあるかと思います。

良い作りなのだけれど緊張感に苛まれることのない良さ、数多く多彩な925ジュエリーの中から「これぞ」というお品物を見つけられますよう(^-^)。

ある分野に特化した収集でおしゃれ感を高める、琥珀だらけのマルチカラージュエリー【700】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近注目しています天然石の中の「琥珀:こはく」。

正式には、ほとんどが鉱物である天然石の中では「天然樹脂」であるため特殊です。

その他「珊瑚:さんご」や「真珠:しんじゅ」も海の生物ですので、天然石ではないのに天然石の仲間に入っているという特殊な存在があります。

随分鉱物の括りでは本来ない素材がジュエリーになっているものなのです。

このたびは、少しカラー展開がある「琥珀」ジュエリーを集めた記録です。

台はシルバー925なのですが、地金関係なく価値あるお洒落な琥珀の世界をどうぞお楽しみくださいませ。

茶色寄りなマルチカラー展開が琥珀らしさ、見つけた片っ端から素敵な琥珀ジュエリーを集結

琥珀(こはく)も実はマルチカラーの展開がある素材です。

「鼈甲:べっこう」も類似のように括られますが、「鼈甲」は亀の甲羅が素材ですので、完全に別物なのです。

琥珀のブレスレット:925台。結構レアもの、琥珀の台付きはなかなか見つけられません。

茶系にグリーン色や黄色が入ることで、琥珀がマルチカラー展開になります↓。

すべて琥珀のチャーム:どれも個性的なものが集まりました。

琥珀のペンダント同士を色以外で重ねるイメージもできます。

しずく型とつぼみは相性が良い重ね付けのフォルムですし、ハート同士を琥珀と透かしのシルバーで整然とした演出が出来そうです。

あとがき

1つの豆知識のようなことなのですが、「琥珀」は「くり抜きリング」が難しいと言われています。

それは加工する時に破損が起こりやすい繊細さと扱いにくさがあるからだそう。

琥珀のリングがあまり豊富ではないのもうなづけます。

だからこそ希少価値を感じ、見つけた琥珀のリングは、やはり見事に割れてしまいました。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業者でございまして、当ブログ記事の当初2021.08.18ではシルバー925の地金のセットもラインナップにありました。

ただ、その後2022年に完全に「高級ジュエリー+宝石」に特化した改良をしまして、925やコスチュームジュエリーを廃止。

琥珀リングは地金が18金でしたので残ったのですが。。

琥珀リング(ヘキサゴン:六角):K18YG台。素敵な多角体だったのですが、2022年に側面が割れました。

その後、当ブログ記事の「手直し」をしております2024年に、再び琥珀リングに出会います↓。

琥珀リング(スクエア:四角):K18YG台。以前の六角と同様地金の台が透かしで素敵です。

オレンジ色の琥珀は地金のゴールドと相性良く溶け込んでいる様子。

とにかくアンティークっぽさがあります。

琥珀は上述の通り「天然樹脂」であることで、なかなか「宝石」という括りには入っていきません。

ただそういうのも「縛り」だと見ることもできます。

本当は非常に美しいのにも関わらず、「宝石」という括りによってなかなかスポットライトを浴びていないことが多いのです。

その他「半貴石:はんきせき」と呼ばれる世界四大宝石以外の天然石や、このたびのような「琥珀」が高級地金に伴ってジュエリーになっているアイテムは、むしろ今後も大いに応援したいと思っております(^-^)。

春のお花畑の世界観をイメージした、難易度が非常に高いフラワージュエリーの組み合わせを成功させるコツがあります【697】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

3点の別アイテムジュエリーを1セットにまとめるコーディネートをあらかじめ完了し、セットごとのラインナップでよりお洋服に短時間で合わせやすい世界観を1つにまとめたご提供が特徴です。

その1セットを組み合わせるお仕事が自身の主な役目。

このたびは、難易度が高いフラワーの組み合わせを完成。

フラワーモチーフ1つでもいろんな形がありますが、違う形のフラワー同士ではなかなか相性が悪いのはフラワーという形のクセの強さが原因にあると思っております。

よって、ぴったりというほどのベストマッチを寄せ集めることになりました。

どんな感じでマッチしているのかを興味深くご覧いただければと思います。

フラワーが難しい理由、ぴったりと形が合わなければうるさい集まりになってしまうから

3点セット(前案):六つ花タイプのフラワーがペンダントトップとリングで完全一致。

これが、少しでも違うともう全体がまとまらなくなりごちゃごちゃしてしまいますので、それぞれのジュエリーがぴったり息が合うことがいかに奇跡的なことなのかということです。

