■<3><和花>■本物志向のレンタルジュエリー■@¥22,000/2w■K18YG/K18WG■ダイヤモンド■16号■
2024年私物ジュエリーはこんな感じ、それぞれにこれまでの不変の理由と新しく加わった理由が入り混じる9セット【419】
まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
以前に【416】のブログ記事では、2021年時点での私物ジュエリーのご紹介をさせていただきました。
そこからわずか3つ後の番号のこのたびの【419】の記事は後のブログ手直しの調整の空き番を埋めるために、近い番号でありながら3年後に綴る記事となります。
そのようなタイムラグがございまして、投稿日付を見ていただくと実際の最初に綴った日が現れています。
ブログ記事の見直しの中では、複数記事を1つにまとめたりもすることがございまして、番号の調整がございますことご了承くださいませ。
あくまでも該当番号そのものが採番の結果でございますので、番号の若いものが古く、大きいものが新しいとばかりは言えないことをご理解願いたいと思います<m(__)m>。
さて、このたびなのですが、3年後のジュエリーボックスの中をご紹介するにあたりまして、そもそもジュエリーボックス自体が変わっています。
中身は、2021年から変わっていないものと変化したものが興味深くご覧いただけます。
2024年では合計9セットであり少し多めにはなりますが、どれもそれぞれ出番があるように工夫しています。
では、どうぞ楽しんでいってくださいませ(^-^)。
レンタルジュエリー事業者の任務、「ご提案」という意味では事業では廃止したものを私物としてコーデのご提案に利用させていただくことがございます
事業へのヒントを私物からも得るということで、同じように3点セットで保管しています。
「付け回し」ということをしない、もしくは「苦手」なのが特徴だと思います。
では、①-⑨までを順にご紹介してまいります。
2021年では、ネックレスが3本に別々に分かれていました。
2024年では、1本のロングネックレスに繋げたものに変わっています。
2024年現在では「あこや真珠」は高根の花的存在になってしまいました。
とはいえ、真ん丸のきちんとした「あこや」の優れた作りを活かしたい、古物を気軽に装うところへ取り込むというアイデアです。
もとは、「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップにあったものですが、2022年の大改良の時点で廃止。
その他の琥珀や真珠も併せてすべて「連物」を廃止しました。
レンタルジュエリーの内容のレベルアップを大きく実現するためです。
こうした連物はどれだけ過去に価値が高くても地金が使われていないので良き手ごたえがありませんでした。
ということで、研究しながらお洋服とのコーデのうまい活用法としてご提案としていただくことにしたのです。
こちらも上述のように廃止しました。
理由もほぼ同じです。
いくら価値ある「南洋真珠」も「高級ジュエリー」という見方からしますと、おそらく地金の大幅な上昇も相まってか良きフィードバックが得られなかった結果がありました。
ネックレスは1mを3等分、数年ストレートx3連のままで使っていましたが、2020年頃に三つ編みにアレンジ。
そして、2021年には難しすぎて組み合わせが分からなかった925の東南アジア製三つ編みバングルに同じデザインの相性ピッタリのリング(925製)とこのネックレスが組み合わさりました。
確かにきちんとした一定のレベルあるジュエリーではありますが、2024年現在の判断では、チェーンの普遍さやそれぞれのレベルを厳しく見ますと、レンタルジュエリーには並びません。
ただ、ブレスも5ct相当の研磨のないダイヤモンドがパワーストーンみたいに配列。
希に見る限りのとても素敵なブレスなのです。
また、リングもブレスに一緒に移動したもので、良い一定のレベルがありますが、この3セットがベストの組み合わせと考え、同時にレンタルジュエリーから廃止にしたのでした。
3点のすべてに「四角」いモチーフが入っているところをそろえました。
ロングチェーンネックレスは躍動感にあふれ、カジュアルな装いに大きく貢献。
