古着スラックスのバラエティー豊かな裾上げデザインの違いに注目してみる、先端にまでおしゃれ度が高く追求されていた【205】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

世界からも「質の良い綺麗な状態の古着が見つかる」と称賛されている日本製の古着。

その中で素敵なスラックスが見つかることも多々あります。

このたびは、すべて古着で集めたスラックスの裾のデザインや仕上げの仕方の違いのバラエティーの豊かさを知り、エレガントな表現が見事に実現している要の部分を探ってみたいと思います。

高級感やドレス感あるスラックスの裾の始末の仕方、複数のパンツで比較して分かる先端に及ぶまでのエレガンスの追求

では、4種の特徴あるスラックスの裾のデザインやその仕立て方をじっくりと見てまいります。

まずは、よく見る量産品に一番多いスラックスの裾上げのデザインからです↓。

黒のシングルスラックス:「カステルバジャック」様の古着。ベーシックな裾のデザインです。
「シングル」のデザイン:ロック+機械でのまつりがされています。シンプルですがきちんと両割りされて整然。
黒の3段フレアーワイドパンツ:「エンポリオアルマーニ」様の古着。裾の始末の仕方に思わず共感です↓。
「三つ折り二重ステッチ」のデザイン:二つ折りの時点で一度ステッチをし、三つ折りでもう一度ステッチ。

表には1本のステッチのみが出ていました。

「こんな風に始末しても良いのだ」の例のようなもの、「アルマーニ」様の方針のような者を時々垣間見ることがあります。

ボルドーのウール素材のスラックス:ブランド名無記入、オーダーメイド品とのことで古着で購入。
「三つ折り手まつり」のデザイン:スラックスの厚みを活かし、ステッチのすくい上げは表に出ていません。
黒のウール素材のスラックス:「ジョルジオアルマーニ」様のもの。ダブルの裾がエレガントさを一層アップ。
「ダブル折り」のデザイン:イメージしていた単純な一方方向への折り曲げではないようなのです。
ダブルの構造:一度シングルに深く折り曲げておき、表へ希望の幅の分折り返し両サイドを固定という構造。

内側の見かけはシングルと全く同じ、ダブルというのは、シングルからさらに1工程進んだ追加のデザインだと分かり易く解釈することに。。

黒のレザースラックス:本革レザーでセンタープレスが入り、ダブル折りというデザインが珍しかったです。
たっぷり曲げてある例:表側には比較的大きな4cm幅相当が曲げられていますが内部はこれだけです。

あとがき

スラックスにも複数の裾の表情があるのですね。

YouTubeのラストでもお伝えしましたが、カジュアルなイメージで解釈されるデニムであっても裾上げの仕方でエレガントに寄せることが出来ると考えます。

パンプスやジャケットと合わせるようなデニムパンツならば、長さが十分にあり裾のステッチの途切れが「ツン」と出ていることがない、奥に隠されているようなちょっとした始末がエレガントさへつながると考えます。

要するに姿勢のようなもの、丁寧にきめ細やかな作業はエレガントに寄る可能性があるということです。

パンツの裾は先端部分、爪の先までのおしゃれと同じで、この末端部分こそ緻密さや繊細さの表現の場所なのでしょう(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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