まるごと作り直しをしてもなお残る課題、表面的には綺麗に見えても未解決なドーム型ショルダーバッグの裏面【39】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、前半である【37】から番号が1つ飛びました【39】の投稿で後半と完成をお届けします。

大変美しい高級生地のイタリア製の風通ジャカードの大花柄で1点ドーム型ショルダーバッグが完成。

前編では、表地にポケットや取っ手を付けるところまで行いましが、その後いろいろ波乱が起きまして、まるごと作り直しもしています。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.08.29からおよそ5年半後の、2025.02.08にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

その後完全に解決することができなかった複数の課題は、どれも「美しく作ることができない」という点が共通しています。

なかなかこうして投稿でアップしたくないような場面ですが、これこそが大切であり今後もしかして同類のバッグの形を成功することができる方への良きヒントになればと記録に残します。

後に貼りますYouTube動画は当時2019年のままであり、随分当時では納得したようなことをお話していますが、2025年から振り返るととんでもなく課題だらけの未熟な製作だと見ます。

確かに生地は優れていますが、存分に活かせなかったことが一番もどかしく申し訳なさが残りました。

では、苦い記録とはなりますが、2019年当時では精一杯のやり直しをしての完成品となります。

①横の反り②ステッチの歪み③余分なステッチ、複数の課題があっても美しく映る風通ジャガード生地の素晴らしさ

ミニドーム型ショルダーバッグ完成:<サイズ>23cmx横27cmxマチ12cmくらい。
内部は、ゴールドラメ生地です。このガサガサを作るのは、【37】の前半で素材をご紹介した時のメタル/40%。
課題x3点:左から順に、①余計なステッチ②ファスナーステッチのゆがみ③側面の反りの未解消です。

①は底面なのですが、組み立てる前に周囲にステッチをしてしまうことを後で見直しています。

こちらの解決は可能であり、ここでは「中表」をひっくり返し後の返し口にボンドのみで仮止めしておくだけという解決方法。

その後の組み立てで新規のステッチのみが出ますので綺麗です。

あらかじめステッチをしてしまうと必ず重なるとは限らず、かえって汚くなるのです。

②については、これはなかな解決が難しく、カーブを平面ミシンで縫うことの限界ではないかと。

③は結局最後まで解決できず、正しいラインに導くことができませんでした。

とはいえ、それなりに良く映ってしまう瞬間があるのも、この生地の素晴らしさのおかげなのです↓。

生地にステッチをすることでハリコシが高まり、ベルトのようなパーツでもそびえ立つということになりました。
持ったイメージ:ファスナーは下まで行き過ぎで、せめて横ラインの1/3にとどめねば物がこぼれます。

とにかく、突っ込みどころはとどまることを知らないほどの量、後にこのデザインは諦めました。

もともと、自らの1からの考案ではなく、老舗ハイブランド様の類似のデザインにあこがれてのスタート。

自分が閃いたアイデアではないのです。

あとがき

2019年の高級生地を使用させていただいたバッグ作りは、「生地頼み」がキーワードであったかと。。

生地の素晴らしさに頼りながら、未熟な技術のフォローをしていただいたかと思うのです。

未熟な技術では安価な材料でリスクを落とすべきだと普通は考えるのですが、なぜかこの時期に無性に高級生地にも同時に踏み出したく、フライングであったことをしっかり覚えております。

この度のお品を含め、高級生地のほとんどがボツになった試作品だらけという結果で、非常にもったいないことでした。

ただ、こうも言えます↓。

そういったタイミングであったからこそ、「生地頼みは良くない、自らが生み出す価値も持っていなければいけない」という考え方へたどり着くとができたのでした。

もう二度と会うことが無かったこのイタリア製の風通ジャガード生地のこの柄でしたが、だからこそ、こうして未熟な技術と並んで記録に残すことが望ましいのではないかと考えました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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