イミテーションパールの白さを時計の文字盤と合わせたところを是非アイデアとしてお使いいただければと思います。
時計の文字盤でさえ差し色なのです。
どれも、「輪」のフォルムを含み相性の良い3点です。
ピンクを意識したお洋服にこのセットを使う機会があります。
バングルとリングはこげ茶色の木製であり、ペンダント共々作りがハイレベルでかっこいいです。
ベージュ系のお洋服に差し色に活躍します。
スーツにももちろん合いまして、硬すぎるスーツスタイルの良き緩和というか抜け感を作ってくれる重要なジュエリーとなってくれます。
あとがき
とにかくこのように、「本物志向のレンタルジュエリー」ではレベルが達しなかったものや、見直しにより廃止したものがあったため、正当な理由と経理処理により一部を私物ジュエリーにさせていただきました。
そうはいっても、こんな風に3点が組み合わされているジュエリーは貴重です。
今後も、レベル問わず、ご提案を続けながら、高級ラインをお試しいただいたり、ご利用いただく気持ちが高まれば、是非「本物志向のレンタルジュエリー」をご覧くださいませ。
はるかにこの私物ジュエリーをしのぐ立派な本物ジュエリーのラインナップとなっておりまして、全くの別物というほどのものです。
そうならなければ、「レンタルの価値」が生まれませんので、毎日毎日考えながらたくさん改良の末行き着いた今の事業のラインナップがあるのでございます(^-^)。
地金価格の高騰に翻弄されない不動なたった1つの価値「おしゃれ度」を更に多くの人に広めることができそうな「メンズライク」【1362】
まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ここ2022-2023年にかけて地金の価格、特に金が異常な速度で高騰。
これは、背景に世の中の情勢の不安定さがあり、「戦争」の影響が大きいようです。
金というのは、「いざ」という時には現金よりも価値があるという考え方、金塊などを金融商品として保有していることは1つの危機的状況時の対策でもあるようです。
ただ、交換のための手続きの日数が必要である実態や、あの金のチョコレートを所有しているということには懐疑的(インゴットとしてでもデジタルとしてでもいずれもです)。
事業でたまたまその金自体の美しさの魅力にのめり込み、金塊の交換レート100%の価値などおざなりなのです。
その代わりと言っては少し違うかもしれませんが、本物の地金たっぷりと宝石と呼ばれる「あっ」と人を魅了するような美しさは「ジュエリー」にしかないもの。
このたびは、金の延べ棒の金額的価値に対するジュエリーの価値への挑戦もこめながら、「おしゃれ度」の素晴らしさをお伝えできればと思います。
そして、出来るだけ多くの人の心の扉をノックするような魅力をお伝えしていく決意表明としてこの文章を綴りたいと思います。
地金が今後も高騰したとしても変わらない、もしくは高めたい価値は「おしゃれ度」、中途半端なことはしない、「あっ」と驚くような素敵さを作る
地金は、今の時点(2023年11月頭現在)では、¥10,500/g程のこれまでにない高値を付けているようです。
とはいえ、それに激しく心躍らされることはなく、いたって冷静でいたいと思います。
その理由が、事業のレンタルにおいている価値というものを「おしゃれ度」に一番に置いてきたからです。
地金が高騰しようとも反対に降下しようとも関係なく、これまでと変わらず今後も高めたい価値が「おしゃれ度」。
「おしゃれ」という言葉が曖昧ですが、「人を魅了するほどの素敵さの表現」だと定義。
これまでは、集めたジュエリーを事業へ提供したことからのスタートの延長でもあり、パッと見てかわいいフラワーが多数ありました。
こんなイメージです↓。
ジュエリーにフラワーモチーフが形作られることが結構多いです。
デザインの表現としては、花びらの赤みの色と、葉っぱのグリーンの色のコントラストの美しさ、時として本物のお花以上の美しさがそのきらめきにあること。
まるで美術館のようなフラワージュエリーでいっぱいのレンタルジュエリーになってきたかな。。などと思ってやってきました。
しかしながら、お客様が実際に好まれるテイストをじっくり見ていくうちにこんなことを思うようになりました↓。
