バニティバッグの完成でここをチェック、「わ」の重なり部分の厚みの解消の効果【399】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の【395】の記事では、バニティバッグの「わ」の重なり部分にハード薄芯を入れないゾーンを作り、重なり部分をすっきり仕上げ、ミシンの針がしっかりと通るようにある程度の厚みの生地にも対応できる対策をしました。

このたびは、その効果の検証をポイントに、「卵焼き:バニティ」の完成を見ます。

バニティバッグの背の部分の美しさが感じられるものになったのかのチェック

完成に至るまでの間の製作途中においては、とても効果を感じておりました。

ハード薄芯が端っこまでフルに入っている過去とは大きく違い、製作中の縫いやすさと「わ」が繋がれた時のすっきり感が生まれていました。

では、出来上りを見てみます。

重なり部分を全体的に見渡せる「ネックパーツ」縫い付け前です。重なり部分がぴったりとなじんでいます。

ちなみに、以前の失敗作はこちらです↓。

以前製作のぐちゃっとなった重なりの状態:縁までフルにハード薄芯を入れて作ったものです。でこぼこです。

雲泥の差というほどの効果です。

では、内側を見ます↓。

裏地側から見た重なりの部分の様子:すっきりしています。縦の縫い線が問題なくまっすぐに縫えています。
その後ネックパーツの取り付けも綺麗に。本体が綺麗に重なるとネックパーツも縫い付けやすくなります。
一番肝心な視線の行く箇所(上の方):幾重にか重なってはいますが、ペタンと収まっているのが分かります。
下の重なり部分:下も同じようにすっきりとなって収まることができました。
ちなみに以前のハード薄芯フル貼りとの比較:厚みが増し不格好な重なり部分です。生地が膨らんでいます。
横から見た厚みの解消の様子:少しもやぼったく膨らんだ感じがありません。効果が非常に出ています。
「卵焼き」(バニティバッグ):<サイズ>縦15cmx横22cmxマチ13cm。

合格です、綺麗にできました。

後ろ姿も安定感あるものになりました。

1か所工夫をしたことが、全体の出来栄えへの影響をもたらします。

ここで初めて、薔薇の柄の美しさにうっとりとなるのです。

きちんと整った美しい形を作ることで生地本来の美しさも底上げということです。

今後の課題、「ネックパーツ」の2つの大小の重なりの位置の把握

このたびの効果により、今後はこうした「わ」が重なるタイプの作りのバニティ型やボストン型にこの「ハード薄芯の両端の省略」手法を取り入れていくことにしました。

このメソッドは、「定番」となっていくと思います。

とても重要な発見ですごく喜んでおります。

今後広くこのことをお伝えしてまいりたいと思います。

ただ、良いことばかりではないのです、最後に1つ課題がありました。

それは、ネックパーツの枠が裏地側に良い位置でステッチが出ていないこと。

ひと回り大きく作っている表地パーツを縫い付けるボックスステッチが裏から見るとずれています。

これが今後の課題で、綺麗に配分よくステッチが出るように改良を目指します。

真ん中にそもそも縫い付けることができていないということです。

一応真ん中で折って位置は把握してやっているつもりですが、結果はずれているのです。

この写真では7mmのずれが起きていることが分かっています。

あとがき

1つ解決するとまた更なる課題が生まれる。。

「製作」というものは「終わりなき旅」なのかもしれません。

とはいえ、大きく見ると一定の基本的な基準のクリアがされれば販売し始める第一歩を早めに踏み出すことも大切です。

いち早くフィードバックが得られれば改善も早く、すべてが前倒しになるからです。

これは、ハンドメイドの製作にとどまることではありません。

この凄まじきスピードで時が経過していく現在では、「早めの対策」ということは1つのキーワードなのかもしれません。

早く気づけたことがあれば感謝も忘れないことです(^-^)。

バニティバッグの「わ」の重なりを出来るだけ薄くスタイリッシュに仕上げたい、ハード薄芯を部分的に貼った成果【395】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ボストンバッグやバニティバッグでよく出てくる仕様が「生地同士の重なり」です。

これは致し方がないことであり必要な仕様です。

とはいえ、厚みがあり過ぎるとむやみに凹凸感が出てしまい不格好。

スタイリッシュに仕上げるためにこのたび、バニティバッグの「わ」の重なり部分からハード薄芯を省略するという方法を試みました。

貼らないから弱くなったということでは意味がありませんので、強度もキープしつつ余分な厚みを失くすという調整が目的です。

この厚みと強度のバランスをクリアできれば、やや厚みがある生地でも製作できる可能性が見込め、材料選択の幅が広がるのです。

そういったポテンシャルを秘めたとても重要な試みだと思っております。

中肉程度の毛羽立った生地を使用してハード薄芯を部分的に貼り、スタイリッシュにすっきりと重なり部分を仕上げる

このたび表地に使用の生地は、とてもエキゾチックな色の薔薇柄です。

表地-スエードプリント、ポリエステル/100%、日本製/裏地-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。

