元は同じ「コランダム」という鉱物の2ストーン、ルビーは赤色のみなのになぜサファイアはマルチカラー展開なのか【466】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前に、<読書>のカテの中で、もとはすべて土の中に埋まっているものを掘り出すものである宝石には、掘り出した時点で「鉱物名」というものがあることを綴らせていただきました。

その鉱物を軸としますと、宝石のルビーとサファイアは同じ「コランダム」という鉱物名です。

同じコランダムだったのに、その後の他の物質の混じりによって変化したカラー、なぜ「ルビー」と名の付くものは赤だけで、「サファイア」と名の付くものは色が豊富なマルチカラー程の展開があるのかという点が疑問でしょう。

このたびは、書物からの学びから得た知識をもって、その答えを自身からアウトプットさせていただきたいと思います。

宝石中心の見方ではなく、鉱物からの進化の見方をすることで深まる地球の軌跡への興味

「コランダム」という鉱物は、元は「酸化アルミニウム」という物質の結晶の姿です。

その後他の物質が混ざりながら色が変わり、進化のようなことを遂げるのです。

「クロム」という物質をわずかに含むことでその多大なる影響を受けて赤色のルビーになる、一方「鉄・チタン」を含むことで青みがかりサファイアの方向へ。。

わずかに含む物質の影響が、目に映るその色の映り方を決めるといったイメージです。

必ずしも、ストーンも完全ではなく、わずかな物質の影響を受けることで色が決まるほどの大きな影響が及ぶという見方です。

「コランダムの中で赤がルビー、それ以外を総称でサファイアと呼ぶ」との決め事によりサファイアは多色展開へ。

驚きの事実ですが、どんな書物にもそのように書かれています。

もし、それぞれに名前が付けられていたら、サファイア=マルチカラーのイメージは無かったと思います。

興味深いのが、ルビーを薄めたような色のピンクサファイアが下から2段目ですが、ある成分が十分に足りなかったせいでルビーのような紅色になれなかった色という見方ができます。

成分の違いで色が変わってくることで、ルビーなのかサファイアなのかの分かれ目となるわけです。

そうしますと、切り口を変えた見方をすれば、「ルビーになり切れなかった姿こそピンクサファイアである」というところにかえってドラマチックなストーリー性を感じませんか。

あとがき

結局、「サファイアは、ルビーの赤以外のものを総称した呼び名である」という「決め事」に答えがありました。

このおかげで、サファイアはマルチカラーの素敵な石というイメージもできました(自身とても好んでおります)。

天然なのにカラフルなストーンのその色1つ1つに「人生」ならぬ「石生」みたいなものがあったなんて、なんと素敵な事実なのでしょう。

そのような視点で宝石を見るようになりますと、今までとらわれていた固定観念が大きく覆されます。

どのようなストーンも、「半貴石」などとは言わず、平等に美しいのだと思えてきませんか。

天然石がこの地球上に顔を出したことで宝石となって人間との出会いがあったという見方をすると、すごくロマンあふれる素材を手にすることができて自身も幸せです。

ますます、「この神秘的な宝石は是非お客様だけのものに。。」という思いが強まりました。

これまでも、当「本物志向のレンタルジュエリー」のジュエリーを自身が身に付け着飾ることはありませんでしたが、いやはや正解であったと。

このような素晴らしい装飾品は、可能な限りを尽くしてお客様にご提供してまいりたいと思います。

今後も、素敵なジュエリーの姿をこうしたストーリーと共にお客様にお伝えしていく役目を改めて感じたのでした(^-^)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください