アーティティック企画でとして出来がったバッグのアートな部分の種明かし【852】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年末から足を踏み入れてみたアーティスティック企画のバッグ。

今回完成しました。

ここで、アートな部分が明らかになります。

ただ、残念なのは、売り物にはならないものに仕上がりました。

上手く出来上がらなかった部分があったのです。

そんな点のお話も交えながら、私の今回のバッグを通してアートの解釈の一例として見ていただければと思います。

完成品レビューとアートな部分のご紹介

「日本」という名前の作品です。
中側はこんな感じ。赤と白のツートンカラーです。

ここで、アートな部分の種明かしとなります。

まず、この製作したバッグのタイトルは、「日本」です。

実は、バッグの中に、日本という文字が隠れています。

この線コキ。日という字をしのばせているのです。
そして、この多重リボン、実は、本でもあるのです。本という字を物文字として表現。

人文字があれば、物文字もあってもいい、本を物体で表したものになります。

その他の、日本の部分は、表地に使用の豆絞り手ぬぐいという名前の生地が日本に昔から使われてきたものであること。

そして、日本の国旗を表すような、赤白のツートンの配色でお作りしたことなどもそのタイトルにちなんだものです。

今後のこのデザインについて

上述にもありますように、実は、今回出来としてはあまり良くありませんでした。

こんな風にしわがよって重なり部分に問題があった出来でした。よって当然ながら、販売には至りませんでした(*_*)。

中綿キルトの効果も良い方面にはあまり出ませんでして、こういったぐちゃっとなってしまうことに影響が出た結果になってしまいました。

今回思ったのは、この「卵焼き」デザイン、今後はもうやめようかと考えています。

綺麗に作ることに限界や条件が多くあるものは、末永く作って行けないからです。

年始に2022年に作っていくデザイン4種の内の1つでしたが、年始に早くも廃版になりそうです。

あとがき

こうして、デザインが少数にもっとしぼられていくのかもしれません。

いろいろバラエティー豊かに製作していけることの限界なのかもしれませんね。

でも、とても良い経験です。そういったことが分からずずっと作り続けていることより良いのかもしれませんが。。

この「卵焼き」デザインは、昨年もご購入はいただいたことが実績としてはあります。

一応いろんな素材でそれぞれのお好みでチョイスしていただいて手にしていただけました。

しっかりはお作りしていますが、製作そのものは、結構不安定なもので、上手くできたりできなかったりすることがあるデザインです。

平面で立体な物を作っているから当然難しいとは言えますが、綺麗にできないとどうしても価値が下がりますので、ただ、作りたいから作れば良いのかと考えると疑問があります。

最高の物を作っていくんだという思いに迷いの出るデザインなんですよね、どうしても。

そうすると堂々と宣伝できなかったりとかいろんな細かいことに表れますので、厳しくジャッジしようと思っています。

ハンドメイド意外と困難がありますね。

それだけ商業利用は簡単なことではないのでしょう。

楽しく作ってみる、といった1回限りの事であれば面白いデザインでも、継続して、信頼されるようなお品ということになると、当てはまらないものも出てくるのかもしれませんね。

次は、「餅巾着」デザインを新しい素材の登場でフレシッシュな物としてお届けできればと思っております。

新しい製作に取り掛かってまいりますね。今回の失敗の部分は良き学びとなり、いずれ技術が高まっていくことに効果が出ていくと思います。

玉結び、玉止めをアイロンで内側に寄せて表に見えないように隠す方法とその他の途中段階の製作場面【849】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、年始の一番最初の製作の場面をお届けします。

年末に途中だった、「アート寄りなハンドメイドバッグ」ということで、赤x白ツートンカラーのバニティバッグの続きです。

些細なことながら1つの学び

小さなことですが、玉結び、玉止めを一応丁寧にやっているので、せっかくのそれが、表に見えないようにしたいです。

今回そんな場面がありました。

ポケットの縫い付けの際に、てっぺんをあらかじめステッチした時の玉結び、玉止めが外へ飛び出しがちな場面です。

ポケットの内側:こうしててっぺんにステッチをかけた際に玉結び、玉止めの糸が外へ飛び出しがち。
こうしてアイロンの熱で押さえて、内側に追いやります。そして、その上を固定のミシンで縫い付けて、外へ飛び出さなくするという方法です。

アイロンの意外な使い方の1つですね。

今更ながら本日そのことに気づきました。

その他の製作途中の場面のご紹介

今回は、段階としては真ん中なので、いろんな作業がありました。

取っ手を付けたのですが。調節機能のある取っ手にしてみました。
実は、後々、この線コキがアーティスティックな一部分となります。種明かしは後日の完成の時の記事アップにて。
内側にポケットを2個、真ん中から対照に取り付けました。
蓋のマチの部分である細長いパーツ。これを表地、裏地共に、内側に1.5cmの縫い代で折り込み、ボックス型にステッチを1周かけました。このステッチの位置は重要で、この後の作業のファスナーの縫い付け、蓋との合体の時に、今一度この線をなぞって線が重なるように縫い付けるので重要なステッチだと言えます。

あとがき

この「アーティスティック企画」というのは、私にとりましては、本来表に出さないものをどんなくだらないことでも、思いついたのだから、アウトプットしていくというかなり攻めたものです。

この企画を通して、「自由」ということのすばらしさをお伝えできれば良いなあと思います。

特に、私は、前のどこかの記事でも書きましたが、アートな才能というものは自負していません。

けれども、どの人にもその人らしさがある限り、その特徴を表す手段はあっていいと思っています。

それをこのハンドメイドバッグの製作物で表す手段にしたもの。

アーティストと呼ばれる人だけがアーティストではなく、一人一人がアーティストなのだというコンセプトがあります(^-^)。

4デザインのみにしぼった2022年に製作していくハンドメイドバッグ【847】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年に入りましたね。

早速1月1日にやったことの1つにHPのフッターの部分のコピーライトの英文の文言がありますね。

あれを2022に直しました。

あの部分て実は自動変換ではなくて、時計と連動しているようなプラグインを導入していなければ、手動で変えねば変わらないのです。

それを知ったのが去年。

2018年スタートでコピーライトの部分の表示がまだ、当HPのワードプレスさん自体もプラグインを導入してなくて、難しい暗号みたいなstyle cssなどというような名前だったかな、これを入力せねばならず。ネットでググってその説明がされているようなブログ記事を探しましたが、見つけても結局分かりませんでした。

そうして、まあいいや、絶対必要な物でもないようだとあきらめていたころに、ワードプレスさんが2019年くらいから急にアップグレードして、ぐんと今までより使いやすくなりました。

その段階で2020年以このフッターの部分も編集できるようになっていることに気づき、とっても嬉しくて、2020って直したら、そのまま2021年を迎えて、2021年の途中で「あれ?」と、2020年のままであることに気づきました。

自動で更新はされないようなのですね。

よって、もしかして今後は分かりませんが、今のところは、手動で編集していくということで、2022年の1月1日にやることのメモに書いておいたわけです。

さて、今回は、2022年スタート時点にあたって、年末ぎりぎり、もしくは、年末と年始のはざまでいろいろ考えながら、最終的に決断した、ハンドメイドバッグのデザイン、2022年に製作していくデザインをお伝えしたいと思います。

なんと驚きのたった4種だけなんです。

4種のデザインだけを作っていくことにした

2022年製作していく4デザイン:左上から、「餅巾着」、「テリーヌ」、¥卵焼き」、「切餅」。

よく、YOUTUBEやブログをご覧くださる方は、あれ?、「巻き寿司」がないと思われるかもしれません。

年末までは、巻き寿司も続行する予定でした。

しかし、巻き寿司のデザインというのは、実は、上の4つの「テリーヌ」と全く同じ作りなのです。

そこへショルダーなどが加わったり、形が縮小されていたり、ポケットの種類とか、カーブの角度が少し違うことで違うデザインのように見えるかもしれませんが、基本的な作りが同じなので、本当に1日前位の事、今までの過去の実物を手にしてみている時に決断しました。

「巻き寿司」は廃版です。

デザインを少なくすることで、1つ1つを去年よりもう1歩踏み出して高めるということを、数多く製作しながら2022年はやっていきたいと思います。

そして、更に、2022年ならではとして、2種のデザインには、ダイヤキルトをかけていくということにしました。

4種のデザインそれぞれのレベルの高め方

「餅巾着」・・・表地にはダイヤキルトを今後入れていきます。

ダイヤキルトというのは、飾りということの他には、実は、強固に保つ役割があるとのこと。

薄い生地であっても、気にせず自由に生地を選び、一定に中綿のハード薄芯でキルト生地にしていくと全体に統一感があります。

厚手の生地で作ったと同じようにエレガントな薄手の生地でもしっかり感を実現していこうということです。

「テリーヌ」・・・こちらはこれで結構定着しました。このまま続行しますが。撥水生地を表地も裏地も使っているのが特徴です。大切なものを入れるビジネスシーンに安心なバッグです。