フラワーは十分に体験したのだから、次に向かおうではないかと。。
そして、こんなテイストを今後目指すことに気持ちが高まってきました↓。
このテイストの方がニーズの手応えを感じたことがよくありました。
「メンズライク」と呼んでいますが、フローラルなカラフルさには無いまた別のおしゃれ度なのです。
ある意味フラワーよりもクセが無く、どんな装いにも合わせやすいという「普遍さ」だと思います。
あとがき
元々地金価格の変動どうこうの前に、「地金たっぷり」を追求し続けてきたスタンスでした。
今後もボリューム感は変わることなく続行していきますが、併せて「おしゃれ度」は永遠に続行していくことです。
そして、投げかけ・問題提起である「本物とは何を指すのか」も追求して答えを見つけていく旅を続けていきます。
実際に様々なシーンでごジュエリーを利用いただいて、喜び・楽しさ・心地良さ・満足感、時には「神秘」なども感じていただければと願います(^-^)。
ストーンのレベルや観念に固執することが素敵なジュエリーを逃している、本当のおしゃれ度は、貴石と半貴石の区別を越えたところにある【1270】
まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。
今や高価な地金。
高価だからこそ手の付けられない遠い存在なのではなく、お仕事や娯楽などのシーンで身近に活躍してもらうスタンスである所が当レンタルジュエリーの特徴です。
高級と気軽さのバランスを調和したラインナップなのです。
ところで、天然石には「貴石」と呼ばれるダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドなどの天然石の括りと、「半貴石」と呼ばれるその他の天然石という区分けがあるようです。
しかし、その区別は全く無視。
なぜなら、そのようなこと関係なく美しいからです。
カラーが類似であると本当にルビーであるのかどうかを調べなければ答えが出ないことこそ、「固定観念」によるレベルの判断である証拠です。
その定義されたような優劣を感じる区別は、実際によく目で見て眺めることを幾度も繰り返すと全く感じないのです。
それぞれのストーン特有の美しさを持っていて、すべて平等に美しいと映るという考え方をしております。
「ルビーは高級の証」「エメラルドの希少性」などと謳われる言葉のこれまでのイメージと威厳が記憶に擦り込まれ、支配されていることも否定できません。
このたびは、ストーンのみに執着しない地金の存在感の重視やナンバー1のイメージのダイヤモンドでも脇役的存在になっている事実をお伝えし、ジュエリーのフラットな見方を説いていきたいと思います。
ジュエリーはストーンだけではでき上がらない、地金の台の安定感と枠組みこそがカラーストーンを支え全体をおしゃれに形作っている
「貴石」「半貴石」という呼ばれ方は、鉱物であるストーンその物に関しての判別に重点を置いた考え方なのかもしれません。
発掘できる分量から考えると、確かにそのことが希少性の証明になるわけで、材料が見つけられなければ宝石にもならなかったと言えます。
ただ、忘れてはならないのは、18金やプラチナの地金の存在感です。
ジュエリーというのは、その元の鉱物である所から美しく加工されて出来上がるものであり、コンビとして使われるメイン材料の地金の美しさも半分くらいの割合で影響すると見ています。
そうすると、元のストーンだけの価値というのはデザインやカットなどの様々な加工によってどれも平均的に感じるのがピクチャレスク(私)の見方です。
希少であるという特徴や硬度が高いという特徴の貴石であっても、弱点もあるのです。
例えば、エメラルドは、硬度はあるかもしれませんが、もともとインクルージョンができやすい割れ目ができやすい性質があり、その後の加工を施さないとジュエリーとしては丈夫なものにならないのです。
天然からかなり手を加えられてしまった「処理」が大半であり、やや人工的な印象です。
その「処理跡」が永久的に何も影響がないままでいるとは到底思えないのです。
そこで、グリーンならばトルマリン、赤ならガーネットを選択しているのです。
時には、ダイヤモンドが脇役的なアイテムも取り入れます。