ちなみに以前製作したリュックがあります↓。

この生地を使った2019年製のリュック:書類程度のマチの無いA4縦サイズです。

ところで、この薔薇柄の生地、「スエード」と名前には入っていますが、あくまで呼び名としてのもので、実際は「スエード風」ということになります。

近くに寄るととても高級感があるのが分かります。

織り方の中では、「ピーチ」というものに似ていると思いました。

桃の皮のようなその様相からの名前です。

アップの写真をどうぞご覧になってください↓。

非常に目の詰まった生地で高級感があります。縫う時にトントンというような特有の音がします。

これまでは、全面的にハード薄芯を貼っていました。

そのまま作った結果、最後の本体の「わ」の重なり部分が極厚になって縫えないという事態になることが多々ありました。

今回は、最初からそれを想定して、その縫えない部分を薄く縫いやすく針が通るようにする仕様を「定番手法」として考案してまいります。

あくまでも丈夫な状態をキープできる範囲内で、ということは忘れないようにします。

側面パーツ:接着芯は全面に貼ったうえで、端から4cm分にハード薄芯を貼らないゾーンを作ります。

この4cmの意味は、2.5cm分が重なる部分、そして、縫い代の1.5cmを足したものです(2.5+1.5=4)。

蓋のマチパーツ(下):ハード薄芯を貼らないゾーンを上の側面パーツと同じ分量もうけました。

効果が出た出来上がりのスタイリッシュさ

では、表地と裏地を1枚のプレートにした状態にファスナーも縫い付けたところでその効果を見てみます。

本体の「わ」の重なりの効果:端ゾーンが全体的に平たい状態にキープできています。
蓋のマチパーツの「わ」の重なりの効果:とてもスリムになったと感じました。

完成時に再び遠目でも眺めながらチェックをしますが、効果が出ていると率直に感じています。

あとがき

このたびの重なり部分の厚みを解消する対策は、本革レザーの1枚革で行われる、「縁の方の革を漉く(すく)」ということからのヒントをいただきました。

布は漉くということはなくても、「厚みを失くす」という目的が本革レザーと同じだったのです(^-^)。

生地のストックそのままではなく一歩踏み出した計画を立てる、製作の門をくぐることで得られる仕掛品としての生地への理解【391】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の【388】のブログ記事で綴らせていただきましたが、2020年度というくくりで、2021年3月末までで、これまで製作してきたハンドメイドバッグに使う生地のテイストの「マルチカラー」をいったん終えます。

4月からは、新しいテイスト「ブラック」で製作をしていこうと計画をし、新しい生地が集まっています。

現在の生地のストックには、2020年よりももっと前の2019年などのものも含まれます。

このたび行ったのは、今までの生地在庫に計画を立て、わずかな一歩を踏み出しておくということを致しました。

どうぞ、長い間眠ってしまって結局使わない生地などのもったいないケースの防止としてもこんな進め方をご覧くださいませ。

製作するデザインを決めて粗裁ちをしながら生地の消費を確認する作業

今までもそうなのですが、生地まるごとおおまかにこのデザインを作ると決めるだけではその後の心理的な変化などによって振出しに戻ることがよくありました。

そうして、なかなか出番のなかった生地が残っていたことも。。

主に明るかったり、淡いカラーが多いですが、ダークな色で面積が狭いタイプもわずかに含んでします。

一番多く残っていたカーテン地。一度エコバッグの「切餅:きりもち」に使用。

それでも、もともと2.4mあり、幅が150cmあることで面積の大きい生地でした。

ポケット付きの巾着ひものリュックを作りたいと思います。ハンドバッグにも持てるよう、取っ手も付けます。

ただし、一重仕立て。折りたたみをしてエコバッグ的な使い方をするリュックということですね。

結果、4点分裁断しました。

こちらは、2点分の「卵焼き:バニティ」バッグ用。この花柄は、表地として使うのは初。

この裏地には、その上にある白のカーテン地の薔薇柄を使います。

こちらは、上の裏地に使う薔薇柄の白のカーテン地を表地にも裏地にも使用した真っ白バッグを作ります。

「卵焼き」デザインです。真っ白って結構クセがあり際立ちます。それも面白いかも。

そして、更にです。次の写真にまいります↓。

このラメ生地のピンク、赤、グリーンをこの型紙でアップリケします。

このアップリケは、薔薇の花びらも、薔薇の葉っぱも兼ねたモチーフです。

そして、白いキャンバスの上に絵具で描くように薔薇のアップリケをするアイデアを盛り込みます。

こちらは渋めの色。右はリントンツィード(イギリスの老舗生地メーカー「リントン」社様)。

すでに1度製作済みの残り。

はぎれにするにはもったいないくらいなので、もう1点作りまして、裏地にフリースのグレー(左)をペアに。

これで、ブックケースの「田楽:でんがく」を作る予定を組みました。

型紙を当てて、すべての生地を粗裁ち完了です。エンジの薔薇柄の風呂敷(大判スカーフ)に包みました。
しばらくここへストック。近いうちに製作する出番待ちです。
こちらは、今回の生地の在庫を一掃してもそれでも少しだけ余った生地、本物のはぎれのストック場所です。

