生地に流行はあるのか、ここ数年浮上のモアレという生地について【666】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ブームとか流行などといったキーワードがファッションではこれまで主軸であったような気がします。

それがここ現在に至っては、アパレルの流行中心のあまりに短か過ぎるサイクルが崩れつつあり、私などは流行は無くても良いのではないかというような考えにまで至っております。

その材料である生地にも流行というものがあるのでしょうか。

モアレというここ数年急浮上であるとうかがえる生地について

洋服の流行に附随して生地が当然その材料としては同じような動きをしてきたことは多少あります。

けれど、生地だらけの材料の場にいるとあまりその辺りが敏感ではないです。

やはり好みの生地を流行に左右されずチョイスできたりするのはお洋服を選ぶよりももっと範囲が広いものになります。

ここ数年生地屋さんの店頭とか、ネット写真等で結構頭1つ突き出していると思う生地が、「モアレ」。

何かエレガントな名前と、見た目の木目調とも、ウエーブとも言える柄が素敵な生地です。

今回は、この生地についてその作りや、加工について一歩踏み込んだ内容となります。

モアレは、ここ数年急浮上したので新しい生地なのか。。。と思いきや、いやいや昔からある定番ともいえる生地なんです。

私が手持ちでよくお世話になっている、

「洋服地の事典 -サンプル生地つき- :田中道一 著」

という本があります。学校の教科書のような、資料のような、実際に生地サンプルが丁寧に貼ってあるところが驚きの本です。

昭和56年発行の今から40年程も前の昭和の真っただ中の本。

けれどその内容は驚くほど定番です。

基本的な今でもずっと健在の生地達がぎっしりとリストアップされています。

もし、生地を1から学びたい時にもとても基本的で役に立つ本かと思っておりまして、時々、開いて目を通すこともしています。

以前にヤフオクで、同じシリーズの「裏地と芯地」という本と同時期にいただいた本ですが、図書館でレンタルの読書ライフの中では、珍しい手持ちの本となります。

この昭和の本の中にも、ちゃんと「モアレ」が載っていたんです。「加工生地」というコーナーです。

少なくともこのころには生み出されていた生地であるわけです。

モアレのあの木目調のうねりは、もともと畝(うね)のあるピケのような生地をベースに後加工してできる柄になります。

生地はニットでなく織物がベースで行われます。

加工用のローラーには、横に走った線が彫刻してあり、加熱したローラーに畝の入った織物生地を通すことで、その線の段差による柄ができる、それがモアレだということです。

もともとモアレというのはフランス語のようですね。

「ローラー」とか「段差」というのがこの加工のポイントですね。

実際に出来ていく様子を見れていないのでイメージが湧きにくいですが、私は以前あれが、もともと織柄(ジャカード)だと思っていたので、そうではなくて、後加工の柄だったのです。

後加工の種類には、他にプリーツとかフクレなどが思い浮かびますが、またこのモアレもそれらとは違った種類の後加工です。

モアレ織というよりは、モアレ加工という言い方が、実際の作業に相応しい呼び方になりそうですね。

流行っているような生地をハンドメイドバッグにあえて使わない方針

へそ曲がりな私は、少し流行っているような感じがするとそれには手を付けないという動きをしてしまいます。

ハンドメイドバッグにはモアレは一度もお作りしていないですが、モアレという名前ではなかったけど、これがそうかなと思う生地が1点のみ発見されました。

裏地に使おうとドットジャガードが気に入って、これにモアレ加工もしてあったという生地が見つかりました。

ドットジャカードとのコンビなので複雑ですが、この木目柄はモアレだと思います。生地ネーミングは、ジャカードテーブルクロス、綿/57%、ポリエステル/43%、日本製です。モアレという言葉は使われおらず、ドットジャカードが主流みたいに名前が付けられていますね。

こちらの生地も、ここ最近のはぎれシリーズのメモホルダーでご紹介しましたが(【655】の記事)、バッグの裏地に使おうとして、結局使いませんでした。

生地がごわついていて、なかなか表地のニットとマッチしなかったからです。

そう、このモアレは全体的に厚みのあるごわごわした素材感であることが多いです。

よって、カーテンとか、クッションカバー、バッグなど生地が丈夫な方が良いアイテムには向きとくことになりそう。

あとがき

このモアレという生地がなぜここ数年急浮上なのかきっかけがよく分かっていません。

けれど間違いなく、これまでよりも風格を表している生地のように見える1素材でしたのでこの度ご紹介致しました。

私が好むフクレ加工などはまだまだマイナーな存在なのですねえ。

今後の生地の発展の中で、後加工技術というのはもっといろいろ出てくるであろうと何かの本で読んだことがあります。

けれども、アパレルのニーズが少ないとこういった生地もなかなか出番がないものです。

モアレも昔からあったことはあった生地でしたので、まだ多くの人に知られていないトラディショナルな素敵な生地も多くあるのだと思います。

生地が好きで多く実際に取り扱うことも多い私ができることというのは、そういった昔からあるのだけれど、まだ多くの人には知られていなかったり、世代が大きく変わって、おばあちゃんはよく知っているけど、孫は初見だったりするそんな魅力的な生地をお伝えすることですね。

