まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
少し前の【1047】の記事ではスピーディーに仕上げるコツをお伝えしました。
今度はその逆のようではあるけれども、スピーディーながらも、これはやるべきではないということを注意点として実体験からお伝えしたいと思います。
一番良くない考え方は、手間を省いて品物を不完全な仕上がりにしてしまうことです。
タブーというほどのこの行為が量産ではよくされていることに非常にがっかりしています。
そのようなお品物は本来広まるべきではないのに矛盾を感じる点ですので、是非ご一読くださればと思います。
スピーディーであっても綺麗に仕上がっていなければならないところが「技術」である
1つは超高速みたいに、急ぎ過ぎることです。
ミシンがけも車が高速道路を走る時のように周りの景色が散漫になりがちです。
そうしますと縫い目のきめ細やかさや正確さがそがれることがあります。
一定のスピーディーさもあるのだけれど、やはり根本には綺麗に仕上げることがベースにあります。
そして、もう1つ、丈夫になっているステッチの箇所の省略です。
ファストファッションに見られる構造の中には、いかにその過程の一部の省略の効果でスピードを上げるかというのがあるようです。
以前読ませていただいた「ファストファッション」という本の中に興味深いお話がありました。
「消費者のお手元に届いた安価な洋服のステッチがほろほろと外れてくることがあるが、そのお値段ならば仕方がないと思える、むしろ、このお値段ならこの縫製で十分である」という感想。
それほどに、その出来上がりに惑わされて当たり前になってしまっているのです。
いかに、ファストファッション態勢で製造されたお品が消費者に良いお品選びを妥協させてしまっているのかという闇のようなものを感じたものです。
本当にそれでよいのでしょうか。
本来お品はしっかりと作られるべきではないのかというところは重視している点です。
そして、その良いお品をご購入者様にもご披露してご理解いただきたいということです。
ということで、良い作りの一部になっているような部分を省略するべきではないというのが2点目になります。
あとがき
まずは、販売価格の前に、綺麗にしっかり作ることがなければ、長い目で見て将来の実りは無いのではないかと思っています。
一時的な盛り上がりとか流行に乗るなどというのは、長い年月から見ればほんの一瞬の光のようだと思います。
地道ではあるのですが、今までやってきたことを0に戻すなどということがないよう、すべての事が活かされるような希望があります。
丁寧な作りをベースに保ちながら、それでいて素早く完成できることこそ「技術力」なのです(^-^)。