ブレスレットもラウンドチェーンで、ペンダントのラウンドチェーンとリンク。

そしてすべてのフラワーの真ん丸ともリンクしています。

〇ペンダント:六つ花の直径は1cm強。台はK18WG。ダイヤモンドは0.52ct。チェーンはK18WGの60cm。

ここで登場のペンダントトップがよくあるようで実は簡単には見つからないということが分かりました。

よく見ますと、作りが立体的なのです。

7パーツの1つをよく見ると、細かいフラワーになっていることにお気づきでしょうか。

このペンダントトップがそれほど大きくないのに立体感がある理由は、この作りです。

細かいお花が7つ集まって1つのお花になっている構造なのでした。

より、丸いお花というフォルムを強調する構造なのだと思います。

〇ブレスレット:K18WGラウンドチェーン。ペンダントとチェーンの種類がお揃い。
〇リング:K18WG台。お花がチェーン繋ぎで少し動き、はめ心地が指にフィット。透明はダイヤモンド。15.5号。

サファイアのマルチカラーリングがすごく優しいカラーです。

特にカラーを際立たせて目立たせていない製造の仕方にとても好感が持てます。

あとがき

お花の難しさは、いろんな形があるからです。

丸いこの度のようなお花に対して、類似の5つ花だと少しの事ですが雰囲気が変わりカジュアルになります。

そして、尖った花びらのお花などは全くの別のフォルムとなっていきます。

お花の他には、ハートも同じ。

すごく単純な形なのに、縦に細長かったり横にぷっくりふくよかだったりとバラエティー豊かです。

おそらく、ハイブランド様がそういったクセのあるモチーフはすべて目を付けて一度は取り入れていると思うのです。

そして、ハイブランド様が象徴的なモチーフを演出することにより、更に模倣品が出ていき数が増えていくようなイメージです。

このたびは、長い期間悩みましたが、悩む期間の分の貴重な学びが得られましたので、こうして綴らせていただきました。

実は、その後当ブログ記事を手直しさせていただいております2024.05.18時点では、3点セットのペンダントが別のネックレスに変わっています。

ここへ掲載したかったのですが、現在一部をリフォーム中にてまた別の機会にご紹介したいと思います。

やはり、ジュエリーのセットも改良や変遷がございます。

変化することの面白さとしてご理解いただければと思います(^-^)。

レアなデザインを独自にアレンジ、綺麗なヴィンテージ物のあこや真珠を3連ブレスに仕立てていただいた【695】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「こんな感じのジュエリーのデザインがあればなあ」という思い浮かべたアイテムが本気でほしい時、自分がデザイン者となる方法があります。