この見つけにくさの打開策というのが、撥水生地専門の生地屋さんを探すことですが、もう実は探してあるのです。

それなのに、思うように2021年はサクサクと作っていくことが出来なかったので、2022年は、このデザインをもっと製作していきたいと思います。

「卵焼き」・・・こちらもデザインは、続行ですが、ダイヤキルトをこのデザインにもかけていきます。そうすることで、筒形の変形を防ぎ、しっかりと綺麗に立つということを徹底して実現しようと思います。
「切餅」・・・今まではカーテン地で多く製作してまいりましたが、それは、支柱の長さが150cmくらい一気に必要で、継ぎ目を作らない意向なので幅の広いカーテン地を横取りで裁断してきて作ってきました。もしかして、同じ生地ではなく、支柱を専用の生地に確保すれば、着せ替えみたいに、例えば、ゴブラン地などでも本体は作れるかも、、、と思っています。

ゴブラン地などのような厚手は、重なると縫えない悩みが過去にあったので、その悩みを逆手にとって、一重仕立てで活躍してもらえば、ちょうど程よく縫うことができて、しかも丈夫。

もしかして、カーテン地よりも、エコバッグっぽくないメインバッグにもなるようなゴブランなどの分厚い生地の出番を多くするような方向も良いのかもしれません。

そうと思いついたら、やはりやってみるべきですね。

ゴブラン織りなどはプリント物が多いので、無地が無いかもしれませんが、黒ベースで花柄などは良いかもしれません。

日本製、スペイン製、ベルギー製、トルコ製あたりでレアな生地が見つかるかもしれません。

あとがき

4種のデザインをそれぞれ高めながら、ハンドメイドバッグをできるだけ多くお客様にお届けしたいと思っております。

黒テイストにいよいよ本格的に変化しきるのが2022年になるかと思います。

また、製作時には記事にアップしてまいりますね(^-^)。

多重リボン作り1つに試行錯誤を重ねた記録【840】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年末まで残りあと3日程。

この中で今年2021年最終の製作が、「アーティスティック企画」のバッグです。

根本は実用的でありたいので、定番のデザインにアート要素を入れ込んでいくというアレンジといった感じのもの。

元の型紙は定番型の物を基本的には使います。

飾るだけとかとんでもない個性的なものということではなく、ちょっとした面白みや遊び心を取り入れたようなものです。

とりあえず、そんな企画を思いついたのだからと、年末までに一歩、半歩でも足を踏み入れておきたいと思って取り掛かっています。

今回は、まだ大きくは進めませんでしたが、アート寄りになるにあたってはポイントの部分なので、試行錯誤に時間をかけました。

やったことは、リボンの製作になります。

その些細な場面であっても新しい学びがあったので、書きたいと思います。

ロックミシンを使う手法

三つ折りであると綺麗に縫い代が隠れますが、今回は、多重リボンを作ろうとしています。

重なる部分が多いので、三つ折りだと、がたがたとして、非常にずれやすいです。

よって、ロックミシンを使い、始末しておくことで二つ折りのみであまりでこぼこせずに縫い代を隠すことにしました。

こんな風に横の長さを1cmずつ差をつけた長方形のパーツを5枚用意。10cmからのスタートで1cmずつアップ。そして、ロックミシンを全部の辺にほどこします。本来、ロックミシンの糸の色を赤にすると良いのですが、ロックミシンの糸交換はあまりやらない方針で、今回の場合少しロック部分が目立ってしまいましたが(^_^;)。
試行錯誤の一場面として、まず、こんな風に折る順番を長い辺から先に。そうすると、下のようになりました↓。
多重リボンいったん出来上がり。ただ、こんな角度から見るとロックの部分が一部見えて、綺麗にすっきりとしたものではありませんでした(*_*)。やり直しです。ここで再び試行錯誤を繰り返しました。
縫う時は表側からがコントロールしやすいので、こちら側からステッチをかけました。
先程と折る順番を変えています。裏側を見てみます。この違い分かりますかね。
短い方を先に、長い方を後に重ねているのが上と違います。この効果が意外にも結構出たのです↓。
先ほどよりもかなりすっきりしていますよね。折る順番を変えただけでこの効果です。
下側から見てもロックが見えませんね(^-^)。
その分横から見た時に少し見えます。けれど、最初の向きの時よりも隠れていますね。
ということで、折る順番を変える対策というところに、試行錯誤の結果行き着きました。

