まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
薔薇の花柄がもともと好みであることの延長で薔薇柄ジャガード生地を多く採用してまいりました。
最近は、デイジーの花柄にも目を向け始めました。
薔薇の花柄のエレガントさ比べ、デイジーはかわいらしさや親しみやすさがあるみたい。
今回は、この新しく目を向けたデイジー柄でバニティーショルダーバッグを製作しました。
ジャガード生地の表面と裏面を1つのバッグで使い分ける材料のフル使い
ジャガードと呼ばれる生地は、基本表面と裏面が同じ柄となります。
ただ、面白いのが、全く同じではない点です。色違いで表面と裏面の2種が使えるという2倍の喜びを得ることがあります。
今回が、まさにこれ。表面と裏面が結構違う色で出ている点がユニークです。
じっくり見ても不思議なもので、表側の色のそのまま反対側がこの色?という意外性があります。
例えば、表面では一番濃いモカみたいな色の裏は、薄グレー色です。
この場合薄い、と濃いが表裏で真逆になっているようです。面白いですね。
ぎっしりと咲き誇ったデイジーの花。
表面の赤xブロンズx薄グレーが本来の表面、下のサーモンピンク中心にモカなどの色が混じった色目の方が本来の裏面になります。
裏面は何となくセピア色の風景と言った感じですね。
極端な話、どちらが表として使っても様(さま)になるというのがジャガードのメリットです。
生地の厚みは中肉でやわらかめです。
生地の選定においての注意点
が気を付けていることとして、バニティー型は、素材を中肉以下にしなければならないという必須事項です。
なぜなら、重なる部分が分厚くなる部分がミシンが通らなければならないからです。
ここは、さらにファスナーの縫い代隠しを兼ねて正方形のネックというパーツをここに縫い付けることになります。
そうしますと、最初からの生地の選定をこのような場面になった時に、ミシンの針が通ることが可能かどうかということを想定できていなければならないのです。
ましてや、同じ生地を表地にも裏地にも使用していく今回はさらに特別で、中肉ながらぎりぎりの厚みです。
バニティ型は薄すぎると、へにゃっとして弱々しくなるとあまり高級な感じになりませんから、生地のある程度の厚みはポイントですので、薄すぎてもいけないのです。
ジャガード生地の裏面を裏地で使用という案のメリットとデメリット
さて、裏地に表生地を使ってしまうというジャガードの場合に有効な案だと思った今回の製作ですが、実はデメリットがあったことを知りました。
ポケットの付け場所は、バニティーは少ないです。
とにかく後側は重なる部分なので、ポケットを最初に付けておくことは物理的に不可能です。
そうするとおのずと、正面の外か中に取り付けることになるのですが、正面の外というのは、柄が一番素敵に見える場所なので、そのままさら地にしておきたいものです。
そうすると外にポケットは付けられない、ということになって、必然的に、中側の前だけになります。
サイドの部分はバッグの形が楕円型となるから、面積が狭い部分にあたります。ですから、物がたっぷり入るような機能的なポケットにはなりません。
ということで、二重ポケットを前面に取り付け、とりあえずポケットの充実ということに至った案だったのですが、この結果このように少し表にひびいています。
この原因は、重なった部分が厚みがありすぎるということです。
表生地と同生地の厚みで裏地も使用する場合、こういうことになる部分があるかもしれないので注意せねばなりません。
ポケットを複数付けたいということに注視し過ぎた結果でもありますね。
ポケットの袋も表生地で行いましたので、せめて袋だけでもを薄めの違う素材を使用するべきだったかもしれません。
一般的には、裏地は表地よりもかなり薄手になっている理由の1つがこういったことになって実感した次第です。
ということで、ジャガードの両面を使用することのデメリットとして、裏地ならではの薄さが効果的である部分が分厚くなってしまうというものでした。
完成品の閲覧会
では、10枚の写真をどうぞ。
あとがき
もう一度この写真をご覧いただきたいと思います。
このお品、そこそこ綺麗にはできたのですが、最終的にはボツになりました。
上述のポケットのアタリもそうですが、取っ手の部分を見ていただきたいのです。
取っ手の取り付けがしっかりしたものではないと感じますね。
ふんわりとてっぺんが浮いてしまいました。
ここを後に工夫していきます。いまのままでは、てっぺんが使っていくうちに変形しやすいものになってしまいます。