ビンテージバッグを長期にわたって持っていくことである越えなければいけない峠【665】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、私が実際にビンテージ物の20-30年のブランドバッグを集めてきたことの間に越えてきた、峠があったというお話です。

よく「このバッグ一生物だね」なんていう言葉がありますが、それは最初の新品の内の話です。

その後の経年で果たして本当に一生物に相応しい状態でいられるバッグがどれだけあるのか。

その実際の話になりますので、より現実的にビンテージ物の難しい部分も知っていただこうかと思います。

合皮部分の劣化などの問題に必ずぶち当たるブランドバッグ

私が集めてきたバッグの中で、何もお直しをする必要が無かったというのはほんの1-2点です。

それは、布製だったり、ALLレザーの本革で作られたりしているものです。

ほとんどが、どのような一流ブランドと呼ばれるバッグであっても、裏地に合皮が使われていたりして経年劣化が起こってくるのが10年超えてきた後からです。

私もこれまでいろんなリフォームをしてきました。

自分で行えるもの、リフォーム屋さんのプロにお願いしたものと混在します。

自分で行ったものとしては、合皮部分の内ポケットがねっちょりとべたついてきて、それをポケットのステッチを外してポケット無しの状態にして終わりという単純なリフォーム。

新たにポケットを付ける必要なんてないと思ったんです。

よってその程度は自分で可能です。

自分ではどうにもならなかったものとしては、内袋がまるまる合皮が劣化してまるごと布製へ変更してもらったリフォーム。

これは、もしかして自分でもできるかもしれませんが、綺麗にとなるとやはりプロの直し屋さんを頼るのが一番。

綺麗に黒色の内袋を、テクニックを使って、途中のハギ目からの接結で取り付けていただきました(¥22,000というようなお直し代だったという記憶です。何かバッグが1つ購入できますね)。

あとは、もともと購入時にショルダーが付いていない状態だったので、別のショルダーが無事な本体は劣化と型崩れで終了の中古品から移動して自分でミシンで縫い付けてショルダーにするというリフォームをここ最近しました。

その他は、もともとポーチなのだけれど、ポーチとしてはサイズが大きすぎるものをタブを利用して(タブを補強のためミシンで補強ステッチはしました)、そこへ丸い輪のパーツをはめ込み、その輪に革のショルダーを上述のように他の本体が使えないバッグからの移動でうまく色を合わせて縫い付けることは数点リフォームしました。

これ、あくまで自分使いですね。思いっきりブランドがミックスしてしまっていますので、写真とか具体的なブランド名もご紹介することがなかなかできません。

でも確実にポーチが使えるバッグになったという点で前より価値が出たものになったんです。

こういったビンテージ物のアレンジの仕方は自分にとっては1点物なので、素敵なコレクションになります。

今回のこのリフォームだらけのエピソードから言えることは、一度のリフォーム後は本当の意味で一生物になったということ。

その前までは、中途半端だったり、価値の不足した状態だったのを、「リフォームの峠」を越えて、ずっと今後も使えるものになったということです。

製造側の方も合皮を中途半端に一部使いするということを見直していただきたいと私は強く思います。

合皮なら合皮ならではの雨の日専用ということで、すべて合皮であればそれは納得のお品になれるんですね。

そういうこともなかなか難しい諸事情もあるのでしょうね。うーん。。。

あとがき

今回のこの「リフォームの峠」を超えてこそ本当のビンテージ物がコレクションの1つになっていくというものに対して、事前に何か対策できるとしたら、そもそもバッグを購入する時に表面だけでなく中もしっかりチェックすることでしょうね。