もうバッグは作れません。

とても小さなミニミニポーチなどを作るものとしてこちらもストックしていきます

はぎれは、ピンクのチェーン柄スカーフの風呂敷に包みます。
こうしていくつかの分野の分かれた風呂敷包みだらけになりました。

なんだ、風呂敷が結局増えただけじゃないか、と思われるかもしれません。

けれども、生地をそのままデフォルト状態でストックするのとはだいぶ違った感覚です。

今にも出番を待つような状態になりました。

あとがき

生地在庫のストックの仕方の一例として、間近に製作する準備をしておくというものでした。

この時点で製作の一歩を踏み出しているのです。

とは言え、準備し過ぎても後から気が変わることもあるかもしれませんので、生地のままいかようにもできる融通のあるまま残しておくというアイデアもあると思います。

ただ、粗裁ちしたり接着芯を貼ったりして一歩前へ進めた「仕掛品」みたいな状態は、もう一歩を踏み出していますので、その生地の製作の門をくぐった感覚がすごくあります。

言葉では言い表しにくいのですが、生地そのままを保管するよりも、生地に対して理解をし始めたという段階に少し進んだと言ったらよろしいでしょうか。。そのような感覚です(^-^)。

この「古典的な白背景に原色カラーのリボンプリント生地」が主役の表地で活きるのも、ビビッドな裏地の生地収集のパワーにある【388】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この2021年3月末くらいまでは、2020年度ととらえて、2020年度のテイストのハンドメイドバッグを作っていくということにしています。

テイストの大きなくくりとしてマルチカラーなどのカラーものの生地で製作するというものです。

今回、その3月末に向かって、生地の在庫をくまなくバッグに作っていこうとしています。

そんな中でなかなか行き場のない生地がありました。

そは、明るいカラーのグリーン地。

今回は、この生地を裏地に使った表地を探すということをしてみた結果見つかった、素敵な生地をご紹介したいと思います。

「日暮里」の「要藤商店」様からのネット販売で購入させていただきました、ありがとうございました<m(__)m>。

マルチカラーのリボン柄の生地の魅力をたっぷりと引き出すのも、組み合わせの無地カラーであることの証明

一目ぼれというものが生地にもあるものです。

普段目を留めない柄が目に飛び込んできまして、生地屋様の新着情報だったと思います。

それは、マルチカラーのリボン柄。

<表地:リボン柄>リボン柄コットン(予想:ビエラ織)、綿/100%、原産国不明。
<裏地:グリーン無地>生地名不明(予想:ジョーゼット織)、ポリエステル/71%、レーヨン/29%、日本製。

白地に原色カラーの特に凝ったわけでもないトラッドなリボン柄ですが、かえって、このトラッドさにとても惹かれました。

このたびのユニークな特徴としましては、先にグリーンの無地の生地があったこと。

その裏地に合うような表地を探したという逆の考え方でした。

そういった意味で「マルチカラー」は探しやすい分野なのでした。

リボン柄は結構人気が高いと思われます。

それほどデザインに凝ったリボン柄ではない、まるで包装紙にあるような配列の良い明るい原色がとても気に入りました。

そして、手持ちのグリーン色に見事にマッチ(と思っています)。

裏地のパーツごとに色違いにするマルチカラーのアイデア

2点目は、リボン柄を表地にこの裏地で、「おにぎり」デザインを作ります。

<裏地:5色使い>ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。口布に使用。
同じ生地のグリーン。こちらは多めに残っていましたので、バッグの本体に使用。
同じ生地の赤。残りが少なめ、一部のポケットのパーツに使います。
同じ生地のオレンジ。落ち着いた素敵なオレンジ。こちらは、上のピンクの相方のもう片方側の口布パーツに。
同じ生地の紺。高貴な感じの紺です。こちらも面積が多いので本体に使用。

この生地はとてもお気に入りで、その他、黄色と、紫色も使用してきましたが、完全消費。

そして、さらに、グレー(シルバー)と黒もありますが、こちらは、後の製作でブラック系で使用しますので、まだストックのままです。

裁断時に生地を残す時の極意、「横に長く」残す

今回、ラメツインクルサテンが少しずつ残っていたところからパーツをとれたのは、もともと生地を残す時に、「横に長く」残していたからです。

当てはまらない場合もあるかもしれませんが、大きくは、横に長く残すことで、後で使える機会が多くなると見ています。

縦に残すという考えもありますが、実際後で使う時に横幅が足りないことが多いです。

そうすると横に広がったまま残す意識は、生地の残し方の工夫の1つ。

粗裁ち場面

上が「巻き寿司」用。下が、「おにぎり」用。まだこの段階ではどちらがどちらなのか分かりにくいですね。

粗裁ちがとてもその良さを発揮するのは、生地がゆるかったり、織り目に隙間が多い時です。

生地もいろいろな生地がありますので、硬い生地の場合は、最初から型紙に当てて裁断することもあります。

反対に、薄手や綿以外のとろりとした生地などは、粗裁ちが断然向いています。

地の目をしっかり整えながら接着芯を貼り、安定した状態を型紙に当てて裁断するという手順が美しく仕上がります。

この2つのデザインを1点ずつリボン柄の生地で作っていきます。

あとがき

この裁断後、接着芯を貼って、しばらく保管します。

このたびのかリボンの生地の捉え方は比較的エレガント。

場合によっては、カジュアルにとらえることもできます。

例えば、紺色をマルチカラーのリボンの中から抽出して、薄手のデニム生地を裏地に貼るというアイデアもあります。

そうするとこの度のご紹介の裏地よりもカジュアルに感じると思います。

元ある生地に依存しない、その後は自分で組み立てていくことで有難く利用させていただいた材料で作る独自の製作物となるのです。

こうした、製造する者の「道」のようなものを今後もお伝えできればと思います。

「共有型のハンドメイドバッグ」という事業名は、「ハンドメイド文化」なるものが育つように一緒に混じりながら技術を高める活動です(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

