まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたびは、研究製作の2点目としまして、ボディーバッグを製作。
2020年-2021年にかけて、構造が複雑で読み解けなかったことから、「外表」で完成することで、バラエティーに富んだデザインにトライ。
しかし、その完成品のどれもが最後まで引っ掛かりがありました。
元々「中表」でひっくり返した2重のパーツを最後に外表で組み立てる際には4重にもなり、その重なりは曖昧な領域を超えることがありませんでした。
そして、「外表」スタイルに伴うファスナー付きのデザインを製作する気持ちが湧いてきませんでした。
そして、時は2025年、腑に落ちる製作でなければ作らないことは正解、始終「中表」の製作に本格的に挑戦したのです。
結果は成功、細かい点で言うとまだまだ完全な技術ではないものの出来上がりに対してやっと納得できました。
このたびは、そんな経緯のあった「中表」製作で完成したボディーバッグ(大きめ)をご紹介したいと思います。
大きめサイズのボディーバッグには本も入るであろう、始終「中表」ひっくり返しで作った丸みあるかわいいフォルム
黒のバッグが溢れ返った中で、ボディーバッグの黒もかなり定番、デザインの差別化の追求は必要事項でした。

下の真ん中にあるのが、長いパーツのマチ布。
本体の型紙の1/4を計ったものを4倍した長さに縫い代の1.5cmずつを加えて理論上の長さを決めました(104cm)。
ただ、実際の縫い合わせでは、底のハギ目が3cmの縫い代ができ、理論との違いが。。

生地1種ずつの詳細はこちら↓。


ファスナーの天地に対しては、ファスナーの表には表地の箱を、ファスナーの裏には裏地の箱を、それぞれ「中表」の状態で縫い付けるというのがこの図解。
ただ、図はあくまでも理解するための解説、実際はこんなに綺麗に配置せずぐちゃぐちゃで、隣同士に2つの箱が並んでいました。
裏地の一部に必ず「返し口」を作り、ひっくり返す時の通り道を作っておくこともマスト。
ファスナーを開けたまま作るから。。と言ってもひっくり返す時には奥の方に隠れるファスナーは返し口ではないのです。



縫い閉じは、手まつりを往復しました。


ひっくり返しのやり方は、台形になりがちな物理的事情があるよう、意識してわずかに逆ハの字でちょうどくらいだと思います。


よって、このたびはウエストポーチにもなり、ボディーバッグにもなるという2wayが難しいようでしたので、ボディーバッグ優先に。。
よく考えてみれば、人間の体のウエストが座高に等しいなどとは、無茶があるのかもしれません。




あとがき

この後もサイズ違いのデザイン違いで作ってまいります。
例えば、お酒の席で肌身離さずバッグを持っていたい時に、今にも帰ってしまいそうな胸の前にあるよりも、ウエストにひっそりと巻き付いていた方が良いです。
できればウエストバッグにもなれるものをもう一度検討してみます(^-^)。