そうすれば、リフォームさえしなくてよいですからね。

例えば、私が持つビンテージ物のバッグの中でリフォームをしなくてよかったものは、断然布製のお品なんです。

布製の表地に対して裏地に合皮レザーを使うことは全くとは言いませんが、あまりないですので、裏地も布であることが多いです。

そうすると表地が布製というのは、結局のところ、長い長い目で見たら、安全な劣化のない長持ちのお品になれるんです。

それは最初の時点では、どうしても本革レザーの表面に迫力が負けたりなどで、その価値が分かりにくいものですが、何十年と経過した時にその実態が分かったりするものです。

ということで、「購入時の慎重さ」というのもポイントになるかと思いました。

<おかばん拝見>ロエベのバスケットバッグがかなり人気なのがうかがえるエピソード【664】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

新しく、企画物を考えてみました。

かつて、テレビで、「ファッションチェック」というような内容のコーナーが有名でしたが、少し似ていまして、街行く人混みの中で私が目にしたバッグを身に着けている方のそのバッグとか全体コーデの印象に残ったものの記録です。

インタビューまではさすがに足を踏み入れておりませんが、わずかな1歩として、見ただけのその時の印象などをお伝えするコーナーになります。

特に撮影などは無し、記憶だけで目で見たままをレポートする、当ブログ名、「ピクチャレスクのおしゃレポ」らしい内容になるかと思います。

ロエベの夏用のバスケットバッグがどうやら人気のようであるエピソード

その日は、ハンズにて小さなパーツの買い物があり、駅のコンコースの人混みに遭遇。

コロナのさなか去年とは比べ物にならない人の量に増えていることが、ワクチン接種が進んでいること、緊急事態宣言が開けた、季節が大きく変わるなどのきっかけがあるかと思いますが、人通りがとても多かったです。

そんな中で、行き交う人の中にある偶然が。。。

ほんのものの数十分の内に、同じバッグの女性を2人みかけました。

間違いなく同じバッグ。サイズも同じです。ブランドは、「ロエベ」。

夏らしいかごバッグのミニバージョンでした。

帰宅後、ググって調べてみるとロエベの夏バージョンのバッグは人気のようで、このかごバッグシリーズは「バスケットバッグ」と呼ばれるデザインです。

そのコンパクトなサイズがなんとも上品であり、編み込みの天然素材もしんなりと細口になっていてシックなんです。

ここで画像が添付できませんが、生成り地に、取っ手とロゴマークがレザーのキャラメル茶の色で優しい雰囲気のバッグです。

取っ手が長くて、そのままショルダーになる作りも、1980年代のバッグを再現したような懐かしさが感じられます。

これをほんの数十分の間に2人お持ちになっている方を見たわけです。

これはトピックだ!と思うものの、どうやって伝えればいいの?と思っていたその夜に眠りにつきながら、アイデアをひらめいたのが、このたび始めた「おかばん拝見」のレポート記録に残すというもの。

ロエベは、ロゴがエキゾチックでかっこよくて知ってはいましたが、そのイメージは、私の中では、デザインがきちんとしたドレスライクなものという印象でした。

少しカジュアルな雰囲気に惹かれる私は、あまり自分の好きなデザインは無いだろうと思っていて、それほど注目していなかったブランドさんなのですが、この短い時間で2人見るということが、割合としては、いかに多くの人が気に入っているのかと考えるとその点には興味が湧きました。

ツートンカラーでシンプルにまとめてコンパクトな、しかも普段のロエベっぽく無さもあって1つ欲しいと思うものなのでしょうか。

私はかごタイプは季節感がありすぎて、持っていないのですが、そうは言っても、その季節に相応しいところが魅力という価値観もありますから、夏専用として持つという使い方もありますものね。