随分いろいろ試してみました。二重ステッチをかけたりとか、ロックを隠そうと更に隅っこだけを部分的に三角に折り込んだりもしましたが、結局ボコボコしてしまい、綺麗に縫えない事態にもなり、これらの方法はすべてボツ。

試行錯誤の末に多重リボンが出来上がりました。

このリボンが多重型であるという種明かし

実は、この多重リボン、多重にした理由があります。

もう1つアイテムを兼ねているんです。

さて、そのアイテムとは。。。

今回のリボンは、このアーティスティック企画にはポイントとなる部分です。

なので、綺麗に、丁寧に、素敵に作らねばならなかったのです。

では、この物語の続きは、また後日に(^-^)。

あとがき

普段の定番型のデザインを淡々とお作りしていく途中に、コンスタントにこういったアート寄りなものを挟み込んでいこうと計画した企画になります。

そして、時々、ご覧いただく際に気持ちが揺さぶられることがあればと思っています。

私は、もともとアーティストなどという者ではないですが、アイデアということは大切にしています。

時々思いついたアイデアを何かの形で表していくということを、分かりやすく、もっと思い切ってやってみようと思ってこういったことを始めてみました。

今後も楽しみにしていただけると嬉しいです(^-^)。

心躍るマルチカラーのバニティーバッグの製作の準備、ハード厚芯の程好い面積への見直し【381】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回から、バニティバッグ「卵焼き」デザインを新しい素材で製作します。

前回ゴブラン織で惜しくも厚みの部分にぶつかり、ボツになったお品から学んだ改善点が結構ありました。

前回作った時のハード厚芯のサイズは、底に入れるベルポーレンという底板と同じ面積にしていましたが、取っ手を縫い付けた箇所が端っこぎりぎりでハード厚芯の領域からはみ出してしまう懸念も出ていました。

前回のゴブラン織の生地で作った時のハード厚芯の面積:ハード厚芯の面積が不足しているのが分かります。

このたびは、このハード厚芯の面積を広げるところの改善からスタートしていきます。

バニティの蓋の部分のてっぺんが出来上がっていきます。

てっぺんに内蔵のハード厚芯の面積を広げた改善後の手ごたえは「安定と安心感」

ということで、今回は、ハード厚芯の面積を最大限に広げてみました。

この限度というのが、縫い代までは到達してはいけないということ。

もともと表地パーツより内側に控えた理由もハード厚芯を丸ごと貼ってひっくり返した時にカーブの美しいラインをそこねてしまうからでありました。

よって、縫い代をうまく避けた最大限までという広げ方です。

変更後のハード厚芯の面積:縫い代は1cmとるので、それに+α見た分の空け方です。
6角形の取っ手付け根タブを縫い付けます。面積を大きくしたハード厚芯にゆとりをもって縫い付けられました。
縫ってひっくり返して蓋部分の出来上がり。返し口は、今回仕付け糸をしてみました。

とここで、問題が。。。

取っ手が付いていない方の裏地の柄に異変です(汗)。

底面:この柄の向きが本来のストライプ状に安定的に楕円の中に描かれています。
蓋面:こちらは、どうでしょう(^_^;)、ストライプが斜めになってゆがんでいます。

この原因は、取っ手が待ち針の時の邪魔になり、そもそも斜めに縫い付けてしまっているのではないだろうかと原因を分析。

縫い直しをするべく、一度ほつきました。

ということで、これをどうまっすぐに固定していくか、ということの工夫が次回のチャレンジ。

たまたまこのストライプジャガードだったからこそ分かったことです。

歪んでいることさえ気づかなかったら大変でした。

まっすぐになるように地の目をしっかり整えるというポイントです。

あとがき

なかなか蓋の裏側の構造などをご覧になる機会はないかもしれません。

本革レザーなども本革だけではなく芯地のようなものを補填してバッグを製造した様子を拝見したことがあります。

バッグを自主的に修理したりする際に見ることがあったからです。

完成品では決して見ることのないこうした内部の作りですが、実はこの見えない部分にこそ答えがあるのです。

製作途中のその時でしか見ることがない構造などを今後もお伝えし、出来上がった表から裏を予想できるきっかけになればと思います(^-^)。