まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
駅のコンコースを歩くと、ローラーがゴロゴロと雑踏の中を行き交います。
出張のビジネスマンや旅行者など、駅には旅する人々がいっぱい。
このたび、旅のお供に一役買えそうな畳めるような柔らかさも併せ持つビッグボストンバッグが完成。
ボストンバッグなどに足を踏み入れることができたのも、あらかじめ「中表」で縫い代を始末し、「外表」で組み立てて完成するという作り方をしているからです。
終始中表で作られていくボストンバッグとどう見かけが違うのか、邪道なのではないかなどを常に考えながらの製作でした。
ただ頑丈なだけではない畳めるような柔軟性も併せ持つ、薄手で強いナイロン/100%製の「外表式」ボストンバッグ
このたび使用の素材は、薄手でありながら強い生地と言われるナイロン/100%。
ナイロン/100%は、よくはっ水コーティング加工を伴う生地が多いです。
ナイロンという水をはじくことにはもともと長けているタイプの素材と撥水加工との強力タッグにより、相乗効果が生まれるのです。
ただ撥水(はっすい)という言葉は防水とは非なるもの。
撥水だから、水を完全にシャットアウトということは定義としてはありませんのでご注意を。




ここまでまともにビッグボストンを作り上げたことがありませんでした。
手始めとして、細長いファスナー周りのマチ布の先端は角のまま、丸いカーブ部分でも角を貫き通しました。
寸法がまだ不徹底なので、尖らせておいて縫い易くしたつもりなのです。
薄手でありハリコシあるナイロン100%生地のおかげで何とかすっきりと縫い合わせることができました。
決して技術ではなく、まだまだ未熟な多くの点をこの良き素材に助けていただいたに過ぎません。
ところで、この後半の「外表」については、引っ掛かるところがあります。
「邪道なのではないか」という点は、「中表」で最後まで作られていることもあり、あれには意味があるからです。
そして、生地の間からどうしてものぞく裏地のパープルカラー、これを「始末がされていないのだ」と見ることもできるのです。
それならばと、目立たない同色で裏地を選ぶことで分かりにくくする条件が生まれてしまい、材料の選択の可能性をかえって狭めてしまうのではと。。
ただ、この作り方でなければボストンバッグにトライすることにさえ至らなかったと思いますと、非常に製作の一歩が踏み出しやすい作り方だと思いました。
同じ「外表」で「バニティー」も製作しましたので。。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.08.29からおよそ5年半後の2025.02.07にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。
2019年から少しして、本格的にリュック一辺倒の時代がやってきます。
2025年では、ボストンバッグの通常サイズやミニサイズはあまりニーズは無いと受け止めています。
ただ、このような大容量は今でも「レアな存在」だと思っておりまして、かわいい柄や素敵な柄ならば貴重な存在になれると思うのです。
確かに旅行もキャリーケースがメインとして使われる現在ですが、サブ的な存在としてはこうして野暮った過ぎない「サブボストンバッグ」のような存在に可能性を感じます。
最後に、お伝えしたいのは、2019年当時ではあまり気が付かなかった取っ手の付け位置を大きく改良、底から縫い付けられ本体を持ち上げるようにロングに渡った「支柱」へと徹底していきました。
大容量バッグだからこそ「支柱」によって持ち上げる機能が必須であるとこの時には気付くことができていなかったのでした。
支柱があれば、このたび取り付けたショルダーは特に必要ないのではないかと。
支柱の取っ手部分の高さを十分にとれば肩に担ぐことの方がバランスが良いと見ています(^-^)。