ロゴを大きく、糸で手縫いで縫い付けてある面白いデザインでした。

あのシンプルさは、どのような洋服にも対応できそうでした。

女性たちがどのような服装だったかまで不意な事で余裕がなかったのが記者(レポーター)としては失格だったかも(^_^;)。

次はコーデも見る余裕を持ちたいものです。

同日に見たフェンディのバッグとお洋服のコーデが色合わせされていたこと

この日は、引き続き、興味深いコーデを目撃。

私もレポートするために待機しているわけではなく、普通のペースで歩いているので一瞬です。

人混みの中にきらりと光るコーデを発見。

まずはバッグに注目。

フェンディのスクエアなミニショルダーでした。ワイン色との組み合わせでフェンディのシンボルカラーのような茶色とコンビにパッチワークみたいになったバッグ。

その茶色の色と同じワンピースを合わせていたいた女性。

肩がツンと立ったドレス調な仕立てのワンピースでした。

このワンピがフェンディの物なのかどうかは不明。

フェンディのバッグ自体にというよりは、このバッグと洋服を色をリンクさせている点に私としては注目しました。

茶の無地というのは結構コーデが難しいものです。

それを思い切って、バッグがやや柄っぽい感じと反対に、無地ですっきり合わせられていました。

茶の色というのが土のような色でした。夏っぽい茶といった感じですね(^-^)。

あとがき

と、こんな感じで、時々あっ!と思うコーデとかバッグを見かけたときにレポートしていくシリーズの第1回目でした。

私も勉強になります。今回のフェンディは結構好きなのですが、ロエベはよく知らなかった部分があるので、とても私にも良い刺激。

ハンドメイドバッグの何かしらのヒントにもなるのかもしれませんし。。

次回もこの「おかばん拝見」のコーナーお楽しみにどうぞ(^-^)。

ビンテージバッグを大切に保管する保存袋のサイズ感【663】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

すべて、ファッション系アイテムをビンテージで入手しているということが気づいたら当たり前になっていた私でございます。

洋服、バッグ、靴、アクセサリー、ベルトほぼすべてのファッションアイテムがビンテージの中古市場からの調達でここ10年近くになるかと思います。

けれども遥か昔遡ること30年前くらいから、洋服は1970年代の古着のスカートなどを取り込んでいたのでその辺りからスタートしていたのかも。

その中のアイテムで、ハンドメイドバッグ屋さんである本人のビンテージバッグの収納袋にスポットを今回は当ててみました。

バッグとのサイズ感がどのようであればバッグにやさしく、使い心地の良い収納袋なのかという点です。

決めている定番の収納袋のご紹介

フェンディのバッグ保存袋:黒のサテン調の布タイプ、黄色の不織布タイプの主に2点があるようです。黒には黒いバッグを入れて中身をある程度予想が付きやすい用にして使っています。黄色に入れるのは黒以外のカラーのバッグ。

こちらは縦横約48cmの正方形程度のマチ無しです。

マチ無しというところが少しポイントになります。マチのあるバッグをマチ無しに入れる時にはそのマチの分も容量にとられていくので、より大きなサイズの保存袋が望ましいわけです。

分かりやすいサイズ感の写真を撮影。バッグは、縦23cmx横36cmxマチ12cm。保存袋のサイズは、縦48cmx横49cmです。

縦が結構袋に余裕がありそうですが、取っ手が完全にかぶるものにということと、マチの部分を見るとこれくらいが良さそうです。

あまりにゆとりがあり過ぎてもバッグが袋ごと立てられない場合に綺麗な収納になりませんので、やはり適正なサイズ感というのは考えた方が後々よいですね。

そして、こんな感じでちゃんとバッグが立ちます。

バッグが立つことに役立っている、バッグの中のあんこである新聞紙(しんぶんがみ):新聞の印刷する前の紙の中に実際に印刷した古新聞を丸め込んだものが4つほどいれてあり、バッグの方崩れ防止もしています。

こういった些細なことがバッグの長持ちになることは実体験から実感しています。

バッグの変な癖などは、立体的な型崩れ対策で防げます。

結構な違いがあるので馬鹿にならない工夫だと思います。

この記事のカテゴリーをリフォームにしてしまいましたが、YOUTUBE動画内で、破れていた保存袋の補修をしたお話もさせていただいておりますので、このカテにしました。

気を付けなければならないのは、コンパクトに収納しようとし過ぎて窮屈な保存袋に無理やりバッグを押し込むと出し入れだけでバッグに擦れなどができる原因になりかねません。

せっかくきちんと収納するはずが、逆にキズを付けていては意味が無いので、ゆったりと違和感なく収納できるサイズ感というのはとても重要であると思います。

あとがき

ビンテージバッグだからこそ1点物。

もう同じ物を入手ということが簡単ではない場合が多いです。

そういったものをいかに末永く持っていけるかというのは結構意識している部分です。

粗っぽい使い方などとよく言いますが、あと半分は、収納が適当すぎてバッグが良い形でキープされない点にあるかとよく思うので、こういった収納の部分に着目というのもお勧めしたい部分です(^-^)。

タオルをコスパ良く使っていくために。。縁の擦り切れを接着芯を使ってお直しする技【662】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