自作のイメージ図と共に宝石屋様との相談で凝った独自のデザインが詳細に実現。

「オーダーメイドジュエリー」と呼べるものになるでしょう。

とはいえ高額なものであり、滅多にできることではないもの。

このたびは、もっと気軽に思いを実現する方法をご紹介衣致します。

リフォームがてらデザイン性の込んだアレンジの領域でリフォーム屋様にお願いする案です。

実際に自身があこや真珠のヴィンテージ物の珠からのアレンジでリフォーム屋様に仕立てていただきました3連ブレスレットをご紹介したいと思います。

既製品であこや真珠の3連ブレスレットは大変レアです。

こうした既製品には見られないデザインを考案するとメリットが大きいと言えるアレンジという視点でご覧くださいませ。

ヴィンテージあこや真珠のネックレス自体が見つからない、メインアイテムにはなかなかなりにくいブレスレットに力を入れてみた

まず、あこや真珠自体がここ近年入手しにくくなっています。

理想のデザインは、珠の整った照りツヤの良い良質な3連のブレス。

シルバークラスプが素敵で、珠のサイズもそこそこなボリューム感がほしいと探した結果見つからなかったブレスレット、リフォームによるアレンジへと踏み切りました。

あこや真珠の3連ブレス:一番外側がピンク系。内側2連は、どちらかというとグリーン系。6-7mmの珠サイズ。

3連になるのですから、1珠ずつはそれほど特徴あるサイズではなくてもOK。

ここからの引用で、ベビーパールの3連も素敵です。

リフォーム屋様は物理的なことをご存知ですので、自身が作ってしまうと同じ長さにしてしまうであろう3連に長さの違いを入れてうまく腕に沿うように作られるのです。

おまけ:ステンレス製のフィガロタッセルネックレスの自主アレンジ

タッセルロングペンダント:ステンレス製です。これは自身でアレンジしたものになります。

ここへ他のチャームも付けていきますので第一段階のアレンジになりますが、長さの段差で立体感を出したタッセルはもっと増やしても良いですし、この度実際にやろうとしている先にカラーストーンのチャームを付けることもアイデアです。

待ちのチャームはすべて925。フィガロチェーンという透かしだからこそチャーム付けが可能なのです。

こういったロングの70cm以上の長さは、更にペンダント先が下に下がり、80cmにも及びます。

とてもカジュアルな動きをし、ジュエリーの雰囲気の可能性が広がります。

あとがき

ヴィンテージ物はそのままでは古いイメージが払拭できないこともしばしば。

いったん受け入れて、考案しアレンジすることで新しいテイストが生まれる可能性を秘めますし、実験的な試みもお買い得であるがゆえに可能。

こうしたことをこれまで幾度となくやってまいりました。

そのおかげで古着ライフが板に付き、新品のファッションアイテムを売っているお店に足を一歩踏み入れることさえなくなったという異常さ。

そんな中からお伝えできることの1つとしてこのたびジュエリーの分野で古い品物からのアレンジをご紹介致しました。

全く同じではなくても、何か1アレンジ加えて新しい姿に変わるということに引用して見てくださいませ(^-^)。

貴金属ジュエリーなのかコスチュームジュエリーなのかで使い分ける木製ジュエリーボックスの形状の違い【694】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

2020年スタート時点では、いろんな地金が混在し、コスチュームジュエリーも加えた2021年。

ジュエリーのタイプが追加されたり、廃止されたりすることで変わってきた木製のジュエリーボックスの姿の違いの変遷をご紹介したいと思います。

変わらないスタンスが、「木製」ということ。

天然木で美しくできたジュエリーボックスに入れたい良質なジュエリーという姿が望む姿だったからです。

コスチュームジュエリー採用の期間にはチェスト型の深い引き出しが有効、その後の高級地金+宝石の特化のジュエリーでは深さよりも豊富な部屋数

以前にジュエリーボックスの中の姿に関しましては、【633】で記事をアップさせていただいております。

このたびは、外から見た木製ジュエリーボックスのタイプがジュエリーの変遷によってどんな風に移り変わってきたのかをお届けしたいと思います。

そもそも、ジュエリーボックスを置く、素敵な棚は【159】の記事でご紹介させていただきました、「Najico:ナジコ」という商品名のヴィンテージ木製棚を利用。

昭和の良きお品物であり、現在は廃版とのこと。

貴重な日本製の歴史的ヴィンテージ家具の1つだと考えております。

ジュエリーボックスの木の色は、基本的に茶色なのですが、ベージュ、キャラメル茶、カーキ茶、赤茶、チョコ茶など木の塗装の色がバラエティーに富んで多種の茶色が展開。

木製ジュエリーボックスの多種。主に引き出しの深さに違いがあります。コスチュームジュエリーは深い方。

まず、2020年レンタルジュエリー開始当初は品数が非常に多く、シルバー925や真珠も多数ラインナップに配置。

よって、ボリューム感のある真珠や、大ぶりなシルバー925ジュエリーなどをゆったりと収納するため、深い引出しの出番が必要でした。

その時に利用させていただいたのが3段ミニチェストのタイプです。

もしかして、昭和の実家などに小物入れとして使われてきた当たり前にそこにあるようなミニ棚がこんなタイプだったかもしれません。

その後2021年には、ハイブランドコスチュームジュエリーのラインナップが加わります。

ハイブランドコスチュームジュエリーもボリュームが大きく、深さと面積が必要でしたので、奥行きのあるミニチェストなどが活躍。

ジュエリーもそうなのですが、インテリアの面からも随分こういったミニチェストの素敵さを知ることができましたし、たくさんの素晴らしい入れ物がこんなに展開が豊富にあるのだということに感動。