「行動経済学」の本から型通りに実行することに対する躊躇の理由、種明かしが分かった時の「信頼」の喪失の懸念【387】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび「行動経済学」という分野の本を拝読。

「不合理な地球人:ハワード・S・ダンフォード著」です。

もとは昔からの長きにわたる「経済学」という分野では、「人間は常に合理的な志向で買い物をする」という考え方がベースだったようですが、実際はいろんなことに惑わされるなどして、結果不合理な答えを多くの人が選択しているという実態。

これは、もう合理的ではない部分があるということの証明であり、その部分を解明していく学問的な分野が新しく近年生まれた「行動経済学」に当たります。

この本の中では、「行動経済学」を「経済学と心理学との融合を試みた学問」ととらえられています。

この解明しにくく、白黒はっきりしていない実態こそが現実であるということだと思います。

心理が関係すると通常合理的な考え方ではありえない選択をしたり行動をしてしまうようで、それこそが人間らしいリアルな姿なのだということになります。

このたびは、この本による「集客」の技術を3つご紹介しながら、思うところをまとめたいと思います。

不合理を利用したお客様を多く呼び込むテクニックx3点

①「価格差別」

同じ商品でも、高い値段でも買ってくるれる人には高い値段を付け、安い値段しか買わない人には損しない限りで安い値段で売ると売上を最大化できるというもの。

これはヤフオクで拝見したことがあり、同じ商品でも価格が変えてあるのを見たことがあります。

ここには少し疑問もあります。

別の「ハコ(サイト)」でこれを行わねば、見破られると反対に信頼を失う可能性があると思いました。

すでにヤフオクの出品者の人は、私に見つかっているわけで、「あーあ、こんなことしてるんだ」と思ったものです。

それがこういう種明かしなのだとは知りませんでしたが、あまりクリアなイメージはなかったので好印象では決してないということです。

私がもし自分の事業にこのことを取り入れるとしたら。。

これを考えてみました。

全体として大きくとらえます。

商品にラインを3つ程もうけます。高価格帯、中価格帯、低価格帯と。

そして、価格同士にそこそこ開きを入れて、購買層の違いがある商品としてラインナップをはかるというものです。

さすがに同じ商品を違う値段というのははばかられます。

私が購買者だったら見つけてしまうと思います。

「同じ商品」という部分を、「同じテイスト」ということにテクニックを少しスライドしました。

やはり、本のように本当にまともに全く同じ商品を違う値段で販売しないと意味がないのでしょうか。。

なかなかその気にはなれませんでした。

②「デフォルト効果」

この例として分かりやすいのが、販売サイトの購入時のボタンで、チェックを外すのかそのままなのかという場面にです。

ここにまさに利用されているようです。

「人間は、最初の状態のままで維持したい傾向にあるという性質があるようで、その後メルマガを受け取りたい方はチェックを入れてください」、よりも、「メルマガはこのままだと配信されることになりますが、必要ない人はチェックを外してください」、の方が、結果はチェックが入ったままということに結びつきやすいとのこと。

