まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
定番のシンプルデザイン、「らしさ」を入れ込むことでポケット1つ見ても製造者の特徴が感じられるようなこと。。まるでメロディーの1フレーズで作曲者を想像できることに似ています。
当バッグ製作においてもポケットは分かり易い作りながらも特徴あるもにと改良してまいりました。
1つにカーブがはっきりとしたフラップの存在があります。
このたびは、このフラップに関するトップの横線を美しくするための追求場面をお届けしたいと思います。
先に返し口のてっぺんの縫い代を折っておくフラップ作りの「先折り」、「後折り」では曖昧だったラインを遥かに超えた磨きを得た

このような真っすぐではないラインになる理由は、「中表」の2枚をひっくり返し後に、「わ」になった状態で縫い代を折るからなのでした。
アイロン折りは、「わ」では正確さに欠けるというどうしようもない事情があったのです。
そこで、このたびこの点を見直しまして、「わ」になっていない段階でしっかりと折る「先折り」のやり方で新しいフラップを作ってみました↓。


後の見直しでは、Uの字のみステッチ→バッグ本体への縫い付け時に二重縫いで初めてステッチが入るというやり方へ変更しています。

歪んだラインになどなりようがありません。。というのも、先にはっきりと分かる状態でまっすぐにアイロンで折っていることがそのまま出来上がりに直結するからです。


これ以降、貼り付けポケットの入り口の真っすぐ線も「先折り」によって徹底することを決意しました。

しかし、このデメリットよりも、トップ線の真っすぐさのメリットを優先する選択をしたということです。
あとがき

「後折り」と「先折り」の比較において、「先折り」が真っすぐラインであるということがなかなか出来上り写真では劇的には感じません。
しかし、実際に製作した手応えとしては、「先折り」の方が「作り易さ」をしっかりと感じました。
さて、このようなわずかな部分を写したこのたびでしたが、完成の巾着リュックは【315】でご覧いただけます。
シンプルなデザインこそ、細部まで徹底追求することになるものです。
複雑であれば優れているということとは違う世界、分かり易さと共に「正直」であらねば成り立たないのです(^-^)。