別の面でも随分楽しみながら勉強になりました。

その後ですが、2022年に、真珠さえもフィードバックの手ごたえを感じず、そして何よりも自身が納得できずにすべて廃止。

真珠のお手入れの難しさの限界と18金やプラチナの地金との優劣の差も大きな原因です。

確かに真珠は素晴らしいですし自身も大変好んでいるのですが、実際はレンタルジュエリーでは価値を見てもらえませんでした。

これが厳しい実態というものなのです。

そして、消耗が見込まれてしまうハイブランドコスチュームジュエリーも、貴金属との優劣においては、「負ける」とみなしALL廃止。

とは言え、ハイブランドコスチュームジュエリーこそ自身が好むものでしたのでこちらも大変残念ですが、そこが事業なのです。

そして、2022年、完全に「高級地金+宝石」に特化したラインナップを徹底していきました。

そうしますと、これまでの深さのあるミニチェストタイプは場所を取り過ぎて合わなくなっていったのです。

コスチュームジュエリーや真珠ジュエリー廃止と共に木製ミニチェストタイプのジュエリーボックスも廃止。

その後ブログ記事の手直しをしております2024.05.17現在では出来るだけ引き出しの段の数の多い1点で数多く収納できるタイプのジュエリーボックスに厳選です。

ただ、中身の使い方は、前述の別記事【633】の通り、仕切りを外せるものは外し、ゆったりと1部屋を広く使った3点1セットを同じお部屋へセット収納という収納に至っております。

あとがき

とにかく変化が多い事業の中のでの動きがありまして、ずっと一定ではないのです。

変化こそ良いことだと前向きにとらえ、結果現在が一番の姿であるという状態を意識しています。

細かなこうした収納に関しては特に何でもないこととせず重要視しています。

整理整頓こそその後の行く末を作っていくほどの大切なことだと考えております(^-^)。

本真珠とフェイクパールを見分ける確実な2つの視点、「重さ」「質感」で分かります【692】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

以前はラインナップにも随分多くの真珠のセットがございました。

ただ、その後の見直しで「高級地金+宝石」のみの特化ということへ徹底。

真珠はすべて廃止に至りました。

ただ、真珠は人気のジュエリーアイテムであり、自身も好んで私物としては大いに付けて利用させていただいているのです。

ただ、古き良きお品であるヴィンテージ真珠ネックレスも2010年近辺を境に、より入手しにくくなったと思います。

自身は新品ではなく古い物だけを見てまいりましたので、この分野で考えると真ん丸の「あこや真珠」と呼ばれるヴィンテージ物ですら2020年代では簡単には見つからなくなりました。