なるほど、最初にチェックを入れてあるのは、このことだったのです。

メルマガとか案内とかアプローチはほとんど興味がなく(自分の求める内容とずれていることがとても多いという理由)、常にチェックを外しています。

しかし、実際は、多くの人がチェックを外さず結果アプローチを受けることになっている実態があるようなのです。

つまり、効果が出ていると実証されている手法のようです。

③「おとり」

とても怖い言葉ですが、これが一番面白いと思われるのではないでしょうか。

売れない商品を売れるようにする得策のようで、人間の心理には、「真ん中を選ぶ性(さが)」というものがるとのこと。

売れない商品をあえて、真ん中の価格帯に据える。

そして、それより安い商品、高い商品を設置。

そうすると実験結果から真ん中の売上を得ることができたというものです。

なるほど。。ただここで疑問です。

真ん中を選んでもらうために、わざわざ設置した低価格、高価格の商品の行方は。。

そこにこめられた商品に対する信念は。。

などが不明確で突っ込みたくなりましたし、分かりにくかったです。

感想のまとめ

これを教科書にその通り実行するには、私がちょくちょく記載したような疑問も生まれます。

あくまでもテクニックの究極な形として分かりやすく表現されているのでしょうけれど、実際にそのまま利用というのも露骨すぎて見破られそう(^_^;)。

まともにコピーする引用の仕方はまずいと思います。

自分の中のフィルターに通して、アレンジしてこういったテクニックを少し含んだ独自の対策が望ましいのではないかと思いました。

あくまで、本の内容に関しては、「提案」であり「引用」であるべきだと。

ということで、とても面白いとは思いましたが、あまりまともに受け止め過ぎず、最後まで客観的でいようという気持ちを持ちながら読んだものになります。

おそらくそんなつもりで書かれたのではないかとさえ思います。

あとがき

事業では、「信頼」とか「信用」ということが一番だと思います。

こうしたことが本当に信頼や信用を損ねないのか。

お客様とのより良い関係を築けるのかというところは常に同時に意識したいものです。

今回3点ほどのピックアップでしたが、いろいろもっと内容が詰まっていて、お伝えしきれませんでした。

よろしければ、この本をご一読をお勧めします(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

年代物のチェストの「謎の引き出し」からの引用、バッグの底には本来取り付けるはずもないポケットの設置のアイデア【385】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

外出に持ち歩くバッグを製作する時には、必ず「セキュリティー性」を意識します。

その1つとして、ポケットが密閉したお部屋としてその役割を果たしてくれることが多いです。

ポケットは、取り出しやすい機能性ということで外側にも設置されることがあります。

内側に設置されるポケットはより大切なものを別に保管しておくことでセキュリティー性を高めます。

しかし、「スリ」などの悪い人物に遭遇する場合に、そういった人物は基本事項としてバッグの側面のポケットの位置をイメージの中に入れているのではないでしょうか。

このたびは、「こんなところにポケットがあるとは予想外」という究極な位置のアイデアが浮かび、バッグ製造をする方への共有として綴ってまいりたいと思います。

ポケットを底面に取り付けるアイデアは、年代物のチェストのミステリアスな「小さな引き出し」からの引用だった

インテリアがとても好きであり、「古い木製家具」に興味があります。

いくつか拝見していく中で、購入はしてないのですがとても素敵なチェストに遭遇したことがあります。

そのチェストはミニサイズのものだったのですが、目に映る通常の引き出しの他にもう1つ、背面から開ける「隠れた引出し」が設置されていました。

これを見た時に「あっ」と思わず感嘆!、「空巣対策のお部屋だ」と思いました。

小さなその引き出しは通帳や印鑑を入れるような狭い容量でした。

表からは到底想像することがなく、パッと見て分からなくなっていました。

それでもちゃんとした引出しになっていて、すごく「ミステリアス」であると感じたものです。

「こんなものがあったのだ」と、一般的な作りを大きくはみ出したその斬新さがとても印象に残っています。

この度のポケット設置のアイデアはこの時のチェストの作りからの引用です。

そして、バッグに引用したポケットのアイデアがこちら↓。

バッグの底のポケットの図案:泥棒対策用の木製チェストの隠れた引出しから着想。

当然、通常の側面にもポケットがあった方が、この隠れたポケットの効果があります。

あくまで、通常の作りに「+α」の機能であるところが、「ここにポケットがあるはずがない」という固定観念通りに気づかれないことが実現しやすいのです。

底面が独立したタイプのバッグに縫い付けやすいかとは思いますが、ハギになっているようなトートバッグも隠しポケットなら不可能ではないと思います。

こんな風にマチの幅が18cmほどはないと深いポケットにならないのでマチが大きいパーツという条件は比較的大きなサイズのものも入れられることになるポイントだと思います。

ポケットのタイプは、「貼り付け式」よりも、隠しポケットタイプの「内蔵式」の方が様々な底の状況に対応しやすそうです。

この効果というのは、底部分に大切な物が入っている状態に手を中に入れた時に、すぐに物が奪いにくい状況を作ります。

そして、入っている場所がバッグの持ち主が正確に把握できることもメリットで、見なくても、ピンポイントに手触りで中に大切な物が入っていることを自分で確認しやすいのです。

底面は1つしかないですからこそのピンポイント場所としてバッグの持ち主にアドバンテージがあるべきなのです。

あとがき

ポケットも多すぎるのもかえって混乱のもと。

このたびご紹介の底ポケットの案は、入り口から遠い場所でありながら、持ち主本人が把握しやすいという優れたポケットになる可能性を秘めます。

まだ、作っていませんが旅行時の不安の解消と安心感のために是非今後引用してみたいと思います。

「共有型のハンドメイドバッグ」事業は、こうしたアイデアも「著作権フリー」としてバッグを作る人との共有の活動です。

よろしければ、作ってみてください。

実際に使う場面での効果というフィードバックが得られると、このアイデアも活きていきます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<経理>「荷造運賃」の相手科目に「立替金」を使う必要はない、シンプルでもちゃんとストーリー性のある帳簿に出来上がる仕訳【384】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつて、14年程の期間「経理事務」を会社で経験してまいりましたが、「個人事業主」となった今、経理分野の仕訳を時々ご紹介しています。

このたびは、簿記の教科書通りではないシンプルな表現のケースとして成り立つというご紹介を商品の発送の場面において出てくる「荷造運賃:にづくりうんちん」という科目の例でご紹介してまいりたいと思います。

