まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「フランスのブランド美学:鳥取絹子 著」を拝読。
有名ブランド様の多くがフランス生まれ、芸術・文化はずっと長きにわたって継承されています。
ファッションもいまだに老舗ブランド様の大半がフランス中心のヨーロッパにあるところも大変興味深い点あり、1つのことを成し遂げ継続していくことのヒントがあるのではないかと思うのです。
このたびの本は、フランス生まれの「老舗ブランド」様が集結して紹介された本。
有名どころのお名前の会社様の数々が確認できるところも楽しいです。
人の一生では到底成し遂げられないことを上手に次の長い世代へうまく継承する態勢・考え方をこのたびは綴ってまいりたいと思います。
事業を後世へ引き継ぐ「継承」あってこその「老舗」、人の一生では成し得ないことでも「魂」が受け継がれる
驚いたのは、「住」の章で登場のガラス製品や陶器製品の老舗ブランド様がいかに多いかということでした。
ほとんど存じ上げなかったのですが、世界中には知れ渡ってはいなくても立派な老舗であるメーカー様も多かったことに驚きました。
こうしてこの本を読んでみて、1つ素晴らしい点に気付くでしょう。
1世代だけでは成し得ることが難しいことを、後継者への上手いバトンタッチによってその継続を託すということをされていることです。
その引継ぎのすばらしさも、今でも健在であることの結果です。
会社創業者一族の名声などは二の次で、とにかく事業を末永く継続していくことだけを目標にした、後継者を社員の中から抜擢したブランド様などもありました。
「同族の中にはふさわしいと思える人が見つからなかった」とのことなのです。
シンプルに「継続」ということだけを「魂」の領域までにも及び執念を燃やしながら強く心に思ってきたのだと思いました。
結果そういったジャッジが今の存続を作ったとも言えると思います。
100年以上にもわたり継続していくこということは簡単なことではないのです。
あれもこれも欲を出すのではなく、シンプルに「絶やさない」ということだけをポイントに置いているということが究極です。
こうした伝統のブランド様達が気が遠くなるほどの長い年月をかけて築いてきたものは、たった数年の者が簡単に成し遂げるものでは到底ないわけです。
長い長いこれまでの過去の功労者達の成し遂げた1つ1つの精神や意気込みなどの集まりの総合が「今」であるということでしょう。
一人の一生涯を含む短い年月では到底無し遂げることなどできないことが、後に他の追従を許さない貴重な宝になっているのです。
きっとそうなるための細かい1つ1つのことを日々きちんとこなしてきた結果だと思います。
こういったことから「今」を全力で行動することの大切さを改めて感じ、そのようにしていこうと決意したのでした。
あとがき
当ブログ記事は、当初の2022.09.23の投稿からおよそ2年後の2024.09.28にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直してまいりました。
特にここ近年人の一生がいかにはかなく短いものであるかを思うことがあります。
一生かかってもできないようなことを挑戦するのが無駄なことなのか、それとも結果にめぐまれなくても次の世代では花咲くかもしれない良ききっかけになった一生であったのかということ。
地道な活動は決して無駄ではないことを証明してくれている老舗の集まりの本だったと思います。
短い時間で成果を上げることが出来ればそれは大変望ましいことではありますが、それを目的にしてしまっては「永続的」という実り方は難しいと思います。
世の中で「楽をして〇〇。。」などの謳い文句が溢れますが、その対極にあることこそが真実なのではないかと自分なりに読み解いています。