新品は製造減や価格アップということでより入手しにくくなったということでしょうか。

もしかして、自身がやっていた購買のスタンスの「あこやの中古品集め」を真珠好きの方が同じようにこぞってやっていたのかもしれません。

とにかく品薄といった印象になってしまいました。

「あこや真珠」というのは、冠婚葬祭に定番のジュエリーですし、誰もが1点は持つアイテムではないでしょうか。

かつては女性専用のアイテムから、令和では男性もいよいよ真珠ネックレスを付ける時がやってきました。

少し大げさかもしれませんが、まるで携帯電話のような存在の一人1点というアイテムはなかなか世の中にはありません。

そんな貴重な真珠ネックレスの「真贋:しんがん」を見抜くということも大切であり、このたびは「本物」と「偽物」を見分ける手段を2つの視点でご紹介。

多角的な見方があるものの、これが確実といった2つの視点をお伝えします

本真珠の見分け方につきましては、真珠をお取り扱いされているプロの宝石商の方々がたくさん投稿されていると思います。

そのいくつかの見分け方のコツの中には、こうだと本真珠の可能性が高いというものもあれば、確実であるというのが混在しています。

そこで、宝石鑑定の資格などを一切持っていない自身が、ただ真珠が好きでたくさんの真珠を見て持ってきた経験を含めて、決定的になった2視点のみをお伝えします。

こちらの下の写真、実は本真珠ではないブレスレットになります。

購入させていただいた販売者様も全く分からないということで事前情報はありません。

自分の目で見て判断することになりましたので、大変貴重な機会をいただいたということになります。

デザイン性が凝ったパールブレス:最終的な判断は本真珠ではないということ。貝パールの可能性はあります。

まず1点は「重さ」。

同じくらいのボリュームの本真珠と比べてはるかに軽いです。

比べなかったとしても、手に載せるとずっしりとした重量感が本真珠にはあるものです。

そのイメージからすると随分軽いということを感じました。

ただ、このブレス、かなりその辺りがよく考えられています。

重さをアップするためなのか不明ですが、クラスプのパールの飾りの数が8個もあります。

このことは裏を返せば、本真珠にはせいぜい1粒を真ん中に飾る程度の飾りであるということ。

ただ、それは可能性の範囲内なので、今回の決めての2点には入りません。

そして2点目です。

真珠をこすり合わせた時や触った表面の、ざらざら感や引っ掛かり、これがあるのが本真珠だということ。

このブレスは、ツルツルでしたが、手持ちの本真珠はどれもこれとは異なるざらざら感、引っかかり感がしっかり感じられました。

ということで、①重みがあることと②こすり合わせたときのざらざら感や引っかか感があるという2点が確実性の高い決め手だと自身は考えます。

よく見分けるポイントの中に出てくる、「SILVERの刻印がクラスプにある」というのは、あてにはなりませんでした。

このブレスにはしっかりと刻印があったからです。

その他よく言われている決め手は、「珠の穴のくり抜き具合が、綺麗にくり抜かれている方が本真珠、割れたりいびつだったりするのが偽物」とのこと。

これは、すべての穴がいびつだったりヒビが入っていたりしたのが見られました。

しかし、比べる相手の本真珠の方が、ぎゅっとしっかりとつなげて間にクッションも入っていたので無理矢理引っ張ることをしたくなくて、比べておりません。

よって、今回③には入れませんでしたが、これもおそらく大きな決め手になるかと思います。

②のこすり合わせや表面の感触も強くやり過ぎるとキズの原因なので、優しくお願いします。

ソフトにこするだけで分かります。

あとがき

と、こんな感じで、鑑定士でもない自身が、この2点は確実に見分けられる点だと思った本真珠の見抜き方をご紹介致しました。

本当は、このブレスも本真珠であれば嬉しいところですが、そもそもこの様相(クラスプに8個ものパールが付けてあることの行き過ぎた装飾に対して)で本真珠である可能性は薄いということが見抜けます。

このフェイクパールのブレスは、実は、珠の糸が切れていますので、自分でつなぎ直して、コスチュームジュエリーのように、自分使いをしていこうかと思います。

今まで、真珠が好きで、とにかく本真珠ということで本真珠ばかりを見てきました。

そうすると、見分け方という点では反対に疎かったと思うのです。

やはり、その反対のフェイクパールも手にしてみて、見比べてその違いがどの点なのかなどを研究したことが一切なかったので、本真珠を持ちながら見分ける力はなかったのです。

今回模造品を手にしたことは、かえってとても良き学び。

これを機会に今後はしっかり見分けていけそうです。

そして、フェイクパールであっても、今回のようにすぐに本真珠ではないと見抜けないほどの良い作りの物も多いということも同時に感動したこと。

ちゃんとシルバークラスプが立派に据えられて、オシャレ度も高い。

珠の間に糸の結び目も丁寧に入れられて手間がかけられたイミテーションなのです。

ということで、コスチュームジュエリーと言えども、良い作りであるというところは見どころであると思いましたし、コスチュームジュエリーに興味を深めるきっかけにもなったのです。

素材が天然であればそれは良いお品なのだという判断が、いかに薄っぺらな見方に過ぎなかったのかということを考えさせられるこのたびの貴重な機会でした。

特殊なK18YG「青金:あおきん」用のペンダントチェーン探しの果てに浮かんだアイデア、金銀半分ずつのミックスチェーンで対応【687】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