ポイントを置く場所は、「荷造運賃」の「総勘定元帳」を見た時にいかにストーリー性が感じられ分かりやすいかというところです。

「creema」様で商品(マスク)をご購入いただいた時の発送、物語のように連なる「振替」の姿

荷造運賃(にづくりうんちん)と呼ばれる荷物を発送する科目を、事業では、「商品発送運賃」としています。

サンプルを発送するという時もありますし、着払運賃の際にもこの科目を使います。

この「総勘定元帳」を見ると商品発送時の運賃がずらりと集まります。

「総勘定元帳」をぱっと見るだけでお取引の流れが分かるような分かりやすい結果をもたらす仕訳をご紹介したいと思います。

先日creemaでマスクを1点ご購入いただきました。

「おしゃれマスク」というもので、お洒落な生地を使って作ったものです。

「コロナ禍」のほんの当初の2020年4月-5月がこうした活動をさせていただいておりました。

こんなマスクは、その後の大手の参入で事業としては「撤退」でしたが、貴重な体験として有難かったです。
「creema」様の納品書の一部分。

「creema」様は、有難いことに納品書のアウトプット機能を作って下さっています。

「おしゃれマスク」に関しては、仲間内の取り決めでお客様から送料をいただこうと決めたものでした。

商品代の¥880に加えて、定形外郵便の¥120が加わった合計¥1,000の納品書になるわけです。

この場合、次のような仕訳を致しました。

¥880の商品の送料¥120をいただいた時の売上仕訳の例。

すでに発送時にこんな仕訳が済んでいます↓。

郵便局もクレジットが可能になったので、費用計上と、クレジット引落時の仕訳を前もって記載。

クレジット引落日周辺に3/29分の入力をしますが、最初の2/6に一緒にメモだけしてふせんで3/29入力というタグを記します。

クレジットは2度仕訳があるというのが逆にスムーズです。

実際の発送のレシートで費用計上をしました①。

そして、その後で売上の計上をしました②。

①<2021.02.06>

120 商品発送運賃 未払金 120

②<2021.02.06>

1,000 売掛金 売上 880

       商品発送運賃 120

①と②の仕訳を見ていただくと、同じ科目の商品発送運賃が①で発生しましたが、同日にすぐに②で取り消されました。

現実には、お客様にご負担いただいたので当方は費用がかからなかった結果になったというストーリーです。

①と②は互いに分離して仕分けしていまして、エビデンスが別のものです。

①はエビデンスが「日本郵便」様のレシート。②はエビデンスが「creema」様の納品書です。

おのおの事実に従ってその場で仕訳をすることができ、後でそれを遡って気にかける必要がありません。

もし、参考書とか簿記の教科書のように「立替金」を使ってしまうと、新たなる科目が発生してしまい複雑に。。

そして、「立替金」はいずれ消滅させねばなりませんから、そこを忘れずに管理することがストレス。

ですから、この2行になる仕訳のやり方は、2行にはなりますがあとは気楽なのです。

万が一、送料に誤差があった場合についての対処と仕訳

お客様から¥120いただいたのに、発送は実際多く¥140になってしまった場合¥20の誤差が出ますが、お客様から追加していただくというようなことは普通はしないでしょう。

そういった場合にも、このやり方でそのまま行えばOKです。

帳簿になった時に、¥140で費用の時の商品発送運賃の計上がまず発生しています。

お客様からいただいた購入者負担の料金分が¥120だった、残りは販売者である私が¥20もったという事実のままのストーリーができあがるのみです。

何ら金額が一致しいない場合でもそのまま計上するだけで成立する記録なのでした。

送料も含んだ金額を売上金額にしてしまう1行仕訳についての私見、「かえってわかりにくい」が結論

よくネットで、売り上げの金額に運賃も入れてしまえばよいというのを見かけます。

今回の場合ですと、

1,000 売掛金 売上 1,000

というものです。間違いではないようですが、純粋な商品自体の価格が不明になります。

¥880+¥120=¥1,000 ということが仕訳だけでは読み取れない隠れた事実です。

この事実を隠す必要などありません。

そして、商品の値段は重要なので、数字として正確に残しておきたいという意向があります。

よってこの1行仕訳のやり方は現在採用しておりません。

「売上金は¥880で送料が¥120だった」という真実がそのまま反映されたような仕訳が「物語」の本質です。

あとがき

その後2022年1月からの「電子帳簿保存法」に従い、完全にエビデンスをデジタルにまとめています。

手書きの追加説明などの記録は今後のデジタル化では残っていかないことになります。

そうしますと、その都度の計上の具体的な分かりやすさが大切になると思っております。

手書きのメモ的な補足説明は、会計ソフトの「摘要欄」で表現していくのです。

まずは事業の内容の把握をスピーディーにリアルタイムに行っていくための対策は非常に重要。

総勘定元帳を見ただけでそのイメージが湧きやすいことは日々の実直な活動の「証」だと思います。

こうした事務作業は事実そのままで良いと思っています。

それよりも日々の事業活動に「AI」ではない「人間」でしかできない強味を持ちたいものです。

経理事務は今後は、より「AI」の範囲になっていくと思いますので、正直でなければゆくゆくは成り立たなくなると見ています。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「ブッチャー織」が相まってまるで油絵のよう、素敵なバニティーバッグにするための柄だけに頼らない良質さの追求【383】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグが1点完成に至りました、「卵焼き」というバニティ型です。