タオルは日常になじんだありふれたお品のようですが、これが結構長持ちの約20年になるタオルが私の手元ではごろごろしています。

ここにきて、お洗濯のきっかけに擦り切れが目立ってきたタオルがあります。

タオルも同時期にスタートしてもお品によって持ちが様々。

長年タオルをコスパ良く使おうとリフォームしながら使ってきて思うこと。

タオルって結局洗濯機で傷むのです。

タオルが何か大きな力が加わり損傷することはほとんどありません。

結局、綺麗に洗おうとしたその洗濯機で傷むという何とも矛盾の事実。

まず、お勧めしたいのは、ウォッシュタオルやバスタオルも洗濯ネットに入れて洗うのが長持ちの一番の秘訣だということです。

実際のリフォーム作業の場面

とは言え、そこまでしていると洗濯ネットだらけになってしまうので、私も、タオルはそのまま洗濯機で回してきました。

よって今回、擦り切れを手直しするということになります。

ひどくはないのですが、一部縁が三つ折りラッピングが外れてゾコゾコになっています。これをラッピングし直してステッチしたいのですが、けば立った毛のような繊維を三つ折りというのは困難。そこで、ある材料を使います。
ハンドメイドバッグに使っている接着芯です。できれば織芯がタオルには相性が良いと思います。同じ黒色があったので、色はマッチしています。そして、毛並みの上にすき間を埋めるように生地のように補充して接着してあげるのです。
こんな風に接着したら、適度な長さに横にカットします。このままでは野暮ったく、くるみ込みきれません。
飛び出した繊維の長さに芯地もカット。そうすると生地みたいなものが出来上がりましたね。これで三つ折りラッピングができる体勢になりました。
そうして、ミシンをかけて縫い閉じて出来上がりです。ミシンの場面などは下に貼るYOUTUBE動画でどうぞ。

左右が対象の物はもう反対側もチェックして事前のリペアをしておく勧め

とここでポイントがあります。

タオルの片方だけが今回お直しの対象でしたが、私が偶然間違えて、大丈夫だと思われる反対のサイドを縫ってしまったことがきっかけで気づいたことがあります。

別のサイドももうすぐ同じようになりそうな状態だということが分かったのです。

今ここでお直しをしておけば、早い対処となり、ひどく劣化することから免れます。

対象の箇所というのはおそらく反対側もなっていることが多いのでそちらもチェックして同じようにお直ししておくという手立てが長持ちにつながると思いました。

あとがき

タオル関係のリフォームは、以前の記事でも、バスタオルを含め4度アップしています。

【185】、【254】、でバスタオル、【257】、【260】で今回と同じようなウォッシュタオルです。

また違った擦れ具合だったりするので以前の記事は、リフォームのやり方が今回と違ったものであったりします。

大半の人が、お洗濯においては、洗濯ネットにタオル類を入れることなんて少ないのかと思いますが、パイル地であるデリケートなタオルこそ本来洗濯ネットに入れるにふさわしいアイテムなのではないかと思えてきました。

毎日使う当たり前の物だからこそ、買い替えれば代わりが簡単に見つかるものだからこそ結局、同じものを長く使い続けることのコスパの良さ、価値もあるかとそんな考え方を一度してみるとよいかもしれません。

紐先のカン1つでバッグがシックになるループエンドのご紹介です【661】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ひどい片頭痛で2日間まるまる寝込みました。

これは過去最高のひどさです。

片頭痛もここ最近軽いものになって来たと思っていたのですが、実はこの1か月程、就寝時刻が夜中2:00周辺となっていていろんなことがおした結果、のろのろとマイペースなものだから結局寝るのが遅くなる始末。

良くないと思っていた丁度その矢先でした。

おそらく原因の1つに、この就寝時刻の遅さのことがあったと反省(*_*)。

あれもこれもやるのが事業であるので、そうそう規則正しくもいかないのですが、度を超すとこうなるみたいです(^_^;)。

そして、3日目の途中から復帰できまして、元気になると活動開始。

その1つ目の活動が、リフォームでした。

自前のバッグのワンショルダーバッグの紐先を整える工夫

結構太目の紐先にゴールドのループエンドを付けました。こういうタイプはサイズ感に意外性があります。

こんなことをしたのが、復帰の最初の活動です。

自前のワンショルダーバッグ(ブランド品のビンテージ物)の紐先が気になって、スッキリまとめたいとの思いから、東急ハンズへパーツを買いに走ります。

以前の教訓から、結構太目のロープでもギューッと最小限に凝縮されたときの直径に合わせたサイズを選ぶということを肝に銘じておりまして、今回は失敗せぬようにと、ロープのような太めの紐に対して1cmもない直径のループエンドをチョイス。