K18YG(18金イエローゴールドと呼びます)には、実は複数のカラー展開があることがどれほど知られているでしょうか。

さらにK18WGやK18PGの存在はどんな位置付なのか、イエローゴールドの仲間なのか別物なのか。。などが腑に落ちるような謎をこの記事において解き明かしてまいりたいと思います。

自身が学び知ったことを同時にアウトプットしてまいりますので、ご一緒に知識を深めてまいりましょう(^-^)。

青金はレア、ジュエリーとしてはほとんど見つからない中、ペンダントトップの台が青金の場合のチェーン決めのアイデア

なぜそういった色のトーンの違いが生まれるのかというのは、割金(わりがね)に原因があります。

本来金は24金が元。

ただ、24金のみではあれこれ接触や伸び縮みの動きも伴うジュエリーに対しては非常に望ましくないので(柔らかすぎて変形や損傷の原因になりやすい)、丈夫で傷みにくい最も純度をキープしたバランスが18金。

18÷24=0.75で確認。

イタリア製などの18金が「750」という表示であることは、この0.75という数字のことを指しています。

この18という数字が、地金全体の75%を純金の24金で、そして、その残りの25%は他の金属素材を選んで製造するという時の純度率です。

割金部分に使われる金属は最もふさわしいいくつがが選定され、だいたい決まってはいるものの、割合の違いで随分見た目のカラーの細かい違いに表れるところが興味深い所。

銅が多ければ、オレンジ系な18金イエローゴールドが出来上がり、その究極が「ピンクゴールド」の姿にイコールに、途中では、「ブラウンゴールド」などと呼ばれる中間色も見かけます。

その一方で、銀を多く入れ込むとどうなるかとういうと、薄い黄色の「青金」というゴールドになります。

では、青金はK18WGのロジウムメッキがされていないものにイコールなのかと言うと、デパートの催事場のあの店主様の回答では、「K18WGはもっとシルバー色になるような割金で作られるものだ」とのこと。

そのことからは、青金は同もイエローゴールドの中では一番薄い金色である存在と言った位置付けのイメージ。

そういった意味でK18WGは、イエローゴールドの仲間からは外される存在なのかな。。と考えます。

少し黄色みの残るK18WGはそのままでは決して販売されないもので、多くが「ロジウムメッキ」を施工。

そして、白っぽい銀色そものの姿としてイエローゴールドとの完全差別化が実現。

昭和時代の18金の多くは、割金に銅の割合が高かった傾向に対し、ここ近年の令和では割金における銀の割合が高くレモン寄りな黄色い姿となります(リフォームをしていただいています金属会社様から伝授いただきましたことです)。

