まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「ゴッホ」様の「夜のカフェテラス」という絵画。。その人気は、夜の暗闇を黒のみで表現しない青と黄色の補色効果の美しさあってのもの。
そんな絵画みたいな美しさの生地を入手、このたびは「ミニボストンリュック」に完成した記録です。
製作過程は、【297】【298】からの続きでございまして、このたびは最終段階の「組み立て縫い」の場面です。
しばらくこの完成モデルと同じものを複数の生地でこの後製作していきますので、今後しばらくは生地の違いによる比較や面白味をご覧いただけると思います。
比較的緊張感あるカーブラインがクリアな「外表構造」のボストンリュック、元の生地の厚み加減と程好いごわつきのおかげ


この2列のステッチの糸の色は、ファスナーに馴染む同色の紺が綺麗です。
外側の2本目ステッチの存在も大切、ファスナーの不安定さに安定感をもたらす役割があります。

ショルダーのグリーンは裏地の生地を使用、既製品よりも共布製作の方が味わい深いです。



あとがき

このデザインを、「かまぼこ」と名付けました。
その後は、生地違いで3点同時完成をもって、この「かまぼこ」モデルは廃止へ。
廃止理由は、底のカーブの困難さが成功率を下げるためです。
このたび良きラインが出たのも生地のおかげ以外にはない、他の生地だと失敗する可能性があるのです。
そして、カーブのコンパスの半径を大きくした緩やかなカーブの四角型と台形型を作っていく過程が後に続いていきます。
こうして作ってみなければ分からなかったこと、当製作も必要な過程だったと後で振り返ります。
実は、このたびの記事は最初の投稿の2020.12.11からおよそ5年後の2025.10.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。
2025年現在ではその後に半径を緩やかにしたタイプのも作っていません。
生地の良さを最大限に活かせない面積の狭さの課題は、ミニバッグだからということのみならずぶつ切り裁断のデメリットなのです。
そしてもう1点、こうした柄生地を表地に使うことを2025年では滅多にしないという方針、2025年ではこのたびの表地は裏地になる生地です。
ここまで5年の間に考え方が変わりました。
確かに美しい柄生地は表に見せたいものの、お洋服との組み合わせに余計な悩みが生まれてしまうのです。
しかし、2025年ではその辺りの多様な価値観に対応するべき、最初は表地を無地で製作しておきますが、その後に自由に解体しリメイクがしやすいデザインにしています。
2025年の定番モデル「餅巾着」というナップサックは、このたびの製作と同じリュック型、しかもたっぷりとした横幅95cmに及ぶ1枚生地から作られる構造です。
この構造ならば、仕立て直して表地に柄を出した逆転配置の2回目のバッグの使い方ができる、つまり「リメイク可能なバッグ」へと発展していくのです(^-^)。

