まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたび、やっとのことで1点完成に至りましたバッグがございます。
撥水加工の生地を3種使用のダイヤキルトの美しいブルーの温泉バッグです。
このたび、初めてやってみたパーツのデザインなどもありまして、そんなところをピックアップしてご紹介してまいりたいと思います。
トートバッグは本当によく見られる作りやすいデザインなのですが、よくある普遍的なデザインだからこそ突き抜けた特徴が魅力的になるカギを握ると思っています。
上手くいった成功の箇所
ぱっと見た感じのスタイリッシュさがその支柱/取っ手に現れます。
ブルーと紺のコントラストが可愛いです。
ご理解いただけるかと思いますが、実は、このステッチは一続きで縫えます。2重縫いを外枠+十文字で途切れることなくできます。
大まかに縫う順番をご説明しますと、まず外枠を1周まるごとステッチ。
次に2周目に行きますが、最後の1本だけ残して、十字へ移ります。
そして、十字のどちらかを行って帰ってきたら、外枠の残った辺の2度目を縫い、最後に十文字の縫っていない方を行って帰ってこればすべての片が二重縫いで縫われます。
また、この順番に関しましては、1つの投稿でそれだけの内容でアップしていきますね。
今後の課題のあったパーツ、ファスナーのサイド布の多角形の傾斜の不足について
では、課題のあったパーツをご紹介したいと思います。
バッグに物を入れる量によって、バッグのサイドのマチの開きが多くなったり、少なくなったりしますが、設定としては、中間的な感じが望ましいようです。
マチが開き切った時なら隙間が覆われて良いのですが、そうでない、少量をボリューム感無く持ち歩くケースの場合は幅があり過ぎるのです。
よって、1.5cmずれた位置へ傾斜を激しくした型紙に直しました。
その他、応用編としましては、ここまで覆うのであれば、完璧に覆いたいというニーズにお応えする作り方として、ファスナーくり抜き型があります。
サイド部分をコンパスで円の一部を利用して丸くバッグとピタリと一致させた長さに調整した蓋みたいなものを作り、真ん中をくり抜いて、ファスナーをはめ込むという構造。
これは、デメリットもあって、ファスナーが内陸部に設置されるので、完全にオープンされないから出し入れはしにくいです。
今回のファスナー飛び出しタイプは完全に口がぱっかり開きますので、乾きやすく、中身も見やすく取り出しやすいという利点があります。
しっかりとした作りでありながらたためる柔軟性
しっかりし過ぎた芯地が入ったバッグは気軽にたためません。
跡がついてしまい変形の原因になるからです。
しかし、たためるようにソフトな芯地だけを入れているこの度のバッグはたためるものになっています。
底板は設置しませんでした。
サブバッグ的な機能もあった方が収納しやすく、かえって長持ちになることを想定しました。
何でもかんでも硬く仕上げれば丈夫なのだという過去の考え方から現在は発展しています。
あとがき
キルトはこのたび5cmというサイズです。
大きなバッグなのでキルト柄がたくさん出やすいので、手間をおさえた5cm。
小さいバッグのサイズでは3cmでこれまでキルトをかけてきました。
ただ、ハギ目の柄合わせは今回も含め、どれもしていません。
底が偶然ピタリと合う様子なのは、そもそも、作図の時に同じ方向からやっているからかなと。
しかし、サイドの部分は合っていないのです。
これを合わせているハイブランド様のレザー製品というのは、かなり捨てる部分も多いと思います。
キルトはシートでやります。そこへ型紙を良い位置に当てていくイメージです。
そうしますと柄を合わせるためにあちこち置く場所が移動されるというようなことでロスが起きます。
そこは、生地をエコノミーに使う方針でいきました。
かなり手間はかかっていますが、実際は売れるようなものではないかもしれません。
これも1つの研究で、このたび初めて得た学びもありますので、まずは、それをアウトプットし、お伝えするということをやってみました。
何かここからヒントを感じていただけたなら、とても光栄です(^-^)。