製作の裏地には、ヘリンボン柄ジャガードがストライプ状に入っています。

そのヘリンボン柄の美しさも向きをまっすぐに、ビシッと見せたいものです。

少し前の番号の【381】の記事では、蓋の取っ手の縫い付けに気を取られて、ヘリンボン柄が斜めに歪んでいたことから、地の目が曲がっていることに気づくことができました。

この柄でなければ気づくことが無かったかもしれないと思うと、本当に有難かったです。

そして、まっすぐになるようにやり直しをするところから再開し、完成に至ります。

どんな出来上りなのかをどうぞお楽しみに(^-^)。

ヘリンボンストライプ柄が歪んでいる向きを正しく修正、原因も解明

蓋のパーツのひっくり返しの過程がありました。

その時にこのように、裏地の柄のストライプが歪んでしまいました。

このように斜めに柄入ってしまった原因は、つまり中心がずれて歪んでいるということの証拠です。

取っ手がすでに取り付けられているので存在感が大きく、邪魔になって、待ち針が打ち辛かった結果引っ張りすぎたりしたからです。

ということで、このゆがみを今回直します。

縫い線をほつきました。もともとまっすぐな柄で裁断は合っています。
すでに取り付けてある取っ手をぺたんこに折りたたんでビニールひもで縛って固定します。

この結果中心同士の位置が分かりやすくなり、待ち針をする作業に取っ手が邪魔にならなくなりました。

そして無事に地縫いを再びやり直しました。
改善後のヘリンボンの柄の様子:真っすぐです。正確に楕円を縫い合わせることができた証拠です。

結局、先に取り付ける必要がどうしてもある取っ手の野暮ったさに気を取られ、ひっくり返しの待ち針の位置を間違えたということが原因でした。

楕円は気を付けねばなりません。

たとえ伸びないはすの織物においても、楕円型のパーツは横向きですので、伸び率が比較的高い横へ引っ張ると生地に融通が利いてしまい、この度のように歪んで縫い付けてしまえることがあるのです。

生地の地の目をしっかりと気にしながら、テンションが偏らないように正確な位置で表地と裏地を縫い合わせるために、「先に取り付けた取っ手を真ん中位置で固定する」という策でした。

「ブッチャー」という織り方の節の凹凸感が「油絵のような風景画」との相性を感じるバニティバッグの完成

完成したバッグ「卵焼き」:<サイズ>縦15cmx横22cmxマチ13cm。
背面の様子。ネックパーツ(スクエア)が真ん中に位置しませんでした。真ん中に付けることが今後の課題。

内側でも、ひと回り小さい裏地のネックパーツの周りに出る表からのステッチがかなりずれていました(^_^;)↓。

裏地のネックパーツの位置が大幅にずれています。表と裏が連動していることを忘れてはいけません。

ファスナーがシングル使いであったこともx。

ダブルが望ましいです。

ネックパーツのずれた位置、重なり部分の分厚い部分のでこぼこなど課題の残る出来になってしまいました。

大きな失敗を残したものではないのですが、結果はボツ品です(*_*)。

バニティデザインは実は難しいのです。

立体的だからこその難易度はありますが、目標はノウハウをお伝えできるほどの確実な作りをメソッドとして完成させることにあります。

あとがき

現在、細かい難所を突き詰めて、お品のレベルアップをしている最中です。

引き続き同じデザインで別生地で製作してまいります。

①素敵な生地をこのデザインに相応しく落とし込むこと、②生地の素敵さに平行するように追求された良質な作りであること、この2つを常に意識してまいりたいと思います(^-^)。

心躍るマルチカラーのバニティーバッグの製作の準備、ハード厚芯の程好い面積への見直し【381】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、バニティバッグ「卵焼き」デザインを新しい素材で製作スタート。

前回ゴブラン織で惜しくも厚みの部分にぶつかり、ボツになったお品から学んだ改善点が結構ありました。

前回作った時のハード厚芯のサイズは、底に入れるベルポーレンという底板と同じ面積にしていましたが、取っ手を縫い付けた箇所が端っこぎりぎりでハード厚芯の領域からはみ出してしまう懸念も出ていました。

前回のゴブラン織の生地で作った時のハード厚芯の面積:ハード厚芯の面積が不足しているのが分かります。

このたびは、このハード厚芯の面積を広げるところの改善からスタートしていきます。

バニティの蓋の部分のてっぺんが出来上がっていきます。

てっぺんに内蔵のハード厚芯の面積を広げた改善後の手ごたえは「安定と安心感」

ということで、今回は、ハード厚芯の面積を最大限に広げてみました。

この限度というのが、縫い代までは到達してはいけないということ。

もともと表地パーツより内側に控えた理由もハード厚芯を丸ごと貼ってひっくり返した時にカーブの美しいラインをそこねてしまうからでありました。

よって、縫い代をうまく避けた最大限までという広げ方です。

変更後のハード厚芯の面積:縫い代は1cmとるので、それに+α見た分の空け方です。
6角形の取っ手付け根タブを縫い付けます。面積を大きくしたハード厚芯にゆとりをもって縫い付けられました。
縫ってひっくり返して蓋部分の出来上がり。返し口は、今回仕付け糸をしてみました。