これで正解なんです。

今回はこれをお伝えしたかったわけです。

見かけに翻弄されて、間違えて直径の大きな方を選択してはスカスカで外れてしまうんです。

無理矢理ペンチで圧力をかけてカシメようとするとパリンと割れて破損になりかねません。

よって、丁度になるほど合いをよく知ることです。

太いロープのような紐でもぎゅっと縮めると結構中身はスカスカなのでかなり凝縮すると思います。

そして、紐の先をセロテープでまとめて、少しカットします。

そうして、このループエンドパーツの空洞の中にセロテープの覆われたひもの部分を隠すということをします。

最初入れ込むのがきついですが、ペンチの先の細いタイプなどで押し込んで入れてあげます。

私は、気を付けながらペンチで少し口を広げました。2本ペンチが必要です。

そして、紐先を入れ込んだら、力の加減をほどほどにして、少しぎゅっとカシメるのが良いかと思います。

ああいった丸い筒などは力を加えすぎると楕円形になりその後は破損なので、楕円になりかけたら注意せねばなりません。

さて、そんなコツのあるループエンド取り付けの後は、バッグが素敵になります☆。

このパーツが紐先に付くのと付かないのとでは、バッグがとてもシックになるのかカジュアル感満載なのかの違いが出ます。

すっきりと上品なイメージで行きたい時は、他の金具パーツに色を合わせたループエンドをチョイスし、こうして、紐先のぼそぼそを見えないようにすっきりとまとめるのが気持ちが良いです。

あとがき

今回ブランド品全体をお見せできないのが残念です。

著作権侵害になる可能性がありますので(改造に当たるようですので、これをYOUTUBEでアップすることが広告収入をこれで得ますので、商業利用になり、問題であるわけで、自分で行うには何ら問題なしです。)、多くは語れませんが、お手持ちのブランド品バッグなどでこういうものがあったら、一度見てみてくださいね。

と、こういうご紹介にとどめます(^-^)。

<出会い>これは珍しい、三角モチーフのダイヤモンドダブルリング【660】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ダイヤモンドリングで個性的なリングに出会いました。

ダイヤモンドリングはとってもたくさん選択肢があるので、ぐぐっと来たお品にのみ注目して入手しやすく気構えています。

よくあるタイプなどは類似品と迷いますし、いつでも入手可能だと考えると、これしかないなというようなお品がやはり注目するものになります。

三角モチーフが珍しいダブルリング

三角の枠にパヴェダイヤを敷き詰めたといったような三角の形の構造になります。

これがダブルリングになっているところがとてもカッコイイと思いました。

K18YG台のダイヤモンドリング1ct。

正三角形というところがかわいらしさもありバランスが良いのかもしれませんね。

これを基準にしてでも他のネックレスとかブレスを探していく決意のリングです。

あとがき

今回はK18YGとのコンビのダイヤモンドでした。

ダイヤモンドも一時期からプラチナ台との組み合わせが定番になった頃があったようですが、K18YGとのコンビも素敵ですね。

今回のお品は台にもデザイン的に太い溝が入っていて貫禄を増しています(^-^)。

バーカウンターの椅子をひっくり返して使う個性的な反物入れに入る芯地や生地【659】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

個人事業主は会社と違って、自分の使うものが自分の趣味の濃いものにできるというメリットがあると感じています。

インテリアなのか、それとも消耗品なのか。

事業で使うものは当然消耗品ですが、インテリア性のある消耗品にすることができます。

木製のハイチェアーが椅子としては大きすぎたことからの別案

実はもともと、椅子として使おうとしていたバーカウンターによくある木製のハイチェアーの素敵なのを見つけました。

そして、届いてびっくり。腰を掛けるというものではなく、よじ登るというような大きさだったのです。

チェコ製ということで西洋の方の体型に合わせたものなのでしょうか。かなり日本人離れした大きなまるで机のような椅子だったのです。

その時、驚いたと同時に、机にも使えるのだと前向きに考え始めました。

ただ、机も今すぐ必要なものではなかったので、結果、反対向きにして、反物立てに使用というアイデアが浮かびました。

なんと3つの使い方が少なくともできるハイチェアだったのです。

芯地が多い製作には必要だった反物立て

私の場合、ハンドメイドバッグにおいては、芯地を2種-4種使います。

基本的な、接着芯、バッグに必要なハード薄芯、補強のハード厚芯、そして、ソフト厚芯で、それぞれを反ごとに購入しておりまして、立てると高さが1m前後あるものです。

これらはなかなかまとまりにくいもので、室内の片隅であったとしてもばらばらと散らばり、不安定な見栄えです。

そのような悩みを抱えていた状況の中で今回のハイチェアの反対向き使いにより、芯地類、そして、生地に跡が付きたくない厚手のコットン系の反物と2種の反物立てが出来上がりました。