カラーストーンの縁をまるで薔薇の周りのカスミソウのように引き立てるダイヤモンドの存在は、結果としておしゃれ度の高いジュエリーを実現してくれているのです。
ストーンのみの価値で考えるのではない、「ジュエリー」として見る見方では、どのストーンも平等に美しいのです。
あとがき
偏り過ぎた見方は本当に素敵なジュエリーを逃してしまうかもしれません。
「貴石」と呼ばれるストーンに対しても、鉱物から発掘されジュエリーになるまでの過程のイメージや、それぞれの強味や反対に弱点なども知るという知識。
そうしたベースをもってジュエリーを見ていくと、本当に素敵な心惹かれるアイテムに出会い易くなるのではないでしょうか(^-^)。
ジュエリーの「使い分け」をはっきりと区別している日本人の性質、形がいびつなバロックよりも整ったあこやを好み、金貼りはカジュアルシーンに使う【1266】
まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
日本生まれの「あこや真珠」。
真ん丸の美しさが整然としており、高級の証。
そんな整ったお品を好むところに日本人の特徴があるようです。
このたびは、真珠と地金との両方で、これまで日本人が好んできたその国民性のようなところを実際の趣味嗜好から見ていきたいと思います。
本などの情報に共感した部分と自らの考え方をミックスし、このたびの記事を書いてまいります。
バロック真珠はここ最近でこそ受け入れられてきたが、あこや真珠の整然さを好みとする日本人、整った配列を好む国民性のようなもの
意外なことなのですが、あこや真珠というのは、素材は天然の貝ですが、手法としては実は人の手が加えられた人工的な作業で作られます。
あえて、真ん丸に出来上がるように細工をした手間のかかった養殖の1つなのです。
それでも、本物である地位を築かれたことが「偉業」であると私は考えます。
考え方の違いで、淡水真珠のいびつさがかえって手を加えていないそのままの自然の姿であり貴重であるとも言えます。
日本人というのは、正配列を好む傾向があり、あこや真珠の真ん丸の整然さは、バロック真珠のいびつさよりも価値が認められるのです。
ヨーロッパの方ではバロック真珠の価値が高いので、文化の違いが興味深い一面です。
また、真珠に関してはもう1点日本人らしい傾向があるとのこと。
「イミテーション真珠に関しては、イミテーションと分かったうえでそういった使い方・持ち方をする」ということなのです。
ここには、全く同感しました。
イミテーションにはそもそも価値がないことを認め、あえて重要ではないカジュアルなシーンに使い分けをするためのジュエリーとしてとらえることです。
イミテーションだけを真珠として持ち備えるのではなく、奥には立派なここぞというシーンの本物がちゃんとあるということなのです。
カジュアル用に「金貼り」のネックレスも持っていることが出番の豊富さを作る
戦前、日本へプラチナという素材とともに、その加工技術も持ち込まれた歴史があるようです。
主なプラチナの調達先がロシアだったと。
ロシア革命の1917年頃からは、プラチナが入手困難になった時期があり、その代わりに同じシルバー色のK18WGが登場したもよう。
プラチナをジュエリーとして持つ文化は日本人特有だということも非常に興味深いです。
そして、日本人は、ジュエリーとしては丈夫さ追求の為少しは割金が入っている中でもマックスの18金を重視します。
ところが、ヨーロッパやアメリカでは、10金という24金の割合が非常に少ないタイプがメインのようで、随分と違った趣味嗜好なのです。
こちらの地金に関しても、上述の「あこや」の例に似ていまして、カジュアルな装いに特化した1アイテムとして、ゴールドメッキのネックレスがあります。
いつかの百貨店の店員様のお言葉を思い出します、「うちは本物の金が貼られていますからね」と。
表面が見た目が本物と区別がつかない18金で覆われた中身はメッキのジュエリーなのです。
当時で価格は¥12,000などというお値段、1980年代だったと思います。
肌に接触するたびにメッキがはがれていくのですが、このメッキこそ本物の18金。
すべてが偽物のただのゴールドカラーのネックレスに比べれば、少し高級であり、レベルでは中間的な位置付けです。
