まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回は、ある時期からとても魅力的だと理解した無彩色カラーである、グレーという色についてのお話です。
グレーのイメージには、こんなものがあるのでは。。
・ネズミ
・工場の作業着
・灰色の曇り空
・鉄パイプ
・墓石
その他、「グレーゾーン」などと呼ばれるように、「あいまいさ」を秘めたカラーです。
グレーであるならば、いっそはっきりした黒で良いではないかと、この曖昧さが洋服でもなかなか理解されないことも。。
かつては、顔映りの事を気にするあまり、くすんだ色であるグレーを敬遠しておりました。
しかし、2017年頃ある人物の装いに触発されました。
「ケイト・モス」様のコーデです。
たくさんのグレーを自分らしい装いで粋に表現。
とても夢中になってそのコーデを参考にさせていただいているうちに、グレーというカラーのの素晴らしさに気づきます。
むしろその目立たない地味なイメージこそ素敵な「抜け感」や「マイルドさ」があることを知ります。
顔映りがくすみがちなグレーのカバー方法
グレーの洋服が顔写りが悪いからということで避けている方は多いのではないでしょうか。
それは、グレー1色だけに注目しているからであることが1要因としてあります。
そこで、他色とのコンビで近くに配置するようなコーデを考えていきます。
・ネックレス等の小物を顔写りのいい色にする
・そもそもグレーの中でも濃淡、色味(いろみ)の違いで細かく選ぶ
この2点が効果的であると今までのコーデの経験で実感しております。
実際に、グレーのワンピースに白い真珠のネックレスがとても映えたことで、グレーコーデ+αの効果を実感しています。
グレーのワンピースが粋にに感じた瞬間でもありました。
「おしゃれ」が、今まで描いていた、カラフルな綺麗な感じとは違うテイスト、「粋」であると同時に「クール」なのです。
そして、グレーの濃淡でベストを使ったコーデをした時に、立体的な雰囲気ができたことにも、グレーのすばらしさに感動したということもありました。
生地や洋服のグレーはバラエティーに富む複数展開である
グレーという色は、白と黒と並んで、無彩色の部類。
濃淡の違いだけでかなりその立体感が際立ちます。
そしてどの濃さもそれぞれの味わいがあるのです。
一番左の薄いグレーは、青みがかっていますのでパープルと合ったりもします。
一番右の濃いグレーだと、カーキ寄りの焦げ茶とも合ってくると思います。
ここが、ファッションの楽しいところ。
一番よく合う相手の色が濃さによって変わってくる面白さです。
無彩色のグレーに、他の色が入り込める余地があるのですね。
上述のように、茶が合うというケースがありました。
色相環の詳細の中の中間的な色(ペール)なども同等のレベルで相性が良いことがあります。
ブラックジーンズのデニムの色落ち具合によってコーデを分ける時に、こう気づきました、この色は茶と合うグレー、この色はブルーがかっているなと。
こういうことから、グレーでも〇〇系のグレーというようなグレーの種類が複数あるということをジーンズの色落ちで見たのです。
分かりやすく、その違いを下記のように呼称をしてみます。
・ブルーグレー・・・青みがかったグレー
・グリーングレー・・・緑がかったグレー
・モカグレー・・・茶色味が入ったグレー
茶色との相性があるグレーにあたるのは、一番右のモカグレー。
カットソーなどを並べてみると、グレーでも複数の種類のカラーがあることを一緒に横に並べることで、気づきます。
このことは、グレーという言葉だけの固定観念を打ち破ります。
明らかに、グレーが豊富にあるということです。
「アルマーニ」様のニットのセーターとかカットソーが好きで集めていましたが、ほとんどが「グレーイッシュ」でした。
上記のような3色のグレーのアイテムは豊富です。
「グレーにも彩度があるのだ」という言葉が聞こえてきそうなほど、グレーの豊富な展開には「アルマーニ」様の「哲学」が感じられるのです。
ここ近年で、「グレージュ」というグレーとベージュの間のような色目の呼称が定着しています。
バッグ製作に選ぶ生地に実際に使用したグレーの生地がこれらです↓。
グレージュということでいえば、この3生地の中では、一番左が近そうです。
薄めの色ですが、モカの要素も多分にあるのです。
その証拠に、ファスナーを茶にするととてもマッチしました。
洋服のコーデのグレーの濃淡の配置いろいろはすべてOK
グレーを濃淡だけでコーデする立体感を図解して見ます。
上(トップス)、下(ボトムス)で、どちらが濃い、どちらが薄い、などの配置を色々変えてシュミレーション。
おしゃれな方のの画像などを意識して拝見しますと、必ずしも濃い方が上(トップス)というわけでもないです。
下のようにいろいろです。
お写真を拝見した中で見えた工夫をご紹介します。
1つ目の例の、上:濃、下:薄の場合、靴を黒や、濃グレーの濃いめを合わせたり、そもそも靴がバイカラーの濃淡デザインのグレーを合わせるなどというコーデ。
2つ目の例の、上:薄、下:濃の場合、サングラスに濃い色のフレームをして、ボトムの濃い部分との釣り合いをとるという工夫。
あるいは、サングラスでなければ、帽子でも、同じことです。
一番右の上:薄、下:薄の場合、真ん中にベルト、下に靴でポイントを置いていました。
黒だと極端すぎるので、甘く、茶系などでの調整がここで入っています。
グレー1色の洋服でも、その他のアイテムで随分立体的になっていきますね。
上の3例をシュミレーションに追加すると、こんな感じ↓。
バッグも差しアイテムとして利用できます。
あとがき
こうして、グレーについてみてみると、最初にお話ししました、グレーの持つよくあるイメージ、
・ネズミ
・工場の作業着
・灰色の曇り空
・鉄パイプ
・墓石(お墓)
が不思議なくらい払拭されます。
グレーを1色だけで考えてしまうから固定したイメージがぬぐえずにいるのです。
ファッションコーデはその点小物の存在に助けられて融通が利くのです。
そうしますといかにお洋服以外のアイテムも重要であるこかが分かります。
ここに気づいた時が、本当の「装い」の入り口ゲートをくぐり抜けた瞬間だと思います(^-^)。