まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回は、まだ改良の途中ではございますが、ハンドメイド巾着ショルダーバッグの2つの機能の改良をしながら製作致しました。
前回の製作というのは、【15】の記事で投稿致しました。後ほどその時の製作品との比較の写真を下の方でご覧になることができます。
今回も完璧ではなく課題は残りましたが、今後のお品のアップグレードになるよう貴重な学びをまた得られました。
さて、今回の材料についてなのですが、メイン生地はすごく美しいものになります。
生地屋さんで購入の際に、反の最後の巻き棒が見えてきましたので、こういった美しい生地は、嫁ぎ先が多いようです(^_^;)。
私がよく調達している生地は、いかにもバッグにするような生地というよりも、洋服の中でも、エレガントなブラウスやジャケット、ワンピースなどになるような生地が多いです。
洋服に使われることが多いことで、用尺がかかるため、1反がなくなっていくスピードが速いようです(^_^;)。
この服地こそが特徴あるバッグになると思っていますので、作りにくいとろみや柔らかすぎる生地も時には出てきてしまいます。
バッグに使った表地と裏地のそれぞれの特徴
表地はマルチカラーの柄です。
涼し気で夏のイメージのエキゾチックな柄です。マルチカラーが非常に綺麗で、色が混ざりあった部分の多い、全体でピンクやグリーンのイメージが主です。
見方によってはハワイアン柄のようでもありますが、そこまでも寄っておらず、あくまで「ハワイアン柄風」の領域のような柄です。
そして、裏地は、こちら。
ベリー色が華やかで綺麗なややシャープな柄のジャガードです。
この柄の形が、表地のボタニカルな柄の葉っぱのシャープさなどと合うのでは?とういう私の見立てです。
表地と裏地が極端に対照的な色の強さであるものも時には良いものです。
対称的な色でありながらも、柄のマルチカラーの中の1色にベリー色も入っています。
前回製作と比較してみた
では、今回のバッグを10枚の写真でご覧くださいませ。
まず。改良点の1点目は、紐に、ダブルレンズ型のストッパーを表地で共布で作って取り付けたことです。
これによって、前は、リボン結びをしないといけなかったのが、すーっと、手間なくバッグの口が閉じられます。
いかにも伝統的な巾着バッグの様相になったかもしれません。
ゆったりとしたシーンではリボン結びも可愛くて良いかと思うのですが、旅行などの慌ただしさが入るシーンでは、やはり、ダブルストッパーが機能としてありがたいものであると感じるケースが多いことでしょう。
そして、ダブルストッパー作りが、私の初挑戦の製作でした。サイズがうまく合いホッ(;'∀')。
過去には、ホールが小さすぎて紐が入らなかった失敗を経ていますので、このたびがダブルストッパーは二度目です。
このダブルストッパーを共布で作るという試みは、一流ブランドバッグからの研究で参考にしています。PRADAビンテージ巾着バッグです。
これをヒントに、私のデザインでダブルストッパーを作りました。
中にしっかりハードめの芯地を入れているところもしっかりした金具のパーツに匹敵するような大切なパーツとなるようにしっかり作られているところにも一流ブランド様から非常に感銘を受けました。
私自身もともとブランドバッグが好きで、そういった一流ブランドバッグのものから作りを学ぶことは多いです。
今現在のブランドのネームバリューを支えに生み出されるデザインにはあまり感銘を受ける部分は正直見当たりません。
そもそも、見ていないというのもありますが、昔のビンテージのお品にはそういった手の込んだ作りなどの非常に優れた部分が見られます。
ダブルストッパーの他の点の違いは、巾着紐に前回は接着芯を貼っていなかったけれど、今回は貼ったことです。
貼った方が断然共布ひもが元気ですね。
では、もう1点の改良点を。
もう1点は、セキュリティー対策用の中蓋ルーフです。
こちらは、改良というか、別の形も作ってみるというような試みでしたので、今回が前回より良いとは必ずしも言えません。
前回もかなりしっかり覆われていて良い物にはなっているので、今後またこの2点を参考に考えていきたいと思います。
そして、3点目は、ショルダー太さを華奢にしたという点です。
フェミニンな雰囲気を出すには、太いショルダーよりも、細い方が良いですね。
フェミニンなのは、右側の今回なのですが、安定感は左の25mmも決して悪いわけではないです。
あとがき
前回より形がやや三角がかっていますが、前回の中蓋が硬くて厚みのある素材なために入り口が閉まりにくくて、スクエア調な形として映ったのでした。
一方、今回の形は、中蓋がやわらかいことと、ダブルストッパーの力も加わり口がよく閉まるのです。
そうするとおのずと、バッグの形も三角のような形に近く口がギュッと絞られるので全体の形の変化というところも、間接的な影響での変化ということになるのかもしれません。
全くの別物といったくらいの変わり方ですよね。