まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたび、「稲盛和夫の実学 経営と会計:稲盛和夫 著」を拝読。
決められた基準もある規定概念たっぷりな会計分野で、自社流の見方を築き上げた「京セラ」様の創業者のノウハウです。
きっかけは、YouTubeでご紹介があったことで手に取ることに。。
発信主の方の「この本が好き」というフレーズが気持ちのフックに引っかかったのです。
通常は、「為になる」「参考になる」「是非ご紹介したい」などの言い回しを聞きますが、「好き」とまで思うのはなぜなのか。。これを知りたい、自分でも味わってみたいと思ったからです。
期待を裏切らず、非常に「好き」という感想に共感。
図書館で借りたのですが、「経営」のコーナーにあることが不思議なくらい、「道」「姿勢」を説いているのではないかと思う本だったからです。
説かれる「姿勢」、事業の発展や改革もすべては正直さを持ったスタイルの一人の人間の数字への追求から始まった

創業者様が事業を始めた頃、今のような大企業への発展はまだまだという昔です、経理部の方とのコミュニケーションの中でたくさんの「Q&A」をしてこられました。
経理部の人にとっても、会計無知のフラットなまっさらな問いに対して、フレッシュな気付きもあったと思います。
会計はまかせっきりの代表者、自らがジャッジしなければ気が済まない代表者、などそのスタイルは様々。
会計が本当に事実と結びついたものになっているのかどうかを新しい視点で把握。
その道何十年の、ある意味固定観念たっぷりの会計担当に投げかける質問が非常にどれももっともでありピュアなのです。
会計知識がなかったまっさらな状態からスタートしたこと、そこから専門分野の者ではない新しい視点で疑問をクリアにし、最後には社内独自の管理会計システムを打ち立てられたのでした。
あとがき
冒頭の部分で、この本が「経営」の分類に括られていることの不思議さを綴りました。
こうした会社経営のノウハウの一部でありながらも、すべての事柄に対しての「姿勢」1つのみを説かれているような気がしたのです。
決して疑問に対して蓋をしない・目を背けない・そういうものだと1+1=2に当てはめない・引っ掛かりは納得するまで追求する姿勢です。
このような点が、「この本が好き」と思わせてくれるのではないかと。
スタンスとしては大きく見せる誇張的なことは決してしないという姿勢も非常に誠実、世の中の多くの事業者がやっていることに対しての対極の姿勢。
近道をして短い経路で良い結果を見せたい事よりももっと大切な事があるのです(^-^)。