もともと1つハイチェアを持っていたのですが、とてもコンパクトに収納できたことで、リピートして同じお品をもう1点購入。

在庫があって本当に良かったです(^_^;)。ヤフオクにて購入でした。

高さが80cmあるハイチェア:直径も35cmとたっぷりで、椅子でなくても机としても使えそう。もちろんビンテージ物の中古品です。なかなか良質な物だと思いますが、購入価格は¥3,000程度。配送料が倍ほどで¥6,000程度でした。
ひっくり返すと、良質な作りから、途中のサークル部分が支えになり、反物立てが実現。
実際に反物を入れて配置しました。下には絨毯が敷いてあるので特に机面のキズの問題は良さそうです。一応中敷きとして1枚のカーペットを敷いています。反物がしっかり立って安定していますし、スッキリとまとまるところが以前とは雲泥の差です。ちょっと変わったインテリアです。

あとがき

ハンドメイドをしていると、反物が結構多いものです。

芯地の他には、生地そのものだったり、1mものさしだったり、型紙用紙だったりと結構あるんです。

かなり特殊ですが、こんな使い方もある例としてご参考にどうぞ。

全く同じでなくても、結局は、本来の使用目的以外にもよく形とか作りを見ることで別の使い方をひらめくことがあるというものです。

ビンテージ物のお品というのはとっても味わいがあります。

何かきらりと光る1点との出会いがとても貴重で楽しいです(^-^)。

現在、コロナ禍で、特にアメリカが、おうちの充実ということで多くの人々がインテリアに目が向く傾向により、世界的な木材不足という事態のようです。

木製が好きな私もその記事を見てはっとしました。

おうち=木材というのがやはり基盤なのですね。

新しいお品がなかなか難しい状況ということで、なおさらビンテージの良きお品の木製の家具などを事業にも利用ということは経費がエコノミーですし、自分の好みに合わせることもできて、個人事業主の方にもおすすめしたいと思いました。

ミニインテリアのようなコスメボックスの中身に更なるケースをハンドメイド品で収納するアイデア【658】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お部屋の模様替えとかインテリアがとても好きです。

そのインテリア好きから、コスメボックスの中もミニインテリアのような世界観で、自分ならではの配置と整頓にしていくところへ、ハンドメイド製作のミニコスメケースを入れていく環境のご紹介です。

ただただコスメケースだけをお作りしてご紹介してまいりましたが、その配置とか、どんな場所へ入れるのかというのが、ブランドのコスメポーチ、そして、コスメボックスへと段階をおって入れ物の中の入れ物といったような構造であることをご紹介したいと思います。