とここで、問題が。。

取っ手が付いていない方の裏地の柄に異変です(汗)。

底面:この柄の向きが本来のストライプ状に安定的に楕円の中に描かれています。
蓋面:こちらは、どうでしょう(^_^;)、ストライプが斜めになってゆがんでいます。

この原因は、取っ手が待ち針の時の邪魔になり、そもそも斜めに縫い付けてしまっているのではないだろうかと原因を分析。

縫い直しをするべく、一度ほつきました。

ということで、これをどうまっすぐに固定していくか、ということの工夫が次回のチャレンジ。

たまたまこのストライプジャガードだったからこそ分かったことです。

歪んでいることさえ気づかなかったら大変でした。

まっすぐになるように地の目をしっかり整えるというポイントです。

あとがき

なかなか蓋の裏側の構造などをご覧になる機会はないかもしれません。

本革レザーなども本革だけではなく芯地のようなものを補填してバッグを製造した様子を拝見したことがあります。

バッグを自主的に修理したりする際に見ることがあったからです。

完成品では決して見ることのないこうした内部の作りですが、実はこの見えない部分にこそ答えがあるのです。

製作途中のその時でしか見ることがない構造などを今後もお伝えし、出来上がった表から裏を予想できるきっかけになればと思います(^-^)。

作ってしまいましたが。。ゴブラン織りはバニティバッグに作ることが困難、それでも作ると言うなら重なりの十分な解消がマスト【378】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ゴブラン織という生地はとても広く浸透した人気の生地であると思います。

ハンドメイドバッグにも多く利用されているようで、おそらく1つに丈夫さのイメージがあるからだと思います。

ただ、製造側は対極の立場、「難易度の高い生地」ということになります。

丈夫に感じられるゴブラン、デニム、帆布はミシンの針の限界があり、あまりにも重ねすぎると完成にすら至らないことがあるのです。

このたびは、なんとか完成はしたものの、重なりの部分で糸目が飛んでしまい、限界を感じました。

このゴブラン織りで作ったバニティバッグをご覧いただきながら、それでもバニティバッグをゴブラン織で作る場合の厚みの解消方法を考えます。

縫い切れず不完全に出来上がってしまった原因は、重なり部分の解消ができていなかったことにある

バニティ型の「卵焼き」と名付けたデザインをゴブラン織と呼ばれるようなインテリアジャカードという名称の生地で製作しました。

硬くてハリコシがあることが大変良いのですが、重なり過ぎると針が折れるほどの硬さで、バニティバッグに作るということがそもそもチャレンジだったのでした。

1度すでに巾着型のバッグを製作した過去があり、重なりの多いバニティ型を作ることは過去にあきらめて巾着型にしたはずなのに、ここでまたバニティを作ろうということなのです。

同じ生地で作った巾着バッグ:巾着自体は作りやすかったですが、硬くて絞り切れずに結局ボツに。。

巾着もダメならと、もう一度バニティへ挑戦したのでした。

ただ、何も以前からの改善をせずにただ作るので結局は同じ「縫えない」難関が立ちはだかりました。

完成した正面:生地が真ん中でハギになったことが柄がとぎれて良くなかったです。
完成した背面:底の縫い合わせに苦労した様子があふれ出してしまっています。

最後の最後で針が通らなかったことで、ボツとなりました。

その部分のみハード薄芯を入れないなどをしたらぎりぎり縫えたかもしれませんが、フルに入れていました。

当然だったかもしれませんが、ここで限界を迎えてしまったのです。

難関を突破できなかった針目が飛んでしまった重なり部分。これでは穴が開いているのと同じです。

ではどうすればよかったということになるのでしょうか。

この「重なり」を減らす必要があると思います。

重ならずして縫い合わせることができませんが、「半分の厚み」にすることは可能なのではないかと。

この時点では、少なくともゴブラン生地が4枚重なっています。

これを2枚のみにすることは、隠れている見えない部分をカット。

そうすることで、針は通っていくと予想します。

それに加えて、こうも重なり部分で突然膨らむのも元々よくない仕様であったのでした。

できるだけスタイリッシュに厚みを解消しておかなければならなかったことを、針が通ればそれでよいと思ってしまっていたところがありましたのは反省です。

あとがき

引き続き、バニティバッグ「卵焼き」を別生地で作ってまいります。

当分ゴブラン生地は使うことはありませんが、失敗したことで今後への工夫が生まれました。

そもそも2次元のミシンで立体的なこんなものを作っているのですから当然難しいことをしているということになります。

「これは仕方がないことなのだ」ということと、「これは改善を工夫するべきことなのだ」ということをしっかり見ていきたいと思います。

まだまだバニティバッグが綺麗に出来ていないです。

どんな生地でも同じように安定的に作れるという「作り方」の部分を徹底しなければその場限りの品物となってしまいます。

作り方を私以外の方にもしっかりお伝えできるよう、「作りやすさ」の追求をしっかりやっていきたいという考え方を持っています。