この中間的レベルのかつての盛り上がりは、カジュアルなシーン用に高級過ぎないアイテムが相応しいと区別する日本人ならではの国民性があったと思うのです。
あとがき
「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者である私のジュエリーのレベルの差の使い分けをご紹介して終わりたいと思います↓。
<ジュエリーのレベル別の使い分け>
そもそも、本物の高級感たっぷりなジュエリーがあれば、すべて事業へお客様のために献上しておりますので、私物はメッキジュエリーを中心にしたものです。
自分の事など最低限で良いからです。
・あこや真珠ネックレス(フォーマル)/昭和時代のあこや真珠(カジュアル)
・18金やプラチナチェーンのペンダント(おでかけ1)/ブランドコスチュームジュエリーロゴペンダント(おでかけ2)
2段目の18金やプラチナは、華奢過ぎてレンタル品にはレベルが見合わなかったレベルが劣ると判断したものです。
事業者だからといってモデルのように高級ジュエリーを本人が身に着けることをご遠慮させていただいております。
その代わり、レベルが高くなくても「おしゃれ度」を高めるノウハウなどは、私物からもご紹介できることです。
「レベルの差」を全面的に悪く捉えないで、うまく使い分ける考え方をお伝えできればと思います(^-^)。
ハンドメイドではコスパが悪くてやらない、サイズ違いの珠がグラデーション配列の年代物のネックレスの「Uの字ライン」の価値【1264】
まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
家族から譲り受けた昭和時代のネックレスの中に、天然石の珠が一連に繋がったものを手にした経験がある方は多いと思います。
かつては、装いの定番として、真珠や天然石の珠(たま)を一連に繋げた40cm前後のショートネックレスをお出かけ着に装う付け方がたくさんされていたのです。
40cm前後のショートレングスというのは、「プリンセス」と呼ばれる、最もエレガントな長さの1つ、お出かけには決まって着用されてきたワンピースにも相性が良かったのです。
パワーストーンブームの2010年前後から、ネット通販の背景も大きかったと思います、天然石のお店や問屋様の存在が以前よりも分かりやすくなりました。
その頃、天然石の連をいくつものネックレスやブレスに繋げて仕立てることにはまっていました。
ある期間(2015年頃)は、「ロザリオ」と呼ばれる、メンズのY字ネックレスを製作して販売したことも。。
留め具をK18YG/K18WGにすることで、なかなか世には出回っていない高級感あるネックレスにすることもできます。
ただ、自作は、コスパ良く作ることをどうしても考えますので、1点物にもこだわる場合だと、同じサイズの珠を1連で購入することが一番お買い得です。
そうすると、出来上がったネックレスのラインは円形になるのです。
一方、昭和時代と思われる手持ちの鼈甲ネックレスはU字型でした。
ここに使われている玉はサイズがまちまちで、グラデーションのように連なることで、易し気なUの字を描くのです。
このたびは、このようなラインの違いで古い物と新しい物の違いを見ながら、古い品物の素晴らしさや特徴を深堀り出来ればと思います。
珠のサイズ違いでグラデーション配置こそ古物の証、ハンドメイドの均一な珠の並びの円形との比較で古いネックレスの深みを感じた
類似のオレンジ色は、天然樹脂や亀の甲羅がその素材である古物ではたくさん見つかる琥珀と鼈甲です。
これらのネックレスの珠の配置にご注目いただきたい。
左の琥珀は一部しか映っていませんが、先端の1粒に一番ビッグな珠を配置しています。
そして、珠のサイズが、ネックに近くなっていくにつれて小さくなっていきます。
このバランスは、右の鼈甲で分かりやすく見ることができます。
考え方は左右共同じ、留め具付近では珠が極小になってバランスがきっちりと取られています。
こうした珠に差が付けてあるタイプのネックレスこそ、古いお品物の証と言っても良いと思います。
ネックラインに最も自然に馴染み、易し気なUの字を描いた姿、「しっとり」といった表現が似合いそうです。
珠のサイズが同じ場合は横に広がって丸いラインに寄ります。