インテリアも、お部屋という箱の中に、たんすとか、棚を置いて、さらにそこにボックスなどを設置していますよね。

あれのミニチュア版みたいな考え方で、お作りしていますハンドメイドのミニケースを俯瞰してご覧いただければと思います。

私の例ですが。。。大き目コスメポーチがブランド品で持ちたい方へのご提案

ブランド品が好きです。

やはり作りが良いですし、お仕立ても特徴があったりします。そんな点に着目するのも面白いものです。

私のように、メインコスメポーチはブランド品が良いという方は多いかと思います。

コスメポーチはバッグの中では結構な存在感であることと、毎日使うものということでバッグのような感覚も一部あります。

ブランド品というのは、お品のご提案がほぼ一方通行だと私は思います。

一流ブランド品がお客様の声を聞いてそれをいち早くフィードバッグした製造をしているかというとそもそもそういったものではないと思っています。

自社のデザインをコレクションとして提案していってお客様に受け入れたもらうというスタンスで今まで来たと思います。

今後も有名なブランドというのはそのようなブランディングの力の効力で購入側も受け入れていくという形は残っていくと思っています。

ブランド力というのはそこまですごいものなんだと思います。

ビンテージ物であっても中古品であっても何ら同じことです。

よって、ここが今一つ、、、と思う点も受け入れていくしかない部分もあります。

そうするとそこに、不足部分とか、機能の拡張をした部分を補うということが出来そうな空間を見つけます。

ということで、私のコンセプトとして、ブランドポーチの補助的な役割ができるにふさわしい良質なお仕立てのミニミニケースといったお品を作っていくことになります。

こんな感じでほとんどすべてのコスメグッズが収納できるコスメボックスを持っています。好きなバラ柄。そして、縦長タイプの背の高いサイズのものです。いろいろこういったコスメボックスがある中では、この縦長タイプが私としては一番使い勝手が良いと思っております。取っ手が付いていることで、場所を移動して持ち運びができます。まるでメイクさんみたい♪。
最近見つけたビンテージのバレンチノのスエードの小花柄ポーチ。スエードがとても好きです。本革に花柄プリントは結構レアです。大き目サイズのポーチでこれごとコスメボックスの一番上にどーんと収納です。
さて、いったん小花柄のコスメポーチはよけて、それ以外の収納を見てみます。これは、コスメボックスの中の様子。仕切りをパンダンの入れ物で更にお部屋を作り、同じ種類のアイテムごとに収納。例えば、右上はヘア関係のクリームとミスト。右下はコンタクトの液と保存ケース。保存ケースが小さいので、自作のハンドメイドポーチに入れています。左下はエンリッチというような保湿クリーム。左上はお部屋のにおい用のセージの香りの芳香剤と、消毒用ジェル、そして眼鏡クリーナー。一番左のシャネルケースは、爪切り、ビューラー、眉毛をカットする小ばさみです。一番上はファンデーションの予備で(間違えて2個買ってしまったので)、自作のファンデーションケースへ入れて割れないよう保管します。
まだ右の空間が空きです。ここへ、こちらも自作のポーチで中身が予備用のペンシル類が入ったものを設置。空間がフルに埋まりました。
さて、最初によけておいたメインポーチ。これは、携帯してバッグの中に入れて使えます。正面のポケットにはぺたんこのクシと鏡。フェンディの物を入れています。
クシがなぜか2個になっていますが、ポーチと一緒に付いてきたものだったから増えたのだと記憶しています。鏡もコンパクトで可愛い丸型のペタンコのゴールド。左の方に少し写っています。
中身ですが、肝心な物がぼけてしまいました(^_^;)。ペンシル類が現在そのままinしていますね。これが今後は自作のハンドメイドケースのペンシル用のものによって、収納的なお部屋ができることになります。ここにたどりつく背景とか環境が今回お伝えしたかった内容となるわけでした。

随分といろんな入れ物があるものですね。

入れ物はそれだけで魅力的なものであり、私はずっと注目してきましたし、素敵な物が多いです。

そういった入れ物の仲間入りとして、小さい容積のこのようなコスメポーチの中で活躍してもらえるものを目指します。

あとがき

こうして見てみると小さな入れ物だってインテリアなのだという考え方をしてきました。

サイズが小さくなっただけで何ら大きなお部屋と同じことをしていたのです。

インテリアは世界観が生まれます。

化粧ポーチはそれに比べたら小さな空間ですが、開けた時に広がる、個人個人の特徴がとても楽しいものになりますね(^-^)。

そこへ私はハンドメイドで使い勝手の良い機能の小さなケースをお手伝いしたいわけです。

裏地も時には主役級の存在に、隠れた部分のその役割と機能について【657】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私は、今までの過去、お仕事というのは9割型アパレル、ファッション関係の業種で来ました。

勤務時も部署は事務系ですが、業種がファッション関係。

そして、現在の個人事業主も分野としてはファッション関係になります。

不思議なもので、分野が違うと何をやっているのか、てんで分からなくなってしまうのです。

今回は、ファッション関係全般に関係してくる材料の1つ、「裏地」についてのお話になります。

裏という言葉通り、影の存在のようなイメージですし、主役というよりはサブ的な材料のようなイメージがしますね。

けれども実は裏地って結構な活躍をしているということが分かりました。

今回、【651】のベルトの起源の内容の記事と同じく学ばせていただいた本が、

「裏地と芯地:関西衣生活研究会 発行」

の、とても古い、1983年製の教科書のような本です。

専門学校とか大学などの服飾関係の科で使うような本ですが、昔の本でも裏地や芯地は姿や形が変わることが無く、とても典型的で本来の仕立てとかそんなところが学べる昔の本の良さというものを感じます。

裏地の役割とか機能の意外

今回、いつもより長くYOUTUBE内でお話させていただきましたので、YOUTUBE動画を貼らせていただこうかと思います。

あとがき

裏地があるおかげで、一重仕立てでは難しいバッグのデザインんなどが上手く出来上がっていくことがよくあります。

裏地は結構大切なアイテムなんだとハンドメイドバッグの製作でも実感します。

この2021年度の製作では、表地を黒にして裏地に柄を入れていくというバッグを作っていこうとしております。

ややずれて、2021年の半ばにすでになってしまいましたが、後半では、黒バッグを多く作ってお客様に新しいテイストのハンドメイドバッグをお届けしたいと思っております。