これが型紙のすごみ、美しいライン、ちょうど良いサイズ感、修正を積み重ね良きゴールを目指すための鉄則アイテムであることの証明【1360】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)。

ハンドメイド製作において、気軽にチャチャッと作ってしまえるその場のすっきり感は確かにあります。

型紙など使わず、適当に線を引いてそれっぽくクッションカバーを仕上げることも不可能でありません。

ところがです(/・ω・)/

その楽した分の跳ね返りというものは確かにあるもので、その出来上がりのフォルムが崩れていたり、何かしっくりと来ないものであるということがあります。

その場でひと手間かけることの時間が「労費」ではなく「実りの種」であったことを教えてくれました。

このたび、一度目の【1343】において、スクエア型の低反発クッションの時に何か「今一つ」な仕上がりであったことから、同じスクエア型を今度はちゃんと型紙を作って製作しました。

その違いがあまりにも顕著でしたので、この度のポイントを「型紙の大切さ」に置きながら、その出来上がり2点のクッションカバーをご紹介してまいります。

草木柄と薔薇柄の違いはお部屋の場所の違いで使い分けをしている

低反発クッション:38cm四方に対して、カバー41cm四方の出来上がり。

注意点は、両端の表からのステッチで少し横幅を奪うこと。

このやり方ではない場合、「ダブつき」が起こりうるのでお気を付け下さいね。

「わ」の状態の縦45cmx横110cmの長方形の型紙(横取りにエコノミーに生地を使います)を三つ折り+折り曲げ+ステッチ+ひっくり返し+外からに列のステッチという形で完成していく作り方です。

「このような単純な長方形の型紙など作らない」ということがあいまいなインテリア品では多いかもしれません。

ただ、今回型紙を作ってきちんと裁断したことでその出来栄えというのは、型紙無しで人間の感覚だけでものさしを利用して裁断したあいまいな長方形に比べて確かなフォルムになっているのです。

それが出来上がりの圧倒的な迫力と美しさに出ていました。

三つ折りの部分は伸び止めテープのストレートを貼ることでまっすぐなラインをキープ。

貼らないよりもやはり効果的だと言えます。

同様に薔薇柄のクリームイエローのサテン地も製作。

草木柄のブルーグレーの方は他の草木柄とのインテリアの雰囲気の統一を意識。

薔薇柄はお部屋が変わるので柄のテイストを変えました。

草木柄の方は椅子の背が覆われているタイプなので共布ひもは無し。ピアノに使う薔薇柄の方は有り。

ピアノの椅子はヒップの部分で隙間が空いていますのでクッションが移動してしまいがち。

そのため、ピアノ椅子の背の格子状の作りも見越し、共布ひもで固定する場所があるということで左右2本ずつ取り付けました。

共布ひもを一番最後の段階で取り付けることは、その後別の場所で使用する意向に変わった際に取り外したり、反対に取り付けたりする場合に融通がきくように「外付け」にしています。

共布ひもの型紙は、縦40cmx横5cmです。

横向きでも生地の余り具合によっては裁断は可能ですが、その後のアイロンでの折り目付けの際には、縦どり(地の目に平行に細長く裁断)の方でやった方が作業しやすいです。

バッグなどにも言えることなのですが、後から取りつけることができることは、ハンドバッグになったり、ショルダーバッグへ変更したりなど「心境の変化」にも物を対応させていくということに「フレキシブル」であると言えます。

生き物は常に気持ちが変化しているのが自然であるということを重視しています。

とにかく悩みやストレスを解消しやすくするための手助けが考え方のベースにあります。

あとがき

更にお伝えしたいのが、人間だけではなく、心を持つ生き物の存在をまず中心に考えることです。

いかに現在が、物にとらわれ、その物のために自分を犠牲にしたり我慢したりしていませんか。

実は反対であるべきだと思います。

心あるものに重点を置き、それに合わせて周りの物品を変化させていくということが本当の幸せをつかむコツなのではないでしょうか。

身近な例ですが、一時期1990年代後半に流行の「アクセサリーポーチ」というのがハイブランドでたくさん出回りました。

とても軽やかで素敵だったのですが、「流行物」というのは月日が経過すると残念なことに古く色褪せた物として見向きもされなくなってしまうことがあります。

今そのアクセサリーポーチをその流行時のそのままの使い方では「粋:いき」ではないのです。

そこで、現在は比較的中古品でお手頃にゲットできるその当時の小さめバッグを、小物入れとして、ショルダーをカットしてポーチとして使っています。

なんとゆったりとした使い心地の良いことでしょう。

そのゆったり感とフォルムは間違いなくハイブランド様がご提案したデザインやサイズ感です。

流行が去った現在でもその点には脱帽したいその作りの一部を活かしていくということです。

全部その物を今気持ちよく受け入れるにはどこかに引っかかりが出来てしまう。

しかし、それを自主リメイクや自主リフォームによって今後も活躍してくれるお品になってゆけるのです。

今や、衣、食、住の垣根は崩壊していると言えます。

いやいや、崩壊という言葉は前向きではありません。

「衣、食、住すべてが溶け合って互いに入り込んでいる」ということではないでしょうか。

ファッション小物だったものが、間違いなくインテリアで入れ物として使われている光景は少なくとも、お部屋では多数見られました。

せっかくの良質なお品、捨てずに活かす手はないだろうかとまず考え、物を1つ新しく生み出す/製作するということにしても、できるだけ遠い将来を見据えた企画を練ることです。

もう、一瞬で飽きてしまう「ファスト品」は余計なものでしかない、古き良き時代に最後の最後まで使われた「着物時代」の生地のように長い時間持つことができるもの、そんなことを意識していきたいものです(^-^)。

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