一方で、あこや真珠は同一のサイズの珠を配置する品物もあり、より丸みのラインを強調しているように感じますので、古物でもUの字ばかりとは限りません。
いずれも石屋様から購入し、ハンドメイドのもの。
あとがき
「首に沿うように。。」という心遣いのような古物のグラデーション配置に対して非常に感動しています。
自作の場合は当然のようにほとんど単一に作ってしまうのも、現在の流行などに突然飛び入りして、「歴史」や「過去の優れた逸品」などをじっくり見ていないからです。
例えば、たくさん作るような夢中になる期間があり、余った時に、間に小さなサイズも入れてみた組み合わせを作ってみるなど、経験によって寄り道と言いますか、新しい発見があります。
こういった、単調な作業の中のわずかな違和感やハプニングは大切です。
なぜなら、均一的というのはロボット的なものが一番に得意とすることだからです。
我々は人間であり、人間ならではの「イレギュラー」な作業というものも大切にしていきたいと思うのです(^-^)。
K18YGとK18WGとK18PGの3種の地金カラーの色の違いをミックスしたジュエリーの付け方、ギラギラ感あるカラーがマイルドに緩和【1234】
まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
当、「本物志向のレンタルジュエリー」では、宝石質な美しい天然石と、その美しさに相応しいとされる、高級地金の、18金やプラチナが台・チェーンになったものを選りすぐっています。
このたびは、この地金同士の組み合わせにスポットを当ててみます。
地金は主に3色、「①ゴールド色」のK18YG・「②シルバー色」のK18WGとPT850・PT900やPT950。
そして、時々しか登場しませんが、割金(わりがね)に銅の分量が多い、「③ブロンズ色」のK18PGと全部で3つのカラーで考えます。
ネックレス・ブレス・リングを同時付けする際の組み合わせが、同じ地金のみにそろえることだけが素敵に映るわけではなく、もっと可能性があるということをお伝えしたいと思います。
1)ホワイトゴールドとプラチナが同じ銀色であることの利用
本来、せっかくプラチナでそろえたなら、リングも台がプラチナに。。と思うところですが、やはりそこはデザイン重視なのです。
優先度としては、同じ銀色であれば、その違いはデザインの相性を上回ることはないという考え方を持っています。
これ、あくまでピクチャレスクの方針、「おしゃれ度」を一番に重視するという軸あってこその判断です。
ただジュエリーに精通した人には、リングの台の色が他のジュエリーと違うことが気になるかもしれません。
組み合わせ担当者としまして気を付けていることは、ペンダントのように1つのアイテムに2点の別アイテムがコンビになったものは、出来るだけ同じ地金にそろえるということです。
ただ、そうもいかないこともあり、地金が正面から見えないタイプは別の地金のコンビに組み合わせることもあります。
特にK18WGの太口のチェーンがほとんど見つかりませんが、ペンダントトップの台はK18WGが多いという矛盾によく悩んでいます。
PT900とPt850の違いは、ほとんど無視して気にしていません。
チェーンは割金多めのPT850の方が丈夫さが追求され、今まで見た範囲ではブレスやネックレスはほぼPT850製であるという事実があります。
また、指輪の台やペンダントトップなどの固まったものには、PT900で製作時の融通(?)でデザイン性を高めやすく(?)なのかどうかは想像ですが、デザイン性の高い場所はPT900の柔らかい値(数字が大きい方)になります。
しかしながら、それでもPT1000というものやPT950でさえもレア、主にPT850とPT900が大半です。
2)K18YGとPT850・900の金銀が半分ずつのやわらかな美しさの表現
ゴールド1色よりも優し気、銀色1色よりも少し色味が付いて独特です。
リングも、ユニークな地金2色使いで、リボンはK18YG、リング部分はPT900。
ネックレスは、2連の1つが金銀1パーツずつ交互、もう1本は金銀2パーツずつ交互の配置。
ブレスは、コイルのように絡めてあるツイストタイプですが、よく見ると、金銀が交互にボーダーのような配置であることが分かります。
これがより一層中間的な良さを生み出してくれました。
