まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
レンタルジュエリーという事業をさせていただいております。
K18YG/WG/PG、PT900/850等の地金が中心の宝石類である、貴金属と呼ばれる種類のお品、シャネル、ルイヴィトン、グッチ、フェンディなどのブランドコスチュームジュエリー、そして、天然石の連のグループと主に3種です。
真珠類も3つ目の種類の中に入れますと大きく3グループ。
その中で、今回は、天然石の連のグループの中で真珠ではないストーンに選んでいく過程で辞めていったものが多数あり、その理由やその後をご紹介したいと思います。
とても興味深い裏側だと思いますので、どうぞご一読くださいませ。
厳選という言葉の重み
レンタルジュエリーのお品のレベルをアップするためにこの度、改良をしまして、当初のセット組の内容をもう一度見直しました。
レンタルは個別ではなくセットごとなので、そのセットの、ネックレス、ブレスレット、リングの3アイテムから成り立ちます。
その1セットならではの独自の個性とか魅力を存分に出していくこだわりの1品にするように粋でお洒落な組み合わせをしていくことが、私のお仕事とさせていただいております。
そこには、他にはない価値をそれぞれ込めていこことになります。
「厳選した」という言葉が使われますが、この厳選の場面が分かるこのたびの記事になります。
何が採用で何が不採用の決め手になるのか

こちらは、新たに調達した材料だったり、元の古いセット組だったネックレスを解体したものです。
一番左は、2種のアメジストとローズクォーツを組み合わせる案が浮かびましたが、ここでレンタルジュエリーにするには留め具を18金にしますので、決断をせねばなりません。
採用なのか、ボツなのか。
答えはボツ。
ということで、ステンレスの留め具(ダルマ板、引き輪、つぶし玉すべてステンレス)でショートネックレスを作りました。

しかし、これは、不採用です。
透明感が不足であることと、平凡だからですね。
とても厳しいジャッジです。

こちらは、粒の形がややごつく、カラーの組み合わせもあまりピンと来ませんでしたので、レンタルジュエリーとしては不採用となりました。

ということで、上の写真はすべて不採用のものです。
ビワ真珠もテリ、ツヤは非常に良いですが、形が美しくありません。とてもカジュアル過ぎます。それなのに真珠というエレガントなお品であることがちぐはぐ。
これはこれで、カジュアルに真珠を身に着けるというご提案としてはありそうですが、レンタルジュエリーのセットにはならなかったお品となります。
真ん中あたりの、128面カットのマルチサファイアは、何度かセットに組み込もうと考えましたが、マルチサファイアは、研磨をして透明がかったお品がセット組に多数組み込んであるので、どうしてもそれに対しては、レベルが落ちます。
よって、不採用としました。
では、最後に、レンタルジュエリーの商品になるかもしれないお品が1つあるので、そのお話です。
もう一度最初の写真をご覧いただきます。

この真ん中です。
これは、もしかして、あっと驚く綺麗さというか抜きん出たお品になるかもしれないと思っています。
ということで、後日K18WGの留め具でネックレス(ショート丈)を作ってみようかと思います。
これが上手くできたら、レンタルジュエリーの商品になるかも(^.^)。
以上、天然石の厳選の場面をお伝えしました。
天然石の連が多く溢れているこの世の中で、1種だけの魅力というのはそれほど驚くものではないです。
さらに、上手い組み合わせで美しい、うわぁ(^^♪と感動するようなお品にするところが私のお仕事かと思います。
あとがき
こうして、結構厳しく判断しています。
天然石の連というのは、宝石としては地金のお品に比べるとレベルが劣るとの業界の評価だと思います。
それでも、その綺麗さはもちろんありますので、色が豊富だったり、お洋服に合わせやすかりなどの工夫、他には見たことが無いあっと驚くような価値の詰まったお品であると、やっと採用というかなり厳しいジャッジをしています。
改良前は、とりあえず、1つの天然石の特性を活かした感じで数多くアップしていましたが、今後は、もっと厳選したものになるので、それほど数が出ることはないです。
材料→フィルターに通す→レンタル商品になる
この「フィルターに通す」段階が「腕」ということになります。
ただただ、天然石をつなげてゴムでブレスレットにするパワーストーン流行の時代は終わったのだと思います。
「パワーストーンから宝石へ」というようなことがテーマのこのたびの「厳選」場面でした。
