まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ただいま、シリーズとして、同素材で5デザインのミニショルダーバッグを作っていく「同素材シリーズ」というハンドメイドバッグ製作を続行中。
①ドーム②バニティー③巾着④ボストン⑤リュックとバッグの中では伝統的な立体感ある超オーソドックスなデザインでミニショルダーバッグが出来上がっていきます。
このたびは、②バニティーが完成した場面をお届け。
特に、両開きファスナーが本体にどう合体していくのかという裏側の様子も知っていただくことができます。
当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.05からおよそ5年半後の2025.03.06にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。
2025年からの目線も交えながら、課題点などを客観的に挙げていきたいと思います。
<同素材シリーズ:バニティー-後編>必ず見つけられる黒のダブルファスナー、バニティーバッグをうまくまとめてくれた

2025年の見解では、短い辺の両サイドを空き口として、長い上下の辺は「中表」でひっくり返した方が作りやすく辺のラインがまっすぐに仕上がると考え直しています。
今までのどれでもない方法です。
同じように表地と裏地がくっつくにしても複数の経路があるということですね。

本当はファスナーに貼りたいところなのですが、貼りにくいので生地の方に貼っています。

よく見ていただきたいのが、2列で縫い付けていることです。
ファスナーの横の端からわずかな場所に2列目が載るようにという技術が必要です。
「中表」ひっくり返しの伝統的なやり方では、おそらくステッチは1本、ファスナーの横の部分は生地の中に隠されます。
しかし、「外表」のやり方はファスナーが全部丸見えなのです。
ファスナーヒラヒラ不安定な1本目のみのステッチの状態を、2本目のステッチが大きく貢献。
ファスナーが生地にすっきりと密着してくれるためのどうしても必要な2本目なのです。




中表の伝統的な手法にはこの解消の意味もあるのではないかと思うと、そのやり方で仕立てていないことで気持ちが引っ掛かってしょうがないのです。
確かにこの「外表」作り方だったからこそ一歩難しめのバニティーに足を踏み入れることができたことがまずは認めたいこと。
ただ、今後もたくさん作っていき、この手法をご紹介していくことを考えると、自分がまだ腑に落ちておらずなかなかお勧めすることへの気が進みません。
2025年の内に、引っ掛かりの気持ちを解消すべく、伝統的なやり方をやってみようと考えている現在です。
あとがき

実は、このバッグは結局研究製作として自分使いに行き着きました。
2025年の姿はこちら↓。

すずらんループエンドの方は、マイクロファイバーふきんでお水で拭きますと蘇りました。
しかし、Dカンは、同じように拭いてもツヤが戻りません、湿気などでメッキがはがれたと思われます。
5年半経っても何も変わっていないのが、元のイタリア製の高級生地の風通ジャガードでした。
こうして考えると、やたら金属パーツを取り付けることの無駄とデメリットを感じます。
金属パーツなど最小限で良いということです。
2019年当時の不足した技術力の割には、まずまずの出来だったバニティーバッグ。
これは、他でもない生地の良質さにあり、ややごわついた質感の生地が製作をスムーズにしてくれていたという感触。
バニティーバッグは、厚みは控え目である程度ごわついた生地が向いているのかもしれません。
難関を突破するべく頑張るというのではなく、「難関を作らない」という作りやすい仕様を考えること。
この考え方こそ今後目指すべきベクトルであると、難しめのバニティーバッグの製作が教えてくれたのです(^-^)。