3)K18YGの中に2箇所K18PGを取り込む形の混合セット
ぱっと見は、K18YGに映りますが、よく見ると、ペンダントチェーンがK18YG/PGのコンビのツイストです。
そして、リングの台も実はK18PGですが、正面からはほとんどストーンしか目に入らないので台がピンクゴールドなのかどうかさえ分からなくなっているところこそポイントです。
そうして、イエローゴールドにうまく馴染んだピンクゴールドは、ゴールドのトーンの違いによって浮くということもなくなりました。
その他、ボールチェーンつながりで、ペンダントチェーンとブレスがリンク。
ブレスはペンダントチェーンにデザインが似ていますが、K18YGのみでできているのです。
あとがき
地金をそろえることに拘るよりも、希少価値の高い数少ないジュエリーにおいては、あるお品物そのままに考え方を合わせていき、融通を利かせることが良いと考えました。
固定観念はかえって新しい発見を逃すことも。。柔軟にあるべき姿に対応していくということで素敵な製造物に携わった人への敬意も払いたいです(^-^)。
地金という切り口からジュエリーの「本物」にせまる、「24金」「プラチナ1000」が本当に丈夫なジュエリーとして現実的なのか【1220】
まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「本物志向のレンタルジュエリー」という事業活動をさせていただいております。
この「本物」という言葉はある意味問いかけでもあり、何をもって「本物」と呼ぶのかということをテーマとしながら活動を続けていく中で追求していくという意味があります。
「〇〇志向と言っているのだから、その方向なだけで実は地金にメッキも入っているのではないか」などというご質問にははっきりとお答えしたいのが、「いいえ、ちゃんとした本物です」という言葉です。
では、なぜ「本物」ではなく「本物志向」と表現するのか。。ここに深みと問いかけを含んでいるのです。
つまりは、事業活動をしている本人の成長をも表し、その本物を扱っている状態がゴールではないのだ、まだまだ上昇して高めていくのだという意味です。
スタート時から随分レベルや内容を高めてきたことに「志向」という動きや方向性を表す言葉がリンクしています。
このたびは、重視しています「地金」について、本物を作り上げるための重要な部分であることをお伝えできればと思います。
よく耳にする「ホワイトゴールドはプラチナに比べて生粋の本物とは言えない」という考え方は半分頷けるが正しくはない、K18WGは「本物」と考えて正解
18金の金の方は、K18YGという刻印のあるイエローゴールドのこと。
18金の銀の方は、K18WGという刻印のあるホワイトゴールドのこと。
そもそもこの18という数字。これは、本来のまっさらな割金無しの純金の24に対して75%分の数値です。
24金というのは、あの黄色い「金融先物取引」の物品であるチョコレートみたいな素敵な「金塊」の色。
18÷24=0.75。つまり75%が純金の割合、後の残り25%はその他の銀・銅・パラジウムなどの別の金属が混ぜ込まれた1つのとろりとした柔らかい素材がしっかり混ざって固まって18金になっています。
純粋な24金でジュエリーが成り立つかというと、あちこちで切れたり使い物にならないほどの弱さだと思います。
硬くて丈夫な「割金」のおかげで柔らかすぎる金がジュエリーとして活用できやすくなっているのです。
この75%の含有量で十分「本物」と定義してよろしいかと思います。
そんな考え方のベースで以下もお話を進めてまいります。
では、K18WGの構造です↓。
K18WGは、K18YGのまわりにメッキがしてあるということの理論から、ある一部の人はK18WGなどは本物ではないというような見方があるようです。
分からないこともありません、「メッキ」という言葉がいかにも偽物風な安物の作りに類似に感じてしまうのかもしれませんし。。
ただ、中身は正真正銘の高価な18金であるわけです。
そうしますと、こちらのK18WGも十分ジュエリーとしては、「本物」と定義して良いと思っています。
割金の理論とメッキを同等に考えるのはそもそも違うのかもしれませんが、本当の純粋を価値とするのか、ジュエリーとしての金属の存在の一番望ましい割金入りの姿が本当の価値であるとするのかでは、後者の価値観が現実的。