いくら薄い黄色とは言え、イエローゴールドには違いがありません。

ホワイトゴールドやプラチナと比べるとやはり断然黄色いのです。

多種のイエローゴールドの中で、限りなく銀色寄りなイエローゴールドは「青金:あおきん」と呼ばれます。

なぜ青いと映るほどの黄色が薄まっているのかは、割金に銀がメインに使われるからです。

絵の具の色混ぜをイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

黄土色のような絵具に白を混ぜていくと薄い黄色になっていきまして、その白絵の具の分量が「銀」に相当。

その青金で作られた台のペンダントトップに出会い、その後チェーンを探しました。

自身の調べでは、「青金は飾り物などの装飾に主に使われる18金になり、ネックレスなどのおしゃれ用のジュエリーにはほとんど使われない」とのこと。

そんな中見つかったペンダントトップも、確かにバチカンがはっきりしていなかったし、もともとジュエリーではないのかもしれません。

ヴィンテージ物ならではの面白い出会いです。

地金がイエローゴールドなのに白っぽい理由は、銀が多く割金に入る「青金:あおきん」だからです。

チェーン探しは、それはそれは大変なもので数か月思い悩み続けながら、1つの答えが出ました。

金銀ツートンのミックスがどちらでもない感じでかえってなじむのではないか。。

はたしてその予想がうまく当たります。

よくなじんだ、金銀が半分ずつの割合のチェーンがマッチしたのです。

ベネチアンチェーンのK18YGとPT850をねじったデザインのショート丈のチェーン37cm。地金の割合が半分ずつ。

どうでしょう。金でも銀でもない中間的な感じにぼんやり映ります。

青金のチェーンを無理やり極細でも見つかったとしても納得できるものではなかったと思います。

表はダイヤモンドとオレンジサファイア。裏を向けるとよく分かります。とても色がなじみました。

たまたま特徴ある37cmという短さもチェーンとしての希少価値が高かった良き出会い。

ジュエリーは、遠目で見た感じが物を言うので、目に映る姿を想定することの重要さもここで同時に学ぶことができました。

青金自体が見つからなくても、K18YG/PT850コンビのチェーンが解決してくれることがあるというエピソードでした。

青金との出会いをきっかけに目を向け始めたコンビチェーンK18YG/PT850の魅力は現在のジュエリー界のプチ流行になっている様子

このほかにも別のペンダントトップに付けるチェーンを入手。

切子風デザインがかっこいい細口チェーンのヴィンテージチェーン40cm。

このチェーンの場合はゴールドの割合が多い地金の使い方をして組み立てられているので、トップもK18YGの1色で合わせました。↓

ダイヤモンドと透かしのペア―のプチペンダントトップ。ゴールド1色とは違った雰囲気が出ます。

おそらくなのですが、ここ近年の地金の黄色が薄い理由として、割金の材料の入手具合の事情と共に、金と銀を一緒に付ける傾向というのもあるかもしれません。

はっきりと金と銀を使い分けるのではなく、一緒に混じるように展開されたデザインはさらにポテンシャルが高まると言えます。

Q:K18WGは何者なのか、A:K18YGが正体です

「ええっ?」と驚いてしまうかもしれません。

これは、実際にデパートの催事場のジュエリー展での店舗の方との会話です。

PT850/900の銀色とK18WGの銀色は同等のもののように装われ、どちらも銀色だとの認識でしょうが、実はそう映るのもK18WGには「ロジウムメッキ」が施されているからです。

ロジウムメッキはよりシルバーカラーを出してくれるメッキですので、ホワイトゴールドがプラチナに良き勝負を挑んでいるのです。

ただ、あくまでメッキであり、リングのお直しなどの際に火を使ってやっていただいた後の始末にロジウムメッキをしない場合、お直し場所が黄色くなっています。

これがK18WGの正体です。

たまたまそのリフォーム屋様がロジウムメッキをしないで返送いただいたことでありありとその姿を見ることができました。

ただ、そのようなリフォーム屋様とのお取引はそれっきりございませんが。。

あとがき

このように考えますと、生粋のシルバー色はプラチナや銀意外にはないということが分かります。

プラチナマニア様の間では、K18WGはまやかしものだとアンチの方もいらっしゃるほどホワイトゴールドは実は黄色いのでした。

とはいえ、世の中の大半のちゃんとしたジュエリーがホワイトゴールドと謳う以上銀色をしていますし、簡単にロジウムメッキもはがれるものではありません。

このたびは、貴重な「青金」に出会うことによって18金についての地金の深堀りに足を突っ込むことができました。

更なる詳細はやはりプロの金属を扱う会社様がもっと多くの知識をお持ちです。

ヴィンテージジュエリーが古くなるとオレンジと化して、割金の率の高い銅が浮き出る現象はどなたも経験されたことがあるかもしれません。

そして、昭和の品物なのか、もしくはここ最近の品物なのかの判別としては、イエローゴールドの黄色のトーンがオレンジに寄ったものか(昭和)、それともレモン色に寄ったものか(比較的近年のもの)を見れば誰もが可能だということです。

一度、お手持ちのジュエリーのご参考にしてみて下されば。。と思います(^-^)。

当店picturesque(ピクチャレスク)が「本物志向のレンタルジュエリー」を通してお伝えしたいことは何なのか【682】

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年7月より新規スタートをしましたレンタルジュエリー事業「本物志向のレンタルジュエリー」がございます。

紆余曲折ありましたが、ずっと今後も継続していきたい事業でございます。

きっかけは、2010年代に思いっきり集めてきたジュエリーの多くを自身が付けるということをしない収集にとどまっていた実態を俯瞰し、お求めの方へレンタルとしてご提供を考えた2020年の開始にあります。

