「ファッション産業論」を読んで-商品ご購入後の行く末、長持ちについて【288】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ファッション産業論:富沢修身著

創風社

これまでのファッションの業界のざっくりとした軌跡のようなことを見るという意味では読んでよかった本です。

グラフや図が緻密なのが特徴で、硬めの文章が特徴です。

おそらく、学生の参考書とか教科書のような使われ方をされているような本だと思いました。

きっかけというのが、「過剰消費」にあるとのこと。

日本と世界と両方から幅広くファッション産業の変遷とか現在、今後の見通しを述べられています。

今後を考えるには過去の変遷も重要だと思いますので、そういった意味ではお勧めです。

ただ、2003年に出版されているので、かれこれ15年以上が経過。

その後の業界がかなり変わってきていて、さらに、ここ1年で、ファッション業界はコロナ禍で劇的な変化が起こっています。

だからこそのこういった過去の変遷の本も読んでおくのは良いかと思いました。

主に10程度の章に分かれていて、世界の様子と日本の様子の両方がピックアップされています。

サイクル型と呼ばれるファッションの時代について

もう本の内容からは外れますが、過剰消費の解決につながるようなことがあるので、そのお話です。

洋服にチップが埋め込まれ、生産者から消費者までの経路、そして更にその後も消費者がどれぐらい利用して、どこへ行ったかの行方が分かるデータを1点1点の商品に埋め込む策ということがスタートしているようです。

こういうことが当たり前になった時、過剰消費の対策として、必要でない量は生産しないとか、物を大切にリユースする動きなどがより身近に意識できるかと思います。

とてもこれは楽しみですし、私も自分の作るハンドメイドバッグに取り入れたいなどと何もコストなども考えずに思ってしまいました。

きっとそのチップの性能のことからコストは相当な物なのかな?

しかし、それを嫌う人もいるかもしれません。

お金を出して買ったのに、どういう行く末になろうと自由ではないか、そこまで追跡されるのか、などと見られている感が消えず抵抗があるかもしれませんね。

けれどそれも広まって、当たり前になったり、慣れればそういう抵抗感も消えるのかもしれません。

いずれにしても、そうならざるを得ない方向に働く力は強いと思います。

あとがき

YOUTUBE動画の中では、主に、リユースの事について古着を新しく映るコツとして新しいアイテムとの組み合わせなどをご提案しています。

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