実際にジュエリーを身に着けて、切れたり破損したりすることをした経験からは、そう思うのです。
理由は、その方が現実的だからであり、実際に着用する時の丈夫さは割金入りにはかなわないからです。
中身がシルバー925である「プラチナコーティング」というジュエリーについては、希少価値はあるわけではないが、メッキジュエリーよりははるかにレベルが高いと考えられる
これに関しては、「レベルが非常に下がる」という結論です。
地金価格が何十分の1しかない銀の周りにコーティングしたプラチナは、完全な高級地金オンリーのジュエリーと比較すると、ややもったいない使い方であると感じます。
そして、類似品が簡単に見つけられるような普遍さも感じます。
ただ、もし、個人使いをするなら、喜んで素敵なデザインをこの中から探したいと思う気持ちもあります。
本格派のジュエリーショップに「お買い得コーナー」として並べることはできるレベルにはあるのだと思います。
あとがき
結局、「本物」を追求していきますと、K18YG・K18WG・K18PG・PT850・PT900・PT950というのがお取り扱いさせていただいている地金です。
シルバー925は、レンタルジュエリー当初は多くお取り扱いさせていただいていましたが、お客様がお越しくださるようになり、フィードバックいただく中で、2022年に「完全廃止」を決定。
そこからが、いよいよ「本物志向」の位置に立ったと思っております。
今後とも、「本物志向のレンタルジュエリー」、どうぞよろしくお願いします(^-^)。
ジュエリーを表面的に見てはいけない、一見陽の当たらない場所、バチカン・線径・パーツのボリュームの地金部分が立派なジュエリーへの評価【1148】
まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。
18金・プラチナに宝石質な天然石が組み合わされた高級感たっぷりの本格派を取り揃えております。
このたびは、レンタルジュエリーの中にも盛り込まれています、やや目が行き届きにくい箇所なのだけれど、縁の下の力持ちのような非常に大切なジュエリーの部分にスポットを当ててみました。
本当に目で確かめているのかということの今一度の見直しに、そして優れた作りというのはどこを指すのかという見方の見直しに是非当記事をご一読いただければと思います。
陽の当たる場所ばかりが豪華でもバランスが悪く華奢過ぎるペンダントチェーン、主役以外のパーツが貧弱なことに警笛を鳴らしたい
これまで見てきましたペンダントに関しては、ほぼすべてのチェーンがバランスが華奢過ぎ全滅。
糸のように切れそうなのです。
プチペンダントの繊細な美しさが流行もあるかと思うのですが、ペンダントチェーンこそ全体を支える大切なパーツ。
むしろチェーンが主役というほどの考え方をしています。
チェーンに関してはお話したいことがたくさんあるのですが、とにかくペンダントトップとのバランスが考えられていないことがほとんどであることが実状かと。
更に、ペンダントトップのバチカンのバランスも、トップに対しては華奢過ぎることがほとんど。
これまでいくつかのバチカンに厚みを高めるリフォームをしていただきました。
そして、そもそも繋ぎを作る1本の地金の線の線径に関してもよく見たい部分。
こういった細部に対して、地金を相応しい線径でちゃんとバランスがとられたものが多かったと思うのです。
最近の品物は、いわゆる「削ぎ落とし」の考え方、どこを削るかで商業的なコストを削減しているように思えてなりません。
最後に「幅広」のジュエリーの正直さです。
いかに地金を使わずに製造するのかを考えてしまうと地金を使わざるを得ない幅広は避けられますので、反対の見方で幅の広いリングなどは正直な製造だとそんな見方です。
あとがき
チェーンの十分なボリューム・線径の十分な太さ・地金板使いの厚みや広さは本当に地味なパーツです。
しかし、それこそがジュエリーを支えているのであり、その深みに気付きたいのです。
金属の価格が高騰することでより華奢な流行が煽られるかもしれない、小さいものがおしゃれなんだと擦り込まれるかもしれない、そんな時にこそ目で見た自らのジャッジが重要です。