まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
自分でお洋服を自由に選び始めたのが10代の頃かと記憶しています。
好みも生まれ、黒コーデが過去のアルバムを見ても頷ける傾向、その中でグレンチェックの存在もありました。
1980-1990年代はグレンチェックの生地自体も豊富で、母に作ってもらったタイトスカートとタック入りスラックスが記憶にある特に古いアイテム。

アルバム写真からの抜粋で全体が映っていないことが申し訳ないですが、典型的な余計なラインの入らない好みのクラシックさがそこにはありました。
グレンチェックは現在でも好む柄、昔からの古典的なタイプには相変わらず拘ります。
このたびは、そんなグレンチェック好きが、書物などから得た知識や、実際にコーデしてみて分かった究極の活かし方をお伝えできればと思います。
最も当たり前こそ美しいもの、古典的なペン無しグレンチェック柄が一番素敵に映えるためには強い黒無地のパワーが有難い
まず、グレンチェックのことが分かり易く解説されている本「服地の基本がわかる テキスタイル事典:文化ファッション大学院大学教授 閏間正雄 著」と「衣服・布地の柄がわかる事典:一見輝彦・八木和子 著」の2冊をご紹介しておきます。
アパレル業界に携わる方の間では定番の参考書のような存在だと思います。

実は、先ほどご紹介した本にも書かれていますが、グレンチェックは元は紺白が基本、定番と思われている黒白は後発なのが意外です。
4種のデザインが少しずつ違うちどり格子が組み合わされて成り立っている織デザインと見ることができます。

↑この時の色展開にも、確かに紺白もありまして、黒白の方を選択しました。
ところで、現在のグレンチェック柄の多くは、典型的な柄の間に格子状にラインが入ることがあります↓。

多くがペン格子入りとなると、大のグレンチェック好きはかえって古典的な方が瀟洒に感じたわけです。
これまでのグレンチェックのお洋服はすべて間にペンシル格子が入らない超クラシックなタイプだけを選び抜いてきました。
ただ、ペン格子入りの効果も理解できることがあります。
クラシック型のペン無しは実際に装う見た目としてははカラーがぼやけるというデメリットがある一方で、ペン格子はパンチがありますので柄がクリアに映るのです。
この古典型の方のグレンチェックのぼやけこそ、濃い糸と白糸の配分の均等さが映し出されたもの、そこにかえって美しさを感じているのです。
ぼやけに関しては、余計な第3の色を登場させないままで可能な黒無地を組み合わせることで解決。
特に冒険をしない、普遍的さ・当り前さがかえって素敵なのだとい捉え方です。

黒のセーターは、「ジョルジオアルマーニ」様の古着(ほぼ未使用のような状態)、グレンチェックパンツは、「ギャリソン」様の未使用タグ付き古着。
おそらく、このスラックスは学生服のデッドストックだと思います。
デザインも非常に古典的で流行の入らないはきやすいものです。

ワンピースは、「クリスチャンオジャール」様、黒のウールコートは「アルマーニコレツィオーニ」様。
あとがき

時にグレンチェックが流行の年もありながら、大きな流れとしてはクラシックなチェック柄の1つであると考えています。
あまりにも切替の多いフレアースカートなどにはうまく活かされないような気がして、グレンチェックが落とし込まれるデザインも、クラシックなデザインであることこそグレンチェックが一番輝くのではないかと。
10代に根付いた古典らしさを好む者としては、そのぼやけをパンチの強い黒でフォローしながらでも元のクラシックさに埋もれ満たされていきたい。。こんな風にグレンチェックと向き合っています(^-^)。