そのままずっと同じ物ではなく、レベルアップのための変遷が随分ありました。

お客様がレンタル中においても、何とかその間のタイミングを見つけ、「差し替え」などもあったのが2021年。

そうして、2022年で、ジュエリーのラインナップが、すべて「高級地金+宝石」という完全特化に完成。

今後もセット数を増やしたりニーズをくみ取っていきたいのですが、こうした活動から何をお伝えしていきたいかということを、このたびは綴りたいと思います。

「装い」が「自分表現」である重要性に気づいている人がまだ少ないことをレンタルジュエリー活動を通してお伝えしたい

高級地金と宝石のコンビの本物ジュエリーを身に付けて、何も感じないことは決してありません。

気が引き締まったり、心地の変化を感じるものです。

そういったジュエリーがお客様の人生において、何らかの良い影響となればと思っております。

高級地金や宝石は「地球活動の証」とも言え、自然の中からの贈り物のような存在としてにありがたく拝受させていただいております。

こういったことは、「商品」というものを越え、「鉱物」の実態や歴史を学ぶことで自身も影響を受けてきたことです。

お洋服に伴って、バッグ・靴・ベルト・ジュエリーも人間に装い纏うもの。

これらを「ただの装飾だから必要ない」という「アンチファッション」のような考え方も、自明に「スタイルの意志表示」です。

「そういった考え方をしている方の装いはこのような服装です」と示されるほど自明のものなのです。

そう考えると非常に装うことの重要性が見えてきます。

「自分表現」というのは、「人生」「生きざま」さえ表すものであると考えると、どれくらい装うことが大切な事かを考えることになるのです。

お手持ちのジュエリーの存在は重々承知、重ね付けやパンチの効いた大ぶりが中心な理由

おそらく、レンタルジュエリーをご利用いただく方は、お手持ちのジュエリーがいくつか存在している状態であることも。。

レンタルジュエリーの意義というのは、一緒に混ぜて使わせていただく時の役割があると思っております。

当「本物志向のレンタルジュエリー」は、「大粒」とか「大ぶり」とか「ロングチェーン」というのがキーワードであり、特に目立つタイプのアイテムを取りそろえております。

普遍的なジュエリーの良さは飽きずに毎日使える日常的なアイテムになれることです。

まずは個人でそろえる際におそらくそれが成されていることと想像します。

そうしますと、同じ類の品物はレンタルには求めないかと。

それよりもお手持ちのジュエリーが活かされるような互いに出番のあるジュエリーになればと特徴を際立たせたラインナップを考えたものになります。

重ね付けも差があることが素敵だったりしますので、希少な見つけにくいロングチェーンの存在、大粒と小粒が素敵にコラボできるために希少な大粒をレンタルでご提供してまいります。

そうした隙間の役割を自身が考えまして、元々自身の好みとの合致で全体的に「大きい」「長い」「広い」というキーワードが盛り込まれているのです。

あとがき

自身にも人生があり、何をしている時が一番幸せかというのが、仕事をしている時、つまりレンタルジュエリー活動をしている時なのです。

人生はお仕事を懸命にしていくスタイルと決めていますので、その熱はこうした活動に表れていきます。

そのように「生きがい」の部分がレンタルをしてくださるお客様に繋がり、一人の人生に潤いをもたらすような影響をお届けできれば。。と思っております。

物質世界における自然から生まれた奇跡的な鉱物の姿が、ジュエリーになって人に香月、人間の心にも通じるような存在になれるのではないかと自身で解いた考え方になります。

特にパワースト―ン的な考え方は無く、どのストーンもフラットに「感じ方」で見ています。

よってダイヤモンドのカラットを競うような、地金の重さありきの考え方はしておりませんが、とりあえず情報としては必要かと1ct以上を数値として提示しまして、重さもすべてのラインナップに提示しています。

数値を見ていただくとなかなかのレベルだと感じていただけるとは思いますが、自身としてはあくまで数値の提示に過ぎません。

すごく曖昧だと言われている言葉ですが、「雰囲気」とか「テイスト」とか「何となく」とか「ぼんやり」などの言葉もとても大切であり、それこそが本当のことを知るカギなのかもしれないのです。

まだまだ話は尽きませんが、お伝えしたいメインは綴ることができました。

どうぞ、「本物志向のレンタルジュエリー」にご注目いただければ大変光栄でございます(^-^)。